#25 Motegi motoGP 第15戦
2002.10.05 予選2日目
motoGPに行ってきました! columnにも書いたけど、今年はmotoGPクラスの王者も決まり、 250,125ccクラスとも日本人がタイトル争いに全く絡まないというここ数年では最悪の状況・・。(昨年より1万人減という観客者数がそれを物語る) しかしながらそんななかでも今回の目玉としては、「加藤大治郎のmotoGPクラス初優勝(たぶん)!」 という可能性がかなり高い!! もてぎマイスターの大ちゃんには日本人皆が期待している。そんなわけで日本人の一人として期待を込めて行くことにしたのだった。 それともう一つ、ピットウォーク。どんなものなのかさっぱりわからないが、それゆえ一度は経験してみたかったのだ。 4時板橋集合のはずが起きたら4時・・。 何やってんだと急いで出発したがなぜか環八・井萩あたり渋滞!何でこんな朝早くから?? 渋滞を抜けたらクルマがひしゃげてひっくり返ってた。あー恐ろし・・。 板橋に着いて一服した後出発。そんなんで出発は5時半となったので国道4号路線は諦めて東北道から高速に乗っていくことに。 流れているものの東北道にしてはクルマの台数が多い。あんまり無茶はせずにのんびりと。 栃木ICで降りて長いこと下道を走る。そしてようやく目的のツインリンクもてぎに辿り着いた。 下道は前回とほぼ同じルートだった。「一度走ると覚えやすい道」のようである。
とりあえずバイク村のシステムを理解するために受け付けへ。去年とはかなり変わっているようだ。 今回のキャンプサイトは北ショートコースではなくメインゲート目の前の芝生に変わっていた。 これは近くて助かるが、以前は自由だったサイトがきっちり区画され密集してしまったのはちょっといただけない。 管理する方としては楽だし、デッドスペースが無くなるのでいいのかもしれないが。 ちゃんと場所と番号が割り振られているのでテントは張らず荷物を預けることにした。 何とか朝のフリープラクティスに間に合った。まずはサーキットに入らず外のグッズやらイベントやらを一通り覗いて。 朝早くから賑わっている。 motoGPのフリープラクティスに合わせてサーキットへ。 今回のもてぎは仮設のコースサイド席が設けられ、 サイドウォールを隔てて1コーナーへ飛び込んでいくマシンを間近で見られるのだぁ!! 1日目と2日目は指定席券無しでもこの席へ行けるので早速行ってみる。
オーバルコースを横切っていくと人の数がスゴイ!みんな考えることは一緒だ(笑)。 人混みをかき分けて強引に入り込むと・・ 「すげえ!!」 1コーナーへ飛び込んでいくmotoGPクラスのマシンが目の前に爆音を立てて駆け抜けていく! フリープラクティスと言えども最後の予選に向けて最終的なセッティングの詰めになる重要なセッションだけにみんなマジだ。 大ちゃんをはじめ、柳川、ロッシあたりが150m看板あたりからカウンターを当てながら両輪を滑らせてつっこんでくるさまは誰が見たって興奮する。 思わずシャッターをバシバシ切る。(出来映えはは散々だったが・・)
250ccクラスは見ずにピットウォークに並ぶ。 ピットウォークはライダー達が気さくに出てきてくれるもんだと思っていたのだが、有名どころのライダーは全く出てくる気配がない(笑)。 仕方なくいろんなチームのピットに行って間近にマシンを観察したりしてやり過ごす。 ノリックのサインが欲しかったのだが全くの無反応だった。 なにやらざわついている方へ行くと、原田哲也がピットでメカニックと話し込んでいる姿が見られた。 コレが優勝争いでもしていようものなら大変な騒ぎになっているのだろうが、今の状況を如実に表しているのかファンも落ち着いた感じだった。 それにしてもちっちゃいな原田は。
クルツのピットではフリー走行が終わったばかりの松戸直樹の姿が見られた。松戸クンにはGPデビュー当初がら期待しているのだが・・・。 そしてピットウォーク終了間際ひときわ大きな騒ぎが!! 一緒に行った亮が 「中野クンだよ、中野クン!」 「ぬわぬぃ〜?!!」 とてつもない人だかりの中から中野真矢の姿がちらりと見えた。しかもサインをしてる!! そこからの2人の連係プレイは早かった!! 亮がオレのバッグから公式プログラムを抜き取り、オレはすかさずペンを取り出す。 100人以上はいるであろう人だかりに気合いで体をねじ込む(笑)。 こういう場所では遠慮などしていてはどうにもならないことを肌で感じたのだ。 気合いのねじ込みが功を奏し1分も経たないウチに中野クンが目の前に姿を現した。 その距離わずか数十センチ。女性ファンの黄色い声が飛ぶ。 