>> 孫仲謀は妹に好かれたい。
――薄々は感付いていた。
自分は、妹に。
孫尚香になつかれてはいないな。
そう、思っていた。
だが――。
「大喬義姉(ねえ)さまー、大喬義姉さまー」
居室で本など見ていると、聞き覚えのある声がする。
誰の声かは見ずともわかる、妹である尚香の声だ。
どうやら、兄嫁である大喬義姉(あね)上様と話をしているようである。
ちらりと見た姿から、また武術の練習をしていたに違いない。
かくれて練習していた所、義姉上様の姿が見えたので慌てて走ってきたといった所だろう。
相変わらず活発な事だ。
私の部屋から外は近い。
少々お転婆のすぎる尚香が、こっそり武術の鍛錬をするその声を聞く事も初めてではなかった。
彼女が武術を始めたばかりの頃は、女だてらに乱暴はやめ、しとやかに育てと口を酸っぱくして言っていたのだが、最近はもう諦めている。
それに、止めて素直に聞く娘でもない。
だから私はさして気にする事もなく、読書を続ける事にした。
「ねぇ、義姉さま。孫策兄さまは、今日はいるのかしら?」
二人は立ち話を始めたようだ。
他愛もない雑談だが、尚香の声は義姉上様と比べてもひときわ大きく聞こえる。
「すいません……孫策さまは、来ていないんです」
「えぇー、がっかり。せっかく兄さまに稽古つけてもらおうと思ったのに。もぅ、策兄さまってば最近あんまり遊びに来てくれないんだもん。つまんないなぁ」
「孫策様も忙しいんですよ。ですが、稽古でしたらお義父様につけていただくのはどうですか。孫堅様もお強いじゃないですか」
「確かにお父様は強いけど、お父様ったら私だと手加減するんですもの。あれじゃ、練習にならないわ」
「それは、貴方に怪我をしてほしくないからですよ」
「でもでも、手加減されすぎてお父様だと全然練習にならないんですもの。その点、孫策兄さまならちゃんと訓練になるから、孫策兄さまに稽古をつけてほしかったんだけど、残念だなぁ」
そこまで言う尚香に、義姉上様はこんな提案をしてみせた。
「それだったら、孫権様にお手伝いしてもらったらいかがですか?」
その刹那。
尚香の声が、軽く見繕っても2オクターブは下がった。
「はぁっ、アレに。冗談きついっしょ!」
そしてさらにもう一度、「はんっ」と鼻を鳴らすとまくし立てるようにこう続けた。
「アレは弱すぎて、全然相手になりませんよ義姉さま。だいたいあのチキン、危機に瀕するとすぐ部下をよぶんだもの、こっちが萎えちゃうってぇの。しかも人望無いから助けに来るの周泰だけだし。そんな、周泰というピットがなければまともに戦う事も出来ないクマ髭坊やに私の相手なんてつとまる訳ないですよぉ」
――尚香ッ、尚香、尚香、尚香っ。
お前、お兄ちゃんがいない所でそんな事思ってたのかっ。
「だいたい、アレって服のセンスもイマイチでしょ。なんか、プロレスラーの羽織っているガウンみたいなの着ているし、胸のあたりから毛出ている風に見えるし。なんだか汗くさいの移りそうで、一緒に修行するの嫌なんですよね。あの、クマ髭危機一髪と」
尚香、酷いよ尚香ッ!
なんでお兄ちゃんにそんな、タルに入って剣をブッ刺す玩具みたいなあだ名つけるかなぁ。
だいたい、服のセンスに関して突っ込まれたから言うけど、私もまだまともな方だと思うよ。
少なくても、「2」時代の孫策兄上と比べたら全然私のが格好いいって。
あの頃の兄上、なんかファイアーエムブレムのペガサスナイトがはいているような靴(※1)だったもんな。
「もぅ、言い過ぎですよ」
そんな尚香を、義姉上様は優しい口調でたしなめた。
こんな時、慈悲深く柔らかな物言いをする義姉上様の言葉はありがたい。
あぁ、義姉上様。
貴方の存在があったからこそ、この孫仲謀、致命傷になりかけた心の傷、なんとか癒す事が出来ます!
「まぁ、確かに孫権様は、眉が二つにわかれていて、髭ともみあげが繋がっていて、将棋の駒でたとえると角行(※2)って感じで、とても孫策様の弟君とは思えない程顔が老け込んでいるけど。あれはあれで、たぶん、いい所とかありますよ」
義姉上、今、仲謀の心は折れました。
あの、すいません。
眉が二つにわかれているのは事実なんで、しかもちょっと格好いいと思ってやっている事なんで、文句もいえませんし。
もみあげと髭が繋がっている事に関しても、これはこれでありかと。
一周回ってお洒落かと思ってやっている事なんでもう、そっとしておいて欲しいんですが。
将棋の駒でたとえると角行って、一体なんですか義姉上?
飛車でもなければ金将でもなく角行。
なんで角行なんですか?
