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No.55: 宿題 (2006.11.13)

フルートの宿題、やっぱりすべてをきちんとやることはできなかった。

夜はフランス語に行くが、おそらくこのまま続けてもダメな気がしてきた。
こんど、事務に頼んで、会話中心の初級のクラスに変えてもらおうかと思う。
自習時間が足りないのが一番の原因なのはわかっている。
でも、たぶん、文法などを教えてもらってもしょうがないのだ。
文法や動詞の活用は、日本ですでにある程度覚えた。仏検にも合格した。
でも、しゃべれないのだ。
あと一ヶ月だけ行って、とくに成果が出ないようなら、開き直ってやめてしまうのもひとつの選択肢かもしれない。
どれも中途半端になってしまうくらいだったら、優先順位をつけて、何かを切り捨てていくしかない。

さて、きょうは早く寝なければ。



ガラスもペンキもはがして改装中のドア。日本だったら
「新しいのに変えた方が安いし、性能もいいですよ。」
といったところだろう。


今までに何度もはがして塗ったのだろう。ペンキの層がところどころに見える。
これは、新しいのを作るより大変な作業に違いない。


別のアパートでは部分改装。かけた部分にパテを埋め込み、
傷んだ部分の塗料をはがして、下地を塗っているようだ。

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No.54: 日曜日 (2006.11.12)

宿題、たぶん今度の火曜日までに全部仕上げるのは難しそうだ。
明日一日、なんとかできるとこまでがんばろう。

ほかの生徒のレッスンも自由に見れるので、なるべく見ていくようにしているのだが、宿題、ちゃんとやっていかなくても、なにも言われないようだ。
仕上がってない曲はちゃんと見てもらえず、そのままほっておかれる。
ひとりあたりのレッスン時間もちゃんと決まってなさそうで、しっかり練習してあれば長い時間レッスンしてもらえるし、そうでないとすぐ終わってしまう。
注意されたアドバイスも、その場でできなかったら、「まあ、いいんじゃない。」とか言われて、やっぱりほっておかれる。
ある意味、かなりコワい・・・。

ぼくはいちおう日本の音楽大学を出ているので、ソルフェージュ・和声楽・楽曲分析・音楽史などは免除になっているのだが、そうでない一般学生はさぞかしつらかろうと思う。
外国人なら、言葉のハンディもあって、なおさらだと思う。

学校は、フランス語学校もあわせて週に3日に集中しているので、けっこういろいろなところに行く時間がありそうなものなのだが、毎日時間の余裕がない。
そのうち、もうちょっと要領よくやれるようになれば、時間の余裕もできてくるかな?

まあ遊ぶためにここに来たわけじゃなくて、勉強しに来たわけだから、そういう意味では充実した毎日なのかもしれないけど・・・。

でも、「パリの音楽院の卒業証書」という「紙」が欲しいがためにここに来たわけではないし、なにかここで見つけてきたいものがたくさんあるはずだ。

そして、それは、コンサートや美術館、歴史的建造物などの華やかな「表」の部分だけでなく、落書きや裏道や・・・なにか、光の当たっていない思わぬところでも見つかりそうな気がする。



パンを買いに行くついでに撮影。
なんだかんだいって、ぼくは、パリの中でも、このサンルイ島が一番好きだ。
(・・・といえるほどパリをよく知っているわけではないけれど。)


アンティークの店の看板。・・・これ、欲しい。


じゃーん。パン屋で衝動買いしてしまいました。1.7ユーロ(\250)。


リンゴのプチ・タルトです。うまかったのなんの。
ちなみに、ウチの母が焼くアップルパイは、ケーキ屋で売って
いるのよりはるかにうまかったが、それに少し味が似ている。
凝ったうまさでなく、リンゴとパイ生地の素材自体のうまさだ。

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No.53: 我が家のおでん (2006.11.11)

いよいよ土曜日となり、宿題が仕上がるのかどうかにわかに心配になってくる。
きのう遊んでしまったし、そろそろ真剣にやらないといけない。
明日、あさっては、まじめに練習しよう。

またフランスおでん(ポトフ)が食べたくなり、また「ポトフセット」を買ってくる。
しかしながら、そろそろこのポトフセットは卒業しようと思っている。
野菜の鮮度があまりよくないのが気になるのと、あと、いわゆる「我が家のおでん」を作ってみたくなってきたからだ。

