ムダゴト(大花火のパーフェクトってどのくらい?「ビタ押し編」)

今回はなんとなく計算問題です。

問題。
大花火(アルゼ)のBIGでパーフェクトが出るのはBIG何回に1回の割合でしょうか?
ちなみに、計算に使う数値として、
  BIG中の15枚役当選確率   1/1.204
  BIG中のJACIN当選確率   1/5.958
  JACゲーム中の当選確率   16366/16384(分子を1にしていません)
また、便利な数値として、
  1/1.204の27乗・・・・・・・・・・・0.00665403148
  1/5.958の3乗・・・・・・・・・・・・0.004728229
  16366/16384の24乗・・・・・・0.97396327423
を使ってもかまいません。


では、まずBIG小役ゲームを29Gやってパーフェクトのリーチ状態になる確率を求めてみましょう。
まず、29Gまでに15枚役を27回、JACINを2回引いておかなければなりません。
しかし、JACINは29回のうちの2箇所のどこかにあるわけですよね。

イキナリですがちょっと脱線して10円玉を5枚と100円玉を1枚を直線的に並べてみたとします。
その順番を並べ替えてみて、何通りになりますか?
この場合は6通りになるはずです。
百円玉が置ける場所は6箇所ですからね。

●=10円玉、○=100円玉

    ○●●●●●
    ●○●●●●
    ●●○●●●
    ●●●○●●
    ●●●●○●
    ●●●●●○

では、10円玉を1枚減らして、100円玉を1枚増やしてみます。こうなるとどうなりますか?

    ○○●●●●       ●○○●●●       ●●○○●●
    ○●○●●●       ●○●○●●       ●●○●○●
    ○●●○●●       ●○●●○●       ●●○●●○
    ○●●●○●       ●○●●●○       ――――――
    ○●●●●○       ――――――       ●●●○○●
    ――――――       ●●●●○○       ●●●○●○

このように、15通りになるはずです。
100円玉同士を入れ替えても同じ並びになることを憶えておいてください。

このような2種類のものを並び替えるとき等によく使われる便利な計算式があります。

       nx(n−1)x(n−2)x・・・・・・x(n−k+2)x(n−k+1)
 nCk=―――――――――――――――――――――――――
           kx(k−1)x(k−2)x・・・・・・x2x1

いきなり計算が苦手な方にはイヤになるような書き方になってしまいましたが、上の硬貨の並び替えに直すと簡単です。
硬貨が6枚あるうち、100円玉は2枚ですよね。
上の式のnは硬貨の総数、kは少ないほうの種類の硬貨の枚数と考えればいいのです。
ということはnは6、kは2となります。

       6x5
 =――――=15
       2x1

やはり15通りになります。
計算のやり方を簡単に説明すると、分母(下側)は小さいほうの数字(k)から1ずつ減らしていった数値をかけていくんです。
そして最後は1までかけます。
この場合は2からなので2x1になっていますよね。
そして分子(上側)は大きいほうの数字(n)から1ずつ減らしていった数値をk回かければいいんです。
この場合はkが2だから6と5をかければいいんです。

では、今度は10円玉を3枚、100円玉を3枚にしてみたらどうでしょう?

硬貨の総数(n)は6、少ないほうの硬貨の枚数(k)は3枚ですね。
ということは・・・。

      6x5x4
 =―――――=20
      3x2x1

こうして20通りになります。本当かどうかわからない方は実際に並べ替えてみてくださいね。

さて、かなりの間脱線しましたが、この脱線がこのあとかなり役に立つんです。
今回求めるのはBIG中の小役ゲームを29回やって2回だけJACIN、27回の15枚役を引かなければなりません。
・・・さっきと一緒ですね。
小役ゲームの総数(n)が29回、2種類のうち少ないほう、この場合はJACINになりますがその回数(k)は2回。
・・・ということは・・・。

       29x28
 29=―――――=29x14=406
        2x1

つまり406通りの並び替えができるわけなんです。

しかし、今度は確率も計算しなければなりません。
だけど15枚役が27回なんだから15枚役の確率を27回かければいいんです。
同様にJACINの確率も2回かけます。
そして、JACゲーム中もはずれてはいけないので、16回とも当たるにはそのままJAC当選の確率を16回かけちゃいましょう。
・・・ということは・・・。

             27                       16
 406x(1/1.204) x(1/5.958) x(16366/16384) =0.074778

つまりパーフェクトのリーチ状態にするには7.478%、BIG13.373回に1回の割合でやっとチャンスが巡ってくるわけです。

では、本当にパーフェクトを達成できる確率は一体いくらなんでしょうか?

もうここまで計算できたなら簡単ですね。
さっき求めた答えにJACINの確率を1回かけて、JACゲーム中はずれないように当選確率を8回かけちゃいましょう。                                                       
 0.074778x(1/5.958)x(16366/16384) =0.012441

 つまり1.244%、BIG80.380回に1回しかパーフェクトにはならないんです。
まる1日打ち続けても4・5日に1回ぐらいの割合でしょうか。
しかし、どこかのホールで「パーフェクトが出たら設定6に変更」と言うサービスをやっているそうですが、20台の大花火で全台満席で1日中打ち続けたら4人くらいは変更されちゃいますね・・・。
いつパーフェクトが出るかというところにも問題はありますが。


ちなみに、冒頭で述べた参考数値を使ってパーフェクトの確率だけを計算するなら・・・

             27                       24
 29x(1/1.204) x(1/5.958) x(16366/16384) 

  =406x0.00665403148x0.004728229x0.97396327423

  =0.01244090483

と、こうやって簡単に求めることも可能です。
言い忘れていましたが、この数値からどうやってBIG何回に1回かを求めるかというのは、逆数(1/数値)で求めることができますよ。

         1
  ――――――――――=80.3800056076
   0.01244090483

こうして80.380回に1回でパーフェクトが達成できると求められるわけです。

次は「アシスト編」です。



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