>> 週刊 私のダンターグさん。





ボクオーン : 「ダンターグにショタコンの容疑がかかっている」



ノエル : 「…………」


スービエ : 「……ショタ……何だって?」



ボクオーン : 「だから、ショタコンの容疑がかかってるんだよ、ダンターグに」


ロックブーケ : 「ショタコンて何ですのノエル兄さま?」


ノエル : 「ははは、私はシスコンでロックブーケコンでありそれで充分だと思っているから、他の事は興味ないさ!」


ロックブーケ : 「キャー、流石ノエル兄さま、ノエル兄さまの世界は全てロックブーケですわー! 素敵、素敵ですわー、ロックブーケは常にノエル兄様にテンプテーションですわー!」


スービエ : 「……あのバカ兄妹はとりあえずほっとくとして。何だよボクオーン、ショタコンって?」


ボクオーン : 「ショタコンっていうのは、少年が大好きな性癖をもっている人の事さ!」


スービエ : 「ほう!」


ボクオーン : 「少年の半ズボンから伸びる白い足とか見ると ハァハァ したくなる病気の人の総称だよ!」



 ※管理人注 : ショタコンは病気ではありません。健全な紳士の嗜みです。



スービエ : 「だが、ダンターグが、ショタコン……何でまた? アイツは自己鍛錬が好きなだけで、少年愛の趣味はなさそうだがなぁ」


ボクオーン : 「ボクも、ダンターグは筋肉マッチョにしすぎて自己愛に走る可能性こそあるものの、少年に萌える可能性は低いと思ってたんだ。けど、タレコミがあってね」


スービエ : 「タレコミ?」


ボクオーン : 「手紙が届いたんだ。 『ダンターグさんは、一時期サイゴ族の少年たちを洞窟に拉致・監禁していた疑いがあります。これはショタコン行為ではないでしょうか? 調べてみてください』 って……」


スービエ : 「手紙? 誰からだよ。 クジンシーか?」


ボクオーン : 「名前は書いてない。PN.俺は嫌われモノなんかじゃ無いナリ さんからのタレコミ投稿だ」



ノエル : (クジンシーからだ……)


スービエ : (クジンシーからだな……)


ボクオーン : 「ともかく、ダンターグはボクら七英雄の中でもマトモな個性の持ち主……だと思われていた。そんな彼まで、実はショタコンだったなんて事になったら七英雄にもう、マトモな個性がいなくなる!」


スービエ : 「まともな個性って、ちょ! 新大久保、俺ぁマトモだぜ!」


ボクオーン : 「スービエ……気付いてないようだから言うけど、触手で異種は……あまりにも、重くて深い、業を秘めてるよ……?」


スービエ : 「ぐ……でも、ワグナスよりマシだろ! ワグナスのふたなり男好きより……」


ボクオーン : 「ボク的には同等だよ……」



スービエ : 「なんとトーテムポール!」



ボクオーン : 「ともかく、それでなくても七英雄はリーダーがふたなりで、サブリーダーがシスコンである事を筆頭に、触手異種萌え引きこもりとロクな奴がいないのに、この上ただ暴れん坊ってだけで唯一常識人だったダンターグまでショタコンになられたらもう、七英雄は変態集団に成り下がっちゃうよ!」


スービエ : 「暴れん坊だけど常識人って矛盾している気がするけどな」


ボクオーン : 「ともかく、真相を確かめに行こう!」


スービエ : 「そうだな……」

 ・

 ・

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ダンターグ : 「今日は挽肉がいっぱいあるな、ギョーザでも作るか……ハンバーグの方がいいか……?」


