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B141 社会・文化・風俗・民俗・広告の小部屋

民 俗
紹介図書の目録
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図書紹介 留意事項










書名:
混浴と日本史
No. B141144
NDC 383.6
著者・出版社:
下川耿史/筑摩書房
初版2013/07/25
¥1,995
内容:
温泉列島・日本に花開いた混浴文化。常陸風土記にも記され長い歴史をもち、ときに権力から弾圧されながらも、庶民の日常生活の一風景となっていた。いっぽうで、宗教や売春の歴史ともかかわる面を持っていたのも事実である。明治維新後、西欧文明の波が押そ寄せ不道徳とされながらも、消えずに残った混浴。混浴が照らし出す、日本人の心性に大胆に迫る!

  第1章 混浴、歌垣と禊ぎ
  第2章 国家仏教と廃都の混浴
  第3章 平安朝、風呂と温泉の発展期
  第4章 湯女の誕生と一万人施浴
  第5章 江戸の湯屋と地方の温泉
  第6章 日本の近代化と混浴事情


下川耿史[シモカワコウシ]
1942年、福岡県生まれ。著述家。風俗史家。

メモ:


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書名:
盆踊り
乱交の民俗学
No. B141143
NDC 386.8
著者・出版社:
下川耿史/作品社
初版2011/08/30
¥2,100
内容:
「盆踊り」とは、生娘も人妻も乱舞する“乱行パーティ”だった。日本人は、古代より性の自由を謳歌してきた。歌垣、雑魚寝、夜這い、盆踊り…万葉の時代から近代までの民俗文化としての“乱交”の歴史。秘蔵図版・多数収載。

  第1章 歌垣―乱交の始まり
    歌垣とは
   宮中の歌垣
    史料と伝承の中の歌垣

  第2章 雑魚寝と夜這い
    「風流」という文化の嵐
    若者組と夜這い
    雑魚寝と雑魚寝堂

  第3章 踊り念仏の狂乱と念仏踊り
    念仏の官能化
    盆の踊りから、盆踊りへ
    伊勢踊りと小町踊り

  第4章 盆踊りの全盛と衰退
    念仏踊りから、お盆の乱交へ
    全盛を迎える盆踊り
    盆踊りと近代


下川耿史[シモカワコウシ]
1942年、福岡県生まれ。著述家。風俗史家。

メモ:


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書名:
日本のまつろわぬ民
漂泊する産鉄民の残痕
No. B141125
NDC 210.04
著者・出版社:
水澤龍樹/新人物往来社
初版2011/04/29
¥1,890
内容:
教科書には載らない歴史??たとえば、朝廷に逆らう勢力として『古事記』に登場する「荒らぶる神」や「伏わぬ人々」の朧げな姿をできる限り追究し、鬼や妖怪、山人や山伏・巫女・遊女・傀儡子・渡世人・忍者など、天皇を頂点とする「表の世界」の外に位置していた陰の側の住民の足跡を追う。

  鬼の長者
    ―古代産鉄民はどこへ消えたのか?「鬼退治」譚に隠された真相に迫る
  河童と怨霊
    ―正体は河童だった?のちに神格化される道真の怨霊と、その演出者たち
  「猿」という暗号
    ―全国に残る小町伝説。歴史上の「猿」と忍者・秀吉・日光を結ぶ小野氏の影
  鬼の王国
    ―「鬼の法王」道鏡…。南北朝から戦国へ、歴史の闇から蘇る「鬼の王国」
  独眼の神々
    ―「ひょっとこ」と山本勘助の出自が物語る一目という特徴と産鉄民の影
  東の傀儡子と西の遊女
    ―源平の争乱の影の立役者として暗躍した傀儡子の正体に迫る
  忍者の源流
    ―江戸時代には盗賊や遊女屋、古着屋となった忍者の正体を探る
  博徒の本地
    ―江戸時代の博徒は漂泊できなくなった「鬼」の末裔である
  天狗奇譚
    ―山伏の装束で顔が赤く鼻の高い姿形の天狗と反体制的な鬼との関係を考える
        ほか


水澤龍樹[ミズサワタツキ]
1957年(昭和32)生。群馬県出身。群馬大学教育学部卒業。

メモ:


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書名:
日本の民俗 7
男と女の民俗誌
No. B141109
NDC 382.1
著者・出版社:
八木透、山崎祐子、服部誠 /吉川弘文館
初版2008/09/20
¥3,150
内容:
民俗社会のなかで、男と女をとりまく意識・規範はどのように移り変わっていったのか。恋愛・結婚・家庭を軸に生き生きと描き出す。地域、そして家族のなかで、ふたつの性が果たした役割と、人生の転機を明らかにする。

