>> 孫仲謀は配下を労いたい。




 気が付けばいつも傍らに控えていたから、それが当たり前だと思っていたから、その日。

 あの、初夏の風が心地よい頃。


 目覚めてすぐ、周泰が水に入れば湯に変わる程の高熱で倒れ寝込んでいると聞いた時、私は迷う事なく。



 
「そんなっ。それじゃあ、私は誰に護ってもらえばいいんだ!?」



 と、そう声をあげていた。

 そんな私に陸遜は呆れと侮蔑の入り交じったなま暖かい視線を向ける。

 陸遜は何も言わなかったが、その視線は。



 
「もうお前いい年齢のオッサンなんだからテメェの身はテメェでなんとかしろよ、ボケが」



 というメッセージに満ちあふれていた。


 い、いいじゃないか護ってもらっても、なぁ。

 私は一応、未来の呉を背負ってたつ身なんだから、命を大事にすべきだろう。


 むしろ私は、気持ち的にはいつも 
「いのちだいじに」 なんだよ。

 かすり傷でもベホマを使って欲しいタイプの人間である私は常に、クリフトの、アリーナ姫に対する過保護さ 
(※1) が欲しいんだよ。


 それに、陸遜の視線から「この髭のオッサンまたしょーもねぇなぁ」みたいなメッセージも読みとる事が出来るんだが私は、まだ若いんだぞ。


 確かに 
生まれた時から老け顔 (※2) で。

 15才の頃ですでに40代前半の顔が完成していた
のだから、よく母上に。



 
「権は子どもの頃からオッサン抱いてるみたいで、子育てがちょっと楽しくなかったわ」



 なんて言われた事があるけど、まだにオッサン呼ばわりされる年齢じゃないんだからな。

 (ちなみに、呂蒙も母親に同じ事を言われた事があるらしい)


 しかし、陸遜は私の事をきちんと理解してくれているのだろう。

 陸遜はすぐに微笑みを見せると、私の肩に優しく触れ、軽やかな口調でこう、告げた。



 「まぁ……確かに、
権を護ろうとする物好きな方なんて、この世界中を草の根分けてさがしても周幼平殿くらいでしょうから、権が我が身を心配するのも解りますけどね」




 
陸遜お前今酷い事を言った!



 「でも、権は
暗殺者に狙われる程の大物でもないですから、誰かに命を狙われるという心配はないですよ。えぇ。だから、幼平殿がいなくても大丈夫です。誰しも貴方の存在を空気としますよ。空気キャラですから、空気キャラ



 
しかも言うに事欠いて人の事を空気キャラ扱いしやがった!



 なんだよ、空気空気言うな。

 空気って大事なんだぞ、ないとお前ら窒息して死んじゃうんだからな!


 「しかも、権の存在は空気の成分の中でも、
アルゴン (※3) です。アルゴン」


 アルゴン……? アルゴンの戦士?

 なんだかかっこいい呼び名をされたが、それって誉められているのか。


 「アルゴンは、空気の成分の中の成分比は第三位で、成分比としては二酸化炭素より多いんですが、
二酸化炭素程知名度がある訳でもなく。また、酸素や窒素ほど必要という訳でもない。そんな存在ですよ」



 
やっぱり誉めてなかった!



 「ちなみに、アルゴンの語源はギリシア語で、
不活性とか。怠け者からきているともされるので、やっぱり権に相応しいと思いますよ」


 お前私の事、どんだけおとしめる気だよッ!

 もう、お前給料やんないよ、減給するよ減給。

 というか、こいつは本当につけあがりすぎだよな。

 ここで一発、ガツんと減給を告げておけばつけあがらないだろう、うん。そうだ、そうしよう。

 ここで、一発ガツンと……。


 「いい加減にしろッ、陸遜。おまえ、そんな……」



 
「陸伯言です。字で呼んでください……この うごくせきぞう (※4) が」



 誰が、
バラモスの城に出てくる石像だっていうんだよ、誰が!