ボクオーン : 「ダンターグ!」


ダンターグ : 「んぁ? 何だボクオーン、スービエ……ちょうどよかった、お前ら、ギョーザとハンバーグどっちが喰いたい?」


ボクオーン : 「ハンバーグかな、それだと……じゃなく、ダンターグ。単刀直入で聞きたいんだけど」


スービエ : 「俺はカレーがいい!」


ダンターグ : 「じゃ、ハンバーグにするか……それで、何だよ急に聞きたいって、改まって」


スービエ : 「俺カレー食べたい、今日はカレーがいい! カレーカレー!」


ボクオーン : 「いや……風の噂で聞いたんだけどさ。キミ……ショタコン、なのかい?」


スービエ : 「カレーカレー! カレーじゃなきゃいやだー!」


ダンターグ : 「ショタコン……って、何だそれ? 喰えンのか?」


スービエ : 「カレー! カレーカレー! カレー! 今日カレー食べないと死ぬ! カレー!」



ボクオーン&ダンターグ : 「いい加減スービエは黙ってろ」 (バキ)



スービエ : 「むぎゅ」


ボクオーン : 「……ショタコンというのは、少年に萌え心を抱く変態の総称だ」


 ※管理人注:ショタコンは、変態ではありません。紳士の欲求です。


ダンターグ : 「少年……?」


ボクオーン : 「だからぶっちゃけて聞くけど、ダンターグ。キミ……少年萌え、なのかい?」


ダンターグ : 「ばぁっ、バカ言うんじゃねーよ、俺別に男になんか萌えねーっつーの、ワグナスではあるまいし!


(ワグナス : 「私もケツのしまった男以外に興味はないぞ! わははは!」)



