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パリ16日目 (2006.10.5)

今日、まずは辞書を引きながら、フルートの先生にお礼のメールを書く。
しかし、メールならまだよいとして、今日は室内楽の先生に電話しなければならない。
「先日あなたの室内楽のクラスの予約をしたが、フルートのレッスンと室内楽のレッスンの時間が重なってしまったので、申し訳ないが室内楽のレッスンの時間を変更していただけませんでしょうか?」という複雑なことを、対面でなく電話で伝えなければなない。
フランス語で電話するの、生まれてはじめてだ・・・(^^;

とりあえず辞書を引いて台本を作り、撥音の練習までしてから、思い切って電話する。

ぶん:「私はあなたの室内楽の生徒のぶんげんです。いま、お邪魔ではないですか?」
先生:「ノン!」

ここで大いにあせるが、『お邪魔ではないか?』に対しての『ノン』は、『邪魔ではない』という意味だな、と、急いで頭の中で考えて、ホッとする。
けっきょく、つたないフランス語に根気よくつきあってくださって、なんとか会話が成り立ち、明日学校に行くことに。
しかし親切な先生でよかった。ホッ。

そのあと、ふらふら洗濯にでかける。


洗濯しながら子供用の楽典のドリルをやっている変な日本人。
でも、だ~れも気にしていない。(たぶん)
うしろでぼくの洗濯物が回っている。

ちなみに、ぼくの洗濯物を乾かす担当は、マダム乾燥機33番さん・・・
・・・おお!そうなのだ。 フランスはすべてがそうなのだ!
銀行もそうだった。ぼくの担当はマダムKさんと決まっている。
郵便局だって、役所だって、AさんがダメといってもBさんはいいということは普通だ。
学校だって、学校の生徒たちと先生たちの関係ではなく、私と先生のA氏との個人の関係で事が決まる。
お店でも、客と店員の関係ではなく、私とAさんとの1対1の個人の関係だ。
だから、コインラインドリーでさえ「ボンジュール、マダム33番」と言ってからマダム33番をご指名して料金を払い、洗濯が終わったら「メルシー、マダム33番。オルボワール」と言ってから立ち去らねばならないのだ!
・・・と、コインランドリーからの帰り道、なにやら小さな悟りをひらいたような気分だったのであった。


洗濯の帰り道。

うちへ帰ってメールを開くと、なんと! 日本の友達、先生、生徒さん、一緒にお仕事をしている人たちから、励ましメールがたくさん届いている・・・(T-T)

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パリ15日目 (2006.10.4)

昨日、フルートのL先生に決まったことが嬉しく『ちょっとお祝い』という感じで、メールの校正をしてくれた親切なKさんたちと自分用に、手ごろな値段のちいさなお菓子を買おうと思う。
それで、近くのお菓子屋さんに入ってみるが、パティシエ的なケーキはちょっとすごすぎだし、手ごろな値段の小さなお菓子はいかにもな観光客向けで、うーむ、うーむ、と悩んでいると、お店の人が話しかけてくる。
そこで、「小さなプレゼントを探してます。○ユーロくらいで○個。」というと、たくさんのビンにいろんなクッキーが入っているのを指差して「これはどうですか? ○グラムで○ユーロです。」と、なんだか白いそっけない箱を出してきて言う。
なんだかよさそうな気がして、「ウイ、ウイ。おねがいします。」というと、どれとどれがよいかと聞くので、「うー、できないので、お願いします」)と言うと、他の客が待っているのもかまわず、クッキー組み合わせを考えながら、時間をかけて箱につめてくれた。
(日本の花屋さんが花を選びながらブーケを作っているようなかんじに似てる。ちなみにこれは正確にはクッキーではなさそうで、クッキーのようなケーキみたいなお菓子?)



そっけない箱にぺたんとシールを貼っただけ。でも妙に素敵。


そっけなく並んでるが、それがまた妙に素敵。
かわいい抽象作品みたいだ。

あとで食べてみると、味も見た目にたがわずもう絶品!! 
こんなにおいしいなら日本にお土産に買ってかえりたい気がするが、和菓子にたとえると生菓子に近いような食感で、日持ちしなさそうな気がするなぁ・・・

* * *

メールがやっとつながったので、夜は日本にたくさんメールを書く。
じかし、自分のメールソフトからは送れず。かといって昨日作った「YAHOO! France」ではフランス語しか送れず。
で、こんどはホットメールで送る。(なんだかメールがあっちこっちになって、どこから誰に送ったのかわけがわからなくなってきたぞ。)

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パリ14日目 (2006.10.3)