むしろ私、君主になりますんで、王将にたとえられるのが正しいと思うんですが。
一歩引いても玉将。
まぁ、桂馬と呼ばれるよりはダメージは少ないからいいですけどね。
桂馬だと、少しトリッキーすぎますから。
というか、愚痴っているうちになんかだんだん自分が角行に思えてきましたよ、義姉上。
私、角行。
成れば龍馬。
すごいよ私、斜めなら何処にでも行ける。
定石誤ると一歩も動けなくなっちゃうのも、開始早々取られた後取り返す合戦があるのももうご愛敬だよね!
「えー、本当に。孫権兄さまにいいところ、ありますか?」
さらに容赦ない追い打ちをかける尚香に、義姉上は少し困ったような顔をした。
そして。
「えへ」
と、にっこり笑って誤魔化した。
義姉上、仲謀めは義姉上にとって、いい義弟ではありませぬか?
いたらぬ事ありますでしょうか?
その後も二人は、私に対してのダメ出しをしていたようであるが、私はこっそりとその場を後にしていた。
なんかもう完全に気が折れた。
敗北というのはこういう気持ちを言うのだろう。
これが戦場であれば、もう三回は周泰に助けを呼んでいる位の敗北感である。
涙が自然にあふれていた。
切ない思いは走っても走っても、収まる事はなかった。
そんな私の話を、陸遜は眉一つ動かさずに聞き入っていた。
「それで、その話を聞かせて私に何をしろというのですか?」
一つ、ため息をついて陸遜は髪を掻き上げる。
「えぇっと、だからな陸遜。お前は、私と違って女人に人気があるようだし。お前ならその、女心って解るような気がして。だからその、あれだ。私に、もう少しでも尚香に好かれるようになる知恵を貸して欲しいんだが、ダメか」
そう懇願する私に、陸遜は退屈そうにあくびをしてみせた。
こいつ。
君主が直々にやってきてこう、お悩みを相談しているというのに堂々とあくびをするなんてなんたる不躾。
さすが、陸遜の遜は不遜の遜なだけある。
「まぁ、確かに私は女性にモテる甘いマスクと少年キャラでこの孫呉でもかなり上位に食い込む人気キャラな訳ですから、女性の心が解るといえばわかりますが」
うわ、この人自分で言っちゃったよ!
「でも、わざわざ権がイメージアップを図る必要なんて無いと思うんですよね。うん。権は妹に嫌われている位がちょうどいいと思いますから、このまま永遠に嫌われ続けてください」
なんて事を言うんだこの子は!
それと、どさくさに紛れて私の事「権」って呼び捨てにするんじゃないよ。
親と兄以外で呼び捨てにされたの初めてだよ!
いかん。
さすがにそれは注意しないとな、君主として、こいつの上司として!
「あの――陸遜」
「陸伯言。ちゃんと字で呼んでくださいよ、権」
お前は!?
お前は「権」でいいの!?
なんか凄く理不尽だ!
私、なんだか今日は凄く理不尽な目にあっている気がする!
「あの――陸伯言さん」
でも、話が進まない気がしたのでとりあえず「字」をつけて呼ぶ事にした。
しかも無意識に「さん」までつけてしまった。
卑屈だな、私卑屈だな。
「なんですか、権」
「あの、陸伯言さん。私一応貴方の上司ですんで、出来れば私の事も普段通り呼んで頂きたいんですが――」
そうだよ、ゲームでは貴方ちゃんと私の事「孫権様」って呼ぶじゃないですか。
普段通り呼んでくださいよ、普段通り。
そういう意味合いを込めて言った言葉で、陸遜ははっと気づいたように頷いた。
「あぁ、そうですね、すいませんでした、カメラも回ってないので油断しておりました」
「あぁ、わかってくれたらいいんだ。わかってくれたら」
そうだ、陸遜は見た目少年でさわやかな印象の割に、顔色一つかえず火矢をつがえて人をボーボー燃やすけど。
なんだか最近、私の幼なじみである朱然(※3)の事を、火をつける為の特攻隊くらいにしか見てないように思えるけど。
そんなに腹黒くないよ。
おへそ出してるけどお腹黒くないし、冷たく見えるけどいい子だからきっと私の言葉解ってくれるよ、うん。
「それじゃ、普段通りにワッサー(※4)と呼ばせて頂きますね」
お前の普段通りの呼び方に私の全細胞が驚愕ッ!
というか、ワッサーってなんだよ。
嫌だよそんな、栄養補給のおくすりみたいな名前嫌だよ!
「ちなみに、ワッサーとは髭と胸毛とかなんかこう――わっさわっさ生えているね。っていう事からつけた新時代の字です」
なんだよその新時代の字!
それに、お前も。
尚香もそうだけど、私別に胸毛は生えてないんだよ。
これ、胸毛じゃなくて服。
衣装なんだよ、いーしょーう!