ボクオーン : 「そう、だったらいいんだけど……」


ダンターグ : 「だいたい、誰だよ俺がその、ショタコンだなんて吹聴したやつは!」


ボクオーン : 「いや、キミがサイゴ族の子を拉致監禁したって疑いがあって、それでね?」


ダンターグ : 「サイゴ族の……あぁ。あのガキか」


ボクオーン : 「拉致したの?」


ダンターグ : 「ち、違ぇーよ! する訳ねーだろ、俺がそんなっ……」


ボクオーン : 「でも、調査によると洞窟に少年を監禁してた、となってるけど?」


ダンターグ : 「か、監禁じゃねーし……ただ、俺が居た場所にガキが迷い込んだだけだっつーの」


ボクオーン : 「そうなの?」


ダンターク : 「そうだよ……ったく、あのガキ。俺が危ねぇ、っていっても逃げないでよ……」




ダンターグさんが、子どもと子ムーの思い出を振り返ってます、暫くお待ち下さい>



ダンターグ : 「今日はこれで107匹……いや、108匹目、か。大分強くなったか……ん?」


こども : 「……」


子ムー: 「むめー」


ダンターグ : 「こんな所に、ガキだって……? ま、俺には関係ねぇ、か……」


こども : 「わー、モンスターが! モンスターが来たぁ、怖いよー!!!」

子ムー : 「むめー」



ダンターグ : 「!! チッ、弱っちい癖に、こんな所に居るから……」


こども : 「あ!」


ダンターグ : 「……ハッ、他愛ねぇ」


こども : 「あ、あの……ありがとう、おじさん」


子ムー : 「むめー」


ダンターグ : 「…………勘違いすんじゃねぇよ、俺は、テメェが強くなりてぇから戦ってるだけだ。オマエを、助けたんじゃない」


こども : 「……でも」

子ムー : 「むめー」

こども : 「ありがとう」

子ムー : 「むめー」


 ・

 ・

 ・


ダンターグ : 「喰うか?」


こども : 「あ、ありがとう」


ダンターグ : 「……俺が普段喰ってるモンだからよ、その。あれだ……ウマくは、ねぇぞ?」


こども : 「……美味しいよ、おじさん、料理上手いね」


ダンターグ : 「いや、あ! その、って……、黙って喰え、馬鹿野郎!」


こども : 「はーい」

子ムー : 「むめー」


こども : 「……おじさんは、どうしてこんな所に居るの?」


ダンターグ : 「俺か、俺は…………復讐なんて、無意味だと思ったから……」


こども : 「?」


ダンターグ : 「いや、強くなりてェからだな! この世界のどんな獣より強く……な」


こども : 「へぇ……格好いいね、おじさん」


ダンターグ : 「よせよ……そんなんじゃ、無ぇ」


こども : 「ぼくも……おじさんみたいに、強かったらな……」


ダンターグ : 「……ガキ、オマエは、どうしてこんな所に?」


こども : 「ぼく? ぼくは……逃げて、きたんだ」


ダンターグ : 「なんだって?」


こども : 「ぼく、あたらしいお母さんに、なじめなくて……ぼくの友達は、この子だけだから……」

子ムー : 「むめー」


ダンターグ : 「……そっか、悪ぃ事、聞いちまったな」


こども : 「いいんだ……ぼく……でも、どうしよう、ぼく……お父さん、心配してるかな……そろそろ、移動しちゃうかな……」


ダンターグ : 「……逃げたくなる気持ちは分かる。けどよ……辛い事から、逃げてばっかじゃ、駄目だぜ?」


こども : 「……うん」


ダンターグ : 「……まぁ、戦う前に少し休むのも必要だろうけどよ」


こども : 「おじさん、何処行くの?」


ダンターグ : 「……飯でもとってくる。いや、勘違いすんなよガキ! 俺が喰いきれなかった分を、オマエに恵んでやるだけだからな!」


こども : 「うん、おじさんありがと!」

子ムー : 「むめー」



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ダンターグ : 「……行くのか?」


こども : 「うん……ぼく、もう一回、新しいお母さんと話をしてみるよ……逃げてちゃ、駄目だもんね?」


ダンターグ : 「そうだな……心配するな、この洞窟の化け物どもには、話つけてあるからよ」


こども : 「うん、ありがとうおじさん。ぼく、おじさんみたいに強くなるよ!」


ダンターグ : 「あぁ……」


こども : 「ありがとう、おじさん!」

子ムー : 「むめー」


ダンターグ : 「…………ガキ。オマエは、強ぇよ。自分の運命に怯える事なく、向き合おうとしている。俺は……それが、出来なかった……」


 ・

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 ・



ダンターグ : 「てな事があって、ただ偶然俺の猟場にガキがいただけの話だぜ?」



ボクオーン : 「えー、何その好感度の高いかっこいいエピソードはー」



スービエ : 「確かにショタコンじゃなさそうだが、何か聞いている俺たちが不愉快になる程に格好感度高いじゃねぇかそれ!」



ボクオーン : 「まぁ……ひとまず、ダンターグがショタコンじゃなくて安心はしたよ」

ダンターグ : 「当然だろ、俺は変態じゃねぇからな!」


スービエ : 「ひとまず、変態の個性が増えなかっただけありがたいよな!」


ボクオーン : 「その変態の個性の一角を、キミが担っているんだけどね。スービエ……」


スービエ : 「とにかく安心したぜ! ショタコンじゃないって事は、半ズボンもワイシャツ一枚の美少年にも、サスペンダーにハイソックスの少年にも、ダンターグは何ら興味がないって事だ、な!」



ダンターグ : 「えっ!?」


ボクオーン : 「え?」


スービエ : 「え?」



ダンターグ : 「ききき、興味あ、あ、ある訳ねぇ、だろ、な、な、なぁ!!!」



ボクオーン : 「狼狽えるなー!」


スービエ : 「そこで狼狽えるのは同意だぞ、ダンターグぅうう!」




 という訳で。

 結局七英雄は、皆何かしら心に闇をかかえているから仲良くやっていけるって、話です。




「ダンターグは静かに罵られたい」



ダンターグ : 「腕立て1000回! スクワット2000回! 一連の所作を終えたらまた獣を吸収して強くなるぜ!」


ロックブーケ: 「ダンターグ様は身体を鍛えるのが好きですわねー」


ダンターグ : 「おうとも、何だかんだいっても白兵は戦闘の要だかんな!」


ボクオーン : (もう少し賢く立ち振る舞って欲しいけどね……君の場合、存在を忘れられがちだし)


ロックブーケ: 「でも疲れませんの、そんなダンベルとか……?」


ダンターグ : 「疲れるが、自分の身体を痛めつける程度で鍛えられるんだぜ!」


ロックブーケ: 「自分の身体を……痛めつける、ですの?」


ダンターグ : 「おうとも、限界まで鍛えねぇと、上にはいけないからな!」



ロックブーケ: 「わかりましたわ! つまりダンターグ様は、どMの変態という事、ですわね!」




ダンターグ : 「な、なんだってー!!!」



ボクオーン : 「ダンターグ……君ってそういう趣味だったんだ……」


ダンターグ : 「ちがっ! そんな……違うからな!」



ロックブーケ: 「つべこべ言うのはおよしよ、この豚野郎がっ!」 (ビシッ!)



