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No.66: 休憩 (2006.11.24)

やっぱり疲れが抜け切らず、今日は練習したり寝たりの一日。
ああ、そういえば、Mさんが「3ヶ月ぐらいして慣れたころに、どっと疲れが出るよ。」と言っていたが、それだろうか?(まだ2ヶ月しかたっていないけど・・・)
うちでうだうだしているの、もったいないけど、でも、こういうときはしばらくおとなしくしていた方がいいかもね。

ADSLモデム、今日来るかもしれないと思って、ちょっと期待していたのだけど、やっぱり来なかった。



めんどくさいけど、しばらく前に来ていたADSL会社の手紙を読む。
本来なら、もう2週間くらい前にモデムが届いているはずのようだ。
その後2~3週間で電話が切れると書いてある。それにしても、こち
らのこの手の手紙、ぶっきらぼうなほどに冗長性がなく、用件のみ
の文章で、その点は助かる。日本のように、「貴下、益々御清栄の事
と存じます。このたびは当社のADSLのお申し込みをいただきまして
・・・」云々などとくどくど書いてあったら、とても読めない。


昨日買ってきた、たぶんステーキ用の肉とにんにくとコショウ。
しんどいけど、「こういうときこそ食べなきゃいかん」と思って、
今日はがんばって晩飯を作る。(ちなみに昨日は素ラーメン。)


うひゃー、肉、でかい。皿からはみ出している。
そっか、こっちは霜降り肉じゃないから、焼いても縮まないのね。
うまかったが、全部食べるの、ちょっとたいへんだった。

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No.65: 電話が止まる (2006.11.23)

なんと、今日、電話が止まっている!
といっても、べつに電話料金を滞納していたわけではない。
たぶん、ADSLの工事が完了したのだ。
どうも、電話もADSLモデムを通さないと使えないシステムになっているようだ。
しかし、モデムはまだ届いていない・・・
つまり、モデムが届くまでは電話もメールもネットも使えないわけで、一切の通信手段が途切れてしまったわけだ。

通信や情報が途切れてしまうだけでなく、銀行送金手続きも、残高の確認(こちらは預金通帳はない)も、すべてネットでやっているため、モデムが待てど暮らせど届かない、ということになると、事態はかなり深刻だ。
(こちらはカルトブルーか小切手でほとんどの決済をやっているため、残高不足が起こると『小切手の不渡り→即ブラックリスト→5年間いかなる銀行口座ももてない』という事態になるらしく、こちらでの生活が大変になってしまう。)

日本人的感覚としては、「これは、どういうこっちゃ!」、という感じだが、おとなしくモデムの到着を待ってるよりしょうがないのだろう。

それはともかく、今日はコンセルバトワールにリコーダーの先生に会いに出かける。
ところが、今日は受付の担当者が違っていて、けっきょくリコーダーの先生には会えず。
たぶん、うまいこと言えば会わせてくれたのかもしれないが、ぼくの語学能力ではそれは無理だ。
う~ん、なにか別の方法を考えるとするか。


パリはいつもあちこちで工事をやっている。これは舗石を張り替えているようだ。ちゃんと交通整理をしているわけでもなく、車と人がぐちゃぐちゃ。



こっちは何の工事だろうね~

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No.64: チーズ (2006.11.22)

きょうは久々にあきれるほどたくさん寝て、おかげで体調もだいぶすっきりしてきて、練習して・・・、というような一日。
冷蔵庫がほとんど空になってきたのだけど、雨も降ってるし、まだちょっとスーパーまで行く元気がなく、近所でチーズとワインだけ買いに行く。
でも、うまいパンとチーズとワインさえあれば、それだけでもハッピーな感じだ。
・・・ちなみに、ちょっとスーパーに行くにも、たくさんいる物乞いの人らや、ちょっと怪しげな人やら、そういうのを避けながら歩かなきゃいけないので、けっこう神経を使う。べつに取られるようなもの持っていないんだけどね。
(いつも、鍵と、カルトブルーと、中古のデジカメしか持ち歩いていない。カルトブルーというのは、フランス人がお財布代わりに使っているデビットカードのようなもの。高額の現金を持ち歩くのは日本人だけらしく、ねらわれる。)

