虫歯のリスクについて   

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Question: 歯磨きをしっかりやっていたら虫歯ができない?
Answer: 残念ながら歯磨きをやっていてもできるような人が数%います!
そのような人をリスクの高い人とよんでいます。
どのような人がリスクが高いといえるかは、まだ確実な方法はありませんが、
現在のところいくつかの基準で判断されています。
例えば、虫歯になりやすい人はどのようなことが原因でそうなるかが現在も研究されていますが、

お口の中の細菌の数や、だ液の状態、食べ物等も重要な因子と考えられていますが、
成人では、すでにどの程度の虫歯ができた経験があるかどうかである程度判断できます。

スウェーデンでは、リスクが高い疑いのある場合にはお口の中の細菌の数や、だ液の状態、

食べ物等の診査を行い、その原因を減らすように努力をします。

参考文献
Powell (1998)


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虫歯予防について   

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Question: フッ化物をしっかり使っていたら虫歯ができない?
Answer: 現在のところ虫歯予防にもっとも効果があるものは一般的にフッ化物と考えられています。
しかしながら、多くの研究から明らかなことはフッ化物を用いても歯磨きがきちんとできていない人では
やはり虫歯が発生していることがわかっています。
特にリスクの高い人(虫歯ができやすい人)ではフッ化物を用いても、やはり虫歯の発生率が抑えられていません。
そのような人にとっては、虫歯が発生する原因となる因子を1つ1つ除去していくことしかないでしょう。
他の人の経験はここではあてはめれない場合が多いですので、注意が必要です。

リスクの高い人はどうすればよいでしょうか。
さて、虫歯発生には多くの因子が関わっていることが明らかにされてきました。
古くはKeyes (1960) の研究から現在に至る迄に、細菌、歯、だ液、食事、時間等の因子が
さらに細かく分析され、歯磨き、ミュータンス菌、乳酸菌、だ液の量、薄める力、食事の頻度、間食、、、
数えられないほどの因子が関わっていると考えられるようになってきました。
現在できることは、それぞれの因子を1つずつ自分自身で管理することしかないでしょう。

参考文献
Keyes (1960)
Powell (1998)



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虫歯のメインテナンス(定期検診)について   

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虫歯の治療後、しっかりと自分自身で口腔内の管理(歯磨き)を行っていても十分ではない場合があります。
リスクの高い人でないならば、少なくとも半年から1年に1回の定期的な検診で
新たな問題の発生率を少なくすることができると思います。
リスクの高い人の場合はさらに厳しい管理が必要となります。

参考文献
Axelsson et al. (1991)
Brothwell et al. (1998)



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