根管(歯髄、根尖部の疾患)の診査診断

   根管治療の必要度の診断

   根管治療の治療方法の選択

 

一般的にスウェーデンでは根管治療は次のようなステップで診断されます。

日本ではまったくこのようなことは配慮されていない場合が多いです。

 

根管(歯髄、根尖部の疾患)の診査診断

  まずは、病気があるのかどうか?そしてその程度はどうなのか?ということを過去の治療経験や痛みの経験を問診します。特に痛みの問診は重要で、普通の歯科医院では「痛いですか?」「どんなときに痛みますか?」くらいしか聞かれないでしょうが、もっと重要なことはその痛みのタイプなのです。

多くの開業医では強い痛みがある場合に、歯髄(歯の中の神経や血管や細胞組織)を取る治療が行われていますが、これは決して正しい治療選択とは言えません。特に患者さんが「ずきずきするんです」とか言ってしまうと、「神経を取らないといけません」と言われるでしょう。

しかしながら、例えば、非常に強い痛みを訴えるケースでも、詰め物が取れて1週間くらい経ったような場合で、だんだん凍みて痛くなってきたような場合とか、白い詰め物をしてもらってから痛くなってきたケースとか、とにかく最初は痛くなかったのに急に痛みが出てきたような症例は、まだ、大丈夫な場合が多いのです。痛みの程度により診断できますが、多くは診断ミスで歯髄が取られています。すなわち、我慢できないような鋭い痛みである場合は、歯の表面に存在する神経線維(Aデルタ線維)が刺激を受けて、痛みが誘発されているので、表面を封鎖するだけで、症状が消えてゆくことが良くあるのです。

通常歯髄を取らないといけないような症例は、鈍い痛みを訴えている場合の方が多いのです。これは、歯の奥深い部分に存在する神経線維(C線維)が反応していることを表しますので、深い部分に炎症が広がっていることをあらわすわけです。

よく間違えて治療がされている症例をみるのですが、特に痛みを強く訴える患者さんの場合は、本当は歯茎からの痛みなのに、神経を取る治療がされていたり、顎からの痛みなのに根管治療がされていたりする場合があります。

とにかく、どんな治療よりも診断が大切で、きちんと診断ができてそれに対して正しく治療が行われていれば、治療した後に同じような痛みが残ることはありません。

 

 

時間がなくて、、、続く、、、もう少し待ってください。

 

根管治療の必要度の診断

 根管治療の必要度も虫歯の治療必要度と同様に、病気になっている場合でも、今すぐに治療したほうが良い場合とあわてなくても大丈夫な場合があります。根の先に病気が見つかった場合でも、多くのケースは痛みはありません。そのような場合でも、必ず治療が必要な場合もありますし、例えばまだ治療して間もない歯であれば、すぐに治療が必要とされない場合もあります。少なくとも、患者さんに自覚症状があるような場合(痛みがある、膿がでている、違和感がある、噛むと痛い)は治療を行うことをお勧めします。

 

時間がなくて、、、続く、、、もう少し待ってください。

 

根管治療の治療方法の選択

 根管治療の方法は、大きく分けて3つあります。

1つは冠をはずして、土台を削り取って、根の中を清掃する方法

もう1つは冠をはずさず、冠や土台に小さな穴を開けて、根の中を清掃する方法

最後に、冠をはずさず、外科的に手術で治す方法があります。

それぞれ、良い点と難しい点がありますので、最初にどの治療方法を選択するのがベストかを説明します。

 

 

 

 

冠をはずして治療
冠をはずさず穴を開けて治療
冠をはずさず外科的に手術で治療

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