Powell, L. V.; Persson, R. E.; Kiyak, H. A.; Hujoel, P. (1999) Caries prevention in a community-dwelling older population. Caries Res.


翻訳 宮下裕志(JDPIC研究会)

要約:60歳あるいはそれ以上の人で、収入や、民族的に多様な対象者に対し、異なるう蝕予防 法を行なうことでう蝕進行への効果を比較するために、臨床治験が実施された。 297の対象者は5つの実験的なグループのうちの1つにランダム割付けされた。
グループ1は公衆衛生科または個人開業医から通常のケア受けた。
グループ2は、1年あたり2回実施された2時間の教育的なプログラムを受けた。
グループ3は、教育的なプログラムと0.12% クロルヘキシジン 洗口を毎週行なった。
グループ4は、教育的なプログラムと1年あたり2回クロルヘキシジンとフッ化物塗布が行なわれた。
グループ5は、上記のすべての介入処置だけでなく6ヶ月ごとのスケーリング、ルートプレーニングを3年にわたって受けた。
う蝕の発生は、ベースラインで健全であった表面のう蝕病変の開始、充填物、または抜歯と定義された。
結果:3年間の研究で201の対象者を追跡できた。
通常の口腔内処置(グループ3、4、および5)を受けたグループは、口腔内処置を全然受けなかった グループ(グループ1と2)と比較した場合に、歯冠部う蝕発生は27%の減少(p = 0.09)、 および根面う蝕発生は23%の減少(p = 0.15)がみられた。 通常通りの予防処置はカリエス発生に対しわずかな効果があるのみかもしれない。


キーワード
根面カリエス


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