「うわっ、すげーホンモンだ!!」 と思いつつもペンを握りしめ公式プログラムを渡そうとする。 中野クンと目が合いプログラムを渡し、ペンを渡そうとしたその時悲劇は起こった。 ペンのキャップが開いてねえ!!あが〜!! 中野クンはさらりとオレのサイン要求を拒否しとなりのファンにサインを・・。 中野クンからすれば一人でも多くのファンにサインをしたいところだから当然のことなのだ。 キャップを早く!! と思ったその時さらなる悲劇が!! 「DORNAからもう終わりですって言われてるんで・・」 ※DORNAとはFIMとの間でWGPのTV放送/マーケティングに関するパートナー契約を結んでいる団体。 一人のレース関係者が中野クンに事情を伝えるのが聞こえた。 終わった・・・。 オレの公式プログラムに刻まれるはずだった王子のサインが遙か彼方へ遠のいていくのがわかった。中野クンはその彼にサインを終えるとありったけのステッカーを配り最後までファンサービスを忘れなかったが、オレは写真を撮るのも忘れてその場に呆然と立ちつくすしかなかった。 肩を落として何が悪かったのかを分析。戦略失敗の積み重ねが響いたのだ。 1.今回のグランプリはゴロワーズがスポンサーであり、 しかも中野クンの地元ニッポンであったことをすっかり忘れてノリックに張り付いたこと 2.ペンのキャップを外すのを忘れていたこと この2点のポイントを押さえずに失敗したのだ。 まあオレだけがサインを貰っても亮と取り合いになってしまうだろうしということで納得した。 それにしても生の中野クンは若くて肌が白くてめちゃめちゃ爽やかだったな。おんなのこのファンが多いわけだ。 そんなこんなでピットウォークは無事(?)終わり午後の予選は場所を変えて見ることに。 話し合いの末、ダウンヒルになっているバックストレートエンドの90度コーナーへ行く。 激しいブレーキングと深いバンクで駆け抜けるマシンが見られるに違いないと踏んだのだ。案の定ここの観衆が一番多い。 予想通りで迫力があり、予選で気合いの周回を重ねるマシンが近くで見られた。 125ccの予選はなかなか興味深い。 125ccはマシンが非力。だから単独で走るよりも同レベルのマシンと混走してスリップを使いながら走った方がいいタイムが出る。 それゆえ予選では団子状態になって駆け抜けていくのだ。 日本勢は相変わらず調子が上がらないようで、前戦久しぶりに優勝した東クンもそんな感じだった。 変わってmotoGPクラスは皆が単独走行。ハードブレーキングでラップタイムを削り取るライダーの気合いが伝わってくる。 特に暴れるマシンをねじ伏せる柳川クンの必死さがライディングに現れていたような気がした。
大ちゃんが初日の予選で叩き出したタイムを誰も更新することなくPPをゲット! 明日に向けて期待のもてる結果となった。期待のノリックは苦戦で4列目にとどまり、原田哲也は事実上の最下位という結果だった。
250ccの予選はまたもパスしてピットウォークへ。 一応またノリックを張っていたのだが全く出てこないので250cc勢からサインをゲット! 青木治親、フォンシ・ニエト、ロベルト・ロルフォの面々。 イタリア人のロルフォはやはり男前だった。帰りにホンダのピットを覗くとミック・ドゥーハンが笑顔で手を振っているのが見えた。 うーむ、今日はおなかいっぱいの1日!! 今までになくいい場所で見られたし、ピットウォークも体験できたし、大ちゃんはポール獲ったし。 しかし体の方はほとんど一日中立ちっぱなしで歩き回り疲労困憊・・。ひとまずレストスベースで無料の豚汁を頂く。 テントを設営してメシを探しにバイクで外へ。ふらつくものの無難に7-11の弁当(笑)。 ノルマ2個ということで重めの豚カルビ丼にお好み焼き。 レストスペースでトークショーを見ながらビールを飲みながらのんびりメシ。バイク三昧の一日♪ このビールがまたうまいのなんの。 まったりと時を過ごす。 最後の方にやったチャリティーオークションでは「ライダーもの」がたくさん出ていたが、時間が押しているらしくかなり安い値段でいいものが落札されていた。宇川クンのメットなんてセールの店頭価格より安くて、丁度レプリカメットが欲しかったなんて人にはかなりお買い得だったんじゃないかな? 次回あるとしたらメットでも狙っていこうかなと思うのでした。もちろん常用メットとしてね(笑)。 最後にナムコmotoGP3のデモが行われ、そのナムコ主催ジャンケン大会で亮が高橋裕紀のサイン入りグッズをゲット! あんな大勢の人がみんな気合いが入っていたのにスゴイ!価値ある勝利だった。 ちょっと興奮しつつもテントに戻り明日に備えて眠る。
|