8/25(土)

黄金崎近くのキャンプ場で目を覚ます。
早朝、料金回収のおじさんに起こされる。ちっ!(笑)どうやらやはり有料だったようである。200円。
8:15キャンプ場を出発。果たして蟹田のフェリーは間に合うのであろうか?

十数キロ北に向かって走るとイカの町鰺ヶ沢がある。まだ朝早いので軒を広げている店は少ないようだ。ちょっと計算外・・。
街をはずれる手前の店が開いていたのですかさず飛び込む。イカ独特のにおいが胃袋を早くも刺激する。

訛りの強いおばちゃんにイカを頼むと店の中に招き入れてくれた。
話しかけてくれるのだがよく耳を傾けていないと意味を理解するのは難しい・・・。
あー、うーっ・・、うん、東京
はぁ〜、えー、まあそーですけど・・
こんな調子。
イカの方はというと味に深みがあるような感じがしてうまい!
「トマトも食うか?」みたいなことを言われて遠慮なくいただくことにする。
程良い酸味と甘みが口中に広がる。
ありがと、おばちゃん!

鰺ヶ沢から農道に入り十三湖を目指す。
北海道の北十九号のような長く起伏のある直線路に陽炎が浮かぶ。
チャリダーが陽に焼けた真っ黒い顔から白い歯を見せて手を挙げていく。
十三湖に架かる橋から。

小泊岬。澄んだ海が美しい。 何もない農道をすっ飛ばしていくとメロンとスイカの露店が時折あるだけ。

十三湖に到着。広く大きな水をたたえた湖が防風林に囲まれるようにそこにあった。
シジミが有名らしくシジミを名物にした名産品が並ぶ。

国道に入り海を左手に眺めながら小泊岬へ。

県道へ折れ細い道を進んでいくと中学生であろう野球少年たちが自転車にまたがりユニフォーム姿で走っていた。
自分のそんな頃を思い出してメットの中で笑ってしまった。
アップダウンの多い道をくねくねと曲がりながら走っていくとサザエ丼で有名なキャニオンハウスのある一番先の駐車場にたどり着いた。
かつて中国から徐福が薬を求めてやってきたというこの岬。高台の駐車場から下をのぞくと浅瀬にエメラルドグリーンの海がきらきらときれいだった。

竜飛崎へ。

竜飛崎への竜泊ラインすばらしかった!
立派な国道なのだけれど、交通量が極少で対向するクルマも追い抜くクルマもほとんどいない。
かなりいいペースで走っていたけど抜いたクルマは10台ぐらいだと思う。
舗装が新しくて路面コンディションは最高!
青い空と気持ちいい風と緑、ただそれがあるだけなのだけど最高に気持ちがよかった。
走りも眺めも最高レベルです。
走るのが好きな人なら絶対走るべし。ただし転けたら誰も助けてくれないのでペースは抑えめに(笑)。
でもこんな道が近場にあったらあっという間にブラックマークだらけになってしまうだろう。

眺腑台からの眺めはソロなのに声を出して、
「すげえ!」
と言ってしまうほどだった。
ぜひとももう一度行きたい場所だ。
眺瞰台から。走ってきた道を眺める。

これを撮影しているカメラの方に津軽海峡がある。後ろは灯台。 竜飛崎は国道をはずれたすぐのところにあった。

天気のいい日は北海道の函館山を登るバスが見えるという竜飛崎。
岬の先端からはすこし雲が出ていて、かすかに北海道がみえるくらいだったけれど、やわらかい潮風が心地よかった。

そしてうわさ(?)の階段国道
日本でここにしかないという階段で繋がっている国道だ。339号を繋いでいる。
さすがにすべて歩いたわけじゃないけどね。

三厩の海岸線を青い空と海を眺めながら豪快に走る。
心なしか目にフィルタをかけたように海の色が濃いような気がした。

R339の階段国道。 蟹田と脇ノ沢を結ぶフェリー。意外と小さい。

280号に入り高野崎へ。
海辺に降りられる珍しい岬で、そこにある芝生の広場ではファミリーキャンパーがデイキャンプを楽しんでいた。
海辺に降りると素潜りで遊ぶ子供たちがいる。時間がゆったりと流れている。
海の中をのぞいてみると小さな魚たちが気持ちよさそうに泳いでいた。
革を着ていたので暑くてソフトクリームを食べたが味が濃くてすごくうまかった。

再びシーサイドラン。蟹田のフェリーに間に合いそうなのでちょっと飛ばす。

蟹田の街は花火大会があるらしくちょっと損した気分。郵便局で旅資金をおろしてフェリー受付。きれいなおねーさんだった。

フェリーは思いの外というか当然というか小振りな船で、お客さんも中型バス1台、ワンボックス1台、バイクは俺だけ。
つかの間の休憩・船旅。

本州最北端の地、大間。やっとここまで来たという実感はちょっと薄いけど・・。 脇ノ沢からお楽しみの海峡ライン。思った通りの快適なロングワインディングロード。
これから行く人はとにかく走ってみて欲しい。おもしろいよ、さいこー!でも長すぎて疲れるかもね。

仏ヶ浦は展望台からちらっと。それよりワインディングが楽しくて(笑)。今度ゆっくり船からでも見るよ。
でも遠くから見てもなかなかいい眺めだった。

なおもワインディングが続く。本当に長いワインディングだ。無心で一つ一つのコーナーをクリアしていく。バイクに乗っていなければ味わえない感覚。

大間の街に入ると右に左に細い道を抜けていく。大間崎はすぐそこだ。
大間崎への看板を頼りにとにかくひたすら進むと突然そいつは現れた。やっぱりオフシーズンといえども一大観光地だけあって観光客は多かった。土産物屋がにぎわいいかにも本州最北の地といった感じ。
大間といえばクロマグロの水揚げで知られておりどでかいマグロの像が最北端の碑に並んでいる。それをみていたらマグロが食べたくなりウニ、マグロ、イクラ、イカの入った海鮮丼みたいなものを近くの食堂で食べる。
「むちゃくちゃウマイ!」
イカは新鮮なので家で食べるものとは比べものにならない。マグロに目がないオレはがっついてあっという間に食ってしまった。
ごっそさんっ!

近場の民宿にでも泊まってのんびり酒でも飲みたいところだが、この時間に入っても豪華な夕食は望めそうにないのであきらめ薬研に行く。
さてさてこうまで急いで大間に来たというのは訳があって、のんびりした西東北の空気を満喫していたら、後半がきつくなることがわかってきたからだ。

津軽海峡を左手に国道を走り、大畑から内陸に入り薬研野営場へ向かう。
大畑からは暗くなってきたのもあるのだろうが寂しい道をひたすら走る。夕飯を買っておけばよかった・・。

野営場はとんでもなくデカくて、人もライダーもキャンピングカーもファミリーキャンパーも山ほどいる。
さすがに有名なキャンプ場だ。

テントを張って近くにあるカッパの湯へ行く。
がしかし間違えた!何を間違えたかというと混浴じゃない夫婦カッパの湯に行ってしまったのだった(笑)。
ノリックは鮫だけどオレはクロマグロを操る。160km/h出るらしい。
とはいうものの湯加減はちょっと熱めだけど心地よく、すぐそばに川が流れていて絶妙のシチュエーション。

テントに戻り腹が減らないウチにビールを飲んで温泉のぬくもりが残る間に眠った。
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