・劇団☆新感線
   『犬顔家の一族の陰謀〜金田真一耕助之介の事件です。ノート』
 
    なので、良い感想を読みたくて検索などでいらした方は、以下はお読み
   にならない方がよろしいかも……もしくは、それをご了承の上でどうぞ。
    あらためまして。
    それなりに付き合いの長い観劇系知人の多くは新感線の舞台が好きで、
   だいたい毎公演観に行っている模様。私個人は、チケットが取りにくかっ
   たり高かったりすることもあってそこまでの熱意は持たず(苦笑)、気が
   向いて予算があってチケットが取れれば観る、というスタンスです。
    5月に久々に知人数名と会った時、新感線の話題で結構盛り上がって、
   長いこと(一昨年1月の『SHIROH』以来)観ていないから次のは観ようか
   なぁと思い、チケットを取りました。本公演中の土日はすでに予定ありか、
   もしくは千秋楽だったので、プレビュー公演の回を選択。ここ数年、観劇
   への情熱が昔ほどではないせいか、千秋楽の盛り上がりが苦手なのですね
   ……コアなファンがいる劇団の場合はなおさら。
 
    で、肝心の舞台についてですが。
    ………………正直、疲れたなーというのが終演後の感想。
    もっとはっきり言うと、第1幕の終盤にはすでに「早く終わらないかな」
   と考えてました(2幕構成で、上演時間は約2時間50分)
    オープニングの、劇団四季作品のパロディ部分では素直に笑えていたの
   ですけどね……そのノリがずーーーっと続く感じなので、「ついてけない」
   と思う場面が後になればなるほど増えました。半分ぐらいはパロディ部分
   の元ネタもわからなかったので(個人的には)、余計に。
   (余談ですが、元・劇団四季の専用劇場だった「BRAVA!」で四季の
   作品パロディというのも、なんかすごいなーと思いました (^^;)
    演出とか大道具の仕掛けとかネタとか、さすがに凝ってるなぁと思える
   部分もありましたけど、どうやら「ネタもの」は私には合わないようです
   ……根本的に、ストーリーの進行はちゃんとさせてほしい質なので、ネタ
   とかギャグでやたら止められたり流されたりしてしまうと、非常に気持ち
   悪いというか落ち着かないというか……消化不良な気分になってしまうの
   です。
    劇中歌も、オープニングはミュージカルの場面だからいいとしましても、
   それ以外の歌は(それが好きな人には申し訳ないですけど)私にとっては
   要らないものでした。歌自体は(曲によっては)うまいなと思いましたが。
    ラストはラストで「殺人事件はともかく、財産分与についてはなんにも
   解決してなくないか?」状態でしたし……まぁ作品の性質的にはその点は
   ひょっとしてどうでもいいのかな、と多少思わなくもありませんけど……
    ともあれ、今後、新感線を観に行くとしても「ネタもの」は避けようと
   心に決めました。はい。
 
    あ、なんでタイトルに「ノート」が付くのか疑問でしたが、劇中で理由
   がわかりました……個人的には「そのネタはどうか(肝心の探偵が持って
   いたなんて、そんな使い方でいいのかな?)」という印象でしたけど。
                               (07.8.4)