 そう突っ込もうと思ったけど、その時の陸遜の顔ときたらまるで別人。

 その形相、
たとえるなら修羅であり思わず我が目を疑いたくなる程の狂気に満ちあふれていたので、もう怖くて怖くて。

 そんな、反論なんてとっても出来なかった。



 「あ、その。すいません、陸伯言さま……」

 「はい、わかればいいんですよ。権は物わかりのいい人で助かります、はい」



 何か腑に落ちないんだが、これ以上その点について追求しても、私は痛い目にしか遭わない。

 下手すれば、
この場で生爪の1枚や2枚はがされかねないという危機感を抱いたので、私はとりあえずもうこの事には触れない事にした。



 「しかし、周泰はどうして風邪なんてこじらせたんだろうな……」



 そう、それより、今心配なのは周泰の方だ。


 周泰は元々身体が丈夫な方で、風邪や病気などは殆どしない。

 身を挺して私を護ってくれた時なんて、
全身に12カ所も刀傷やら槍傷やら受けても、けろりとしていたタフガイ (※5) だ。


 「けろりとはしてませんよ、本気で三途の川渡りかけてましたから、あの方」

 「あれ、そうだったか」

 「そうです」



 陸遜がそうだと言うのなら、そうだろう。

 だが、あの時は兄上が僅かな兵しか防備によこさず、城の修繕も間に合わなかったから仕方ないだろう。



 「あの、権。今貴方、さらりと義父様……伯符様の責任にしてましたけど、あれ完全貴方のせい 
(※6) ですからね」

 「あれ、そうだった?」

 「幼平殿が死にかけたのは、貴方が城壁の修繕を怠り、軍備を怠ったからでしょうが。ほとんど貴方の責任ですよ」



 うむ、とにかく
 兄上のせいで周泰は瀕死になった訳 だが、それでも華麗に復活をとげた。



 「だから、権のせいですってば。本当に、都合の悪い所は全く聞こえなくなる見事な鈍感力ですね。権、政治家向きですよ」

 「ま、まぁいいではないか。しかし、周泰が風邪ひくなんて、よっぽどの事だな。何があったんだ……?」



 その思いが口に出る。

 私のその言葉を聞いていた陸遜は。



 
「ハンっ」



 と、
嘲りと見下しとその他決して尊敬ではない感情が入り交じった笑い方をしてから。


 「なんですか、権は昨日何をやったか覚えてないんですか」


 と問いかけてきた。



 「昨日の事か。昨日は、確か……確か酒宴をひらいて。結構酒を飲んだよな……」

 「はい、そうですね。酒席を設けました。それで、何してましたっけ、貴方は」



 
「……黄蓋の頭に酒かけましたけど、何か?」



 
「孫家三代に使えた忠臣はもっと大切にしましょうよ、権!」



 うん、そうだね。

 私もそう思うよ。

 だが。



 「そう言うが、お前その黄蓋に火ぃつけていただろう。
赤壁の再来です、火計を用いて、宴の場を紅く染めましょう。とかいいながら」


 「そうでしたっけ」


 「そうだ」



 こうなるとお互い様だ。



 「…………いいじゃないですか、
結果盛り上がった訳ですし


 「そうだな、
周瑜なんてゲラゲラ笑っていたしな」



 薄々感付いていると思うが、呉の人間は火計大好きである。



 「そこじゃなくて、もっと。幼平殿にしていた事を思い出してくださいよ」

 「周泰にか……」


 言われて、思い出してみる。

 確か、あの宴の時は……。



 
「宴を催すといって、船上で強引に接吻を迫ったりしてませんでしたか?」 (※7)



 
それはしてない!



 だが。



 
お前の言いたい事はわかる!



 ……確かにそう見えるよな、真・三国無双3のエンディングは。

 私悪かった、猛省する。猛省するよ。



 
「セクシャルハラスメントとパワーハラスメントの現場を同時に見た気分でしたよ」



 
だから猛省するって言ったからもうその話はやめてくれッ!



 宴の時はテンションあがっているからさして恥ずかしくない事でも、後で冷静になって凄く恥ずかしい事ってあるだろ。



 
今お前が指摘しているのは、まさにそれなんだ!



 「で、その……
立場上は貴方の下にいる方ですが、夜は貴方の上に居る方 (※8) に、貴方が宴で何をしたのか。ちゃんと思い出しましたか?」



 
お前そんな可愛い顔して、そんな卑猥な事をさらりと言うな!



 べ、別にのっけてませんしのっかってもいませんよー。

 誤解ですよ、全て誤解でーす。


 「思い出しましたか」



 何度も言われ、私は仕方なく必死であの夜の事を思い出す。

 あの夜は確か。



 「黄蓋の頭に酒をかけた後。突然、お前が黄蓋部隊に伝令とのたまい出して……」

 「赤壁の再来です、呉軍の宴を、紅い炎で染めなさいといいながら、
スピリタス (※9) をブッかけて火をつけた、その後です」

 「黄蓋が
火だるまになってゴロゴロ転がっているのを、周瑜が膝たたいてゲラゲラ笑っていた、その後か」



 おぼろげだった記憶が、だんだんと鮮明になってくる。確か、あの後は……。


 「確か、周泰の隣に座ったんだ」


 「ですね。黄蓋の炎が持参していた爆薬に燃え移りまさに
自爆している真っ最中に、気づいたら貴方がちゃっかりこんと幼平殿の隣に座っていたんでビックリしましたよ。セクハラとパワハラの現場をまた見たって印象です」



 セクハラ&パワハラとか言うなよ。

 ちゃんと、本人同意の上でやっているよ。



 「それで、
強引に胸毛とかさわらせたりしてたんですか、どうなんですか」



 
強引にはさわらせてないし、胸毛も別に生えてない!



 確かに無双4ヴァージョンの衣装は胸毛に見えるかもしれんが、あれは胸毛じゃなくて衣装だ。

 黒いインナーを着ているだけであり、胸毛じゃないんだよ!

 私はむしろ肌すべすべ、体毛薄めだよ。


 
体毛薄め、ヒゲ濃いめだよ!



 「あぁ、ヒゲは自覚しているんですね」



 
自覚せざるを得ないよ、そこまでヒゲヒゲ言われたら!