  男と女の諸相
    民俗学とジェンダー
    ジェンダーへのまなざしと「近代家族」
    民俗社会における男と女
    生き方の多様性を前提とする民俗学へ

  1 男の民俗誌
    男性役割と「男らしさ」について考える
    男子の成人儀礼と仲間たち―男の一人前とは何だったのか
    村落社会に生きる男たち―トウヤ祭祀に見る男の生涯
    男とお産―男はなぜ助産者には向かないのか
    現代社会と男たち―男性問題の本質を考える

  2 女の民俗誌
    産む身体
    主婦になる
    働く誇り
    居場所探し

  3 恋愛・結婚・家庭
    結婚と家庭の現在と過去
    恋愛から見合へ
    家制度下の婚姻儀礼
    家制度と相反する婚姻・家族原理
    家制度の崩壊と新しい家庭像


八木透[ヤギトオル]
1955年、京都府に生まれる。1984年、佛教大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、佛教大学文学部教授


山崎祐子[ヤマザキユウコ]
1956年、福島県に生まれる。1979年、東京女子大学文理学部史学科卒業。現在、学習院女子大学・白百合女子大学非常勤講師


服部誠[ハットリマコト]
1960年、東京都に生まれる。1983年、筑波大学比較文化学類卒業。現在、愛知県立旭丘高等学校教諭。

メモ:


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書名:
暮らしの中の民俗学〈1〉
一日
No. B141098
NDC 382.1
著者・出版社:
新谷尚紀、波平恵美子、湯川洋司編/吉川弘文館
初版2003/03/20
¥2,730
内容:
激しく変貌を遂げる現代社会、私たちの暮らしはどのように変化してきたのか。「一日」という時間の中で行なう、あいさつ、飲食などの日常的なふるまいに蓄積された生活の知恵を探り出し、日本人の暮らしを見つめ直す。

  あいさつ
  飲食
  装い―穢れと清潔
  住まい―その新しい見方
  消費と節約
  遊び
  性
  夜


新谷尚紀[シンタニタカノリ]
1948年、広島県生まれ。1977年、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、国立歴史民俗博物館民俗研究部教授、博士(社会学)


波平恵美子[ナミヒラエミコ]
1942年、福岡県生まれ。1973年、九州大学大学院博士課程単位取得満期退学、テキサス大学大学院博士課程修了。現在、お茶の水女子大学文教育学部教授Ph.D


湯川洋司[ユカワヨウジ]
1952年、神奈川県生まれ。1980年、筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、山口大学人文学部教授、博士(文学)

メモ:


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書名:
暮らしの中の民俗学〈2〉
一年
No. B141099
NDC 382.1
著者・出版社:
新谷尚紀、波平恵美子、湯川洋司編/吉川弘文館
初版2003/04/20
¥2,730
内容:
「一年」という時間をテーマに、生活と暦、正月と盆の性格、稼ぐことの意味、休みと祭り、中元と歳暮にみる人づきあい、旅への現代的期待などを考える。暮らしのリズムを形づくってきた人々の習慣から、現代社会を捉え直す。

  暦と年中行事
  正月
  盆
  稼ぎ
  休日
  祭り―暮らしの中の祭りと地域への展開
  中元と歳暮
  旅と観光―客と主人が織りなす民俗



新谷尚紀[シンタニタカノリ]
1948年、広島県生まれ。1977年、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、国立歴史民俗博物館民俗研究部教授、博士(社会学)

波平恵美子[ナミヒラエミコ]
1942年、福岡県生まれ。1973年、九州大学大学院博士課程単位取得満期退学、テキサス大学大学院博士課程修了。現在、お茶の水女子大学文教育学部教授Ph.D

湯川洋司[ユカワヨウジ]
1952年、神奈川県生まれ。1980年、筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、山口大学人文学部教授、博士(文学)

メモ:


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書名:
暮らしの中の民俗学〈3〉一生
No. B141100
NDC 382.1
著者・出版社:
新谷尚紀、波平恵美子、湯川洋司編/吉川弘文館
初版2003/05/20
¥2,730
内容:
「一生」という時間をテーマに、妊娠と出産、子どもの世界、仕事、結婚、病気と治療、死と葬送、墓などを考える。生涯における死と再生をめぐる問題を取りあげることで、人が生きていくための方法と意味を問い直す。