むしろ案外体毛薄いですよねって昨晩、周泰にも言われたんだからな。
まぁ、周泰も「案外」とか「意外と」とか。
そういう形容詞で私の身体を表現するあたり、あいつも相当私の事を毛深いと思っていたみたいだけどな。
「あの、陸伯言さま……そのあだ名、なんかすっごく気が折れるんでやめてほしいんですけど……」
「あぁ、そうですか。いいですよ」
ダメもとでしてみた提案に、陸遜は思いの外快く承諾してくれた。
良かった、ワッサーって部下に呼ばれるの、さすがに気が折れる……。
「じゃあ他に字を考えておいたんで、好きなのを選んでみてください。
1.バスローブ男爵。
2.お前の通った後、ファブリーズしてちょうどいいよな。
3.角行」
変更後も気が折れる!
男爵ってどうしていきなり私に爵位が出来るんだよ!
誰から承った爵位だよ、献帝だってそんな爵位用いてないよ。
あと、ファブして丁度良いとか言うなよ。
私になんだかすっごい獣臭があるみたいじゃないかよッ。
別にファブらなくてもいいよ、私の臭いは普通だよ普通。いや、むしろフローラルだよ。
南国の果実みたいにフローラルな香りがするよ!
それに、なんでそこにもあるんだよ、角行!
この軍ではどれだけ私の事、角行だと思っているんだよ!
「すいません、ワッサーでいいです……」
私はしぶしぶ、今のあだ名を受け入れた。
だって私、皇帝なのに男爵って爵位で呼ばれたくない。
「わかりました、それじゃ今後は権の事をワッサーと呼ぶよう、通達を出しておきます」
そこまでしなくていいから!
さすがに私も、そこまで自分の字受け入れてないから。
というか、もう虐めだよ陸遜。
それいじめだよ、いじめかっこわるい!
「まぁ、通達出すまでもなくもう我が軍の99%は浸透しているので、別にいいですけどね」
なんだ、もうこの軍で私の事をワッサーと呼ばないヤツを探す方が難しいのか……。
私はなんだか頬に温かい水がつたっている気がした。
「すいません、もうなんかいいです。私悪かったです。誤りますから、そろそろ尚香の好感度をあげる方法を教えていただけないでしょうか」
このままじゃ、陸遜にも心を折られかねない。
まだ自分のメンタル方面の数値に余裕があるうちに、尚香の好感度をめきめきあげる方法を聞いておかなければ。
そう思い問いかける私に、陸遜は本気で困ったような表情を向けて応えた。
「そう簡単に言いますけど、難しいんですよそれ。何せ姫の脳内好感度からして、ワッサーの好感度は最下層ですから」
「えっ、そ。そんなに低いのか。そんなに深刻な状態になっているのかッ」
「えぇ、そうですね。分かりやすく不等式で表すと。劉備様・孫策様>孫堅様>>その他孫呉の面々>>>越えられない壁>>>>>>ワッサー。といった所でしょうか」
うわぁ、知りたくなかった!
薄々感付いていたけど、こう露骨に提示されるとショックだ!
本気でショックだよ!
しかし、そこまで言われると逆に諦めもつくというものである。
「あぁ、そこまで嫌われてたんだなぁ……私。だったら仕方ない、もう諦めるか。下手に歩み寄ろうとすればきっと尚香の事だ。サンドバッグにされるとか、そういう酷い事をすると思うんだよ。だから、下手な事しないでこのまま距離を取るよ、うん」
「酷い事……ですか」
陸遜はそうつぶやくと。
「それは、きっと権が酷い事になると。そういう事ですよね」
と、何故かそこだけ復唱してから。
「いや、まだ間に合いますよ孫権様。尚香様に好かれる為、私も一肌脱ぎます!」
とたんにやる気を見せ始めた。
きっとこの空白の数秒。
陸遜の脳内では、めくるめく私の酷い事を想像し面白がっていたのではないか。
そう思ってしまうのは、きっと私の心が汚れているからだろう。
「ホント、本当に私の為に一肌脱いでくれるのかい」
「えぇ、最も私は無双4や無双6の衣装ではもうおへそも出ているので、さすがにこの衣類は脱ぐ事が出来ませんけどね。代わりに甘寧あたりを一枚脱がしておきますからそれで良しとしましょう」
誰もお前に脱いでもらおうとは思っていないから安心してくれよ陸遜。
あと、お前より布の数が少ない甘寧の方が脱ぐと大変な事になっちゃうと思うから、甘寧こそ脱がせないでやってくれ。
「という訳で、早速考えてみたのですが、やはり尚香殿も女性ですからね。いきなり兄を尊敬しろとか言われた所で、誰がそんなヒゲのオッサンを好きになるかこのド低脳がー!(※5)と言われる事が目に見えてますから、ここは一つ。贈り物で気を引き、いいお兄さんだよアピールをして好感度をあげてからというのが、いいと思いますよ」
ふむ。
献上品作戦というのか、定番な気がするが、確かによさそうだ。
しかしその定番の作戦を言う以前に、私の事を「ヒゲのオッサン」扱いしていたのは気のせいなのだろうか。
あと、ド低脳とか言うのはどうかと思うよ。
某マンガだってその表現はマズいと、ど低脳からクサレ脳味噌に表現を改めたのだから。
「大丈夫ですよ、ゲーム版のフーゴは甘寧の声でちゃんとド低脳が。と叫んでますから」(※6)
さすが陸遜。
呉の事情だけでなく、イタリアマフィアの事情まで精通しているとは思わなかったよ。
しかも甘寧の副業まで精通しているとは、全くの予想外だった。
でもそういうネタは、ついてこれる良い子のみんながまた極端に少なくなっていくから自重してくれ。
「ま、とにかく。女子どもにはプレゼントでも渡しておけ。という理論で、ワッサも賄賂でも渡せばいいと思いますよ。えぇ」
「賄賂って、贈り物だろ。しかし、贈り物か……」
しかし、尚香が喜ぶものというのはなんだろう。
やはり武器か、服か。
意外と宝石なんてのもいいのかもな。
「まぁ、賄賂といってもワッサのセンスだと渡すモノもたかが知れていると思いますから、こちらで準備しました」
早ッ!
