128日目 129日目 130日目 131日目

No.131: 日曜日 (2007.1.28)

きょうはずっと部屋で練習していたが、フルートもリコーダーもあんまり進捗なし。明日も一日こもって練習するか・・・。
日が暮れてからパンを買いに行く。
晩飯をたべてからパソコンを少しいじる。
きょうは、そんな一日。



夜、パンを買いに行くついでに撮影。


こういう店、よく見るが、コレクターがいるんだろうか?

128日目 129日目 130日目 131日目

No.130: オペラ座界隈 (2007.1.27)

今日は、午前中から出かけて、オペラ座の近くに髪を切りにいく。日本人の美容師さん。
ひさびさに日本語の話し相手ができたので、べらべら喋りまくる。
美容師さんにとってはあんまり興味なさそうな話題みたいだったけど、でも、聞いてみたかったので、おかまいなく喋ってしまった。

リコーダーを習いたかったので、いきなりアポ無しで音楽博物館で先生に頼んでみたら、最初は断られたけど、何回かメールを出しているうちに見てもらえることになった・・・、という話をしてみたら、「へぇ~、言ってみるもんですね~」と言っていた。
どうやら、これは、たとえフランスといえどもチャレンジャーな行為だったようだ。

それから、フルートの先生のお父さんが亡くなって、その直後にレッスンを受けて、かなり動揺してしまったこと。どうして先生はレッスンをしたのか気になっている、という話をしたら、「フランスはお葬式は1週間後にするから、亡くなった直後は日本みたいに忙しくないんですよ。先生がレッスンを休まなかったのは、先生が仕事に対してそういう考えを持っているからじゃないでしょうか。いろんな考えの人がいますから。」と言っていた。
その後、美容師さんの知り合いのフランス人が亡くなったときの話を少ししてくださったが、察するに、フランス人は死を受け入れてしまうようなところがあるのではないかと思う。
少なくとも、日本人のように、死を忌み嫌って、塩をまいたりするような感覚は持っていないのではないだろうか?

* * *

帰りに、この近辺を少しうろうろする。
この近辺、日本人率が高い。よく日本語が聞こえてくる。
日本食堂(RESTRANT JAPONAIS)が妙に多いが、ちょっとのぞいてみると、たいていは中国人っぽい店員がいる。(というか、ここに限らず、パリの日本食の店、たいてい中国人がやっている。)

パリのラーメンは食べないつもりでいたのだが、でも、一回ぐらい食べてみようか、という気になって、「北海道」というラーメン屋を探してみる。
(以前、在仏日本人の掲示板をのぞいてみたら、ここが比較的評判がよさそうだった。)
ちょっと道草を食いながら、うろうろと歩いていると、偶然発見!
しょうゆラーメンを食べてくる。
けしてまずいわけではないのだけど・・・
でも、もう今後、パリでは日本の味を求めることは一切やめよう、と、固く心に誓う。

帰ってから、またぴろぴろ練習。
しかし、毎日いろんな笛をぴろぴろ吹かれ続けたら、さすがに隣人たちもつらかろう、と思って、そのあと、やっと重い腰を上げて玄関のドアの防音をする。
以前、材料と道具は買ってきたけど、忙しくてそのままになってたやつ)
いかにも気密性の高そうなドアになり、おまけに部屋も暖かくなってきたようで、とりあえず大成功。・・・なのはもちろんうれしいのだが、でも、なんだか密閉状態になって、ますます『部屋にこもっている感』は強くなる。



ここは、パリの真ん中です。


ちょっと入ってみると、日本の漫画やCDがいっぱい。
フランス人の客もけっこういて、日本漫画オタクみたいなのや、
サワダ・ケンジがどうのこうの、と語っているやつがいたりする。


見つけました。「北海道」!
入ってみると、接客係も、厨房に入っているのも、中国人。
厨房にひとりおやじがいたが、無口なところをみると日本人か?