ダンターグ : 「ひゃぅ!」


ボクオーン : (ロックブーケの中にある悪女スイッチが入ったな……)


ロックブーケ: 「痛めつけられて喜ぶなんて……アタシに何処を攻めて欲しいんだい?」


ダンターグ : 「な、な、何いってっ。だから痛めつけるってそういう意味じゃっ……」


ロックブーケ: 「とっととお言い! アンタ、私に何処を攻めて欲しいんだい……?」


ボクオーン : 「あはは、だからロックブーケ。そういう意味じゃないってダンターグもいってるだろ、ダンターグは別に肉体にムチうたれるのが趣味って訳じゃ……」



ダンターグ : 「あああ、すいません女王様! せ、背中をっ……俺の背中を打ち据えてくださいお願いします!」



ボクオーン : 「って、ダンターグがいきなり壊れた!?」


ロックブーケ: 「ここをこうして欲しいのかい、どーだい!」


ダンターグ : 「ああああ、も、もっと強く……というか、腕を、あの、し、縛って……」


ロックブーケ: 「縛ってくださいだろうこの愚かな犬がっ!」


ダンターグ : 「あああ! し、縛ってください! お願いします! お願いします!」



ロックブーケ: 「…………」


ダンターグ : 「!! どうした、ロックブーケ。いや、女王様! あ、麻縄なら今ご用意致しますので……」


ロックブーケ: 「えーん、怖いよーボクオーン様ー。やっぱりダンターグ様は本物の変態ですわー」


ダンターグ : 「そんな! オマエからふっておいて非道いだろーがこのマッチポンプ!」



ボクオーン : 「たしかにロックブーケは非道いけど、それに対する君のノリノリっぷりの方がもっと痛々しかったよ、ダンターグ」


ダンターグ : 「ボクオーンまでっ! ……い、いいだろ趣味なんだから別に、ほっといてくれ!」



 という訳で。

 ダンターグは、ショタっこもイケる口でマゾという個性がついたようです。



ワグナス : 「ははは、最低だなははは!」


ダンターグ: 「オマエに言われたくねぇ! というか、別にそんなんじゃ無ぇーからな!」


 確実にまともな人がいなくなる七英雄であるが、気にしない方向で。



オマケ : ロックブーケさんのハッスルプレイを知り、ノエル兄さんがご立腹のようです>



ノエル : 「うちのロックブーケに女王様プレイを強要したそうだなダンターグ!」


ダンターグ : 「きょ、強要してねーよ、向こうが勝手に仕掛けてきたんだ!」


ノエル : 「可愛いロックブーケを誑かすとはゆるせん! このノエルが成敗してくれる!」


ダンターグ : 「だから誤解だって、ちがっ……」


ノエル : 「喰らえソバット! 燃えるぜカポエラキック!」


ダンターグ : 「ぎゃぁ! ぎゃぁ!」


ノエル : 「よし、とどめ……」


ダンターグ : 「はぁ、はぁ……ちょ、もう少しなら俺頑張れるぜノエル……!




ノエル : 「え?」



ダンターグ : 「むしろまだもう1ソバット3カポエラいけるから俺! ほら、ノエル、アンコール! アンコール!



