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No.104: 新年 (2007.1.1)

昨晩、シャンゼリーゼのカウントダウンに行くのはやめたのだけど、でも、すこし外の様子も気になるし・・・というかんじで、新年の午前0時前に、近くのノートルダム寺院の様子を見に行く。

いっぱい人がいる。騒いでる若いの(どこかに照れがあり、やや空元気)や、シャンパンを持ってきているのや、変な帽子をかぶって来ているのや、そういう人たちも一部いる。
カップルや、夫婦や、家族や、友達同士で来ている人が多いかな?
日本でいうと、小さな盆踊り大会になんとなくぞろぞろ集まってきました・・・ というような雰囲気に近いかも。

年が明ける0時ごろ、誰かが持ってきた花火が、あちこちからちょろちょろとあがって、そのたびに「フーフー」という歓声(主に若い子)があがって、何人かがぽんぽんシャンパン抜いて、あちこちから車がクラクションを鳴らしながら通り過ぎる音が聞こえて・・・
そして、正月が明けた瞬間には、誰にでもキスの挨拶をしていいことになっているらしいが、何人かの若い子同士(少数)が「ボナネー!」といいながらキスをし合っている。(でも、どことなくぎこちなくて恥ずかしそう)

・・・そんな感じで、全体的にはそんなに盛り上がっているわけではないのだが、どことなくみんな楽しそう。
みんな、正月が明けた瞬間に家にこもっているのもつまらないし、と、ぼくと同じように、なんとなく出てきたという人が多いのかな?

ちなみに、一夜明けた今日、元旦は寝正月。一日うちでのんびりすごす。



ノートルダムの前。わらわらとたくさんの人が集まってきている。


新年が明けた瞬間。セーヌ川岸で、何人かが花火を上げている。


ノートルダム前の広場でも、あちこちで小さい花火が上がり、煙がもうもう。


だれか、知らないおじさんにシャンパンをもらいまいた。
(シャンパン越しの人、こっちを見て笑ってる。)

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No.103: 年末 (2006.12.31)

ああ、もう大晦日か。一年がたつのが早いなぁ。
なんだかんだ、あたふたやっているうちに、あっという間に来年の夏が来て、ばたばたと帰国の準備をしているんだろうなぁ。

そういえば去年の今頃は、フランスに行く話が出てきていて、本当に行ってもよいものかどうか考えていたんだったよなぁ・・・。
しかし、いま、なんだか普通にフランスに住んでいて、うそみたいな話だ。

きょうは、朝、ノートルダムの「グレゴリアン・ミサ」というのに出かけてみる。
それが終わってから、アパートへ帰ってちょっと練習した後、また、夕方にノートルダムのオルガンを聴きにでかける。
なんだか、このところノートルダムに入り浸っているなぁ。と、そんな大晦日。

きょうの零時、新年が明けたととたんに、シャンゼリーゼで大騒ぎがあるらしいけど、危険だという噂もあるし、やめておこうかな。



ノートルダムの、北側のバラ窓。


ノートルダムの、東側の窓。


ノートルダムの、南側のバラ窓。

「グレゴリアン・ミサ」が始まる前は「賛課」というミサをやっていた。
このときは、後方の大オルガンでなく、写真中央の小さいほうのパイプオルガンが使われていたように思う。
(青い服は聖歌隊。澄んだきれいな声をしている。)


これは、音楽学概説(*)の試験問題用紙ではなくて、なんと、ノートルダムで配布されて、歌っていたもの。まだ、こんな古い音楽が生きていて、現役で歌われているのに驚く。しかし、美しかった。
(* ぼくの出身校の、なかなか単位をくれないことで有名な(?)講義。必須科目。ぼくは、これで、あやうく留年しそうになった。こういう譜面の解読がいつも試験に出た。・・・ああ、もうちょっとまじめにやっとけばよかったな。)
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No.102: 洗濯 (2006.12.30)