 「そう、その。ヒゲが、ちゃっかりこんと幼平殿の隣に座っていた、その後です」

 「そうか、その後はそう……」


 確か、だんだん酔っぱらってきて……。

 それから。



 「お前の身体にある傷を見たいからと、強引に上着を脱がせた 
(※10) ……っけな」



 
「ソレダ!」



 突然怒鳴られビクっと身体を振るわせる。

 あ、あぁ。

 確かに上着を、みんなの前で脱がせたのは……風邪の原因かもしれない。

 でも、周泰はそのくらいで倒れる程やわな身体じゃないと思うぞ。

 以前も何度かこう、傷見せてるし。


 「ではその、貴方の
恒例セクハラ&パワハラ同時進行部分を重点的に思い出してみてください」



 そのあたり。

 その辺りって、周泰の上着を脱がせたあたり、か。

 えぇと、あれはたしか……。



 「横で消し炭みたいに真っ黒になっていた黄蓋を見て、
いやこれまずいでしょ。さすがに死んだんじゃないの。って、凌統が言ってたな」


 「隣に居た甘寧が。
だったら水ぶっかければいいぜ!とか言っていて、さらに泡盛 (※11) ぶっかけて火を悪化させてましたよね」


 「そこで、
やばい、これマジ死にそうだぜ。って、慌てて兄上が氷室まで氷を取りにいったんだよな」


 「えぇ、でも、それじゃ氷なんて間に合いませんよ、兄上って、言った貴方……何してましたっけ」


 「えぇっと……」



 私は自分の武器に触れ、思い出した。



 「あぁ、そうだ。氷室から氷もってくるなら、属性攻撃して氷作った方が早いって思ったんだ。そして、氷玉を装備して、チャージ攻撃して氷作ったんだよ。うん、賢いな私」


 「はい、そうです。賢い権たんはそうひらめいて、氷玉を装備してチャージ攻撃を始めたんですが……そこで貴方、何をチャージしたんでしたっけねぇ」


 「そりゃ、
手近にあったでっかいモノだよ。なんか、肉の形してて、上半身裸の、傷だらけの……




 
って、あぁああああ!




 「……思い出しました?」



 陸遜に言われ、私はコクコク二度頷く。

 そうだ、あの時私、
勢いあまって斬っていた。

 周泰の事、
遠慮もなくざっくざっく斬ってたよ!




 
「裸で凍らされてきられる幼平殿の痛々しい姿、見るに耐えませんでしたよ」




 
じゃあ止めろよ!


 こっちは酔っぱらって訳が分からなくなってるんだからさ。

 お前が止めてくれないと、私は際限なく切り続ける人間なんだよ!



 「すいません、
面白くて止め時が解りませんでしたもので……」




 
結局楽しんでいるんじゃないか、お前は!




 「まぁ、どちらにしても、斬ったのは貴方ですから。責任はやっぱり、貴方にありますよね」


 う……むぅ。

 確かにそれはそうだ。

 斬ってしまった私の方が悪い訳だ、そこは認めよう。




 
「幼平殿を傷物にしましたね……」




 
だがそういう言い方はどうかと思うよ、陸遜。



 なんかそういうのは、大きいお姉さんが誤解するだろ。

 だからやめた方がいいよ、うん。




 
「どうします、責任とりますか?」




 
だからその発言の後、そう言うのはどうかと思うよ。


 なんか、責任の取り方が既成事実的なものになっていくだろう。

 さすがに私、そういう責任の取り方は出来ないから。

 確かに私、あれには苦労かけていると思うし、信頼もしているけど、それでも
あんなでっかい嫁はいらないから。



 「そうですか。残念ですね。
三国一デカい花嫁が見られると思ったのに……」




 
確かに三国一デカい花嫁になりそうだが、お前あれの花嫁姿本当に見たいのか?




 「権は見たいですか。」




 
見たい訳ないだろう!



 お前、想像してみろ周泰の
白無垢

 あるいは、周泰の
ウエディングドレス



 ……。


 …………。




 
「今、それはそれで。とか思いませんでしたか?」



 
……!!!


 いや、思ってない。

 思ってない……よ。


 ほんとだよ。



 「まぁ、女装した幼平殿を妄想した権がおっきなった 
(※12) という事実は、権が変態だから仕方ないという事でおいておくとして」




 
別に、おっきなってない。おっきなってないよ!



 「嫁に貰う云々は冗談にしたとしても、大人として責任はとった方がいいんじゃないですかね、権。紆余曲折があったにせよ、権が幼平殿を斬りつけたのは事実ですからね」



 陸遜の言う事は、いちいち侮蔑的だが最もだ。

 確かに、周泰を傷つけてしまったのは事実。

 今、周泰が熱で寝込んでいるのだとしたらその原因もまぁ、十中八九は私が原因だろう。

 だとすると、責任をとる必要はある。



 「そうだな、お前の言う通りだ。周泰が倒れたというなら私に非があるだろう。責任をとる必要は、あるだろうな……」



 しかし、相手に怪我を負わせたとか。

 風邪をひかせたという事に対する責任って、一体どうやってとればいいんだ。

 ここでの○太君
(※13) くらい短絡的な人間なら、お前も風邪をひけとか言うんだろうが。



 「あぁ、そうですか。じゃあ、
お前も風邪ひいたらどうですか、権」



 
うわ、の○太君くらい短絡的な人間発見!



