信州気候フォーラムの活動記録(1997年6月28日〜)

長野県では、自然保護団体の有志らの呼びかけで、1997年6月に「地球温暖化防止へ行動する信州気候フォーラム」(略称・信州気候フォーラム)が発足した.地球環境問題を前面に出した全県的な団体は、県下で初めて.京都会議をほとんどの県民が知らない状況下、活動は「まず知ってもらう」を主眼にした.さまざまな催しを通じ、エネルギー浪費型社会の見直しをアピールすることができた.

1997年1998年、 1999年、 2000年、 2001年、 2002年

1997年の活動

1997.6.28、設立総会
日本山岳会自然保護委員の植松晃岳、環境ジャーナリストの会会員の森山浩之らが呼びかけ、松本市中央図書館に20人ほどが集まった.東京で温暖化防止を訴える全国初の自転車パレードを先導した環境ライター新田穂高さんの講演を聴き、京都会議に向けどんな活動をするか話し合った.

1997.7.12、講演会
気候フォーラム事務局次長のすぎ本育生さんの講演を予定.が、集中豪雨ですぎ本さんの乗った列車が木曽で運休となり、会場の松本市中央図書館に集まった約40人で、フリートーキング.温暖化による身近な生態系の異変、省エネ生活の実践例などの発言が相次いだ. 

1997.8.23、京都会議100日前全国一斉行動日、エコ・シティー・サファリin松本
松本駅前で環境庁「エコライフ100万人の誓い」のビラ配布.参加者は20人余.30年前の服装を工夫した.短パンにランニングシャツ姿で捕虫網を手にした中年男性、押入れの奥から女学生時代のシャツを引っぱり出してきた女性も.奇妙な集団が、松本城まで温暖化防止の視点で街角探検.アイドリングストップや商店の冷房をチェック、街中の自然を観察したり、昔懐かしいかき氷屋を訪ねた.

1997.8.30、南修治コンサート「文明」
美ケ原の自然と風土を考える会と共催.南さんは、岐阜県で農業の傍ら自転車で全国を巡り、自然をテーマにした自作の曲を歌う.会場の喫茶店「豆工房」(松本市)は、野の花が飾られ、50人ほどの聴衆で埋まった.大量消費文明からの脱却を訴える熱い歌声に聴き入った.

1997.10.11、カンボジア伝統影絵の公演
実行委員会と共催.松本市あがたの森公園で盛大に行われた.当会は「エネルギーを使わない、楽しく豊かな暮らし」を提示する、「月1回は電気を消して"大切な人"と語り合う夕べ」キャンペーンの第1弾と位置付けたが、力を注げなかった.9月に同様の趣旨で、飯田市のグループが「電気を消して中秋の名月を楽しむ会」を開いた.

1997.11.8、ストップ!地球温暖化シンポジウム
松本市中央公民館で開き、約150人が来場した.元環境庁長官の岩垂寿喜男さんの基調講演とパネルトーク「となり近所で見直そう!資源浪費の暮らし」.パネリストは、セイコーエプソン地球環境室長の名取まち人さん、「森の生活」訳者の飯田實さん、元鎌倉市環境政策担当参事の藤倉まなみさん、日本自然保護協会の芝小路晴子さんら.朝日新聞松本支局長の唐澤健治さんが進行役を務めた.将来の世代に温暖化防止の行動を誓う信州宣言を採択した.

1997.11.9、「暮らしを見直す映画祭in信州」第1弾、「ナージャの村」上映会
日本チェルノブイリ連帯基金と共催.映画は、原発事故被災地の人々が汚染地と知りながらも、これまでの自給自足的な暮らしを続け、大地とともに生きる姿を伝える.松本市中央図書館で2回上映.いずれも満席で計約150人が訪れた.

