#24 Hokkaido  2052.6マイルの軌跡 


あおぞら美幌

朝、陽の明るさで目を覚ます。

陽の光を遮る木の葉の陰と陽の当たる場所のコントラストが強い。
屈斜路湖面の向こうに120%の青空が広がっていた。

砂湯キャンプ場。陰の色が濃い。
目の前には天然の湯船が既にできていました。(温くて入らなかったけど)

キャンプの朝、理想のシチュエーション
っしゃー!!

今日はフェリーの時間まで余裕があるのでのんびりモード。
9時出発。そういえばキャンプ料金徴収に来なかったな。

いきなり絶景名所・美幌峠
とはいっても、前回は寒いのと濃い霧でいいイメージはないのだけど、今回は大丈夫だろうと期待を胸に登っていく。

ぐいーん大きなコーナーの後にストレート。
想像しただけで笑みが出るでしょ?(笑

期待通り、いや期待以上の走りと眺め!!
時期を多少過ぎているからなのか観光バスもいなくて超快適♪

見よこの青空を!美しき屈斜路湖を!格好良きR6を!(最後の余計?

大きなコーナーをぐいぐいアクセルを開けていくのが大変気持ちがいい。
ここのワインディングも空いていれば素晴らしい

とワインディングを夢中で楽しんでいたらあっという間に峠に到着。
危うく通り過ぎるところだった(汗)・・。

駐車場にバイクを停め、てくてくとなだらかな階段を登っていくと
!!!!!!!!!

展望台にて。飛び立てそうでした。(無理でしたので真似しないように!

再びの絶景!
快晴の陽が湖面に反射してキラキラと目に眩しい。
ロマン輝くかなんか知らんが、宝石なんかより全然美しい・・。
やっぱ北海道はすげえや・・。

屈斜路湖方面から走ってきた道を眺める。
モナコのローズヘアピンに勝るとも劣らない絶妙なレイアウト。

百聞は一見に如かずということでこれまた説明はこの辺で・・。
自分の目で実際に見てください。現地でね。

ここが終わるとあとはあまり見所は無し。
最終日はワインディングの少ない北海道ながら、究極の峠走りまくりのルーティングにしたのだ。
(注釈:別にオイラは走り屋でも何でもないんで・・)
というわけで以降は走り好き以外はあまり読む価値ないかも?と言っておきます。

R39を通り石北峠へ。
そのまえに有名なトリトン回転寿司に舌鼓♪
あんまり量は食べられなかったけど北の海の幸は美味しかった。
(今考えてみれば無類の寿司好きなオレが10皿程度しか食べなかったのは、このときから体調が悪かったからかもしれない・・)

平地そして市街地北見の昼間はさすがに暑い!
しかも「ここは北海道か?」と思うような遅いペースに苛立っていた。(制限速度以上のペースだけど)

市街地を抜けると再び少し快適ペースになるが何だかリズムが悪い。
ただし石北峠のワインディングは楽しい
ここは北海道的ハイスピード系のワインディング!
オトナなZZRに譲ってもらい気持ちよく走れた。

北海道では数少ないワインディングの一つ、石北峠。
展望はそんなに良くないですが走りはバッチリ。にしても天気良すぎ!

峠の展望はイマイチだし、土産物屋もガツガツしてるから印象は悪いけど・・。
(さらにこの後悪いことが起こるが今回それは割愛させていただきます。)

峠のトイレ。うーむ、スゴイやつがいるもんだなと感心・・・(爆。

層雲峡の手前を左に折れ三国峠へ。
(今思うと層雲峡に行って銀河の滝・流星の滝に行っておけば良かったなと思ったんですが、その時はそんな気分じゃなく・・)

三国峠を通るR273は帯広と層雲峡を繋ぐ道。
この道はまだ一度も走ったことがなく走りたかった道なのだ。

走ってみた印象。
内地には絶対にない感覚の道。
悪くいえば何もない、良くいっても何もない。
びっしりと道の両側に豊かな森が広がり、人工の建造物は動物注意の看板とどこまでも続いていきそうな鈍く光る道筋だけだ。
北海道というと牧歌的な風景を思いおこしがちだか、こんなダイナミックな景色もまた北海道のひとつの顔だ。

三国峠から。西クマネシリ岳の稜線が美しい。って全然伝わらないな。
写真を撮る気力も萎えてきたロスタイム的時間帯なんですいません・・。

峠の休憩所でマスツーリング集団に遭遇。
話しかけられた女性はライダーハウスを始めたばかりのオーナー夫人。
神奈川から永住を決め込んだという。
人の人生をも変えてしまう北の大地、恐るべし。
ヨタヨタとバリオスUにまたがる姿に旦那がすぐさまサポート。微笑ましい光景。

三国峠を下っていく。
眼下にORで見た大きな赤い跨橋が姿を現す。

糠平湖、然別湖畔。

然別湖。糠平はダム湖だがこっちは自然にできた湖なのだ。

然別湖畔道路は狭く、路面も悪いのだが、右へ左へ楽しい道

魚の数がすごい。うようようようよ・・。オショロコマ?