手はず早ッ!
まるでこうなる事を予測していたような速さに、まさに全私が驚愕である。
「私の火計と準備の速さは、ワッサの夜の持続時間並で有名ですからね」
どういう意味!?
ねぇそれどういう意味だよッ!?
「周幼平殿、満足してますか?」
さらに立て続けに何を言ってるんだよお前、なんでそこで周泰の名前を出すんだよ!
やめろよ、そういう不用意な発言は。
大きいお姉さんが誤解するだろッ!
「まぁ、周幼平殿と貴方の生活に関しては興味ないので、別に返答はいりませんけど」
じゃあ聞くなよ!
「だいたい、貴方は大きいお姉さんの間にある誤解を非常に気になさっていたようですが、貴方と周幼平殿では全体的に釣り合わないのでそんな、必要以上にフィーバーする事はないと思いますよ。安心してください」
安心はしたけどなんか不本意だなおい!
というか、釣り合わないって何がだよ!
地位か?
名声か?
「顔ですよ他に何があるんですか」
あー、顔かぁ。
顔は仕方ないよね、私、無双5になるまではヒゲ(※7)だもの。
……って、酷い、酷すぎる!!!!(ノリツッコミ)
「なんなら、私もらっていいですか。幼平殿。私とならきっと、うまくフィーバー出来る気がするんですよね」
と、さらりとそんな提案をしてのけた。
そんな、物品要求みたいに簡単にッ。
ここは一つ、きつく言っておかないといかんな……。
「い、いい訳ないだろ。だいたい、周泰は私のモノではないんだからな。いや、周泰だけではない。全ての人の命は、モノ扱いしてはいけないんだ。(※8)人命は、モノではないのだからな」
私今いい事いった。
私、今いい事言ったよ、葉隠覚悟みたいだよ。
そんな私に感銘を受けたのか、陸遜は感動したように眼を潤ませた後、感嘆の吐息をついてからつぶやいた。
「あ、じゃあもらっていいって事ですね、幼平殿」
お前何も話聞いてないよね私の!
「ダメだ、周泰は私の配下。異論は認めん!」
こう言わないと周泰取られちゃう!
私から周泰を取り上げられてしまうと、私にはもうふけ顔という個性しか残ってない!
しかもその個性で戦うのは呂蒙だ。
呂蒙のが更け顔という意味では浸透しているから、なんかもう勝てる気がしない!
「イヤだなぁ、なにムキになっているんですか。冗談ですよ。別に本気で貴方から幼平殿を奪おうなんて思ってませんよ」
危機感のため思いっきり本気で叫ぶ私を見て、陸遜はコロコロと笑って見せた。
「それに、今下手に幼平殿を預かって、貴方と穴兄弟(※9)になるのは遠慮したいですからね」
しかも凄くさわやかな笑顔で恐ろしい下ネタを吐き出した。
うわぁ。
イケメンが言うと下ネタもなんだかさわやかだな。
というか陸遜、お前絶対、私と周泰の関係をなんか勘違いしてるよね。
「あれ、勘違いしてました」
してますしてますぅ。
「でも、かといって竿兄弟というのは尚更かんべん……」
あ、勘違いしているのそこじゃないから!
別に、攻受の勘違いではないから。
なんというか、そんな……元々してないから!
何をしてないかと言われるとアレなんだけど、してないから!
「そう言って、挿入(いれ)てないだけで後は全部しちゃってるくせに」
だからそうじゃなくて最初からしてないって言ってるだろ、私は純潔だ!(※10)
「ま、とにかく。尚香殿に好かれたいのであれば……ほら、こういう贈答品いかがですかね」
陸遜はそう言いながら、私に一つの袋を手渡した。
イヤに素直に手渡したのは、きっと私で遊ぶのに飽きてきたからに違いない。
「これは……?」
「だから、贈答品ですよ。大丈夫、a○.anでリサーチした、女性のプレゼントベスト3に入る代物が包んでありますから」
なんだかリサーチもとに非常にスイーツなニオイがするのだが……。
「信じないってんならいいですけど、今夜火付けに気をつけてくださいね」
朱然が!
朱然がくるよ!