 「でも、そうすればおあいこじゃないですか」



 確かにおあいこかもしれないが、風邪なんてひこうと思ってひける訳ではないぞ。



 「そうですか。風邪の基本的な感染方法は接触感染ですから。風邪ひいた人の側に居たら大概うつると思いますけどね」


 その理屈が正しいとしたら、私は四六時中周泰に触れていなければいけない論理じゃないか。




 「大丈夫です、権。
いつも通りにしてろって事ですから」




 
さらりと酷い!


 いや、私は別にいつも、周泰におんぶだっこな訳じゃないぞ。

 お前、どんだけ私が周泰に頼りっきりだと思っているんだよ!



 
「おはようからおやすみまで」



 
暮らしを見つめる周泰かよ!



 さすがにそこまで周泰にべったりじゃないよ。

 そこまでべったりなのは、ライオンちゃんだけで充分だよ。



 「まぁ、ナントカは風邪ひかないって言うし。権の場合、それだけ接していても風邪をひかない可能性は充分ありますから、この作戦は駄目でしょうね」



 あれ、今お前さらりと私をバカ扱いした?



 「権は風邪ひかないんだから仕方ない、他の責任のとりかたを考えましょう」


 そうだな、そうしてくれるとありがたい。


 「そうですね……やっぱり責任取るの定番といったらアレですよ。アレ」



 アレというと?




 
「指つめ」




 
いきなり物騒だ!




 「大丈夫です、箸はもてるよう、利き腕の三本だけは勘弁しておいてやりますから」



 
私、大丈夫の要素一つもない!


 というか、そこまで責任とる必要はあるのか!?

 私、周泰をそこまで傷物にしちゃったか!?

 それ、等価交換ともとても思えないんですけれども。

 むしろ、私
過剰に責任とっちゃいませんかね。


 「そうですね、確かに指くらいじゃ釣り合いませんね」


 ですよね。

 周泰、風邪ひいてもなんとか自然治癒可能ですけど。

 指はちょっと、ナメックな方 
(※14) じゃなければ自然に戻らないと思うんで、勘弁していただきたいんですけど。




 
「じゃ、詰め腹で」




 
もっとひどい!


 というか、それ命かかっちゃってますよね。

 私、そこまで酷い事しましたか。

 酷い事しましたかッ!?



 「なんだ、チキンですね。もっとぬるい責任の取り方しか出来ないんですか」



 チキンというか、お前 
指斬るかさもなくば死ね っていう責任の取らせ方、さしもの私でもどうかと思うよ。

 せめてもう少しぬるい。

 誰でも出来るよーな責任の取り方させてくれ。



 「ま、もっとぬっるーく、責任をとりたいって言うなら、素直に贈答品でも用意するのがいいんじゃないですか。なんだかんだ言って喜ばれますよ」



 贈答品(お見舞い)か……。



 「凌統もこの前、
権からいい足ふきマット貰ったって喜んでましたから」



 うん、そうだな、私はいいマットをやったからな……。



 
って、ちょっと待て。


 私があいつにくれたのは、足ふきマットではなく 
私の上着 (※15) だが。



 「いいマットになってましたよ、
風呂あがり、足ふくのに丁度良さそうでした」



 
おのれ凌統ッ!



 「まぁ、権は
洗ってない犬の匂いがしますからね。その体臭がしみついていたから、自分で着るのは嫌だったんでしょう。足ふきマットにでも使って貰っているだけで喜ばなきゃ」




 そうだね、私洗ってない犬か、あるいは牛乳拭いた雑巾のニオイがするからね……。

 って、そんな事ないっ、私は獣の臭いなんてしないぞ!

 むしろいい香りだ、森林浴しているみたいに清々しい気分になれるに決まっている!




 「そうですね、まぁ、今回はお見舞いですから。モノより思い出、じゃないですがもっと気持ちがこもっているモノの方が喜ばれるんじゃないですかね」

 「気持ちがこもっているモノ、というと……?」

 「今回の場合、権は幼平殿を風邪ひかせてしまった訳ですから、風邪が治るような贈答品をおくる、なんていいんじゃないですかね。」

 「そう言うが、私は医者じゃないからな……治るような、と言われても……」

 「見て解りますよ、貴方はヒゲ+胸毛のお化けにしか見えませんから」



 
だから胸毛ないって何度言えば認めてくれるんだよお前は!



 あと、ついにヒゲお化けとか言い出したなお前ッ。

 畜生、少し可愛いからってつけあがりやがって。

 私だってな、お前よりいい所が。

 いい所が……。



 
お前勝てる容姿、何処も思いつかなかったよ、チクショー!!!