ワインを買ってから、このまえ行ったチーズ屋さんに入ると、お世話になっている不動産屋さんの社長さん(フランス人男性)がいて、「お先にどうぞ」と言う。
チーズ屋さん(店主っぽい)に「カマンベールひとつください」と頼むと、店頭にあるカマンベールを全部点検しだして、でも、全部納得いかなかったようで、全部(たぶん)捨ててしまって、店の奥に探しに行ってしまう。
待っているあいだ、不動産屋さんに「チーズを買いにきたんですか?」と聞いたら、よく聞き取れなかったけど、なにか別の仕事の用事で来ているようだった。
不動産屋さん、「ここのチーズはいいよ」というようなことを言ったので、「すごくたくさんのチーズがあって、わからないんですよ」というと、「これはおいしいよ」とか教えてくれる。
そんな話をしているうちに、(おそらく)店主が戻ってきて、「半分でもいいですか?」といって、カマンベールを半分もってきたので、「ウイ、ウイ」と答える。
ついでになにかチーズを試食させてくれたので、不動産屋さんと一緒に試食したら、めちゃくちゃうまい。
「すごくうまい! これ、なんと言う名前ですか?」と不動産屋さんに聞いたら、「コンテですよ」とのこと。・・・スーパーで買ったコンテとぜんぜん味が違う。
チーズ屋さんに「これもください」と頼んだら、丸い座布団みたいな巨大なチーズをカットしだして、はたでみていた不動産屋さんが「少しでいいよ。ああ、ああ、それぐらい。」とか言って、ちょうどいい量を注文してくれる。
そんなかんじで、今日はたどたどしいながらもフランスで初めて世間話(?)のようなようなものをして、楽しかった。

ちなみに、帰ってから食べた店主厳選のカマンベール、めちゃくちゃうまかった。



となりのオリーブオイル屋さんも、クリスマスモード。
オリーブオイルのシャンデリア(?)、とてもきれい。


向かいの仮面屋さん(?)。
気にはなるが、独特のオーラを発していて、中に入ったことはない。

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No.63: 音楽に大事なこと (2006.11.21)

きょう、ちょっと迷惑かな・・・とは思いつつ、心の中で『ごめんなさい』と言って、少し朝練してからレッスンに出かける。

ちゃんと仕上がっていなかったのだが、レッスンの時には、少々とちりつつもなんとなく吹けてしまう。
「うん、まあいいよ。じゃ、来週は次の2曲やってきて。」と、いつもの倍の量の宿題が・・・
思わず、『ひえぇ~』という顔をすると、先生、『にやっ』。

それはともかく、3拍子の基礎練習をやっているときに、先生が『それは理解できないね。それは理解できない。』と言う。『なぜ理解できないかわかる?』と聞かれたので、う~んと考えていると、ジェスチャーを交えながらいろいろ教えてくれたのだが、3拍子の感じ方が日本人と違う。感じた拍子を音にして表現する方法も違う。
それを教えてもらったときに、思わず「おおー!」と日本語(?)で声を出してしまうと、(先生にとっては至極当然あたりまえにことに)ぼくが驚いていることに驚いたらしく、「これはね、音楽に大事なことだよ。リズムがあればコンサートのお客は音楽を理解できるし、リズムがないとお客は寝てしまうよ。」と、ジェスチャーを交えてユーモアたっぷりに教えてくださる。
3拍子に限った話ではないが、『何分の何拍子』を『リズム』としてとらえていて(つまり、何小節にもまたがる長~い時間の中の音楽のうねりみたいなものを『リズム』として感じていて)、それは音楽をわかりやすく伝えるために必要なものだととらえているようだ。
ポピュラー音楽は、何分の何拍子(先生はリズムと言っている)がドラムで簡単にわかるから、音楽がだれにでも理解しやすいんだ、というようなこともジェスチャーで教えてくれた。

室内楽では、練習不足もあって、音楽表現的なことに集中したときに、時々カウントをはずしてしまう。室内楽の先生に、「ちゃんと音楽を感じながらカウントする。これは室内楽では大事なことよ。」と言われる。
あと、「音楽の方向」に音を「はこんで!はこんで!」と言われる。この『音をはこぶ』感覚も、たぶん日本人にはない独特な感覚だ。(目標の音に一生懸命向かっていくのでなくて、『ひょいひょい』とはこぶ。できたときは音楽がとても楽しかった。)

そんな感じで、今日は『音楽に大事なこと』を両先生からたくさん教わってきてしまった。
ああ、いい先生につけてよかったなぁ・・・(しみじみ)



朝7時すぎ。まだ星が出ている。
だいぶ明るくなってきた9時すぎから少し練習してから出かける。
ちなみに、先週寝坊したわけがわかった。目覚ましの電池が切れかかっている。
おかげで、気になって、きょうは6時に目が覚めてしまった。


学校帰りに、リコーダーの先生を探しに、17区のコンセルバトワールに行く。
受付で「リコーダーの先生を探しているんですけれど。」というと、「なぜ?」と聞かれたので、「習いたいからです。」というと、「もう今年の登録は終わっています。」とのこと。
「一般の大人のコースもダメですか?」と聞いたら、やっぱりダメっぽかったが、「先生は木曜日にきます。木曜日。木曜日の午後。ではさようなら。」と言われる。
これ、どういうことだろう?
先生が「いい」って言えば、どっかに押し込んでもらえたりするんだろうか?
しかし、仮にうまくいったとしても、すでにフルートだけでもヒーヒー言ってるのに、リコーダーまで掛け持ちして大丈夫だろうか?



17区のコンセルバトワール。


ウチの最寄のメトロの出口にあるポスト。
落書きを消している。というか、落書きの上からペンキを塗っている!
落書きとペンキが何層にも重なっているんだろうか?


ああ、ここもさりげなくクリスマスになっている。

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