ノエル : 「……えっと?」


ボクオーン : 「本格的に始まったね、ダンターグ……」



 いよいよ本格的にマトモな人がいなくなりつつある七英雄である。



オマケ2 : ダンターグの醜態にショタっこボクオーンが頭をかかえるようです >



ボクオーン : 「はぁ、君だけはまだマトモな個性かと思っていたのに……」


ダンターグ : 「す、すまん。ただ、自分でもまさかこんなに、肉体を攻められると感情が高ぶるなんて思わなかったんだ……」


ボクオーン : 「君は筋肉膨らませるだけしか脳のないバカだけどバカなりに常識のある男だと思っていたのに、まさか殴られて興奮するようなマゾ風 情だったとは。呆れて頭が痛いよ。まったく、バカはバカなりに筋肉だけ鍛えてればいいものの、そんな喜び見いだすなんて救いがたい。いや、一度死んだらど うなんだい?」


ダンターグ : 「ボクオーン……」


ボクオーン : 「何だよ?」


ダンターグ : 「あ、いや……何だろ、オマエにそうやって責められたら、何か……ドキドキしてきた



ボクオーン : 「言葉責めもいけるのか君は!」



ダンターグ : 「もう一回くれる、それ? ほれ、アンコール! アンコール!」



ボクオーン : 「アンコールじゃないよこのバカがっ! 小物がっ! クズがっ! 貴様なんぞ洞窟に引きこもり獣の相手をしているのが似合いだっ!」


ダンターグ : 「あ! あ! あ! ……すげー気持ちいい、何か俺、すげーいいそれ!」


ボクオーン : 「七英雄と言われた男が、ボクみたいな男に罵られただけで心地よくなるのか! ふん、英雄も見る影がないな。貴様に希望を託した古代人とやらはさぞ悲しんでるだろうよ、貴様が詰られるだけで淫らに振る舞う犬だという事を知ったらな!」


ダンターグ : 「すげぇボクオーン何かオマエそういうの上手いな! 俺、全身の毛穴という毛穴からゾクゾクするような気持ちがっ、気持ちが来るよ!」


ボクオーン : 「……もうやめだ」


ダンターグ : 「何で! すげー俺、誉めてるんだぜ!」


ボクオーン : (言えない……ボクの方も楽しくなってきたなんて、絶対に言えない……詰ってたら気持ちよくなってきたなんて、絶対に……)



 結局、七英雄には普通の人なんていないのである。 (見てくれからして普通の人はいない)






「ボクオーンの一人でできるもん!」



ダンターグ : 「料理に買い出し、洗濯掃除……っと」(きゅ、きゅ)


ボクオーン : 「……何か、ダンターグっていつもやってるよね。料理とか」


ダンターグ : 「んぁ? まぁ、嫌いじゃねぇからな、俺」


ボクオーン : 「でも毎日だとしんどくない?」


ダンターグ : 「まぁ、流石に毎日だと……って、そう思うなら、お前。たまには飯当番変わってくれよ、な、ボクオーン!」


ボクオーン : 「えっ!? ぼ、ボクが!?」


ダンターグ : 「いいだろ。七英雄一番の智者、天才のボクオーン様なら家事なんてちょ、ちょいのチョイだろ?」


ボクオーン : 「!? そ、そりゃ、ボクは天才だからそういうの、出来るにきまってるけど。でも……」


ダンターグ : 「な! じゃぁ、頼むぜ!」


ボクオーン : 「あぁ、わかった! ボクに任せてよね!」


 ・

 ・

 ・


ボクオーン : 「という訳でお掃除大作戦! 早速、この邪魔な本やら家具やらをどけて徹底的に掃除するよー、よしとりあえずこの机からだっ! よいしょ!」(ぎゅ)


 机、微動だにせず。



ボクオーン : 「え。あれ、よいしょ、よいしょ、よい……しょ!」(ぎゅ、ぎゅ)



 机、慄然としてただ佇むのみ。




ボクオーン : 「え、あ。あれ、えーと……ダンターグ! ダンターグぅ!」


ダンターグ : 「全く、仕方ねーなぁ……」




スービエ : 「って、もう助け呼ぶのか!? 体力為さすぎだろ、ボクオーン!」


ノエル : 「お前それでも七英雄かっ!?」



 ・

 ・

 ・


ボクオーン : 「よし、お掃除終了! 次はお洗濯いくよ!」


ダンターグ : (キュ、キュ、キュ) ← モップで床拭いてる


スービエ : (殆どダンターグが掃除してなかったか?)