澄みきった水にうごめく魚影。なんて書いてみるものの
今日で終わる北海道の旅を思うと「心ここに在らず」って感じだ。
そういえばオフ車のちっちゃくてかわいいコがソロツーしてました。何かカッコよかった。
フツーのコに声かけられてました。同じ女性から見ても珍しくてカッコイイのかな?

日勝峠
ここも北海道特有のワインディング。
登坂車線が多いので自分のペースで走れるのが嬉しい。
沈む方へ着実に近づいていく太陽を感じながら最後に望む峠。
きれいに区画された自然のパッチワークが遥か遠くまで広がっていた。

日勝峠。十勝平野が遠く霞むまで広がる。

しかしここから夕張あたりの道は最悪。
ずーっと一車線だし、ずーっと追禁なので自分のペースで走ることはまず不可能。
旅の最後に辛すぎる仕打ち・・。
当初の予定ではR273で富川へ抜ける予定だったんだけど、道北旗をゲットしてなかったというくだらない理由で夕張方面を選択したのだ。
最初は旗なんて意識してなかったんだけど、給油タイミングで運良く2本ゲットしたもんだから色気が出たのだ(笑。
まあ夕張で旗をゲットできたので良しとしよう、うん。

石勝線・川端駅で休憩。
時間はまだ夕刻。
苫小牧のフェリーは23:45。一時間半前に行くとしても山ほど時間がある。

川端駅で。もう陽が落ちて影が長い。

苫小牧にそのまま行くか?
時間的には札幌に行ってラーメン食べても帰ってこれないことはない。
札幌味噌ラーメンを味わっておきたい気持ちもある。
ずいぶん悩んだが、ぎりぎりになるのもイヤなので結局そのまま苫小牧に行くことにした。
(今になってみれば体調が悪かったからそれで良かったのかも。)

もうとっぷりと日の暮れた国道を何も考えずに走る。
考えたくもないことが嫌でも「ぼこっ、ぼこっ」と湧いてくる。それを振り払うように無心で走る。

苫小牧の少し手前で札幌ラーメン屋を発見!
小踊りしたくなる気分♪トラックが数台止まっている。おそらくハズレはない。
店に入るとそれらしきスキンヘッドにヒゲをたくわえたオヤジが気分良く店主と話し込んでいる。
格好の獲物が来たなとばかりにオレをいじり始める(笑。
聞き捨てならない発言多々だがやんわりと切り返すだけにして、あとは相槌を打つことにした。
だってかなりごついんだもん(笑)。

写真を撮り忘れたが、もやしと挽き肉を炒めたスープに黄色い太麺
最近味噌ラーメンは全然食べなくなったが、これだけは別物だ。
「きーつけて帰れよ!」
最後に満面の笑顔で言われて嬉しかった。

苫小牧は工業地帯。
フェリーターミナルの前はやたらと道路が広く、そこを大型トレーラーやトラックが行き来している。
とりあえず下見がてら直接フェリーターミナルに行ってみる。
苫小牧のフェリーターミナルは今回初めてなのだ。

乗船用ではなく送迎用の駐車場にバイクを停め建屋の中へ。
改修したのか建て替えたのかきれいなフェリーターミナルだ。
商船も含めあらゆる海運会社の受付が並んでいる。
まずは受付場所などを確認しつつ歩き回っていると21:40発の八戸行きがある!
この便に乗れれば早く帰れる!

出発まではまだ1時間くらいあったので、受付に聞いてみるとまだ乗れるとのこと。
急いで書類を書き、慌てて乗船。

北海道の最後は苫小牧の街でも散策しようと思っていたがまあいいだろう。
2等室はガラガラで寝場所を確保するとすぐさま風呂へ。
久しぶりの風呂で豪快にシャワーを使い最高に気持ちがいい!

部屋に戻るとちょうど出航。

フェリーのロビー。
ビジネスマン風やトラック運転手などいろんな人が行き交う。

余り長くは寝られないが、少しは船旅気分を満喫したいので甲板やロビーをふらついたり、久しぶりのテレビを見たりで消灯時間に眠る。

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