5/1(月)
出発前。かなりいい道の駅だった。
朝はまだ少し曇り空。屋根のあるところにテントを張ったので撤収は楽だ。

英彦山方面へ走り出す。
流すにはほどよいコーナーが続き、道沿いに小川が流れ、ローカルな単線が併走する。
小学生が列をなして登校している。そういえば今日は平日だったことに気付いた。上級生が先頭なのだろう、背の高い順に並んで歩いている。こういう風景もツーリング心を満たしてくれる。
英彦山自体の展望は木々に隠れてパッとしなかったけれど。


耶馬渓へも速すぎず遅すぎない流れの道を気持ちよく流していけた。
ここが眺めのポイントという場所は無いので、ごつごつした岩に飛沫をあげながら流れていく川の水を眺めながら走った。四万十川の上流とさほど変わらない感じ。

耶馬渓近くの河原にて。ぽかぽか陽気でかなり気持ちいい!近くにある青の洞門にも行ってみる。ただのトンネルにしか見えなかった(苦笑)。
近くの河原に降りて眼鏡状の橋をバックに写真を撮る。水の流れる音があたりを包んで、春のやわらかな日差しが目に眩しい。この河原が気持ちよくて一番良かったりする。

院内町から別府へ抜ける500号はこれまた快適
路面良好、天気もバッチリとくれば自然と鼻歌混じりになる。
別府市街の眺望はうっすらと曇っていて良くは見えなかったが、天気がいいと俺はそれだけでコキゲンだ。
別府の街に入ると温泉地らしくイオウのにおいが鼻を突く。温泉旅館が建ち並びいかにもといった感じだ。

朝からゆで卵1個しか食べてなかったので腹へりまくり。
何も食べなくても大丈夫なカタワレとは違ってオレはメシがないと元気が出ない・・。減りすぎて腹が痛い。
別府の街でほっかほっか亭の唐揚げ弁当を買い、別府の砂浜に行き海を眺めながら食う。天気の良さも味を増幅させてくれた。


腹も満たしいよいよやまなみ方面へと足を向ける。やっぱりやまなみハイウェイでしょ!
気持ちが自然と高ぶりテンションも上がってきた。良好なワインディングを快走する。が、いきなり鶴見岳、由布岳の豪快な山並みにアクセルが自然と緩んでしまう。
さすが九州!、スケールが違う。

ゆっくり眺めようと途中の展望台に寄ることにした。俺がバイクを停めて降りようとしたその瞬間、後ろから「ガシャ!」といや〜な音が・・。亮のバイクのサイドスタンドが外れ左側に転けているではないか!「早くぅ〜っ!」という亮の声に俺は一瞬動揺したが慌てて駆け寄る。なんとかすぐさま引き起こしたが左ウインカーが電球共々破損、ミドルカウルにもひびが入りゆがんでいた。メータパネルごとゆがんでしまっているので全ての荷物を下ろし車載工具で直す。
何とかゆがみは直ったがウインカーはどうしようもない。ここから先バイク屋も少なそうなので俺が前を走ることでカバーすることにした。

それにしても奴はかなり凹んでいるようだ。そりゃそうか、初めての新車の初めての傷だもんな。立ち直りの早いのには感心するけど、ホント前向き、俺なら元に戻らないことがわかっててもかなり凹むだろうなあ。

ミルクロードの大観峰で。やまなみハイウェイに入っても景色のスケールがでかい。
初めこそ景色が開けずくねくねと曲がる道を楽しむだけだったが、開けてくるにつれ想像していたやまなみの景色が目の前に広がってきた。
広く長い直線と、裾野の広い雄大な山と平原が続いていた。途中何度も停まり景色を脳裏に焼き付ける。

そしてミルクロード
ミルクロードはやまなみハイウェイとはうってかわって緑の丘がうねうねとどこまでも広がる丘陵地帯。北海道の宗谷丘陵が近いイメージ。北海道の好きな場所として宗谷丘陵を挙げる人が多いからそれを想像してもらうとわかりやすいと思う。
大観峰で休憩。これだからツーリングはやめられない。

212号はくねくねワインディング。右に左に傾けるのが楽しい。九州に住んでいたら「椿」なんか危なくて走りにいかないだろうなあ。

坊中キャンプ場の夜。かんぱ〜い!

時間を見て亮と相談し、坊中キャンプ場を今夜の寝床に決めた。

行ってみるとほとんどがライダーというキャンプ場。この時期、この場所なら当然だろう。
キャンプ場を使うと割引になるという夢の湯に行き風呂に浸かる。設備はちょっと古びていたがやっぱり風呂は気持ちいい。

テントに戻りレトルトの山菜おこわ、スパゲティーにビールで乾杯!亮も俺も空腹に酔いが回りいい気持ち。シュラフにくるまり熟睡。







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