  妊娠・出産いま・むかし
  子どもの世界
  仕事
  性・恋愛・結婚
  病気・治療・健康
  老い
  死と葬送
  墓


新谷尚紀[シンタニタカノリ]
1948年、広島県生まれ。1977年、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、国立歴史民俗博物館民俗研究部教授、博士(社会学)

波平恵美子[ナミヒラエミコ]
1942年、福岡県生まれ。1973年、九州大学大学院博士課程単位取得満期退学、テキサス大学大学院博士課程修了。現在、お茶の水女子大学文教育学部教授Ph.D

湯川洋司[ユカワヨウジ]
1952年、神奈川県生まれ。1980年、筑波大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、山口大学人文学部教授、博士(文学)

メモ:


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書名:
歴博フォーラム
排除する社会・受容する社会
現代ケガレ論
No.B141080
NDC 380.4
著者・出版社:
関根康正・新谷尚紀【編】/吉川弘文館
初版2007/05/20
\2,940
内容:
私たちは「異質なもの」と出会ったとき、どう対応するだろうか。自分に不都合な施設の建設反対運動=ニンビー現象、在日コリアンと故郷の関係、死穢や出産と月経の忌みなどの具体的な事例をもとに考える。ケガレ論をめぐる文化人類学と民俗学の対話と、文化研究における「彼らと我ら」論が明らかにする、異物や他者への排除と受容のダイナミズム。

  1 排除する社会・受容する社会
    ニンビー現象における排除と受容のダイナミズム
    民族の移住史にみる「彼ら」から「我ら」へ
      ―北東アフリカにおける排除と受容のダイナミズムから
    移住者にとっての故郷と故郷離れ)

  2 現代社会と伝統文化
    宮座祭祀と死穢忌避
      ―伝統社会の生活律
    赤不浄と黒不浄
      ―忌み穢れ感覚の希薄化

  3 ケガレ論
    なぜ現代社会でケガレ観念を問うか
      ―現代社会における伝統文化の再文脈化

  4 討論



関根康正[セキネヤスマサ]
日本女子大学人間社会学部教授。社会人類学

新谷尚紀[シンタニタカノリ]
国立歴史民俗博物館研究部教授・総合研究大学院大学教授。民俗学

メモ:


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書名:
塙選書
女性と穢れの歴史
No.B141070
NDC384.600
著者/出版社:
成清弘和/塙書房
初版2000/12/06
\1100
相撲の土俵など、いまだに日本社会には女性が立ち入ることができない空間がある。その淵源をたどると、貴族や武家あるいは宗教関係者が、支配体制を確立するために女性を穢れた存在としたことに行き着くのではないだろうか。本書では女性の穢れの、古代から近代までの変遷およびその本質について、律令制や神道、仏教等との関連に着目し、歴史学と民俗学との融合を図った、斬新な視点より解明する。

  第1章 近代日本社会における女性の穢れ
    1 女性の穢れ―「産穢」「血穢」とは
    2 「産穢」の実態
    3 産屋とその分布
    4 産育習俗
    5 「血穢」(月経の忌み)の実態
    6 「産穢」と「血穢」(月経の忌み)の地域的偏差

  第2章 古代日本社会における女性の穢れ
    1 『養老令』と『弘仁式』・『延喜式』などの規定2
    2  記紀の世界
    3 在地の民族世界
    4 女性のイデオロギー装置としての「産穢」と「血穢」

  第3章 中世日本社会における女性の穢れ
    1 貴族社会の様相
    2 武家社会の様相
    3 各神社の服忌令
    4 『血盆経』の伝来

  第4章 近世日本社会における女性の穢れ
    1 江戸幕府の服忌令
    2 各神社の服忌令
    3 『血盆経』の流布
    4 在地の民族世界

  第5章 女性の穢れの本質
    1 女性の穢れの歴史的変遷
    2 女性の穢れの本質



成清弘和[ナリキヨヒロカズ]
1951年11月、兵庫県生れ。1975年3月早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。神戸学院大学・園田学園女子大学非常勤講師

メモ:
産穢、血穢、血盆経


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書名:
講談社学術文庫
性の民俗誌
No.B141069
NDC384.700
著者/出版社:
池田弥三郎/講談社
初版2003/08/10
\960
内容:
「一夜妻」「一時女郎」「女のよばい」「いざいほう」等々、わが国には、古来特色ある性にまつわる民俗が存在し、さまざまな形で各地に伝承されてきた。こうした性風俗の実態は、部外者へ明らかにされることはない。

