PMF2008応援日記! その1
2008年7月1日 夜 Massa-'s Home
"PMFの7月"がやってきた。アカデミーたちは昨日札幌入りしたらしい。
メルクルによる「トゥーランガリラ」北海道初演、
次期音楽監督ルイジ登場と期待の大きな19年目の7月だ。
このところ新聞を読まない人種になり、情報はほとんどネット頼り。
自分の廻りでのそこそこの動きは以下の通り。
6/18 開会式の案内状が届く。一応「ご出席」のつもり。
公式HPにPMF Staff Blog開設のお知らせ(1年ぶりの復活!)。
6/24 新聞に見開きでPMF開幕の特集。メルクルのインタビューがメイン。
オークションでチケット引換証の大量出品発見。
6/26 開会式招待状、出席で投函。
6/28 オークションでチケット引換証5枚ゲット!(1600円!!)
さらに招待券大量出品か?
6/29 チケット引換証さらに2枚ゲット!(1000円!?)
坊主サッカーのため開会式欠席決定!
2008年7月2日 夜 Massa-'s Home
"PMF Staff Blog"より
昨年欠場のシュルツのインタビューの模様。
写真を見て驚いた。
なんと健康のため18kg体重を落としたとか・・・。
尋常ではない。
昨年欠場の原因にも由来するのだろう。
コンサート前、夕張の町を一人悠然と歩いていた肩幅の広い姿が目に浮かぶ。
健康のため、自分もやらなきゃ、ダイエット(^^;
(職場で健康診断の結果を渡されて・・・)
2008年7月3日 夜 Massa-'s Home
"PMF 公式HP"にて
17人のアカデミー・メンバーが札響の「ウェルカム・・・」のリハーサルに参加とか。
ショスタコーヴィチに参加かしら?
Pブロック後方では、確認できるかな〜。
PMFチケット引換証2枚が手許に届く(^^v
2008年7月5日 12:25 札幌芸術の森
中途半端に仕事をしたのが失敗。
芸森着は遅れて駐車場はバスに乗らなきゃならない第5駐車場。
予定時刻を過ぎても開場せず、食べ物やさんの出店が増えせまくなったこともありゲート前は大混雑。
フレンズの出席者も一昨年からは増えたようで、行列をなしている。
受付前に探しておいたPMFランチBOXとミネラル・ウォーターを手に入場。
席は7列目あたりのセンター、ステージ屋根の影にはかからない。
帽子と、扇子は駐車場に置いてきたのは大失敗だ。
司会は昨年に続きNHKの森田美由紀さん。
下手「かぶりつき」に座らなかったのは大大失敗・・・。
2008年7月5日 13:00 札幌芸術の森野外ホール
開会式・記念演奏
恒例のスタイルで開会式はすすむ。
バーンスタイン生誕90年ということで、例年より「バーンスタイン」、「レニー」という単語が多くスピーチで取りいれられる。
ルイジは当然出席なしなので、アーティスト側のスピーチはシュミードルだけ。
シュミードルは、バーンスタインのウィーン・デビューとなった「ファルスタッフ」にも参加していたらしい。
モーツァルトのクラリネット協奏曲での共演を「最大の幸せ」と語った。
開会式にからむPMFアカデミーによる二つのファンファーレは、やや荒削りな響き。
R=シュトラウスにはもう少しテンポにゆとりというか、音楽にふくらみが欲しいところ。
札幌で楽器を鳴らして今日でまだ4日目、多めに見ときましょうか・・・。
セレモニーに続いてはPMFウィーンによる演奏。
1曲目はバーンスタインの「キャンディード」序曲。
ウィーン・フィルのメンバーの力を持ってしても木管五重奏ではちょっとパワー不足。
ポッシュに譜めくりを頼んだシュルツもやや精彩を欠いたか・・・。
2曲目はランナーの「モーツァルト党」。
「ドン・ジョヴァンニ」と「魔笛」をワルツにした楽しい曲だ。
以前「リング・アンサンブル」で聴いたのとほぼ同じメンバーだ。
キュッヒルが絶好調!夜にはメンデルスゾーンのソロがあるのも関係しているのか?
張りのある美しい響きが聴かれた。
管楽器を加えての「騎士パスマン」も濃厚な味付けがうれしい。
ここでもシュルツがテンポに乗り切れず不調を感じさせたのが心配。
20分の休憩をはさんで、PMFOの登場。
全般的には力強いが、細部の仕上的には大味な音楽。
曲のせいか、まだ4日目のにわか仕立てのためか、それとも指揮者の力量か・・・。
一番楽しんだのはやはり?「スター・ウォーズ」。思えば30年昔の曲になる。
メインタイトル、王座の間とエンド・タイトルと王道の3曲はこれぞ「スター・ウォーズ」。
公開当時は「未知との遭遇」とあわせて組曲にしてメータ&ロス・フィルが録音。
国内では岩城さん&N響も録音していたはず。
川瀬が妙な演出もなくストレートに音楽を鳴らしたのがよい結果を生んだように思った。
音楽からはなれるが、CGを使って画が書き換えられた今流通しているのは別物だ。
今日の芸森に鳴ったのは「エピソードW」でも、「新たな希望」でもない、
これぞ「スター・ウォーズ」!