 「そうじゃなくて、風邪が治るようにお見舞いしてあげるんですよ」

 「おみまい……?」

 「民間療法レベルで風邪がなおるよう考えるんですよ。鶏のスープ作ったり。ニラ食べたり、ビタミンC過剰摂取してみたり……」


 おぉ、身体を暖めたり、風呂に入らなかったりする、民間療法だな。

 しかし、ニラやら鶏のスープをつくるというのは、少し私には荷が重いぞ。

 何せ私、子供の頃から使用人が居る生活で、自炊なんてやった事がないからな。



 
「チッ、このブルジョワめ」



 舌打ちしたけど、お前だって同じ。

 使用人わんさか使っている名家出身だろ、この、
呉の四姓!


 「ま、そんなブルジョワジーな権でも出来る簡単な民間療法がありますよ。」


 そうか。

 あるならあるに、こした事はない。

 人の家の台所をかりて、料理つくって失敗したではやはり悪いからな。



 「その名も、
ねぎ


 「ねぎ……って、あれか。白と緑のコントラストも美しい、あの。ねぎか」


 「そうです、鴨がしょってきてやってきたりする、ウェールズの名産。(※16) あの、ねぎです。ねぎには痰や鼻水を押さえる効果があるって言われているんですよ。焼いて食べてもいいし。刻んで喉にまく湿布にしてもいいです」


 「うーん、だが、さっきもいったが、私は料理はした事がないぞ。焼くのも出来るかあやしいし。刻むのなんて」


 「そんな権でも大丈夫です。このネギ、一番有名な民間療法はですね」



 そう言うと陸遜は何処からともなくネギを取り出し、見た事もない構えを繰り出した。




 
「直腸に直接挿入すると熱が下がる、ってヤツですから!」



 
こいつッ、ケツの穴にネギつっこんで、奥歯ガタガタ言わせたろうか!!!



 「さぁ、権。今一番太くて、長くて、カタいやつ選んであげましたから。潔くこれ、突っ込んでやってみてはいかがですか。きっと、面白い事になりますよ!
ささっ、遠慮なくこれもって。幼平殿の下の穴、みっくみくにしてやってこーい!」



 
いくら私でも、お前を楽しませる為にそんな事できない!


 そう思い、断ろうと思ったが。



 
「ちなみに、断ったら火計。」



 先に退路を断たれてしまった。

 こういう時の陸遜の提案は、断らない方がいいというのが私の処世術である。



 
「わかった、みっくみくにしてやろう!」



 私は陸遜から逃れる為。

 ひとまずねぎを手にとると、それを握りしめ部屋から脱出した。


 ここで一時退くのは敗北ではない……私には、頂点に返り咲ける能力があるのだ! 
(※17)

 そう、自分の心で呟きながら。





 こうして、私はネギを手に一人歩く。


 周泰を労いたい。

 その思いはある。


 だがここでネギをもっていっても喜ばれるとは到底思えない。

 せめてもう少し、喜ばれるようなモノを考えなくては。


 そんな風に彷徨っている私の足を、聞き覚えがある声が止めた。



 「あ、そこに居るのはっ。おーい、孫権さまー」



 明るく愛らしいあの声は、周瑜の妻であり兄嫁である大喬義姉様の妹である小喬だ。

 小喬は私を見る成り、手をぱたぱたとふりながらこっちへ近づいてきた。


 「あぁ、お久しぶりですね」


 社交辞令で挨拶すると、彼女も笑顔で頭を下げた。


 「うん、久しぶりだね、孫権さま」

 「お変わりないようで、安心しましたよ」

 「こっちも安心したよ、孫権さま。相変わらず、
すっごい角行って感じで」



 
お前ら姉妹、どこまで私の事を角行だと思っている!?