確かに、喧嘩した部下のお家に、うっかりつい火付けをした経験のある私(※11)だが、それでも自宅が放火されるのは怖いし避けたい。
「じゃ、これ渡してます。はい」
しかし、妙に素直に手渡した。
いや、しかしコイツは 私が目眩く非道い事になる事を密かに期待する部類の人間。
という事は……。
私は迷わず袋をあける。
「あ、何しているんですかワッサー!」
中から出てきたのは……。
「なんだ……これ。」
なんか……紐みたいなものだった。
布なんだが、妙にぺろーんとしている。
不思議に思ってその紐を両手でもってみて、納得した。
こ、これっ……。
「うぁ、あ、あ……こ、こ、これっ。り、陸遜。これっ、ぱ。ぱ、ぱんつですよ。ぱんつー」(※12)
「紐パンですよ、ロマンですね」
ロマンですねって涼しい顔で言ってる場合か!
あ、あぶねー!
確実にこれを手渡していたら私、またチャージ攻撃でいい案配にかっ飛ばされる所だった。
しかも。
「りくそん、このぱんつかんじんなところぜんぜんかくれてないおー」
いかん、あまりの衝撃にアホになってしまった。
だが……隠れてないだろ。
そこ穴あいてたらダメだろ、て所に穴開いてるんだが。
「まぁ、それつけたままするやつですからね」
つ、つ、つけたままするやつ!?
君それ凄くさらりと言ったけどものすごいエロすい事なんじゃないですかっ!?
いいんですか、陸遜くん。
君、17才でしょ、設定年齢17才がそんな事言っていいんですか。
「いいんですよ、実年齢貴方と一才しか違いませんから」(※13)
底知れねぇ。
私の部下は底知れねぇ。
「と、とにかくこれはマズイからダメだ。なんか、女性にプレゼントしたら100%ひかれる。マナーとしてもモラルとしてもダメだ」
「そうですか。じゃあ、周幼平殿にプレゼントしたらいかがですか」
あ、そうか。
周泰なら……。
ってバカ!
私のバカ、略してワカ!
「周泰だってダメだ、こことか。こことか、丸見えだからダメだ!」
ダメだこんなモノを装備している周泰を想像したら……想像したら……。
……。
まぁ、それはそれで……。
いや、むしろ……。
「やっぱりダメだ、ここが出ているのはいいが、ここが出ているのはダメだ!」
迷っていた自分を少し嫌悪した。
ごめん、周泰。
なんか本当もう、ごめん。
「じゃあ、回収しますね」
「あ……」
陸遜は私の手からそれを取り返すとそのまま何事もなかったように棚へと戻した。
……今ちょっとだけ。
ちょっとだけだけど、ガッカリした自分が居たよ。
「ま、下着という定番プレゼントがダメだというのなら」
定番。
定番だったのか、それ!?
「えぇ、定番ですよ。もらいたくないプレゼントの」
それはどちらかと言えば、マイナス方面の定番!
「後は、これですかね」
と、陸遜はそういいながら別の包みを取り出す。
「これは……」
つい警戒する私に、陸遜は穏やかに微笑んだ。
「プレゼントの定番、手編みのせぇたぁですよ」
手編みのセーター……。
って、これ三国時代でしたよね。
「今日日の三国時代は、異世界で戦国時代とコラボできたりしますからねぇ」
まぁ、それを言ったらそうなんだが。
「こんな事もあろうかと、以前私が呂蒙殿に面白そうだからと、夜なべして作らせてみたセーターですよ」
しかも呂蒙の手編み!?
り、呂蒙を大切にしろ、呂蒙を!
あの子あれで身体けっこう弱いんだからな。
それが原因で全身の穴という穴から血が吹き出たら(※14)どうするんだよ。
「陸遜。これはなんの作戦に使うんだ陸遜ーッ!と聞かれたので、特殊任務です。これさえあれば呉は天下とれます。天下三分の計せずとも、一気に国になりますから。と応えたら、さすがだぞーッ、陸遜と言いながら。喜んで作ってましたよ」
じゅ、純情な呂蒙を騙してお前なんてことをッ!
しかし呂蒙。
お前はお前でもう少し人を疑う事を覚えてくれ。
この子、お前が思っているような素直な子じゃないから。
むしろ黒いから!