きました! しょうゆラーメン。6.7ユーロ(\1050)。
麺は、まあ普通。でも、麺のだしが違う。
・・・というか、だしの味があんまりしない。

128日目 129日目 130日目 131日目

No129: 練習ばっかりでもね・・・ (2007.1.26)

どうもここのところ氷点下っぽい感じで寒い。
部屋に閉じこもって練習ばかりしていると、体の筋肉がどんどん縮んでいくようなかんじで、どうにも暗いので、ちょっと運動に・・・、という感じで、また市庁舎の前にスケートをしにいく。
ちょっと滑って帰って来るつもりだったんだけど、8時過ぎに行って、切り上げて帰ってきたのは11時少し前。バカみたいにすべりまくってきてしまう。
前回来たときよりもうまく滑れるようになっていたので、よし、もうちょっとスムーズに曲がれないかな、とか、もうちょっとスマートに止まれないものか、とか、けっこう真剣。
・・・あれ? こんなとこに来ても、また練習しているし。



「かまくら」の中のスケート靴貸し出し所


正月のときより人が少なめ。

128日目 129日目 130日目 131日目

No.128: ペール・ラシェーズ墓地 (2007.1.25)

きょうはかなり寒く、アスファルトの上の水溜りが凍っている。
きょう、準備不足を気にしつつリコーダーのレッスンへ。
2回目のレッスンで破門になったりしたら、恥ずかしくて日本に帰れないよー、とか何とか思いつつ先生宅に伺うが(フランスにも「破門」があるのか?)、ありがたいことに、というべきか、申し訳ないことに、というべきか、丁寧に見てくださった。
ちょっと今日の準備不足はいけなかったが、しかし、先生の前で演奏が崩れていく自分を観察したおかげで、自分の直すべき弱い部分が見えてきた気がする。
来週までには、もうちょっとなんとかしておこう・・・。

* * *

先生宅にはくバスで行っているのだが、途中、ペール・ラシェーズ墓地を通過する。
かなり広大な墓地だ。シテ島の2倍ぐらいの面積はあるんじゃないだろうか?

いろいろな音楽家の墓もあるようなので、レッスンのあと、寄り道してくる。
墓地で埋葬らしきシーンにも出くわしたが、みんなで墓石の蓋を開けて中を覗きながら、ぺちゃくちゃおしゃべりしている。(どうも土葬っぽい雰囲気)

ひとつひとつの墓に掘り込まれた名前を読んでみる。
どうも、個人の墓と、ファミリーの墓(○○家の墓)があるようだが、いずれにしても、埋葬された人の名前と生年-没年がひとりひとり掘り込まれている。
ファミリーの墓は、あとから続く人のためのスペースが開けてあって、順番に名前と生没年を追加していくようだ。昔の人の名前は消えかかっていて、いちばん最近の人の名前はくっきりとしているような墓をよく見かける。
没年が2006年と記されている墓もいくつか見かけて、少しドキッとするが、そんな墓には、まだ残された家族の想いが残っているような雰囲気がある。

ここの墓地、静かでひっそりとしているが、なぜか日本の墓地のような陰気さはまったく感じない。


マリア・カラスの墓。納骨堂の地下にロッカーのように無数に並んでいる中に、他の墓に混ざってひっそりとあった。(いちばん右)
マリア・カラスの墓が、他の墓と違う点は、なんと、周りに無数の記念の落書きがあること! 写真を撮るのも失礼な気もするが、いくらなんでも落書きはないでしょう!



モディリアーニ(モンパルナスに住んでいた画家)の墓。
これも目立たないところにひっそりあった。


エディット・ピアフ(シャンソン歌手)の墓。(正確にはピアフ家の墓)
これも目立たないところにあったが、おそらくファンからの花で囲まれていて華やか。なんだか、どの墓も、その人の生き様が見えてくるような雰囲気だなぁ・・・
どの墓にも、「1915-1963」という具合に、その人が生きてきた時間が刻まれている。・・・うん、人生、それでいいのではないか、と、なんだか納得してしまう。



ビゼーの墓。大きな墓の間に、これまたひっそりと。
芸術家は、なんだかみんなつつましいね。


ショパンの墓。これも、おそらくファンからの花がいっぱい。華やかな墓だ
けれども、それほど大きいわけでもなく、やはり目だたないところにある。


コレット(女流小説家)の墓。

128日目 129日目 130日目 131日目
目次に戻る