 「それで、角行さま。ネギなんてもって、一体どーしたのっ」



 小喬はそんな私の憤りなど全く察する事もなく、片手のネギを物珍しそうに見つめていた。

 なんだかあたかも角行が私の名前のように扱われているが、もうどうでもよくなっていた。


 「いえ、これは。その、実はですね」


 私はこれまでの経緯をかいつまんで説明する。



 「へぇ、つまり角行さまは、
周泰さんの風邪を治すためにネギをケツに突っ込もうとしたんだね」



 私の説明が下手だったのか、なんだか変な事になってしまった。



 「いえ、その……ですが、さすがに倫理上問題があると思うので、何か他の方法があったらと思っているのですが……」

 「うん、確かにおしりにネギなんて刺すプレイなんて、ひりひりするもんね」



 なんかそれだけの問題ではないと思うのだが。



 「でも、それならネギより卵酒の方がきっといいと思うよ」

 「卵酒ですか……」

 「うン。お酒と、はちみつと、卵を混ぜてあっためて飲むんだ。おいしいよー」



 それは……美味しそうだな。うん。



 「それなら、確かに……暖めるだけですから、私でも出来ますかねぇ」

 「うん、出来るよ。ほら、ちょうど卵もあるしっ」



 そう言いながら、小喬は私に卵をいっこ手渡す。



 「これと、角行さまのネギをとりかえっこしようよ。ね」



 そして、卵の代わりに私のもっていたネギを取り上げて。



 「よかった、これでお鍋の材料が全部そろった。じゃーねぇっ」


 といって、早々に去っていった。



 
「って、ネギ目的かい!」



 一人憤る私だが、確かに卵酒なら全く料理の経験がない私でもつくれる気がする。

 そう思ったら早速実行だ。

 私は卵を懐に忍ばせると、早速屋敷に戻り、台所に立つ事にした。

 なんだか使用人がオタオタしているが、とにかくこういう事は使用人にまかせてはいけない。

 やはり、私が手作りした方がいいに違いない。

 さて、まず酒を暖めて。

 暖めて……。



 「人肌でいいのかな。人肌で」


 人肌になっているかどうか、少し飲んで確かめてみなければな。うん。


 「ごくっ……」


 うん、まだ人肌じゃないな。もう少し暖めて。よし、また確かめてみよう。


 「ぐびびっ……」


 うん。まだ人肌じゃない。

 そうだ、はちみつを入れたらどうなるか味見をしておかなきゃな。

 いや、そうだ。

 まだ人肌じゃないから飲んで確かめて……。



 ・


 ・


 ・



 
「それで、幼平殿の家にみっくみくにしに行った人間を、どうして私が台所で拾わないといけないんですかね?」



 気が付いた時、陸遜が呆れた顔で私を見つめていた。


 「あ、陸遜ー。おはぉー」


 頭が少しあったかい。目もちょっとくるくる回っている。


 「おはようじゃないです、もう夕方ですよ。権。貴方、一体何があったから、台所の酒。熱燗にして飲み干しているんですか……」

 「ゅうがた?」

 「そ、夕方です。幼平殿のお見舞いにはいったんですか?」

 「ぉみまぃ?」


 少しうとうとしていたのですっかり忘れていた。

 一体私どうしてここで寝ていたんだっけ。


 ……。


 ……。



 
あ!



 「さては権、
卵酒を作ろうと思ったけど熱燗の誘惑に勝てず、つい酒にのまれてここで、居眠りをしていたんじゃないですか?」




 
流石陸伯言様、素晴らしい心眼である。




 「誉めたって何も出ませんよッ、貴方は本当、酒が絡むとろくな事しないんですから!貴方は酒が絡むと絶対、もう、100%自分で飲むから卵酒のやり方は教えなかったのに、誰に入れ知恵されたんだか……」



 いつになくマトモな叱責をし、私はつい丸まってしまう。

 すいません、陸遜様。

 もう本当、返す言葉がありませんし、反論する事も出来ません。

 思わず平伏する私に、陸遜はゆっくりと手を伸ばす。



 
殴られる!



 とっさにそう思い、さらに丸くなる私の目に入ったのは、まだ使っていない卵と、一つの徳利だった。

 徳利の中にはどこからもらってきたのか、たっぷりと、牛乳が入っている。



 「権が際限なく酒を飲んでしまったせいで、もう卵酒はつくれません。ですけど、同じ卵飲料でも卵と、砂糖と、牛乳を混ぜてつくれるもの
(※18)もあるんですよ。これも風邪の時に栄養補給にいいですから、これを作ってみたらいかがですか」


 「あうあうあう……殴らないのか?殴らないのか?」


 「嫌ですよ、貴方殴ったら手が汚れちゃうでしょうが……」



 さりげなく酷い。



 「それに、幼平殿の風邪を治したいのは私だって同じですよ。貴方のお守り、私だけでは少々荷が重すぎますからね」



 陸遜はそんな風に言うけれども、結局、周泰が居なくて心配なのだろう。



 「わかった、それなら……やってみよう」

 「今度は、つまみ食いはなしですよ。」

 「わかっているッ!」



 陸遜に言われるがまま、私は再び厨房にたつ。

 
仲謀が厨房に立つという訳だ。




 
「その駄洒落、我慢出来なかったんですか」




 
ごめんできなかった!


 と、ともかく私は、出来る男・陸遜の指導の元、それを作り終える。



 「おぉ、出来たぞ。私でも出来た! 一人でできるもんだ!」

 「はいはい。失敗するのが難しいですからね。ほら、これを徳利にいれて、幼平殿に飲んでもらいなさい。砂糖も、牛乳も卵も、全部栄養食です。風邪の時にいいものですから。ただし、飲み物ですからね。途中、転んでぶちまけないように注意してください。」