1997.11.16、「ストップ!地球温暖化 列島縦横エコリレー」
マウンテンバイクの五輪選手小林可奈子さんを招き、安曇野から松本市へ.車椅子の参加者を含む約40人が駅前を自転車パレード.あがたの森公園で集会「地球、自転車、まちづくり」を開いた.小林選手は、海外転戦の経験から欧州の自転車のまちづくり、マウンテンバイクで楽しむ自然とのふれあいなどを紹介.松本の街中は、車を制限して自転車や徒歩で楽しめるまちづくりを−と提言した.

1997.12.1〜11、COP3(温暖化防止京都会議)、NGOフォーラムに8人が参加


1998年の活動

1998.1.21、京都会議報告会
松本勤労者福祉センターで開き、約40人が参加.国際自然エネルギー発電所長フォーラムに出席した風力・太陽光発電でろくろを回す陶工の岡本一道さん、当会から賛同人の宮田渡と運営委員の平島安人が報告した.

1998.4.19、 暮らしを見直す映画祭 「草刈り十字軍」上映会:塩尻市レザンホール、共催行事
主催は「草刈り十字軍」上映実行委員会(委員長:峯村茂)であったが、この実行委員会が発展的に信州気候フォーラム森林部会として活動を継続することになった.

1998.6.11、聴覚障害者成人学級(講師派遣):塩尻市総合文化センター、主催:塩尻市福祉長寿課
「私たちの暮らしとダイオキシン」 講師:平島

1998.5〜6、オゾン層保護法改正請願署名集め:主催行事
署名数:300名

1998.7.4 第1回暮らしを見直す学習会(主催行事):松本市蔵シック館
「フロンガスを回収しよう」 講師:堀川武史
「私たちの手で防ごう地球温暖化―最近の動向と市民の役割−」 講師:森山 浩之
グリーンフリーズキャンペーン

1998.8.30、山の探検会(内部行事):四賀村私有林(森の手入れのフィールドとして使用可能)
手入れされていないヒノキ林の境界確認と林の状態の観察

1998.10.18、ワークショップ「地元の木で、自分で作る机・いす」(主催行事):穂高町町民会館
『森と自然を考える全国集会 IN 安曇野』にて開催
日本ウッドワーク連盟からの机・いすの提供と、協力のもとに実施

1998.10.21、自然環境講座(講師派遣):塩尻市中西条公民館、主催:中西条保健推進部
「身近な暮らしから見えてくる地球環境問題−ダイオキシン問題から地球温暖化まで−」 講師:平島

1998.10.29〜11.26、成人学校講座『地球温暖化と私たちの暮らし』 (講師派遣):松本市北部公民館
主催:松本市北部公民館 講師:平島
北部公民館が定期的に開催している成人学校講座のひとつ、4回シリーズ
・10.29「地球温暖化のしくみと原因」
・11. 5 「地球温暖化の影響」
・11.19「地球温暖化をとりまく諸問題」
・11.26「地球温暖化を防ぐには」

1998.11.6、環境問題講演会(講師派遣):三郷村公民館 主催:三郷村
「地球温暖化と私たちの暮らし−地球温暖化で何が起きるか、その解決のためには−」 講師:平島

1998.11.11、松本市環境基本計画策定のための市民団体ヒヤリング:松本市役所、主催:松本市環境公害課
市の案に対する意見書を11/30に提出した

1998.11.22、西部三ヶ町村親と子のいきいき講座(講師派遣):朝日村中央公民館 主催:朝日村寡婦福祉会 他
「身近な暮らしから見えてくる地球環境問題−ダイオキシン問題から地球温暖化まで−」 講師:平島

1998.11.17〜18、森に学ぶ会(内部行事):大町市荒山林業所有林
荒山雅行氏の案内で荒山氏所有の森と森林作業を見学・実習

1998.12.12、第2回暮らしを見直す学習会(主催行事):松本市 蔵シック館
「木と共に50年−信州からまつにこだわって−」 講師:峯村茂

1999年の活動(作成中)

1999.11.20、パント末吉による環境コント「パント末吉ショータイム」(主催行事):松本市勤労者福祉センター 大会議室


2000年の活動(作成中)

2001年の活動
(作成中)

2002年の活動(作成中)


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