3月19日 西海エギング 本当に久しぶりの釣行だ。 およそ2ヶ月の冬眠生活を終え、晴れて釣りに行くことにした。(幸〜) 当初は「1泊2日エギングの旅にしよう!」と決め込んでいた。 (なぜかジギングのジの字も思い浮かばない・・・汗) ところがある日、 ネットでお世話になっている「JUNKIE WORKS」のRYOさんから ヒラスズキのボートゲームのお誘いをいただいた。 ヒラスズキといえば、言わずと知れた磯の魚である。 「怖いの嫌い・キツイの嫌い」の私にとって、磯までの道のりは果てしなく遠い・・・。 それはもう、沖縄よりもニュージーランドよりも遠い。(笑) つまり、磯でヒラスズキを釣る機会なんてあり得ないのだ。 ヒラスズキは私にとって、一生縁のない魚だと決めていたのである。 そんなヒラスズキを、ボートから釣らせてくれるという夢のような企画に 私はたまらずリアクションバイトしてしまった。(恥) 「こ、これで、ヒラスズキを初めて体験できるっ!!」 私の頭は妄想ではち切れそうになった・・・。 手持ちのタックルの中から、使えそうなモノを見繕ってみるが・・・ かろうじて使えそうなタックルは、ロッドがCPS102、リールがTD3000の組み合わせだった。 ボートでの取り回しを考えると、もう少し短めなロッドが欲しいのだけれど・・・ とりあえず今回はあるものでチャレンジすることにした。(←珍しく!) 当日は事情により、自宅を8:30に出発することになった。 宇和島まで4時間で12:30、途中昼食休憩を入れると14:00くらいか・・・。 (どこが1泊2日じゃ!!笑) しかし、途中ヒラスズキ用のミノーを購入する予定だった(最初の店になかった!)ので 思いの外時間をロスしてしまい、西海に到着したのはもう15時が近くなっていた。(汗) 1日の大半は移動に使ってしまったと言ってよい。(爆) しかも、最初に入ったポイントは強い北風によってとても釣りができる状況でなかった。 恐らく風裏となっているであろうポイントまで車を走らせ、港に到着。 タックルを用意していると、漁港で作業していた漁師の方から、 「ここでイカ釣りしてもらっては困る!」とダメ出しされてしまった。 なんということか!! 何から何まで歯車が狂ったがごとく、私の思惑通りに事が運んで行かない。 「私はここまで5時間以上もかけて、いったい何をしに来たというのだ!!」 ずいぶん西へ傾いた太陽を眺めていると、本当に悲しい気持ちになってきた。(笑) しかし、ここで悲しみに暮れるワケにも行かず、 移動中に目を付けていたポイント(条件はあまりよくないが・・・)へ移動した。 この時点ですでに時計は15:30・・・。 そのポイントにも強い風が吹き込んでいたが、もう背に腹は替えられなかった。(悲) 強風に苦しみながらやっていると、回収するエギを追ってモイカが姿を見せた! ドキドキしながら誘いを入れるが、静かに沖に去っていった・・・。 去った方向に向かって再びキャスト! 何度目かのキャストの末、再び沖でエギに反応しているイカの姿がボンヤリ見えた。 誘う・・・。抱いた!!合わせる!!!グイィーングイィーン!乗った!! やっとの思いで1パイ釣って、少し心が落ち着いた。 周りの景色が見えるようになった。 私は、今、西海へ旅に来ているのだった。 ふととなりを見ると、父と娘だろうか、親子で釣りを楽しんでいる。(強風の中なのに!) 娘は水の中に目を凝らして、夢中で岩の周りでエサを踊らせている。 どうやら、魚の切り身でカサゴを狙っているらしい。 何度も何度も岩にオモリを取られ、その度に父がニコニコしながら仕掛けを作り直す。 何度目だろうか、そんな事を繰り返すうちに 「釣れた!!」 明るい、元気のよい声が響いた。 糸の先には赤い魚が体を曲げてもがいていた。 嬉しそうな娘さん、そして父の顔・・・。 なんと楽しそうなことか!! なんだかこちらまで嬉しくなって、写真を撮らせてもらった。 釣りとはこうでなければならない。(しみじみ) さっきまでカリカリしていた自分が恥ずかしくなった。 暗くなるまでエギを投げたが、反応はそれっきりだった。 しかし、なんだか晴れ晴れした気分だった。 私は船宿へ向かうことにした。 翌日はいよいよボートヒラゲームだ。 船長の話では、かなりタイトにポイントを叩くらしい。 頭の中でイメージだけが膨らんでいく。(笑) 好天を願いながら、寝床についた・・・。 |