自然の選択・生物の大型化

カブトムシ大型化研究室生命の神秘> 遺伝子・突然変異・進化など

自然の選択

交配相手の遺伝子がより多く異なる場合、その子の遺伝子はヘテロ接合(Aa)が多くなる。
より近い遺伝子構成をもつ交配ならその子の遺伝子の多くがホモ結合(AA、aa)となる。

中庸が、あらゆる変化により対応できるといわれている。
その中庸とはヘテロ結合(Aa)である。

たとえば羽根の長さの遺伝子がAA、Aa、aa(Aが羽根が長くなる遺伝子)である場合、AAを持つものは羽根が長く、Aaは中くらい、aaは短い。
あるときにハリケーンが来てどの個体が生き残リ易いか比べると、生き残った個体のほとんどが中くらいの羽根の長さをもつAa個体であったという。
この事実は鳥で実証済みである。

つまり、自然は突発的な出来事によって中庸(ヘテロ結合)を選択するのである。
2004.07.03

生物の大型化

普通、生物は進化し大型化する。
大型のものは個体間競争に有利となる。
さらに、同一の餌を求める異なる種族間との競争でも有利に働く。

では、進化の途中で枝分かれし、異なる種や亜種としての集団によりあまりに大きさの異なるものがある。
これは、進化の大型化を制限する要因があるのではないだろうか?

制限要因とは、絶対的な餌の量がまず挙げられるに違いない。
餌の量が少ない場合、多くの餌をとることができない。
そのため、多くの餌を必要とする遺伝子をもつ個体は淘汰されていくのかもしれない。

また、集団レベルで考えると、餌の量が少ない場合、多くの餌を必要とする大きい個体をつくるために種族数を減らすこと(限られた餌の量を奪い合い少数しか生育できないような状況)は、子孫を残す(自身の遺伝子を保存する)という遺伝子の目的に相反することとなる。
つまり、種族として大きくならないことを選択するようになるとも考えられる。
小さいからだをもつことにより、限られた餌の量を分け合い、種族数を増やすことを遺伝子が選択したとも考えられる。

餌の量が少ない状況、これは寒冷地などの森林資源の代謝が遅い地域に当てはまるとおもわれる。

逆に、温暖な地域は森林資源の代謝が速く、大量に摂取してもその資源が常に新たに補充される。
そのため、大喰らいの大型へ進化が増長されるのではないだろうか?
2004.07.02

【カブトムシ大型化研究室目次】

  1. カブトムシ大型化研究室トップ
  2. 生命の神秘
    1. 遺伝子、突然変異、進化など
      1. インブリード(近親交配)をしよう
      2. 自然の選択・生物の大型化
      3. 進化
      4. 種の進化・分化
      5. 突然変異体の血の残し方・遺伝子の修復
      6. アウトブリード・クローン技術・突然変異
      7. DNAの塩基配列・細胞と遺伝子・デオキシリボース
      8. 現代の進化概論
    2. 他の生き物との比較など
    3. 分子レベルでの代謝やしくみなど
  3. 育成培地研究
    1. 発酵に関する研究
      1. EM菌(有用微生物群)について
      2. 発酵についての考察
      3. 衣裳ケースを使った発酵マット製造法
      4. マットの劣化
      5. 高温状態でのマット発酵・材の腐朽タイプ
      6. 腐朽菌・マットの微粒子化・小麦粉を使った発酵マット
      7. 発酵の条件
      8. 発酵とは・発酵の終息・異常発酵
      9. 共生生物・窒素不足・栄養としての微生物
      10. 幼虫のたんぱく源・微生物に関する知識
    2. 添加剤に関する研究
      1. より多く食べさせるために
      2. 添加物として使えそうなものの栄養組成
      3. 発酵マットの材料
    3. 菌糸に関する研究
  4. かぶとむし村計画
  5. おまけ
  6. サイトマップ

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