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★ お昼は毎日メンザ(学食)へ、でもメンザカードは財布に入れっぱなしです!

キーワード: 「スイカ」

毎日12:30になるとお昼を食べにメンザ(学食)へ。私の研究室ではそう決まっている。もちろんこれは強制ではないので、その日によってメンバーは異なるが、とにかく手の空いている(昼ごはんを一緒に食べる意思のある)人はhalb eins(ドイツ語で1時の半分は12時半!)になると玄関に集まり、そしてみんなでメンザに向かう。よって、よっぽどの事がない限り、独り寂しく昼ごはんを食べなければいけない事はなく、非常によい決め事だと思っている。それに私は、研究室の人としゃべっていればドイツ語も英語も上達するかなと勝手な希望を抱いているので、なおさら丁度よい。レーゲンスブルク大学は街の中心から外れた所にあるため、周りにお店等も少なく、ほとんどの学生・職員がメンザを利用している様で、毎日お昼どきは物凄い人で賑わっている。メンザは左右2つの食堂に分かれていて、混み具合等から好きな方を選べばよい。しかし、我々はそのどちらにも入らずに、奥のほうに進むのであった。実は2つのメンザの奥に小さな「ミニ」メンザがかくれているのだ。奥のミニメンザはサラダのドレッシングが2種類しかなく、自分でかける他は大きな違いもなく、穴場的存在で空いている事が多い。特に数学科の人々は好んでこのミニメンザを使っているようである。メンザの利用法はいたって簡単。@入口のテレビ画面で今日のメニューを確認 Aトレイ、ナイフ、フォーク、スプーンをおもむろに取り先へ進む B3種類位の大皿(豚肉のステーキ、チキン料理、白身魚のフライ、ソーセージ、パスタ、ピザ、ケバブなど)の中から1つをすばやく選ぶ C小皿(スープ、ポテトフライ、サラダ、パサパサのライス、デザートなど)を好きな数だけ取る Dレジのおばさんのところに行き、財布を所定の場所の上に置く Eサラダにドレッシングをかけて(ミニメンザのみ)、席に着く F楽しく会話をしながら食べる G食べ終わったあとは、トレイ回収の所にいるおばさんにトレイを渡す。この際、口を拭いた紙等は決しておばさんに一緒に渡してはいけない(なぜなら、すごい勢いで怒られる!)。紙等は出口にある紙専用のゴミ箱へ Hカフェへ直行。少し解説をしてみようと思う。Bの大皿の味はまあまあなのだが、日本と比べて料理の種類が非常に少なく、いつも同じ味付けのように思う。よって日本の(種類が豊富な)食べ物が恋しくなる事もしばしば。Cの小皿は研究室のみんなの特徴が出て非常に面白い。私や中国人の講師Zさんは好んでライスのお皿を取る。しかし、これがまた、パッサパサのライスでそのままでは食べれない。私はこれを決して「ご飯」とは呼びたくない。しょうがないので、大皿の肉のソースとこのパサパサライスを混ぜて食べている。ドイツ人は好んでポテトフライを取る傾向にあるようである。「ジャガイモ」が大好きのよう(=主食)。あとはザウワークラウト(キャベツの酢漬け)。ポテトフライの小皿だけを3皿取っているドイツ人を見かけたこともあった。フランス人のVさんはすぐに大皿の料理を食べようとはしない。必ずスープの小皿をとり、まずスープを全て飲み終えて(ドイツ語では、スープも食べる(=essen)と言うらしい)から料理を食べはじめる。私は気にせずスープは味噌汁感覚で料理と交互に食している。イタリア人のTさんはデザートをよく取る。しかしこれは民族上の習慣ではなく彼女自身の好みと思われる。さて、私が本項で書こうと思ったDについて。上述のようにメンザは多くの人で混んでいる。しかし、レジのおばさんは1人か、いても2人である。何故、2人で大量の学生を捌ききる事ができるのか?長い行列に並ばなくてはいけないのか。実は、レジではお金のやり取りは行われない。メンザカード(=日本でも電車などでおなじみの電磁誘導を使った、いわゆる非接触ICカード)のみの会計で、学生・職員全員がメンザカードを持っているのであった。よって非常にスピーディーに会計が行われる。また、学生用・職員用とカードが別れていて自動的に値段が変わる。学生は2〜3Euro、我々は4〜5Euroほど。さらに、実はこのカード、チャージも非接触式(チャージの時もかざすだけ!)なのである。よって本当に財布から出す事もなく、いつも財布の中に潜んだまま、活躍してくれているのであった。[ 財布から出したメンザカードを見る ]

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