| 09年9月12日 | 日本の大動脈は謎だらけ！！ 東海道新幹線の車窓から | ||||||||||||
| ゲスト：竹山隆範、フットボールアワー（後藤が進行）、栗原景（解説） | |||||||||||||
| 開業45年を迎える東海道新幹線は利用者も多い日本の大動脈だが、車窓からは謎の看板、気になる建物などが多く存在する。今回はその正体に迫り、疑問を解き明かす。なお栗原によれば、車窓を楽しむのにあたっては、酒や駅弁の類は前もって準備することが必要とのこと。今回はそうした準備はないが、ひとまず出発。 車窓は、新幹線車内を模したセットの座席に座り、窓にあたる位置に車窓からの風景を映すモニタで見ていく。まずは東京→新大阪の山側の風景。最初の見せ場はすぐ。国際フォーラムなどを過ぎて間もなく行った田町車両センターだ。ここには寝台車のサンライズ出雲が停まっているとのことだったが、モニタ映像ではちょうど東京行の新幹線がすれ違ってかぶってしまい、一同悶絶。 新横浜を過ぎて小田原に向かう途中では、新幹線に乗る人にはすっかりおなじみの727の看板が登場。化粧品メーカーの727コスメティクスがその正体だが、その実態に迫るべく会社に電話してみる。それによれば、読みはセブンツーセブン、通常の店舗では扱っておらず、美容室を通じてスキンケア用品やメイク用品を販売しているとのこと。社名の由来は創業者の誕生日だそうだ。また、この区間には、平塚周辺で同じような住宅が密集するエリアがある。ここは湘南日向岡住宅といって、新幹線に見られることを意識してつくられた場所のようだ。実際にここを訪れた栗原によれば、住宅側から見る新幹線の景色もすばらしく、16両編成が一望できるとのこと。 ここからはやや駆け足で見て行く。掛川を出て間もなく見えるプラネタリウム型ドームを持つ掛川市役所、浜松周辺で自社の屋根を使ってアピールする企業（一例として石川塗装工業）、浜名湖手前の養鰻池となっているビニルハウスや池が出てきた。三河安城手前では「銀座 テファニー」と書かれた変わった野立て看板が。これはティファニーから来ているのではなく実際の名前がステファニーで、広告契約が切れたのち、「ス」だけ消されたのだという。また、三河安城を出てすぐのニチバンの工場には、壮大なスケールのメッセージが書かれていた。 名古屋を出るとまた駆け足。名古屋を出てすぐの清洲城、岐阜羽島を出て長良川を越えたところの三洋電機ソーラーアーク、新大阪の手前にある、すべての新幹線の型式が見られる鳥飼車両基地を過ぎて新大阪駅へ到着、今度は海側の席に陣取って復路へ。京都を過ぎると現れる日清食品の工場（防火用水槽の巨大カップヌードルがある）、米原手前にある鉄道総合技術研究所風洞技術センター（過去の新幹線の実験車両が見られる）を通過した。 米原を出てすぐのところには、栗原言うところの東海道新幹線最大の謎スポットが。森の中にトトロがいるのだ。一見わかりづらいが、近づくと実際何かに描かれているし、手作り感あふれるトトロワールドが繰り広げられている。スタジオジブリには連絡済みで、許可が下りているかどうかは不明だ。浜松を出ると第二の謎が。恐竜の像が置いてあるのだ。これについては製造元であるエムクラフトに電話取材。それによれば、強化プラスチック造形の宣伝のために置いてあるとのこと。新幹線に向けている理由は、新幹線に乗るお金持ちへのアピールで、それで実際に売れた例もあったそうだ。 新富士を出た直後に見える中古バス専門の富士バス販売、三島の手前で出現する高架線・三島車両所新幹線留置線を経ていよいよ都内へ。東京へ着く寸前に、見逃せないスポットがあるという。それは有楽町イトシア周辺。ミラー部に新幹線がくっきり映っているのだ。栗原にとってはかなり重要なスポットのようだが、タモリですら呆れるくらいで実際には大して注目されていないようだ。 727コスメをネタにしたものは少し前にデイリーポータルZでも読んだ気がするが、車窓から見える気になるものを検証するということ自体はけっこういいと思う。セットもいい。選ばれる場所は栗原の主観で気になっていたところが中心と思われるが、ある程度同意を得ていたようなところを見ると、共通の意識があったということか。電車では外を見ないから知らないことばかりだったなあ…。電車関係ではあるが、電車クラブ人脈を一切起用しなかったのでノリも新鮮。ただ、少し駆け足すぎて20分程度では足りない印象。かといって2本作れるほどかというとそうでもないのだけど。後藤と竹山が雑談をしていたら「黙って見ろよ」とタモリにたしなめられたのがよかった。タモリみたいなおっさんいるよなあという感じで。C。 安斎、素人の闘魂注入で耳が気圧に敏感になり、最近は飛行機移動でなく新幹線移動、エレベーターなどでも気圧を感じるようになったとか。
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