ノエル : (していた気がするが気にしてはいけないのだと思っているぞ、私は)



ボクオーン : 「洗濯は大丈夫だよ! 洗濯機もあるし、洗剤いれてボタンおすだけだろ! 簡単だよ!」



スービエ : 「洗濯機?」


ノエル : 「この前、ワグナスのボーナスで購入したんだよ。ほら、うち家族多いから……」


スービエ : 「ふーんなるほどなー……って何処から!? 何処から購入しちゃったのそれ!? ヒラガ家!?」


ロックブーケ : 「ワグナス様に収入があった事もビックリですぅ〜!」


ボクオーン : 「とにかく、コレに洗濯物をいれればいいんだろ。えへへ、簡単だよかんた……」


ダンターグ : 「ちょっと待て、ボクオーン」(ぱしっ)


ボクオーン : 「? 何だよ、ダンターグ」


ダンターグ : (じぃ……) 「あ、コレはダメだボクオーン」


ボクオーン : 「えっ? 何で?」


ダンターグ : 「ノエルの服は伸縮性強いから、ウール扱いしねぇと、すぐ縮むんだコレ。だから分けておいてな」


ボクオーン : 「えー……あんなピッチピチのタイツ着てるからもー……」(仕分けっ)


ダンターグ : 「仕分ける時に鍵かけておいてな」


ボクオーン : 「え、何で?」


ダンターグ : 「下着ドロが出るんだよ、ノエルの衣装専門で」


ボクオーン : 「犯人に猛烈な心当たりがあります!」


ダンターグ : 「だがその犯人を問いつめても開き直るだけだろう。だったら自衛するまでだ……という訳で、ヨロシクな」


ボクオーン : 「はーい」(ガチャガチャ)


ダンターグ : 「あと、ロックブーケの衣装は色ガラものだから、白いモノと一緒に洗わないでな」


ボクオーン : 「はいはい……結構洗い物あるねぇ」


ダンターグ : 「あぁ……リーダーが布一枚しかまとってない変態の癖に、一日に108回も衣装替えするから」


ボクオーン : 「多い! 多いよリーダー、煩悩の数とタメはるつもり!?」


ダンターグ : 「私の衣装は108式あるぞ! とでもいいたいんだろうな」


ボクオーン : 「ちょ、何かほとんどリーダーの洗濯じゃないか! 何これ全部干したら間違いなく、鯉のぼりの川流しみたいになるよ!」


ダンターグ : 「ホントにな……これでクジンシーとスービエが、そもそも服をきない全裸の変態じゃなかったらブッ殺して1000年ほど長い眠りについてもらうところだったぜ」



クジンシー : 「確かに全裸は全裸ノスが……」


スービエ : 「そういう言い方は、ワグナス以下って気がして傷つく! えらく傷つくぜ!」



ダンターグ : 「とにかく、区別して洗濯してくれよな?」


ボクオーン : 「う、うん……」


 ・

 ・

 ・


ダンターグ : 「よし、これで洗濯完了、と……」


ボクオーン : 「……」


ダンターグ : 「あとは今日の飯だが……」


ボクオーン : 「ごはん! ごはんならボク作るから。ほら、ダンターグは休んでて、ね!」


ダンターグ : 「あぁ、任せたぜ。材料もレシピもここにあるからな」


ボクオーン : 「うん! えと、包丁、包丁……」


ダンターグ : 「お、おい。大丈夫か……えらい手が震えてるんだが」


ボクオーン : 「だだだ、大丈夫だよ! ほんと、ヘーキだから! へっちゃらだから!」


クジンシー : (ボクオーン、普段は刃物を操り人形に使わせてるから自分で刃物を持つのは久しぶりで緊張してるナリね……)


ボクオーン : (ガクガク……)