『伊勢物語』等の古典文学、『日本書紀』等の史書から民謡までもあまた渉猟し、日本人の性への意識と習俗の伝統を、民俗学的見地からたどり返す。

1958年刊行『はだか風土記』(講談社)が初出。1974年刊行『おとこ・おんなの民俗誌』(講談社文庫)の改題。

1 おまつり
  神の家
  いもり酒
  木の根祭り
     ほか
2 一生一度のほててんご
  弁慶上使
    飯豊天皇
     ほか
3 寝殿
  宰予昼寝
  御息所
  神との結婚
     ほか
4 一夜妻
  沖縄処女
  まれびとと女
  衣通郎姫
     ほか
5 一時女郎
  臼が住む
  織女星
  たなばたつめ
     ほか
6 夜妻・朝妻
  妻という語
  朝妻山
  朝妻船
     ほか
7 神の嫁の選定
  袴を投げる
  八岐大蛇
  野宮
  いざいほう
     ほか
8 初夜の権利
  一夜にしてはらむ
  木花咲耶姫
  鳴門中将
     ほか
9 浮気のさび
  歌のあぶな絵
     ほか
10 東枕の窓の下
  束枕
  新枕
     ほか
11 よばい
  よばいぐち
  よばい星
  片月見
  ぬれる・しげる
     ほか
12 かよう男
  通い小町
  殿移り
  丹塗矢
  川屋
     ほか
13 男を待つ文学

14 鐘に恨みは

15女のよばい
  丹波よいとこ
  水汲み
  柘枝伝
  さげ重
  死者の書
     ほか
16 色好み

17 うわなりねたみ
  柘婦伝
  六条御息所
     ほか
18 いなみ妻
  かつぐ
  沖縄ののろ
  処女塚
  伊勢の斎宮
  在原業平
     ほか
19 遊女の発生

20 情死
  谷中の塔
  夫婦心中
     ほか
21 心中死 1
  誓詞
  断髪
  放爪
     ほか
22 心中死 2
  黥
  切指
  形見の水櫛
  相対死
     ほか
23 密通
  私刑
  間男
  七両二分
  まぶ
     ほか
24 妻敵討ち
  裏の苫屋
     ほか
25 伊勢の留守
  性の解放
  つと入り
  伊勢参り
     ほか
26 ぼんがま
  歌垣
     ほか
27 性教育
  みられの式
  髪上げ
     ほか
28 ふんどし
  亀の頭
  おばくれふんどし
  玉依姫
  湯座
     ほか
29 田の巫女
  成女戒
  田植え
  猥雑な芸能
  ほとたち田
     ほか
30 赤不浄
  血のけがれ
  手なし
  みやずひめ
  三重の采女
     ほか
31 私生児
  よばい子
  不比等
  清盛
    ほか
32 くなどの神
  道祖神
    ほか
33 中棒
  ちんぽこの語源
  ちうほう
  まら
     ほか
34 くぼの名は
  伊勢男・筑紫女
  ほと問答
  ちょいとの違い
    ほか
35 女に笑われぬ男

池田弥三郎[イケダヤサブロウ]
1914年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。国文学者。民俗学者。慶応義塾大学教授、洗足学園魚津短大教授を歴任。NHK解説委員、同用語委員、国語審議会委員等もつとめた。1977年、紫綬褒章受章。1982年没。

メモ:


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書名:
知恵の森文庫
みちのくよばい物語
No.B141061
NDC384.7
著者・出版社:
生出泰一/光文社
初版2002/05/15
\590
内容:
  夜這風呂
  ごじょう(はらわた)が出た娘
  私生児の名は、ミナ子
  娘が女になる時
  モンパと赤い腰巻
  巡査の夜這
  「よばい」という言葉
  腰巻信号
  家の構造と照明
  性教育は親がする
    ほか


生出泰一[オイデタイイチ]
明治38年、青森県十和田湖町奥瀬に生まれる。工業学校建築科卒。写真家。随筆家。平成5年没

メモ:
夜這い

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書名:
ちくま学芸文庫
ヒメの民俗学
No.B141055
NDC384.600
著者/出版社:
宮田登/筑摩書房
初版2000/12/06
\1100
内容:
十人並みの女に発現する突然の怪力、女中の身辺におこるポルターガイスト現象、人柱となって村を救う行きずりの女…。彼女らは、生死の淵や神との交信、性愛の場において濃密で重要な役割をはたした。男性の力とは対称的なこの不可思議な威力を駆使する女を人びとは尊敬と畏怖をもって「ヒメ」と呼んだ。古代に礎を置き、現在にいたるまでその残留が見られる「ヒメ」の力の多様な変遷と、決して表立つことのなかった女性民俗の諸相を訪ね歩き、男性が「女の力」に抱く恐怖の根源とその本体を探る代表作。

