00/10/08(sun)

早朝まだほとんどの人が眠る仮眠室で静かに目を覚ました。
一風呂浴びてテルメ金沢を後にする。今回はキャンペーン中らしく普段は3000円ぐらいかかるのだが、2500円ぐらいと安かった。ちょっとラッキー♪

朝の澄んだ空気を吸い込んで金沢市街に向けて走る。
市街地の中心部に近づくと、前回来たときのあいまいな記憶が何となく繋ぎ合わさっていくのが不思議だ。
みどりが多くてどこか落ち着いた雰囲気のあるこの街をオレは気に入ってしまった。
いつかこんな街に住んでみたいと思った、雪がなければね(笑)。

兼六園は今回は行かずに武家屋敷跡へ行ってみることにした。
細い路地に絶妙な高さの土壁に囲われた屋敷が独特の雰囲気を醸し出している。何か時代をトリップしたような感覚だ。
そばに小さな川が流れていて柳の木がやわらかな風に揺れていた。

波打ち際を走るなぎさドライブウェイ!金沢市街から能登半島方面へ足を向ける。
能登有料道路が半島西側付け根から海沿いに羽咋市まで、そこから内陸を通って穴水まで延びている。
海のすぐそばを走っているこの道は路肩に砂が少し積もるほどで視界が広くていい。

よく知られていることと思うが、西側の海岸にはバイクでも砂浜を走れてしまうほどよく締まった
なぎさドライブウェイ」がある。
オンロードバイクで海のすぐそばを走れるなんてことは滅多にない。
能登半島を縦断する能登有料道路を走る。
早くもアスファルトの上に砂がうっすらと被っているところもあって、海が近いことを感じる。

千里浜ICで降りるとすぐそばが海だった。インターから少し走ると、浜へ下りるための、砂だらけの道が目に入った。何かイヤな予感がしたのでジュースの缶をつぶしたものを持っていく。
まあバリオスだし別に転けることもないだろうと入っていったら「ずりずり」すべる。
慌てるほどのことではないけど重いバイクだったらちょっと怖いかな?
と思ったらRFがいきなり停まってる・・。
下りる道は柔らかくさらさらした砂になっていたが、浜辺に下りると全般的によく締まってなるほどオンロードバイクでも余裕で走れる。さすがにそのままスタンドを立てることはできないので缶をつぶしたものを下に敷いて立てる。

浜はわざとラフにアクセルを開けたりしてもバリオスなら大きく滑り出したりすることはない。波が打ち寄せるすぐそばを走れて気持ちがいい。水平線の上にある空は薄曇りでパッとしなかったけれど、開放感いっぱいだった。
でも新車のバイクだったらあまり来たくないけど(笑)。

千里浜から氷見へ抜けて新鮮な魚でも食べようかなと思ったが、それはまた能登半島一周するときにでもとっておくことにして今回は内陸部を南下することにした。
小矢部市までをつなぐ471号は途中狭かったりするが、のどかな風景が続く自然とペースを落としてしまうような道。

途中亮から携帯に電話があった。奴もツーリング中で飛騨・信州地方を回っているところだ。
電話は今夜一緒にキャンプをしないか?ということ。
場所は松本市に近い梓川村のキャンプ場。
おいおいっ、ちょっと遠くねぇか?
といいつつも行けない距離ではないので押し切られ行くことに・・。連休中だから時間が読めないのが不安だ。

小矢部から福光まで県道42、304号で平村の五箇山へ。
走っていると何だか見たことがあるような風景で、「なんでだろう?」と思ったら前回金沢ツーリングに来たときと同じルートだったようである。
所々集落の部分は狭いみちがあるが、全体的には交通量が少なくて快走できる。豪快な高速コーナーもあって走りを楽しめる。
あまりのんびりしていると夜になってしまうので五箇山はパス。
156号で白川郷へ。前回も面白かったのだがこの飛騨合掌ラインは富山と岐阜の県境を行ったり来たりする場所があるのだ。標識に注意しているとなかなか面白い。
白川郷も横目で見ながらパス。前回豪雨とはいえ来たことがあるからいいや(笑)。
快走路が続くのでこれでも全く飽きることがなくて走りを楽しめる。