寒いし、雨も降ってるし、おまけに風が強いし、洗濯にいくのいやだなぁ・・・、と思いつつも、大晦日や元旦に洗濯にいくものいやだし、そもそもコインランドリーがやっているのかどうかもわからないじ、日が暮れてから、洗濯に出かける。

折り畳み傘をもって外に出ると、一時的に雨がやんでいた。
行く途中、道路に面したATMで少し現金を下ろしていると、うしろにいつものパン屋のお姉さんが並んでいる。(すました感じのお姉さん。ちなみに、このお姉さんにはときどき小さな意地悪をされる。意地悪のつもりはなくて、単に気分屋なだけなのかもしれなが、どちらにしても、ここのパンとタルトがいちばんうまいので、臆せずにここで買い続けている。)
現金を下ろした帰り際、小脇に抱えていた傘を落としてしまうのだが、パン屋のお姉さんが、「あ、傘おとしたよ!」と、うしろから大声で呼んでいる。
なんだ、いいやつじゃん。

洗濯を待っている間、スーパーで少し買い物する。



これは完全に『パケ買い』。 『4個も入っているし、まずかったらどうしよう。
そもそも、これは何なのかよくわからないし・・・』と思いつつも、このパッケ
ージ・デザインにやられてしまい、買ってしまう。ちなみに4個で2.3ユーロ。


うはー、中もこんなの。これは大丈夫かも。


甘~い、プリンのような(でもプリンじゃないかもしれない)デザート。
たべてみたら、うまかった。 ・・・うん、これはお気に入りに追加。

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No.101: 写真 (2006.12.29)

今朝、日本から「年賀状がうまく印刷的できない」という電話(ネット電話)がかかってきて、口頭でプリンターの設定手順を説明するという難仕事をしたあと、ノートルダム寺院のステンドグラスを見に行く。(時間によって光るステンドグラスが違う。朝は東側、つまり、奥のステンドグラスが光る。)
なんだか、ノートルダム寺院に通っちゃっている。

一昨日、凱旋門に行って、2本目のフィルムがあまってしまったので、それをノートルダムなどで使い切ってから、写真屋さんに出かける。

同時プリント代金は、日本の1.5倍くらいだろうか?
なにか、四角い缶を渡される。
家へ帰ってあけてみると、ハガキ大の写真が入っている。
一枚一枚見てみると、ああ、ちゃんと古い石の色がちゃんと出ている!
金色のイルミネーションもちゃんと金色にプリントされている!

写真を裏返して、色補正情報(印字されている「NNN + 3」のような記号)を見ると、1枚1枚、すべて異なっている。
これは、おそらく、写真屋のおじさん(かどうかは知らないけれど)が、1枚1枚、目で見ながら手間をかけて色補正をしているのではないだろうか。
もしそうだとしたら、これは、たいして儲かりもしないことにえらい労力を使っていることになる。(日本では、採算が取れないから、普通そんなことはしてくれない。機械の自動調整なので、色補正情報は全部「NNN」になっている。)

この写真屋さんが焼いてくれた写真、色彩センスが細やかで、『ああ、この人、こういう色を出したいのね』と、わかってくれている気がする。
これは、あのパン屋さんのタルト同様、かなり感激モノであった。



午前(昼近く)のノートルダム。(これはデジカメ)


南側のステンドグラスと、祭壇。
聖体のパンを与えているところだったと思う。

店に入るとカウンターがあって、カウンターの背後にはたくさんの種類のフィルムが並んでいて、奥さんらしき人が接客をしていて、主人はおそらく奥にこもって写真を焼いていて・・・ というような、由緒正しき(?)写真屋、日本にたくさんあったが(←過去形?)、そういう雰囲気の店。海を越えても、店の雰囲気みたいなものはそっくりで、おもしろい。


受け取ってきた写真。でかい。しかも、なぜか缶の中に入っている。
いやー、こんなに丁寧に焼いてくれるんだったら、もっと一枚一枚、丁寧に撮らないといけないねー
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