ダンターグ : 「お、おい! 無理すんなよ! 出来ねぇんならほんと、俺が変わるし!」


ボクオーン : 「で、でもそれじゃ、ボクがやった事にならないしっ……」


ダンターグ : 「でも怪我したらしょうがねぇだろ! まぁ、俺たち基本、すぐ回復するけどよ……」


ボクオーン : 「そうだけど……そうだ!」


ダンターグ : 「どうした?」



ボクオーン : 「奥義! マリオネット!」(ぎゅん)



ダンターグ : 「!? ちょ、おまっ……何を!?」


ボクオーン : 「さぁ動けダンターグ! ほら、さぁ、さぁ!」



ダンターグ : 「動け、って、なぁ!? て、手が勝手に……」(ぎちぎち)



ボクオーン : 「ほら、こうやってダンターグをポストに野菜を切ったりすれば、ボクが調理してる事になるよね、ね!」


ノエル : 「いやいやいや!」


スービエ : 「どう考えてもならねーし、それだったら絶対ダンターグ単体にやらせた方が早ぇよ、仕事!」


 ・

 ・

 ・


ダンターグ : 「よし、仕込み完了! これで今日の分は一段落だな」


ボクオーン : 「……」


ダンターグ : 「ボクオーンも手伝ってくれてありがとな、ボクオーン?」


ボクオーン : 「……手伝ってないよ、ボク」


ダンターグ : 「? そんな事無ぇって……」


ボクオーン : 「でも、ボク、結局全部キミに手伝ってもらってたし。殆どキミのやっているのを見ていただけで、何もっ。何も出来なかった……」


ダンターグ : 「……」


ボクオーン : 「ぼくは、七英雄の智者とか言われてる癖に……役たたずだよ、ねぇ?」


ダンターグ : 「……あー、急に疲れちまった。な、ボクオーン。ひざ、貸してくれよ」


ボクオーン : 「えっ?」


ダンターグ : 「いいから貸せよ! 減るもんでなし……ほら!」(ぐい)


ボクオーン : 「う、うん。別にいいけど……はい。ほら、どーぞ」


ダンターグ : 「……ん、やっぱお前の身体はいーな。他の連中と違って、落ち着く」


ボクオーン : 「そう? ボクの身体なんて小さくて痩せぎすだけど」


ダンターグ : 「俺は落ち着くんだよ。な、ほら……ボクオーンが見てるってだけで俺はわりと充分なんだからよ、そう落ち込むなって。な?」


ボクオーン : 「ダンターグ……」


ダンターグ : 「ンでも、俺の役にもっと立ちたいってんならよ……今日はこのまま、俺の枕を続けてくれよ」


ボクオーン : 「えっ?」


ダンターグ : 「……今まで、頼んでみたかったんだが。お前も忙しそうだったから、言うに言えなかったんだ……な、いいよな?」


ボクオーン : 「……何だよそれ。もう、何時でもいってくれていいのに……」


ダンターグ : 「なんだ、そうだったのか?」


ボクオーン : 「な、なんて……ほら、まぁ、そのっ。きょ、今日は忙しくないから。特別なんだからなっ!」



ダンターグ : 「おう! 特別な……ありがとな、ボクオーン」


ボクオーン : 「……うん!」



 そんなこんなで。

 このサイトでは比較的、ダンターグ×ボクオーンです。



オマケ >



ロックブーケ : 「七英雄は……」


 ボクオーン ← ローブ着てるセーフ


 ノエル ← 全身タイツの変態

 ワグナス ← 布一枚でほぼ全裸の変態

 ダンターグ ← 下半身全裸の変態


 クジンシー ← 全裸の変態

 スービエ ← 全裸の上触手の変態



ロックブーケ : 「殆どのメンバーが変態の格好ですわ! 変態集団! この裸族ですわ!」



ダンターグ : 「うるせぇ! 最終的にテメェだってケツ出すだろーがこのケツだし女!」


ノエル : 「だがそれがいい! いいぞもっとやれ!」



 よく考えたらこいつらマトモな服着てる奴いないよってはなし。




 <ダンターグがイケメンという事より、ボクオーンがショタっこという事実に無理があるよね>