Influence  of  frequent  sugar  intakes  on  experimental  gingivitis.
Sidi AD , Ashley FP  

J Periodontal 1984 Jul;55(7):419-23


翻訳 宮下裕志(JDPIC研究会)

要約:

プラーク形成量と砂糖摂取頻度の関連性は示されているが、食物中の砂糖が歯周疾患の病因に果たす役割について直接調べた研究はほとんどない。この研究の目的は、10代の若者における砂糖摂取頻度の実験的な歯肉炎への影響について調べることである。この研究は、多く砂糖摂取するグループと少ない砂糖摂取グループに無作為に割り付ける、3週間の実験期間を2回含む一重盲検のクロスオーバー研究で、20人の歯科大学の男子生徒が参加した。実験部位は下顎前歯である。下顎前歯の唇側面がベースライン、1週、2週、3週目で調べられた。炎症は、少しの出血と過剰な出血という2つのレベルで12部位のBOPを記録することで評価された。加えて歯肉溝浸出液の流出量が記録され、プラーク量が評価された。3週目では、多く砂糖摂取するグループでは2つの出血レベルともに有意に高いスコアであったが、歯肉溝液の流出量とプラークの量では有意差がなかった。歯肉からのプロービング時の出血を測定することにより、頻繁な砂糖摂取は実験的な歯肉炎では歯肉の炎症を増加させる、と結論づけられた。

 

キーワード
砂糖、実験的歯肉炎

 

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