  1 ヒメの力
    女の大力と見世物
    祭りと女の力
    女の怪力
    女人島

  2 ヒメ殺し
    女の家
    嫁殺し
    花嫁の死
    お菊の死
    母と子
    お鶴の死

  3 花と犬
    花と女
    椿姫
    女と犬

  4 遊女と妖怪
    巫女から尼へ
    境の遊女たち
    池袋の女
    女と妖怪
    魔女と鬼女
    鏡花と女妖

  5 ヒメの民俗学
    女の大役
    お月さまいくつ
    女と洗濯
    女の髪
    女の契約
    女の講
    女の色(赤)
    女の色(白)
    主婦権のこと


宮田登[ミヤタノボル]
1936年、神奈川県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授を務める。その関心は民俗学にとどまらず、日本史学、人類学等、周辺諸学におよび、研究の成果は国内外で評価された。2000年に逝去。

メモ:
※ 文庫本の元本は1987年7月30日に青土社から刊行されたものです。
巫女,遊女、異類婚姻譚、獣姦、犬祖伝説

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書名:
岩波現代文庫
女の民俗誌
No.B141053
NDC384.600
著者/出版社:
宮本常一 /岩波書店
初版2001/09/14
\1000
内容:
  T 信仰と伝承  
    女性と信仰
    女の伝承

  U 女の民俗誌
    女の位置
    普段着の婚礼
    共稼ぎ
    海女たち
    出稼ぎと旅
    見習い奉公
    女工たち
    行商
    人身売買
    月小屋と娘宿
    女の相続
    家出
    戦後の女性
    婚姻と若者宿
    里にいる妻
    貧女のために
    女の寿命
    文化の基礎としての平常なるもの
    島の女性風俗誌
    宝島の新酒づくり

  V 女の物語
    飛鳥の女
    阿蘇の女
    母の思い出
    母の記


宮本常一[ミヤモトツネイチ]
1907〜81年。山口県生まれ。天王寺師範卒。民俗学者。武蔵野美術大学教授。著書「宮本常一、アフリカとアジアを歩く」「忘れられた日本人」「家郷の訓」「庶民の発見」「日本の離党」「民衆の知恵を訪ねて」「民俗学の旅」。膨大な業績は、「宮本常一著作集」に収録されている

メモ:
移民,沖縄,ノロ,ユタ,イタコ

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書名:
女の眼でみる民俗学
No.B141052
NDC384.600
著者/出版社:
中村ひろ子,倉石あつ子,浅野久枝,蓼沼康子,古家晴美【著】宮田登【解説】/高文研
初版1999/10/10
\1500
内容:
昔、女は二度死んだという…。
成女儀礼をへて子供から「女」となり、婚礼により「嫁」となり、出産・子育てをして「主婦」となり、老いて死を迎えるまで―第一線の女性民俗学研究者が描き出す日本の民俗にみる“女の一生”。

  第1章 女になる
    1 「女になる」ということ
      成人儀礼と成女儀礼
        ほか
    2 月経  管理される身体
      初潮を祝う
      月経はケガレ
      褌からナプキンへ
      管理される身体
         ほか
  3 身体装飾 見られる身体
      褌と腰巻
      カネツケと入墨
      見られる身体
  4 成女儀礼という装置
      儀礼なき成女
        ほか

  第2章 さまざまな婚姻
   1 日本の婚姻の移り変わり
      「嫁に行く」
      「嫁入り婚」以前
      婿入り婚/足入れ婚/嫁入り婚
  2 多彩な「嫁入り」の儀式
      嫁はいつから婚家の人になるか
      対馬のテボカライ嫁
      嫁入り道具
         ほか
  3 婚家と生家の間で
      嫁のセンタクガエリ
        ほか
  4 「嫁」から「主婦」へ
      隠居制家族の中の嫁
      出産のもつ意味
      女が家を継ぐとき
         ほか

  第3章 出産と誕生
   1 病院で産む・村で産む
      出産はケガレ
      ケガレをめぐる男と女
      座って産む・寝て産む
         ほか
  2 「産むこと」と「産まない事」
      避妊・堕胎・間引き
         ほか
  3 異界からやってくる子供
      胎児と嬰児
      エナとヘソノオ
        ほか
  4 産むことのゆくえ
      水子供養という風景
         ほか

