衣裳ケースを使った9tails式発酵マット製造法
夏場限定で、通気と温度の上昇とコバエ侵入防止?にこだわった発酵装置です。
衣裳ケースの蓋は使用しません。
温室効果で中の空気がかなり熱くなり、マット温度も高く保つことが出来ます。
夜も側面・底面からの放熱を防ぎますので、効率よく熱を保ちます。
呼吸のための空気を大量に確保しているため、腐敗の確立が大幅に下がります。(マットの底部分がくさくなりません。)
発酵時間の短縮が出来ます。
下記発酵マット組成で発酵を行なう場合、完全好気性条件で行なうので有用微生物群の添加は不必要です。
1日、もしくは2日おきの攪拌をお勧めします。
2004.07.28
たぶん、なんにでもほどよく使える結構量産可能な普通?の発酵マット(2004.07.21)
ほだ木粉砕マット(粗目) |
主原料 |
発酵鶏糞 |
1% |
微生物への窒素源とする。発酵により分解される。(タンパク質・微量元素源とする。グルタミン酸ナトリウムをたんぱく質(アミノ酸)源として使用前添加する場合は、発酵鶏糞投入量を倍にしたほうがいいかも) |
小麦粉 |
1~3% |
発酵微生物の活動源(糖質)。 |
わら |
10% |
マットの劣化を遅らせるpH緩衝材、および幼虫の整腸効果が期待できる |
水 |
適量 |
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土ほっこり |
2% |
原材料が竹である土壌改良剤。強力な天然系pH調整剤としてpH7.4を維持してもらうために少し投入。 |
別に発酵鶏糞をしっかり天日干ししてアンモニアなどを揮発させておく。発酵→安定後すぐに天日乾燥。微生物活動を止めることと微生物活動で発生した&鶏糞の持つアンモニアを揮発させる(弱アルカリのためアンモニアが揮発しやすい)→ふるい&ミキサーで細かくする→保存→使用前に天日干し発酵鶏糞(1%)+○○○○添加(?0.5%? 現在調合量実験中)
注意点
発酵は換気に気をつける。
密閉もしくはそれに近いようであれば、十分な発酵は行なわれない。(進行の遅い発酵となる)
温度も夏場に天日の力を借りて、ビニール温室へぶち込めば60℃くらいにはなる。(75℃まで温度をあげれると理想的)
もしくは、1m以上積み上げると勝手に60℃以上になってくれるはず。
低い温度で行なうと脂質や糖質がよく分解されず、ダニの発生を起こすだけでなく、再発酵や生体の肥満・発育不良などの原因になり、またマットの組成が不安定になる。
発酵に微生物群の添加は不必要。
発酵に必要なセルロース・ヘミセルロース分解細菌は
発酵鶏糞(発酵牛糞)およびわらに普遍的に存在する。
嫌気性発酵をするときのみ、微生物群の添加は必要と思われる。
嫌気性発酵は熱をほとんど持たず、なおかつ進行が遅い。
好気性発酵のおよそ15分の1の速度?(嫌気性発酵で微生物が得るエネルギー量を好気性と比べて)である。
主にたんぱく質を分解しエネルギーを得る(好気性は主に糖質から)。
まれに生体に害のあるたんぱく質を合成することがある。
これらのことから、嫌気性発酵で好条件を得ようとした場合、大変な労力が必要と思われる。
というか、嫌気性発酵で利点?は脱窒素のみ。
しかし窒素分も必要なので、アンモニアという生体に有害な形でなければよしとしたほうがいいと思う。
これ以上の栄養を摂取させるためには固形物の投入を考える必要がある。
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