「しかしこういう、いかにも心がこもったプレゼントってのは意外ときくと思いますよ」
しかし、そう言われるとぎゅんぎゅんその気になっていく。
「そうか、それじゃ、コレ……渡してみるかな」
セーターの包みを受け取り、そう言う私に陸遜は穏やかに笑う。
「その意気やよし!ですよ。そうだ、ついでに乙女心をがっちりつかむ手紙もつけておきましたので、これも渡すといいですよ。これさえわたせば効果は抜群です。ギャラドスに対するピカチュウの攻撃(※15)くらいの破壊力ですよ」
陸遜にそんな訳の分からないたとえを出されつつ、私は尚香の元へと急いだ。
彼女にこの、プレゼントを渡す為に……。
そうして今、物陰で、尚香が来るのを待っている私がいる。
尚香は一通りの鍛錬を終え、そろそろこちらへ向かう頃だろう。
胸に抱いた袋を持つ手がふるえる。
そういえば、こうして尚香にプレゼントをするなんていつ以来だろう。
昔は……。
昔は、よくくれてやった気がするんだよな。
私は兄上と違って強くなかったから、戦に進んで出る事もなく留守番が多かった。
そんな時にる尚香が、父上や兄上を心配してやたらとそわそわして、心配で泣き出したりもした。
そんな彼女を、落ち着かせる為に、首飾りや冠を蓮華草でよくつくってやっていたのだよな。
私は兄上と違って強くはなかったけど、手先の器用さに自信があったから。
「……まだ作れるか、あれを」
私はじっと、自分の手を見る。
あの頃はただ、互いに居るだけで安心出来たものだが……な。
「あれ、何やっているの。権兄さま」
不意に聞かれる声で、私は思わず飛び退いた。
「あ、し。し、し、尚香っ」
「なに、そんなに驚いているの兄さま。エビだって驚いた時でもそんなバック走しないわよ」
確かに腰が引けていて、今の私はエビっぽかった気がする。
しかし、突然現れるとは。
いや、来るのは解っていたのだが、待っている間何か気の利いた文句を考えておこうと思っていた所、すっかり物思いに耽ってしまったか。
「あ、あの。いや、その、これ」
結局私は、半ば強引に尚香に袋を押しつけていた。
「何、兄さま。私、別に周泰ではないんだけど……」
尚香、お前にまで私は周泰しか見てないみたいな言い方されるのは心外だよ!
あと、私からのプレゼントは周泰しか喜ばないみたいな言い方もよくないぞ。
みんな喜んでくれている、みんな喜んでくれているさ!
「そっ、そうじゃない。こ、これは……お前にだ。う、受けとれ!」
半ば強引にそれをつきつけ手渡す。
イヤがられるか。
そう思ったが……。
「え。あ……め、珍しいね。権兄さまがそういうの………こ、子どもの頃以来じゃない」
なんだか、まんざらでもなさそうだった。
贈答品作戦成功……か。
「ねぇ、兄さま。開けてもいいかな?」
「あ、あぁ……かまわんぞ」
頬を赤らめ、袋を開ける。
普段はお転婆で恥じらいもなにもない子だと思っていたが……やはり女の子だな。
そう思い彼女の動きを見ている。
彼女のその手が取り出したものを見て、私の思考は停止した。
「……にいさま。」
尚香の手には、真ピンクの明らかに手編みだと解るセーターが握られている。
しかもド真ん中にでっかいハートマーク付きだ。
なんかもう、時代考証とかそういうのさておいて、このデザインはやばいだろ!
こんな服を着ている人、腰に虎の模様の服を巻き付けちゃっているセンスな自分でも見た事がない。
いや、一人くらいあるかな。(※16)
こ、これは孔明の罠か。
いや、違う。陸遜の罠だ!
「あ、いやそのっ」
慌てて私は、陸遜の渡してくれた手紙の事を思い出した。
そうだ、この手紙を渡せばひょっとしたら何か起死回生の策があるかもっ!
「いや、ま。この手紙も読め、話はそれからだッ!」
慌てて渡した手紙に困惑しながらも、尚香は言われた通りその手紙に眼を通した。
さすが尚香はいい子だ。
そう思いつつ、彼女が読む手紙に眼をやる。
そこには。
『これは私の手編みでおじゃる。ちなみに、ウールの間には胸毛をばっちり編み込んでいるZE!』
という一文が刻まれていた。
陸遜ー、貴様ッ、許さんぞッ!!!!!