  第4章 子育ての世界
   1 日本人の子供観
       子宝
       七歳までは神の子
       神の子から氏子へ
  2 子供をしつける
       しつけの語源
      人に笑われるな
      よき社会人とは
  3 子供の役割
      神と人とのあわいに
         ほか

  第5章 女の財産
    1 衣服は財産
      嫁入り道具
      風呂敷嫁ご
    2 衣服は生家で
      洗濯帰り
         ほか
    3 技術は女の宝物 衣類の調整
      衣服の調整
      麻と木綿
      養蚕
    4 女と相続
      姉家督
      婿養子
      へそくり

  第6章 主婦―衣食のコーディネーター
    1 シャモジと主婦
       シャモジが持つ意味
      主婦と食
        ほか
    2 衣類の管理と主婦の責任
      カカザと主婦の責任
         ほか
    3 日々の食のコントロール
      カテ飯の工夫
      ハタキモノと石臼
        ほか
    4 儀礼に見る女の働き
       地域における葬儀
      お斎の時の献立
         ほか

  第7章 女の死
    1 女の死さまざま
      変わりゆく「死」の観念
      女性の入る墓
      女は二度死ぬ
      結婚しない女
      子を産めなかった女
      出産時に死んだ女
    2 女性に対する観念
      女は男に生まれ変わらないと成仏できない
      女はケガレている?
    3 霊力を持つ女
      霊と会話する女
      あの世へ霊魂を送る女
      あの世から霊魂を取り上げる女
      魂を送り出すこと にぎやかなお葬式
      「女の死」から見えてくるもの

  解説 女性民族と女のまなざし 宮田登
    柳田民俗学が発掘した妹の力
    男性民俗学研究者の成果と限界
          ほか


メモ:
民俗学,ナプキン,月経,カネツケ,入墨

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書名:
講談社学術文庫
南方文化の探究
No.B141054
NDC382.199
著者/出版社:
河村只雄/講談社
初版1999/03/10
\1400
内容:
昭和十年代、太平洋戦争が激化するなか、琉球諸島の民俗学的研究に命を懸けた社会学者がいた。家族制度、財産制度、言語・風俗…。あらゆる方面に視線を配り、「紀行文的研究論文」として発展、上梓した。拝所の探索、祭りへの参加等、人々との交流を通し、臨場感あふれる筆致で貴重な写真と共に収録した好著。

  第1章 琉球文化の探究
    山羊の哀歌
    琉球の日向 久高島
    墓の構造
    洗骨の慣習
    火の神(ヒヌカン)
    宮古の洞窟泉・「白明井(スサカガハ)」
    「辻」社会学
    人頭税の史蹟
    池間島の結婚制度
      ほか

  第2章 八重山文化の探究
    祖納の拝所
    波照間玄海の荒波
    新酒を噛む波照間の乙女(ミヤラビ)
    女護ヶ島のグンボー
    人升田(トングダ)と久部良割(クブラバリ)
    与那国の子供本位呼称法(テクノニミー)
    小浜の赤マタ・黒マタ

  第3章 宮古文化の探究
    宮古の島造り神話
    宮古のユタ狩り
    来間島の渡し舟
    水納(ミンナ)の百合若物語
    伊良部島の子供本位呼称法(テクノニミー)
    佐良浜のリンチ
    池間島の母方居住制
    島尻のパーント神
    雨乞いの社会的意義
      ほか

  第4章 奄美の島々
    奄美大島の「天神降臨」伝説
    琉球統治下の奄美と島津治下の奄美
    島のお産に関する民俗
    奄美の洗骨文化
    奄美の「ノロ」の宗教
    南島の為朝伝説
    喜界島の羽衣伝説
      ほか

  第5章 慶良間の島々
    「おのろけ箱」
    産室の注連縄
    「種取り」の神事
    渡嘉敷の巫女の組織
    白百合とデイゴの花
    慶良間灘のクリ舟

