【授業案】
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発問1 |
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焼き魚、煮魚、とんかつ、ハンバーグ。
好きなメニューを1つ選んで手を挙げなさい。
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板書する。
焼き魚 6人
煮魚 2人 魚派 8人
とんかつ 10人
ハンバーグ 15人 肉派 25人
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発問2 |
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脂肪をとりすぎるとどうなると思いますか。予想しなさい。
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列指名で聞いていく。
・病気になる。
・太る。
・コレステロールがたまる。
■次のサイトを提示する。
「高脂血症と動脈硬化のメカニズム」
http://www.sankyo.co.jp/medemiru/life/hl/hl01.html
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指示1 |
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脂肪をとりすぎるとどうなるか。このサイトで調べてみましょう。脂肪を採りすぎると、次第に@からEのようになっていきます。
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「これは、血管の中です。黄色いのが脂肪です。その脂肪が、血管の壁に入りこんで厚くします。血液の通り道はせまくなり、流れが悪くなります。いわゆるドロドロ血です。」
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発問3 |
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血管がドロドロ血でつまると、どうなると思いますか。予想しなさい。
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列指名する。
・成人病
・病気になる。
■次の映像を見せる。
「動脈硬化」
http://www.sankyo.co.jp/medemiru/life/hl/hl07.html
「正解は動脈硬化です。ドロドロ血になると血管は弾力を失い、血液の流れる幅が狭くなるので、血流が妨げられます」
■「脳梗塞」
http://www.sankyo.co.jp/medemiru/life/hl/hl07.html
「脳に動脈硬化を起こした部分に血栓がつまって起こるのが脳梗塞です。ろれつが回らない、言葉が出てこないなどの言語障害が起こったり、半身マヒ、感覚障害などの症状が現われ、命に関わるケースもあります。」
■「心筋梗塞・狭心症」
http://www.sankyo.co.jp/medemiru/life/hl/hl07.html
「心臓の血管に動脈硬化が起こると、心筋梗塞や狭心症になります。心筋梗塞は胸の痛みなどの激しい発作があります。狭心症は血液の流れが悪くなることで心臓の筋肉が酸欠状態を起こした状態で、胸が締め付けられるような痛みがあります。いずれも心臓の細胞が壊れ、死に至る病気で、がんに次ぐ死因になっています」
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発問4 |
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こうならないためには、どうすればいいと思いますか。予想して書きなさい。
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予想をノートさせたら、持ってこさせる。
板書させ、発表させる。
・野菜を食べる。
・脂肪を採らない。
「脂肪を採らない、というのは極端で、実際には不可能です。実は、脂肪には2種類あります。どう違うでしょうか。調べてみます」
【実験】 脂肪Aと脂肪Bが試験管に入っています。料理してあるときのように熱してあります。これが、体内に入り、冷えていくとどうなるとでしょう。
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予想させ、発表させる。
・固まる。
・白くなる。
2つの試験管を同時に氷水に浸ける。試験管Aは白く固まり、試験管Bはさらさらである。
・肉
・魚
「Aは牛肉の脂防。Bは鰯の脂肪です。牛の脂肪は40〜50℃から固まり、魚油は常温で溶けます。EPAという種類の脂肪が入っていて、固まらないようになっているのです。魚の脂肪は、体内に入っても固まりません。また肉の脂を溶かす働きもあるのです」
書けた生徒から授業感想を発表させる。
<参考文献>
・『楽しい理科授業』2005年2月号「脂肪が固まるプロセスを実物で見せる」松原大介
・三共株式会社「目で見る病気の基礎知識」http://www.sankyo.co.jp/medemiru/life/hl/index.html
・齋藤一子氏「魚パワー」
インターネットランド No. 2180120(135)