がしかし、ここからが大変だった・・。
360号で東へ向きを変えるがこの道がすごい。狭い上に路面状態も悪く、所々舗装が剥がれたりしていて走りにくいし、
狭いのでクルマにつかまったら最後、よけてくれるまで全く抜けない。
クルマの後ろについてずっと走っていたのだが全くよけてくれる気配がない。あまりにもペースが遅いので抜きたいのだが見通しのいいストレートはほとんどなく時々休憩を入れながらずっとクルマの後ろを走る羽目になった・・。ドッと疲れる。

471.472号の重複区間から41号に入り高山市の方に向かう。

高山のあたりで亮からまた留守電。電話かけてみるが何を言ってるのか聞き取れぬまま携帯電話の電池がきれてしまった・・・。
さてどうしよう、困ったもんだ。相手もツーリング中だから公衆電話からかけても走っている間は連絡がとれない。
とりあえず乗鞍方面へ走り公衆電話を探す。いざ探してみると公衆電話が少ない・・。何とかみつかり電話してみるが案の定出ない。
むぅ、困った。留守電にそちらに向かっている旨のメッセージを残し走ることに。

高山市街をパスする県道89号を抜けていく。
ホントは高山ラーメンでも食べてのんびりしたいところだが、360号で思った以上に時間がかかってしまったので先を急ぐ。
何だかさっきからずっと走りっぱなしだなあ(苦笑)。

高山のあたりで亮からまた留守電。電話かけてみるが重要なことを聞き取れぬまま携帯電話の充電がきれてしまった・・・。
さてどうしよう、困った・・。相手もツーリング中だから公衆電話からかけても走っている間は連絡がとれない。
とりあえず乗鞍方面へ走り公衆電話を探す。いざ探してみると公衆電話が少ない・・。何とかみつかり電話してみるが案の定出ない。
むぅ、困った。留守電にそちらに向かっている旨のメッセージを残し走る。

158号はゆるやかなコーナーが続くハイスピードな快走路。おもわずスロットルを握る手にも力が入る。
奴は平湯温泉でまったりと疲れを癒しているところだろうが、オレはそれどころではない。
亮は今回タンデムなので安房トンネルは通れない。オレはまよわずトンネルを使ってショートカット。

がっ!!
乗鞍から松本方面へ抜ける道は途中からハンパじゃない渋滞!
いまだかつてこれ程の渋滞は経験した事がないというほど。
車が全然動かないのだ。当然スリ抜けできるスペースはなくただ待ち続けることしかできない。
山岳部なのでトンネルが多くその中にいぶし蒸されるようになってしまう。

ヘルメットを脱いで一服しながら隣のライダーと話ができるほどなのである。
このままではいつになったらふもとに着けるのかわからないし、ぐったりしてキャンプどころではなくなってしまう・・。
見通しの良いところではタイミングを見計らって右側から交わしていく。もちろんリスクは犯さない。
道交法上はイカンのだろうが、安全で円滑な交通のためというのが法の本筋であるから、この場合は違反行為でも何でもない。
疲労困憊ぐったりして注意散漫のまま夜の山道を走るのと、気を張って細心の注意を払いながらまだ明るいガラガラの反対車線を走るのとどちらが安全だろうか?疲れたからだにビールがうまい!

何とか流れが良くなるところまで抜けることができた。あまりに長い間渋滞にはまっていたのでコンビニに寄りトイレ休憩。
とそこへ亮がタンデムで現れた。
奴も渋滞にはまっていて途中で休憩していたのだがオレらしきバイクを見つけて急いで追いかけてきたとのこと。
まあとりあえず何とか合流できたから良かった。

のんびりしていると日が暮れてしまうのでそそくさと松香寮キャンプ場に向かう。
梓川村にあるキャンプ場に電話で場所を聞いたのだが、随分わかりにくいところにあった。
真っ暗になってしまうとテントを張るのが大変なのでまず張り、夕食のお買い物に近くのスーパーへ。
このキャンプ場は風呂付きということでオレはすかさず入った。奴らは既に入ってきてるからパスした。
今日1日よく走ったので風呂が気持ちいい。

そういえば何を食べたか忘れてしまった・・。
体が疲れているのですぐに眠ってしまった。zzz・・・

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