  第6章 粟国・渡名喜紀行
    グーシー祭
    渡名喜の「ヤンゲーシ」
      ほか

  第7章 伊平屋の島々
    伊是名の族内婚
    男人禁制の拝所
    琉球の貞操帯としての「メーチャ」の紐
    伊平屋の「天岩屋」
      ほか

  第8章 中頭の島々
    伊計島の五月ウマッチー
    シヌグ祭
    キリスト教に改宗した玉城の「ノロ」
      ほか

  第9章 国頭の島々
    アオリエ按司の勾玉
    伊江島の子供本位呼称法(テクノニミー)
    伊江島烏(ガラサー=ユタ)
      ほか

メモ:
山羊,ヒヌカン,ユタ,ミヤラビ,ノロ

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書名:
夜這いの民俗学
No.B141040
NDC384.700
著者・出版社:
赤松啓介/明石書店
初版1994-01-31
¥1,223
内容:
戦前の日本のムラで夜這いは一般的に行われていた。柳田民俗学が無視したこの習俗を的確に位置づけ,性の営為のおおらかさを描き,結婚との関係まで説き明かす。

  1 夜這いの民俗学

  2 夜這いの性教育
    ムラの仲間組織
    子供の遊びと性
    現役兵としての仲間組織
    若衆入りとその儀式
    フンドシとコシマキ祝い

  3 若衆への性教育
    ―筆下し
    娘の民俗
    ―初潮祝い
    夜這い
    夜遊び
    祭りや講の日の性習俗


赤松啓介[アカマツケイスケ]
1909年兵庫県生まれ。2000年逝去。専攻:民俗学、考古学。

メモ:
『夜這いの民俗学』『夜這いの性愛論』の二冊を合本した、ちくま学芸文庫 2004-06-09出版 \1,260 あり

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書名:
夜這いの性愛論
No.B141039
NDC384.700
著者・出版社:
赤松啓介/明石書店
初版1994-07-15
¥1,325
内容:
自らの体験、見聞をもとに語る「ムラのイロゴト」「マチのイロゴト」。筆下し、水揚げ、若衆入り、夜這い…。ムラであれマチであれ、伝統的日本社会は性に対し実におおらかで、筒抜けで、公明正大であった。日本民俗学の父・柳田国男は“常民の民俗学”を樹ち立てたが、赤松は、「性とやくざと天皇」を対象としない柳田を批判し、“非常民の民俗学”を構築し、柳田が切り捨ててきた性民俗や性生活の実像を庶民のあいだに分け入り生き生きとした語り口調で記録した。

  1 ムラの性愛論
    マツリとムラの性
    農作業と性民俗
    筆おろし、水揚げ
    若衆入りのマツリ
    女厄落としと若衆かつぎ

  2 マチの性愛論
    場末の性生活
    マチの夜這い習俗
    口入屋のしくみ
    大店と女中
    オイエサンと性
    商家の構造


赤松啓介[アカマツケイスケ]
1909年兵庫県生まれ。2000年逝去。専攻:民俗学、考古学。

メモ:
『夜這いの民俗学』『夜這いの性愛論』の二冊を合本した、ちくま学芸文庫 2004-06-09出版 \1,260 あり

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書名:
非常民の性民俗
No.B141037
NDC384.700
著者・出版社:
赤松啓介/明石書店
初版1991/04
¥3,567
内容:
底辺農民、スラム街の人たち、そして被差別部落の民俗調査を通してその基幹となる思考を性民俗に見いだし、非常民の生活様態を多様な側面から描く日本民俗学界の労作。柳田民俗学が回避しつづけた階級、差別、性の民俗に肉薄するフィールド・ワーク。

  T 村落社会の民俗と差別
  ・裏街道の民俗
  ・行商の様相
  ・女の民俗
  ・お針子仲間
  ・嫁かず後家
  ・後家と性生活
  ・商家の後家生活
  ・夜這いの形式
       ほか

  U 非常民の性民俗(ムラとマチ)
  ・千人切りと千人抜き
  ・フンドシ祝い
  ・初夜の謡曲
  ・クズヤと性民俗
  ・ムラとマチの性教育
  ・戦後の性観念の変化
  ・性交の解放と自由
  ・非常民と結婚の歴史
       ほか
 
  結  非常民の性と結合の歴史


赤松啓介[アカマツケイスケ]
1909年兵庫県生まれ。2000年逝去。専攻:民俗学、考古学。

メモ:

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書名:
非常民の民俗文化
生活民俗と差別昔話
No.B141038
NDC382.100
著者・出版社:
赤松啓介/明石書店
初版1986/07
¥2,935
内容:
柳田民俗学に欠落している非常民被差別民衆の語りと生活民俗を,昔話をもとにわかりやすく書き下ろした民衆生活史の書。被差別民衆の生活全般を民俗学的に考察した労作といえよう。外部からのフィールド調査ではけっして辿りつけない村落共同体の公事としての性風俗を、「コドモ集団」の性教育から「オナゴ連中」の構造と機能にいたるまで、詳細かつ大らかに語りきった赤松民俗学の集大成。