今日、学校へ初レッスンに行ってくる。
どうも人気の先生らしく、たくさんの生徒がおり、少ししか見てもらえなかったが、他の生徒のを見学したりする。(日本人はぼくだけ。)
フルートのL先生の音楽は、ほんとうに惚れ惚れするぐらい素晴らしい!
あー、こんな先生に見てもらえるなら幸せだ・・・と思ったのもつかの間。
先生いわく「生徒が多すぎて見れないので他の先生に移ってもらう。今晩その件で電話するので、電話番号を全員書いていってください。」
一人の中国人が「ノン!ノン!ノン!」とすごい剣幕で訴え始める。・・・つ、つよい。

たぶん、間違いなく押しの強さでは絶対にかなわない。
電話で説得するのも、ぼくの語学力では絶望的だ。
そこで、「私はフランス語が駄目です。私は先月フランスに来たばかりです。私は聞いたり話したりすることがうまくできません。でも、私は書いたり読んだりはできます。もし電話でうまく話せなかったら、私はあなたにメールを送りたいです。」と頼むと、メアドを教えてくれる。

フルートのレッスンと室内楽の登録までの空き時間(5時間もあった)、サン・ラザール駅の近くにあるらしい楽譜屋さんまで子供用の楽典の本を買いに行く。
なんと言ったって、ト音記号・四分音符・○小節目・○拍め・・・等々の、初歩的な楽語のフランス語がわからないので、子供用の楽典ドリルが最適かと思って。


小さな学校だが、美しい。


サン・ラザール駅の地下鉄駅構内。おお、うつくしい。


サン・ラザール駅出口。おお、うつくしいい!


おお、管楽器屋だ。


おお、弦楽器屋だ。


おお、楽譜屋だ。
・・・という感じで、音楽関係の店が何件も立ち並んでいる。
(ちなみに、ここで子供用の楽典の本を書った)


学校に戻って室内楽の登録を済ませ、それから家へ帰って、つたない語学力をふりしぼってメールを書く。
「・・・私は、以前より先生の音楽を心より愛しています。もし尊敬する先生が私のレッスンをしていただけたなら、それは私の生涯にとってかけがえのない大きな喜びとなるでしょう」みたいなかんじで必死で書いて、さらに、アパートの賃貸の件でお世話になっているKさんのところに走って「私事で恐縮ですが・・・」と頼んで、変なところをちょっと手直ししていただいて、いざメールを送信しようとするとフランス語特有の文字が激しい文字化けをして送れず、いろいろパソコンの設定を変えてみるがどうにもならず、そこで急いで「YAHOO! France」でフランス語フリーメールを作って(←われながらよくやった)、やっとの思いでメールを出すと・・・
な、なんと!!
10分後に「私はあなたを私のクラスの生徒にえらびます。」とのお返事が!!!
やったーー\(^▽^)/


怒涛のメール騒動が終わった後、ぺこぺこに腹が減っていることに気づき、きのうの96円でかったパスタソースらしきものを開けてみると・・・ な、なんと!!


うえっ・・・
(あまりにも気持ち悪いので、小さい写真にしました。)


温めたら、なんだか悪臭が・・・ 味も見た目にたがわず、げろげろ。
(まったく食えませんでした。はらへった。)

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パリ13日目 (2006.10.2)

今日は、しとしと雨が降り続ける中、滞在許可書の申請へ。
第一関門ようやく突破! 仮滞在許可書のようなものをもらう。
11月に正式な滞在許可書をもらいに行くようだ。

それから、今日、ようやく電話が開通!
ダイヤルアップだが、ようやくネットも使える準備が整う。
でも、明日は初レッスンなので、それは明日帰ってきてからにしよう。



今日、スーパー等で買ってきたもの。

写真の左奥より順番に
・ティッシュペーパーのようなもの:1箱 O.91EUR=137円
 (ティッシュにしてはごわごわ、キッチンペーパーにしてはやや薄い)
・なんとかチップスというスナック菓子:0.76EUR=114円
 (なにかよくわからんが、パリパリとうまい)
・イチゴのヨーグルト4個入り:1.79EUR=269円
 (こいつはうまい!)
・「サンルイ」マークの角砂糖1kg:1.75EUR = 263円
 (ずっしりとたくさん入っている)
・パスタ5OOg、中くらいの値段のやつ:1.1EUR = 165円
 (後で気がついたが、卵が入っているようだ)
・おそらくパスタソース400g:0.64EUR = 96円
 (なんだか微妙な値段だが、このまま温めたら食えるのだろうか?)
・メトロ(地下鉄)の切符:1枚あたり1.09EUR = 164円
 (パリ市内ならどこでも行ける。パリ市内均一料金。)
・たぶん塩100g。塩らしきものはこれしかなかった:0.6EUR = 90円
 (「道化の塩」と書いてある。茶色い砂のような色と形状をしている。)
・タバコ:1箱 5EUR = 750円!
やめるつもりだったが、いろんな書類騒動のストレスで思わず買ってしまう。

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