00/07/21(fri)

朝起きると昨日にも増して茹だるような暑さ!
「うわぁー!」
と堪らずテントの外に出ると思いっきり初夏の太陽がオレたちを照らしつけていた。
ナマの体がもう少しで半熟になるトコだった。ふぅ、あぶねぇ・・(慌)。

あまりに暑いので亮は短パンになったのだが、オレはジーンズ1枚しか持ってきていなかったのだ。
失敗した・・。
上半身裸、下はトランクス1枚(!)で水を求めてふらふら公園内を歩く。
東京だったら確実に通報されてる(笑)。

ホントに驚くほど暑いので公園にあった水道で頭から水を浴びる。
「んがぁー!!」
めっちゃ気持ちいい!
2人で水浴びて大爆笑!
何が面白いのかわかんないんだけど腹抱えて笑った。

それはさておき、まずは大佐渡スカイラインを登る。佐渡金を盗み出そうと・・・。
のんびりした空気が包む町中をぬけて、妙見山を登る道へ。
アスファルトではなくコンクリートで舗装されたこの道は細かい起伏があって走りにくい。
亮は元々タイトワインディングが苦手な上に、ギヤが合わないらしくかなり苦労していた。
「ずいずいっ」と登っていくと標高を上げるにつれ霧が発生。
「こりゃ景色は絶望的?」
と思うが折角登ってきたのだからとワインディングを楽しもうとするがあまりに道が悪い。
こりゃ先が思いやられるわい・・。

頂上の展望台に何とかたどり着き、って霧じゃん!!
ほとんど下界の様子は見えない・・。
それでもそこそこ少し下のやまなみは見渡せたのでよしとする。

カメラを取り出し三脚を立てて写真を撮ろうとしたその時、突風が!!
慌てて取り押さえたが危なかった。
また2人で笑った。やれやれ・・。

霧が晴れる様子もないので乙和池へ向かった。浮島があるらしい。
通り過ぎそうになったが何とかちっちゃい目印を見つけて道を歩いていくと、何やら崩れた道を工事しているようである。
職人肌のおっちゃんたちが工事を止めて通してくれた。

西側の海岸線で。天気良すぎ。乙和池は普通の池というか沼といってしまえばそれまでだけど、静かな場所だった。
浮島らしきものがあったけど上陸できないのでわからなかった。

バイクを停めてある所へ戻る道でまたおっちゃんたちと会う。
オレらのバイクを見たのか、話しかけてきた。
どうやらGPライダー宇川徹は佐渡出身らしい。(ホンマか?)
真偽の程は定かではないが、それより普通のおっちゃんが宇川を知ってることにびっくりした。


佐渡金山までの道はなかなか快適なワインディング

佐渡金山は道路の両側に駐車場がいくつもあっていかにもメイン観光地といった感じ。料金もがっちりとってやがる(笑)。
たしか結構なお値段(?)だったので二人で迷う。二人とも優柔不断なので時間がかかる。
結局せっかく来たんだし、暑いから涼む意味合いも含めて入ることにした。
中は昔の坑道を使った展示や解説があるのだがあまりオレたちは興味を示さない(笑)。
とりあえず涼しくて気持ちがいいのでそれだけでシアワセ。
で、カラクリ人形が当時の作業の様子を再現して動いているのだがこれがすげー面白い。
ある一つの人形の首の動きと目が驚くほどコミカルで亮が先に発見したのだが
見たらその場にうずくまり腹が痛くなるほど笑ってしまった。やるな、佐渡金山!!

さてさて海岸線に出て西側の海岸線県道48号を北へ向かう。
有名な景勝地、尖閣湾だ。
着いてみると何とここも料金をとりやがる!しっかりしてるよな、佐渡島は。
ここまで来て、金をけちって入らないやつはいないだろうという作戦のようだが、オレらはそんな作戦にはひっかからない(笑)!
高けーよ!
2人とも意見は一致?!柵乗り越えて進入すっか?などと、とてもサラリー貰ってる人間とは思えない発言・・。
外側からかすかに見える尖閣湾を眺めて満足したような、してないような。
まあ人生先は長いからまた今度来るさ。ケッ!
みどりいろがまぶしい大野亀
海岸線の西側は本州のある東側と違って汚れる要素が少ないのか、海が透き通るほどきれいで風もおだやかに流れていく。
景色のすべてが「うわぁ〜!」ってくらいきれい。えっ?わからない?とにかくきれいだってこと。
海の底まで透き通った海の水が、抜けるような青空に「で〜ん」とかまえる太陽に照らされてきらきら輝いている。

佐渡ってこんないいとこだったんだ、と改めて思った。走っていて気持ちがいいのだ。

大野亀まで一気に走っていく。
外海府海岸はファミリーやらキャンパーが楽しそうに野営を楽しんでいる。

大野亀手前の小さなトンネルを抜けると、目の前にみどりあざやかな大野亀が「どでーん」と目の前に現れてインパクトがあった。
いろんなところに行ったけど、あんまりこういう景色は記憶にない。とにかく佐渡島には驚かされっぱなしだ。

二ツ亀に行くと海までは結構離れたところまで歩かなければならなかった。
急な坂道を下りていくと海水浴場の向こう側に亀の形をした岩が見えた。南の島に来たような景色が広がる。
二ツ亀島と本島が陸続きになっていてその部分がちょうど海水浴場になっている。
猛暑の中でへばっているのでそそくさと引き揚げるのだが、行きに下りてきた坂が急で体が重い・・・。

単調な東の海岸線を一気に南下し両津市街へ。そこからさらに南下するが、途中で道路が崩れて寸断されてしまっていた。
どうしようか近くのひとに聞いて県道を内陸へ進み真野湾あたりで今日はキャンプすることに。

海辺にミニテーブル出してビールを「グビッ」と。しかし今夜の寝床が見つからない。
ひとつキャンプ場を見つけたんだけどやたら混んでいるので駄目。
もう1つの泊まれそうだと見当をつけたところもダメ・・。
「・・・・。」
初めに見つけた海岸線の公園にする。一応水場もあるし。
今日は風呂に入りたいので町の人に聞いてみると、公園から近い旅館で風呂に入らせてくれるという。
やっぱ風呂はいいやね。
買い出しから帰ってくると海べりにミニテーブルを出し夕食、ビールで乾杯!
やたらと暑かったのでビールがすんげーうまいっ!

コンビニにあった花火を買って夏気分♪
やってみたけど写真で見たらしょぼかった、残念。

やさしい潮騒の音を聞きながら眠る。

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