ピアヴァの指揮では濃厚な響きで立派なクライマックスを聴かせたチャイコフスキーが見事。
PMFOは毎年メンバーが変わるのだけれど、例年感心するのは響きの品のよさ。
オーディションでの鑑識眼の高さが物をいっているのだろう。
一番感心したのは弦楽器、「ルスラン」は超高速ではないが、大きく乱れることもない。
チャイコフスキーでのヴァイオリンのG線の豊かで美しい音などはなかなかのもの。
金管楽器は自分にはややトランペットが弱いバランスに聴こえた。
プログラムのせいか、木管楽器に目立った活躍がなかったように思われた。
ひさびさに充実した開会式は報道によれば4000人余りが来場したとか。
これが定着すると札幌の夏の一大イベントになりかねないといったら大げさかしら。
「毎年スター・ウォーズでもいいよ〜」
終演15:40
2008年7月5日 17:30 札幌市内某金券ショップ
「すんませーん、明日引き取りの予定でしたが・・・。」
「はい、OKですよ〜。また何かあればよろしく〜」
丁寧、かつさわやかなお兄さんからチケット引換証5枚をいただく・・・。
5枚で1,600円はお得なお買い物である(^^v
2008年7月5日 18:00
札幌コンサートホール チケットセンター
「すんませーん、支払いはこれで・・・」
さわやかなチケット引換証はトーク・コンサートのチケットに変身・・・。
2008年7月5日 19:00 札幌コンサートホール
PMFウェルカムコンサート 尾高忠明指揮札幌交響楽団
メンコン&タコ5効果か?8割5分の入りはPMFのオープニングに相応しい大入り。
今日はPブロックパイプオルガン横の最後部の一角に陣取る。
打楽器は100%見えないし、ピアノとハープもほとんど隠れている。
しかし尾高さんの指揮を観察するには上席で、500円は安い(本日二度目の)(^^v。
最初はウォルトンの戴冠式行進曲。
おなじみ「威風堂々」を地味にしたような曲想は札響にふさわしいと言ったら失礼かしら・・・。
尾高さんらしいノーブルな音楽だった。
Kitara専属オルガニストのエリが参加した(この事が一切明示されてないのは失礼だろう)。
エリはオーケストラとのバランスに大変気を使ったと思われるが、
至近距離の自分の席ではさすがにオケをマスクする部分もあった。
2曲目はキュッヒルの「メンコン」。
芸森での好調を引き継ぐ演奏は、両端楽章では時折固すぎるほどに力が入った響き。
しかし第2楽章では、札響の節度ある音楽をバックに、
寝不足の自分には眠りをさそうほどの美しい音楽となった。
アンコールにはBWV1004のサラバンド。
以前芸森で聴いたのと変わらず滋味のある音楽。
後半はタコ5。
この曲は35年前とは随分受け取り方が変わって、
近年はいろいろな風説?に妙な解釈を聴き手に強制する音楽である。
第1楽章冒頭、なんとも力のないヴァイオリンのアウフタクトに不安がよぎる。
第2主題も弱音に気を使った美しい響きだが流れがよすぎて、
この音楽本来の研ぎ澄ました響きになっていない。
後半は勢いに乗って堂々たる音楽になったが、
クライマックスのヴァイオリンのアーティキュレーションは、のっぺりとした感じに聴こえた。
第2楽章は尾高さんにしては山をはったような音楽で興味深かった。
コーダのアゴーギクには、驚かされた。
ただ、トリオのコンマスのビブラート過多はいただけない。
第3楽章は第1楽章同様弱音での美しさが光る。
しかし、息の長いクレシェンドがまったく生かされておらず、
最後の1〜2小節で盛り上げるのには閉口した。
尾高さんの解釈なのか、このやり方は他の楽章でもあった。
自分にはちょっと受け入れがたい。
フィナーレは尾高さんのバランスの良さが生かされ、今宵一番の出来と聴いた。
アンコールにグリーグの「二つの悲しい旋律」からの1曲。
すがすがしいまでの美しい演奏はもうちょっと悲しさがほしかったか?
以上Pブロックでの感想なので、いつもより割り引いてやってくださいませm(_ _)m
終演21:10