野菜はマルシェで、肉は肉屋さんで買えば、もっと鮮度のよいおいしいものができそうな気がする。
調味料は、塩・胡椒、それからハーブだけだ。シンプルなだけに、ちょっとそのあたりに数ユーロ投資してもよい気がする。
「ポトフセット」には、ローリエともう一種類何か入っているが、そっちは何かわからない。肉の臭みはないが、ネギの臭みが若干気になり、できればそいつを消したい。

それから、本当におでんのつもりで、大根、ゆでたまごもひょっとしたらアリかもしれない・・・という気もしてきた。



スーパーへの行き道。
セーヌ川の堤防(?)沿いの古本屋、夜になるとこんな姿に・・・


以前から一回なにか買ってみたいなぁ・・・
と思っている、チョコレート屋さん。


家のほとんどの電球が切れてしまったので買ってくる。ちょっと変な形だ。
1年間もつようなことが書いてある。ということは、ぼくが滞在中はもう買う
必要がなくて、次の人が1ヶ月くらい住んだところで切れるってことかな?
ん? そういえば、ぼくはここに来て1ヶ月ちょっとだな・・・


ブーケガルニとローリエと「塩の花」という塩。それから皮むき機。
ブーケガルニは何種類かのハーブを組み合せたもののようだが、
これでよいのかどうかよくわからない。塩は、なにやらうまいのが
あるらしいのだが、なんとなくそれに近そうなのをのを買ってきた。


「ポトフセット」に入っているハーブ。
ローリエと、もうひとつは何だろう?
ローズマリーにしては小さい気もするが・・・

(後日談: メールで教えてもらいました。タイムのようです。)

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No.52: エッフェル塔 (2006.11.10)

きょうは、また楽しく練習した後、帰国売りの方のお宅にお邪魔する。
(※帰国売り:日本に帰国する際、不要になったものを安く売ること。/一昨日、ネットでやり取りして、パソコン用の小型スピーカーを譲っていただくことになり、今日の午後お伺いすることになっていた。これで、パソコンをCDプレーヤーとしても使える。)
行ってみると、とても親切な方で「ほかにもご不要なものがあったら譲っていただきたいんですが・・・」とお聞きしたら、「お役にたてれば。」とおっしゃって、いろんな小物もいただいてしまう。
その方がエッフェル塔のすぐ近くにお住まいだったので、『よし、きょうはついでに観光をしよう!』と思って、エッフェル塔を見物に行く。

エッフェル塔に着くと、「POLICE」と書いた身分証明書らしきものを胸元から半分くらい見せている男が「ムッシュー」と言って近づいてくる。・・・無視。
「これは無料です」と言って、ピカピカ光るエッフェル塔の模型をもって言い寄ってくる黒人の男らも大勢いる。・・・無視。
「英語話せますか?」と聞いてまわっているイスラム系の女性。・・・これはどちらとも判断がつかなかったが、聞き慣れた口調があやしく、一応無視。
(ちなみに、帰り際、うっかりピカピカ・エッフェル塔に手を出したらしきアメリカ人っぽい人を見かけたが、すさまじい剣幕で何か言い合っていた。コワい。)
あやしいのがいっぱいいる。
本物のポリスや、自動小銃をもった軍の人も歩いている。
やや緊張。

エッフェル塔の最上階まで登るのは、11ユーロとちょっと高い。しかも、バカンスでもない平日なのに、すごい長蛇の列・・・。
ちょっと迷うが、でも、パリに住んだ記念に、1度くらいは見ておこうと並ぶ。
並んでいるうちに、だんだん日が暮れてくる。
かなり厚着してきたつもりだが、めちゃくちゃ寒い。

さて、それはともかく、結論だけ言うと、来てよかった!
寒い中、長時間ならんだ甲斐があった!
たとえミーハーと言われようが、これは必見だ。

しまいには、調子に乗って、セーヌ川の遊覧船にまで乗ってしまう。
(この船がまた、歯がガチガチいうくらい寒かった。)
遊覧船の方は、これも結論だけ言うと、これはさすがにちょっとミーハーすぎたかも・・・



あ、あれだ!
気持ちのよい並木道を歩いていく。


ちゃんと、おのぼりさんショットも撮ってきました。


長蛇の列に並んでいると、日が暮れてくる。
約120年前の建築物。巨大なアンティークを見ているようだ。


最上階に登った頃にはすっかり日が暮れていて、宝石箱を
ぶちまけたような絶景が広がる。セーヌ川の美しいこと・・・ 


この時間帯、ディナーを楽しみながらセーヌ川をクルーズをする
豪華客船みたいなのが多かった。(正装する必要があるらしい)
これ、ぼくが乗ったディナーなしの船。


遊覧船から見た、ライトアップされたエッフェル塔。

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