 「あ、あぁ。解った。細心の注意をして進むぞ。」



 こうして、陸遜の手助けを受けた私は無事にお見舞い品を作る事に成功した。

 あとはこれを手渡すだけ。

 朝から初めて気づいたらもうすっかり夕方だが、途中の記憶がないのはきっとロマンチックな妖精がもっていってしまったのだろう。

 もしくは、キング・クリムゾン 
(※19) に時間を消し飛ばされてしまったに違いない。



 「それは、貴方が酔いつぶれて寝ていただけでしょうが……本当、くれぐれも、転ばないようにしてくださいよッ」



 陸遜にそう念を押されお使いに出かける。

 陸遜はいかにも私が途中で転んで、徳利をブチまけそうだと思っているようだが、周泰の家までそう離れてない。

 よほどトンマじゃなければ大丈夫、転んでぶちまけるなんて事ないだろう。

 そうだ、たとえば 赤兎馬みたいにスピーディなものがぶつからない限り、大丈夫。

 大丈夫だ。


 そう思う私の背後から。




 
「血がたぎってくるぜー!!」




 という言葉が聞こえた。

 いや、ひょっとしたら
茅ヶ崎行って来るぜ!だったかもしれない。

 とにかくその声と同時になんだか
やたらめったら早い肉の塊が、私を目一杯に突き飛ばす。



 「あぅっ!」



 いくらまずいと思っても、
走り屋に当たられて立っていられる程私の身体も頑丈ではない。

 ふんばろうと思ったが、それも出来なかった。


 がしゃぁんという鈍い音で、世界は暗転する。

 気が付いた時、徳利は無惨に砕け散り中身の液体はすっかり飛び散ってしまった。


 一方、私に当たったヤツはというと。


 「あ、やばいやばい。なんかヒゲ濃い奴にあたっちまったよ」


 と、呟いた気がするが。



 
「まーいっか。どうせ俺だって解ってねーぜ!」



 といって、颯爽と去っていった。



 
……全然良くねぇだろ、甘寧!




 というか、
茅ヶ崎行ってくる走り屋なんて、私の軍にはお前しか居ねぇよ!


 と、いつもの私ならそう憤っていたのだが、その時の私にはその元気もなかった。


 ぶちまけられた液体で服が汚れたのも大変だが、ここまでの努力をフイにしてしまったのは、それ以上の衝撃だった。

 慌てて飛び散った液体を集めようとしてみるが、乾いた土は容赦なく液体を吸い込む。

 結局、オタオタしているうちに徳利に入っていたものは全て地面に飲み込まれてしまった。

 後には欠けた徳利と、私の身体が一つ残る。

 これじゃ、とても周泰にあえたものではない。

 家まで後少しだったのに……。


 泣き出しそうになり、じっと大地を見つめる。

 そんな私に、聞き慣れた声がした。



 「どうされましたか……孫権さま」



 その声を聞き、思わず飛び上がりそうになる。


 「あ、あ、しゅ、周泰!」


 うわずった声になる、私の前に居たのは、私が宴で裸にひんむき、チャージ攻撃で氷漬けにし、結果風邪をひかせてしまった私の忠臣。

 周泰の姿だった。


 周泰は、私がここに居る事がよっぽど不思議に思えたのだろう。

 無表情の中に、ほんの僅かに困惑の色を伺わせている。


 「どうしてここにお前が居るんだ、お前がッ」

 「いえ……音が……」


 そうか、家で休んでいたら茅ヶ崎ドットコムとか叫んでいる声がして。

 その直後、何か壊れる音が聞こえたものだから、何事かと思って見にきたのだろう。


 「孫権様こそ、どうして……」


 むしろ周泰は、私がここに居る事の方が不思議なようだった。

 だがそれに、私はどうやって答えたらいいのだろう。


 「私は……」


 お前が風邪をひいたと聞いた。

 その責任が、自分にあると思った。

 だから。


 「お前に、何かしてやりたかった……」


 だが、どうだろう。

 結局、陸遜に手伝ってもらって、やっとつくった見舞いの品も台無しにしてしまったではないか。

 私は声をつまらせる。



 「私はおまえに、助けられてばかりで何もしてあげられない」



 ふがいない。

 我ながら情けなくなる。


 今回だって、甘寧にぶつかって台無しになってしまったが、原因は自分の不注意だ。


 周泰に助けられた時もそう。

 陸遜の言う通り、私が防備を怠ったため。

 凌統に助けられた時も、私が単身で先走りすぎたためだ。


 私はなんて彼らに迷惑ばかり、かけているんだろう。

 私はなんて、情けない男なんだ。


 「何も、してあげられないな……」


 そう呟き、私は顔をあげ周泰を見つめる。

 泣くのは我慢している。

 だがきっと、情けない顔になっているのだろう。


 しかし周泰はそんな私の前に跪くと。


 「いえ」


 と、強く否定すると、私の手をとり、それを自身の胸へとあてた。


 「……ここ、充分に頂いております」


 指先から、てのひらから、暖かな鼓動が伝わってくる。


 「もう……一杯です」
 (※20)


 周泰の手は風邪をひいているからか、熱っぽく温かい。

 だがその鼓動は、強面の男から想像出来ぬ程に穏やかでありまた優しかった。


 「周泰……」


 私は、我が儘で気まぐれで、粗暴だと思う。

 何をしでかすか解らないから、よく敵陣に突っ込むような無茶をして、自ら危機を招く事もする。


 自分でも軽率だと思う。

 仕方ない男だと思うし、私の仕方ない粗相のせいでお前たち臣下を随分振り回しているなと後悔する事も多い。


 だがお前は、そんな私でも……許してくれるというのだな。


 周泰はほんの少し。

 慣れたモノの目じゃなければ解らない程、ほんの少しだけ笑うと再び私の手をとった。


 「家に……」


 寄って行けという事か。


 「あぁ、寄って行こう」


 見舞い品もなくなった私でも、迎えいれてくれるならそんなに嬉しい事はない。

 私は周泰の手をとると、風邪でまだ熱のある周泰の身体を支えながら家へと入って言った。


 何もない私でも、それでも良いといってくれる。

 こんな私でも傍らにいて、使えてくれる。


 その信頼に応える為に。



 後日。



 
「へぇっ、へーちょっ。へーちょ、へーちょっ!」 (※21)


