◆ No.255: まったくフランス人ってヤツは・・・ (2007.6.2) ◆
きょうはピアニストとの合わせ。
なんとなくお互いにお互いの音楽が分かってきた感じで、楽しかった。
ピアニストのYさん、過密スケジュールで、きょうはかなりあわただしかったのだけど、またいろいろおもしろいお話が聞けた。
椿姫をやっているときのフランス人のリズムの感じ方の話も面白かったけど、なぜフランス人が技巧的な曲を軽くやってのけるのか、の話が面白かった。
フランス人、後先のことを考えずに生きていて、たとえば、3ヵ月後のことなんかまったく頭にないらしい。(日本人は考える。)
なので、すごく技巧的で難しいパッセージを演奏するとき、こんな早いテンポで吹くと、後が続くかどうかとか考えずに吹いてしまって、で、結果的にすごいことをやってのけちゃったりするらしい。
Yさんに、「テンポ、もうちょっと前向きに行けます?」と聞かれて、「いや、これ以上あげると、最後の難しいところで崩壊するんですよ」と答えたときにその話を聞いて、「ちょっとやってみて」といわれたので、「えーっ!? わからないなぁ、それ。」とか言いつつやってみたら、本当にできちゃった。
後先考えずに、今のことだけ考えていればいいみたい。
合わせはこれで終わり。あとは本番のコンクールを迎える。
* * *
ところで、電気代の過請求の件、抗議文を送ってから特に反応もなく、ひょっとしたらこのまま何事もなく過ぎていくのだろうか?と思い始めていたら、とうとう来た!
結果は予想した通り・・・というか、予想以上で、うーん、さすがフランス人! 日本人の負けです。
送られてきた文面は、「我々の最後の手紙の通告にもかかわらず、あなたの110ユーロの支払いは、とうとう我々の元に届きませんでした・・・」に始まり、「あなたが即時に支払う能力がなく、そして、すべての給電の中断を避けたいのであれば、社会福祉の・・・」と続き、「あなたの回答がない場合、15日後、我々はあなたの電気提供停止の処置を実行するでしょう。そして、この介入のための費用45ユーロの出費はあなたが支払うことになるでしょう」(←なぜか金額が増えている)に終わる強烈な文面で、こりゃもう、かわないね。
とりあえず、おとなしく払うとしようか。(おとなしく受け取るだろうか?)
しかし、この強烈さもフランスっぽいけど、社会福祉による救済手段があるところもフランスっぽくて、なんというか、この平等な友愛みたいな精神には感激するな。
ぼくなんか外国人の留学生なのに、住宅手当(家賃の25%程度)をフランス政府からもらっていて、これはフランス人の学生と平等な扱いだ。
スーパーで買ってみたアプリコット。
食べてみたら、ちょっとすっぱい桃みたいな食感。
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