「いや、尚香これはその……」
言い訳をする間もなく、私は彼方へと吹き飛ばされていた。
チャージ攻撃であった。
軽く30m程カッ飛ばされて意識を失い書ける私は、少しの間夢を見ていた。
それは、まだ幼い頃。
私の後を必死についてくる、尚香の姿だった。(※17)
「あにさま、あにさま」
「あにさま、またれんげそうのかんむりをつくってくださいのですよー」
「あにさま、れんげそうのかんむりです。くびかざりもつくってくれたのねー」
あんなに一生懸命ついてきてくれていたからずっと後を追いかけてくるものだと思っていたのだが、気づいたら追いかけても、届かない場所にいってしまっていたか。
気づくのが……少し、遅かったかな。
風がふく。
周囲の草木が揺れる。
その音で当たりを見渡して、気が付いた。
「あぁ……。」
そこは一面蓮華草が揺れていた。
私の脳裏に、その冠を嬉しそうに頭にのせる幼い妹の笑顔が浮かぶ。
どうやら思いっきりカッ飛ばされて、蓮華畑に突っ込んでいたようだ。
尚香の姿はない。
思い出にある尚香は屈託なく笑っていたのだが。
またあぁやって……笑ってくれないのだろうか、笑って……。
「尚香……」
指が、自然と動いていた。
こうして蓮華を編むなんて……何年ぶりだろう。
男らしくないからと、自分で辞めてしまったのだ。
戦場を駆ける父や兄のようになりたかったからだ。
思えばこれを作らなくなってからか、尚香の事をあまり考えぬようになったのは。
「私は……良い兄ではなかったよな」
無意識に言葉が漏れる。
思えば私はあれの喜ぶような事を、ことごとく辞めていったのではないだろうか。
蓮華草の冠もそうだ。
武術も、父上や兄上は決して反対しなかったが、私だけは反対した。
政の道具として無理な輿入れを勧めたのも私だ。
冠を作るのを辞めたのは、武器を取り戦うのが最善だと思ったからだ。
戦乱続く最中、妹に敵兵の剣が向けられるのを避ける為には自分で戦うしかないと思ったのだ。
武術を反対したのもそう。
戦場に出て妹が傷つく姿を見たくなかったからだ。
政の道具として無理な輿入れを勧めたのも事実だ。
一生を配下の妻でいるより、一国の主を担う大器に添い遂げるほうが彼女の為ではないのか。
そう思ったのだが……。
イヤだったのだろうな、きっと。
あんなに蓮華草の冠を喜んでいた。
あんなに武術を学ぶのを喜んでいた。
あんなにこの国を愛していた、彼女にとっては。
「あっ、兄さま……よかった、気付いたんだ」
聞き覚えのある声で顔をあげる。
そこに、尚香はいた。
手には冷たく濡らしたタオルが握られている。
気を失った私の為に、タオルを濡らしてきたのだろうか。
「あぁ、一瞬キレイな川とお花畑が見えたがな」
軽口を叩く私を見て、大事ない事を察したのだろう。
彼女は安堵の息を吐き、私の隣に腰掛けた。
「良かった、呼吸してないから駄目かと思ったのよ」
あれ、どうやら私冗談抜きで死にかけていたっぽいよ。
「まぁ、一度お腹にボスンとやったら心臓動いたからよかったけど」
しかもなかなかに荒療治されていたっぽいよ、私。
と、そんな事を思う私の作る冠を見て、尚香は呆れたように笑う。
「もう、相変わらず顔に似合わず女の子みたいな事するのね、権兄さまは」
「顔に似合わずとか言うな。」
言いながら指を動かす。
蓮華草の冠はもうほとんどできあがっていた。
「それ」
「……なんだ。」
「もらっちゃっていいんでしょ?」
できあがりつつある冠を指さし、尚香はそんな事を言う。
「あ、あ。あぁ」
私は曖昧に返事をすると、彼女は私の前に座り自分の頭を差し出した。
むかし。
蓮華草の冠をつくってやった時に、彼女がそうしていたように。
手が動く。
こうして彼女にレンゲの冠をつけるのは、一体何年ぶりだろう……。
「いい兄さまのわけ、ないじゃない」
物思いにふける私のその思慮を、彼女の言葉が止めた。
彼女は唇をとがらせて、さらにこう畳みかける。
「権兄さまは、策兄さまと違って私に全然稽古もつけてくれないし、そもそも私より弱っちょろいし。兄弟なのに顔は全然似てないし。本当は顔も性能もそんなに悪くないのに、必要以上のヒゲと胸毛にしか見えない服のせいで全然格好良く見えない上に、勝手に私の結婚相手とか決めちゃうしさ。そんな、自分勝手な事ばっかりしてる癖に、いい兄さまでいようなんて。それは都合良すぎよ、兄さま」
ことごとく図星だ。
特に、一度顔も性能もそんなに悪くない。とか。
ちょっぴりだけ誉めておきつつ、後でヒゲとか胸毛とかまたえらく傷つく言葉を並べるあたり、見事なマッチポンプ(※18)と言えよう。
普段の私なら。
「うるさい、お前こそ格ゲーだった頃は周瑜のパクりモーションだったじゃないか。というか、あの頃のお前と今のお前は別人だろう。技術の進化が著しい昨今とはいえ、そこまでいくともう整形だぞ整形!私の顔をオッサンとか言う前に、自分の過去の顔を思い出して見たらどうなんだ。お前と、趙雲はその点猛反省せよ!」
くらい言い返すのだが。
(ちなみにこの点において、当時の面影を残しすぎていて怖い太史慈に関しては触れないでおく事とする。あの皆勤賞に技術の進化は関係ない)
今日はそう言う元気もない。
というか、言い返す気は陸遜に全て折られた。
何も言い返す事もできず黙っているだけの私に、尚香は。
「でも」
とつぶやくと、聞こえないくらいの小声で。
だが彼女らしい明るい語調で、こう続けたのだ。
「……嫌いな兄さまじゃ、ないのよ」
そして笑ったのだ。
明るく、屈託ない。
彼女らしい、彼女の笑顔で。
……わかっていてくれていたのだ。
なんで他国に輿入れをしたのか。
なんで武術の鍛錬をやめさせようとしたのか。
なんで蓮華草の冠をつくるのを辞めたのか。
言わなくてもその位、解っていてくれたのだ。
かけがえのない、兄妹なのだから。
「それ」
と、レンゲの冠を指さす。
小首をかしげる尚香の頬が紅いのは、普段慣れないお世辞などを言ったからだろう。
「似合ってるぞ」
私の言葉で、紅くなっていた尚香の頬はさらに真っ赤に染め上がる。
武術自慢で逞しく育った尚香は、これで以外とこういった誉め言葉に慣れていない。
だから少し言うだけですぐ紅くなるのだ。
「もぅ、またそうやって私をからかうんだからっ」
尚香は頬を膨らまし、立ち上がって歩き出す。
「待てよ尚香、似合っているのは本当だぞ」
「もぅ、知らない。もぅ、知らないッ!」
照れて逃げ出す尚香を、慌てて私は追いかけた。
春風に揺れる蓮華たちに、応援と祝福をされながら。
なお、後日。
陸遜に仕返しを企み策を練った私であったが、その策を披露する前になんかもう口にするのもおぞましい事をされた(※19)のだが、それはまぁ蛇足になりそうなので聞かないでおいてほしい。
……ほんと怖かった!