 まれに見る不器用なくしゃみがとまらない。

 ほんの少し側に居ただけだったんだが、がっちり風邪をうつされてしまったようだ。


 そんな私を横目に、陸遜はぼそりと呟いた。



 
「あぁ、夏風邪だから……権でもひけるんですね」



 でっかいお世話である。


 だが。

 私が風邪をひいたせいか、周泰の方はすっかりよくなったらしい。

 ひとまず私はそれだけで充分、嬉しかった。


最近、下ネタのボーダーが解らなくなってきたんだ。




>注釈(ネタ元解説とか、蛇足)



※1:クリフトのアリーナに対する愛情

 死にかけたマーニャをスルーし、ベホイミで充分なアリーナを優先し回復するクリフトに、私は敬意を表する!



※2:生まれた時から老け顔

 クラスに一人はいる、あだ名がオヤジというキャラクターの事です。



※3:アルゴン

 原子番号18 元素記号はAr。
 蛍光灯の封入ガスに使われているそうです。



※4:うごくせきぞう

 ドラクエの敵キャラクター。
 ドラクエ3の、バラモス城でうじゃうじゃ出てくる事で有名。

 ヒゲともみあげが繋がっている風。
 子供の頃は、鼻毛ともみあげが繋がっている風に思えて、なんという鼻毛真拳と思ったものである。



※5:全身十二カ所の刀傷

 「お前が全身十二カ所もきられたらどうなるかね。」

 「しにます。」

 「死ぬようなことをこの私に!」



※6:周泰の怪我の原因


 孫権が守備していた土地で、城壁の修理を怠り、兵士の補充を怠ったとされる。
 だからまぁ、孫権様が悪いのでしょうが、孫権様はどじっこなので許してあげましょう。




※7:船上で強引に接吻を迫るの巻

 真・三國無双の呉EDに、そう見えるのがありますので機会があったら確認をしてみてください。
 陸遜の言う通り、パワーハラスメントとセクシャルハラスメントの現場を同時に見た気分になれます。

 でも何もないんです。
 孫権様は、俺の嫁なので純潔です。ちゅーもした事ないウブな子なんです、はい。



※8:立場上は貴方の下ですが、夜は貴方の上に。


 なんか、峰倉かずやのマンガにありそうな表現ですね。
 あかごきぶりえろがっぱ!



※9:スピリタス

 ポーランド原産のウオツカ。
 そのアルコール度数は96度で、マジで火がつきますね、これ。

 勿論、そのまま飲む習慣はなく、カクテルの材料にしたりします。



※10:傷が見たいから服脱げよ。

 本人は周泰を褒め称えるつもりだそうですが、どう見てもパワハラです。
 本当にありがとうございました。



※11:泡盛

 強い酒の代名詞的存在。

 強いけど旨いなぁ。
 でも、沖縄で飲むともっと旨いらしい。

 やはり地酒はその土地で飲むべきだと思ったり。



※12:女装した周泰を妄想しておっきなれるか。

 女装しなくても孫権様でおっきなれる俺は勝ち組でしょ、そうでしょ。



※13:の○太くん

 練馬在住の猫型ロボットに「日本中の人間が君のレベルにまで堕ちたら日本は終わりだぞ。」とまで言われた人。



※14:ナメックな方

 肌は健康的な緑色。口から卵を産む事もある。



※15:仲謀の上着をてにいれた!

 凌統は戦場で取り残された孫権様を助ける為に、配下(400人)を犠牲にして、自分も深手を負いました。その報酬がこれです。
 いい足ふきマットですね。



※16:ウェールズの名産

 ウェールズの名産は、ねぎと、妖精と、ギグス。



※17:ここで一時退くのは敗北ではない。

 ディアボロ様に死亡フラグがたったようです。



※18:卵と牛乳と砂糖を混ぜてつくったもの

 ミルクセーキです。
 最近、お店でも見なくなりましたね。



※19:キング・クリムゾン

 ジョジョはディアボロさんのスタンド。
 管理人も、三国志及び無双で遊んでいる時、よく時間がキングクリムゾンされるそうです。



20:もう……一杯です。

 この元ネタはうしおととらで、この台詞はうしとら屈指の名シーンです。

 こんな名シーンを、こんなモノにつかってしまって本当にすいませんでした。



※21:へーちょ。

 大阪さんの萌え萌えなくしゃみも、孫権様の手にかかると萌えがグッと落ちるそうですよ。





 <ここまで読んでくれてありがとう! お礼に、孫権様を嫁にもらってあげるよ! 俺が! (和訳:戻るよ)>