痛みについて
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多くの患者さんは痛みに対して敏感です。
でも歯の状態が悪くても痛みさえなければあまり心配していません。
これは少しおかしな状況で、かなりまちがった考え方です。
正しくは「痛みがある状態」と「歯の健康状態」とは比例関係にないからです。
確かに「痛みがある状態」は非常に悪い状態のことが多いですが、
「痛みがない状態」でも、もう助からない状態は多いのです。
これは全身のからだの病気の場合でも同じですよね。
「たまにある鈍い痛み」の方が「するどい痛み」より大きな問題の場合があります。
参考文献
Narhi et al. (1984)
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ほんのすこし腫れた時の痛みについて
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歯周病の場合、痛みを伴わない場合が多いので気がつかないで進行している場合があります。
疲れた場合に歯茎が腫れてちょっと痛みがでてくるような場合は歯周病の場合と
歯の中に感染があり、それが問題で起こる場合とがありますが、治療の中身が全く異なります。
参考文献
Orstavik et al. (1998)
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たまにある鈍い歯の痛みについて
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患者さんには「歯」からの痛みかどうかわからない場合がありますが、
歯から痛みがある場合では「たまにある鈍い痛み」の方が「するどい痛み」より大きな問題の場合があります。
「たまにある鈍い痛み」では歯髄炎といって、歯のなかの神経に炎症が起こっている場合に多く、
以前に大きな虫歯の治療をしていたところや、詰め物をしてもらってからずーっとしみているような部分からの痛みの
ことが多いです。神経を取る必要がある可能性があります。一般の開業医ではここでの診断があいまいですので、
多くの場合、「様子をみましょう」といわれることが多いかもしれません。
様子をみたのちに神経まで感染してしまう確率は5年で50%以上です。感染するとその後の治療が難しくなりますので
よく先生と相談して治療するかどうか相談してください。
参考文献
Horsted et al. (1985)
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するどい歯の痛みについて
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「するどい」歯の痛みは例えていうとからだの傷のような場合におこります。
体に傷があるとさわると痛いですよね。
歯の表面は大抵硬いエナメル質かセメント質で被われていますので、傷はありません。
ところが、なんらかの原因で、この一部がとれてしまった場合では
例えば歯磨きをしただけでも「ちくっ」とした痛みや、風がかかると「しみる」感じ等があります。
このような場合は、傷を封鎖してあげれば良くなります。
痛み自体は鋭く、強い場合がありますが、たいしたことは無い場合が多いです。
参考文献
Brannstrom (1985)
これからの予定
ずきずきする、がまんできない痛みについて
歯以外の痛みについて
痛みの感じ方について
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