ほんと、怖かったんだよ……!!
>注釈(ネタ元解説とか、蛇足)
※1:2時代の孫策がファイアーエムブレムのペガサスナイトがはいているような靴を着用している事に関して。
普通女物ですよねー。
しかし孫策、孫尚香は回が増す事にフォルムが変わってきますね。
自動車が、一世代前だと別のフォルムであるのと一緒なんでしょうね、きっと。
※2:角行
通常かくぎょう、と読むンですが、我が家では何故か「かくいき」とよばれています。
普通は「角」とよばれるよう。
チェスではビショップと同じ動きをします。
斜めなら何処でも行ける反面、前後には移動手段を持ちません。
これと桂馬の動きに翻弄される自分はまだまだでしょうか。
どうでもいいけど、呂蒙は「香車」って感じです。
※3:朱然
伝令されればどこにでも火をつけるぜ!
でも陸遜のピット扱いは勘弁な。
で有名なあの人。
朱治の息子です。
でも、実は養子なんです。
孫権様とは学友で親友。
お墓が発見されており、三国時代でその存在を確認されている貴重な人物でもあります。
と、無双や演義では地位の低い朱然くんですが学術的には大変有名なのです。
※4:ワッサー
ワッサーVて、総合栄養補助食品あるよね。
初恋の味がするらしいよ。
※5:ド低脳が!
知らない人はジョジョの奇妙な冒険を読んでみよう!
最もそのシーンは、大人の都合でド低脳→クサレ脳味噌に変わっているけどね。
※6:ゲーム版のフーゴは甘寧の声。
ちなみに、ゲーム版のアバッキオは呂布の声が出ているが、アバッキオのお茶を飲ませる真似はしない。
ジョジョの話についてこれない乙女の方はすいません、スルーするか管理人に惚れてください。
無条件で。
※7:無双5まではひげ
破壊力 = 孫権様 × ポニーテール 。
でも、髭があった頃の孫権様でも問題ない俺は勝ち組。
※8:人の命はものではない。
葉隠覚悟くんもそう言ってました。
いえ、あれは覚悟くんの意志ではありませんね。零の意志ですね。
※9:穴とか竿とかの兄弟。
普通、穴兄弟は穴兄弟だが竿の場合姉妹である。
しかし、穴兄弟も竿姉妹も血縁が無い事が多い。
たまに血縁がある場合もあるが、それは非常にドロドロしたものになる。
言葉の意味がわからない人はそのままの貴方が素敵だと思うので、そのままで居てください。
※10:純潔。なんで知っている、じゃなくて。してないって言ってるだろ!
最初は、なんで知ってる!いや、してないっていってるだろ!
という流れだったんですが。
やっぱり、孫権様は俺の嫁であってほしいので削除しました。
孫権様は純潔で、俺の嫁です。
※11:うっかり部下のおうちに火付け。
張昭さん家。
あと、土嚢をつんでみたりもした。
※12:紐パン
女性モノを男性がつけるのは無理だしあり得ないのだが、女性が男性の下着をつけるのはありだというのが世間の風潮か。
ちなみに、孫権様は「ぱんつ」で陸遜は「紐パン」にしていたそのブツですが、その正体はオープンテディでした。
二人ともまだ若いのでその正体は分からなかったようです。
※13:実年齢
陸遜は183年生まれ。
孫権様は182年生まれなので、実年齢は確かに一つしか違いません。
※14:穴という穴から血が。
まぁ、そうやって死ぬんですけどね、あの人。
※15:ギャラドスにたいするピカチュウの攻撃
こうかは、ばつぐんだ。
※16:ハートマークセーター着ている人見た事ない。いや、一人くらいいるかな。
逆転裁判3のなるほどくんとか。
※17:あにさま、あにさま。
子どもの頃の孫尚香のしゃべり方に彼女の面影がないって。
きっと金糸雀が自分の妹だと勘違いしたんでしょうね。
※18:マッチポンプ
放火魔が消化魔なんてのも良くあるはなし。
有名なマッチポンプは喪黒福造。
※19:口にするのもおぞましい事。
当サイトの孫権様は純潔なので、卑猥な事はされてません。