  T 生活民俗と差別昔話
  ・朝鮮民譚「もぐらの嫁探し」
  ・村落共同体と性的規範
     ほか

  U 非常民の民俗文化
  ・間引き風俗
  ・初潮の民俗
  ・コドモの性教育
  ・女の夜這い
  ・女のお接待
  ・講衆と雑魚寝
  ・庵寺の生活と供養
  ・市場の丁稚と性騒動
  ・御用聞きと女の性
  ・豪商の民俗習慣
  ・町工場の性風景
  ・新「母系社会」の展望


赤松啓介[アカマツケイスケ]
1909年兵庫県生まれ。2000年逝去。専攻:民俗学、考古学。

メモ:
ちくま学芸文庫 2006-08-10\1,575あり

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書名:
角川文庫
妹の力
No.B141003
NDC380.100
著者・出版社:
柳田国男/角川書店
初版1989-06-05
¥580
内容:
かつての女性が、より「けだかく」「さかしく」信仰の主要な担当者であった時代、霊の力を認められていた時代の神秘を、広範な民俗学の方法によって解明する。女性の清明な「たましい」と「ちから」の回復でもある。

  妹の力
  玉依彦の問題
  玉依姫考
  雷神信仰の変遷
  日を招く話
  松王健児の物語
  人柱と松浦佐用媛
  老女化石譚念仏水由来
  うつぼ舟の話
  小野於通
  稗田阿礼


柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。1935年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。1951年、文化勲章受章。柳田の目標は日本独自の民俗学の確立にあり、調査対象は海山の民から平地の稲作農耕民へと変化した。1962年没。

メモ:

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書名:
みちのく実話
遠野よばい物語
No.B141018
NDC917.000
著者・出版社:
生出泰一/河童仙
初版
内容:
  綾織の続石
  かぼちゃの葉
  寝床で待つ婆さん
  女助け
  たのもし講
  女子の夜這い
  赤臭し、白緩し、黒しきづし
  富山薬の女祭礼の夜の乱交
  ベベコ婆さん
     ほか

生出泰一[オイデタイイチ]
明治38年、青森県十和田湖町奥瀬に生まれる。工業学校建築科卒。写真家。随筆家。平成5年没


メモ:
夜這い

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書名:
みちのく実話
続  よばい物語
No.B141036
NDC917.000
著者・出版社:
生出泰一/河童仙
初版
内容:
  カワラケ事件
  あらばち割られた時
  お神楽へっぺ
  くされ後家
  おがた(女房)交換のペテン
  ほと・ほど・ほとけ
  未亡人(ごけさん)に夜這い
  野合の場所
  夜這い祭りの清水寺
  堕胎と処理
  タコの足(泊)
  ダッチイルカとエイ
  十四と十五の娘
  清少納言・枕草子の(夜這い)物語
  名僧の夜這い
  老婆に夜這い
  カーマ・スートラ
  マラービル(魔羅鍛練)
     ほか


生出泰一[オイデタイイチ]
明治38年、青森県十和田湖町奥瀬に生まれる。工業学校建築科卒。写真家。随筆家。平成5年没


メモ:
夜這い

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書名:
沖繩の艶笑譚
語やびらいきが(男)といなぐ(女)の話
No.B141001
NDC388.199
著者・出版社:
那覇出版社 編/那覇出版社
初版1982/11
\1,019
内容:
東北地方では、雪に閉ざされた長い冬の囲炉裏端で数多くの艶笑譚が語り継がれてきました。一方沖縄では、漁撈や畑仕事の合間に、浜辺での夕涼みで、はたまた毛遊びの場で、あるいは酒を酌み交わしつつ楽しく、青空、星空の下でおおらかに性が語られてきました。艶笑譚を語れる人は、ゆとりのある健康な精神の持ち主です。本書が精神的健康と明日へのエネルギーとなれば幸いです。

T ああ 夫婦
  マクガンとリ
  嫁の傷
  クスリを塗ってやろう
  替わった絵
     ほか

U ものごとの始まりや
  エイと山びこ
  アカマタと浜降り
  ムーチーと鬼
     ほか

V 笑いの泉
  シシかグスミチかフニか
  もう一つの骨
  ホーの家移り
  山羊ホー
     ほか

W男対女
  マギタニとホーの歯
  ウフダニとウフホーの話


メモ:
タニ、ホー、ヤギ、エイ


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