PMF2006応援日記! その1


2006年7月 4日 12:40〜 札幌近郊某所

トップ・ページを作って、びっくり(がっかり)?

なんとコンサートの数の少ないこと!

17、23日の休日にコンサートがなく、
ミニ・トークに通うのが1回というのが大きい。

大通コンサート、ピクニック・コンサートのふたつもあくまでも予定。

23日にはHBCジュニア・オケを聴きに行くかが悩むところだが、
坊主を連れて3,000円使うなら11月の「アイーダ」に廻そうか・・・。


2006年7月 6日 12:20〜 札幌近郊某所

今年大きくイメージ・チェンジを計ったPMF公式HPだが、
Topicsのコーナーで、3日の千歳着から写真入りで、アカデミーたちの様子を伝えている。

期間中の日々の更新は大変と思われるが、楽しみな企画である。

公式HPのURLは

http://www.pmf.or.jp/

興味ある方はご覧いただきたい。

北海道内限定となりそうだが、PMFの話題を取り上げる放送の予定もある。


2006年7月 7日 22:20〜 Massa-'s room

明日は開会式。(^^v

フレンズ向けの案内状には「例年以上に音楽をお楽しみいただける開会式」とあるから期待したい。
夜は札響、楽しみなベートーヴェン・プロである。

悩むのはあさって日曜日。

日中はモエレ沼の木管を聴いて、あわよくば整理券なしで伏古のブラスへもぐりこもうと考えているが、
夜の大通が面白そう。公式HPによれば、

モーツァルト:セレナード 第13番 ト長調 K. 525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」から第1楽章
モーツァルト:フルート協奏曲 第2番 ニ長調 K. 314から第1楽章
モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調 K. 271kから第1楽章
モーツァルト:ファゴット協奏曲 変ロ長調 K. 191(186e)から第1楽章
モーツァルト:ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K. 495から第3楽章

注目は2曲目と3曲目、フルートはシュルツ、オーボエはガブリエル、
おじさんは鼻血が出そうな?ご贔屓の2人である。

オリジナルと編曲の聴き比べは見逃せない!じゃない聴き逃せないように思われる。


2006年7月 8日 12:10〜 札幌芸術の森

快晴!というにはわずかに雲があるかな?
ともかく文句なしの空模様。

フレンズ特典のおかげで並ばずに、しかも椅子に座れる開会式(^^v
おかげで芸森入りが遅くなり駐車場がちょっと混み合うのが難だが・・・。

駐車場で持ち物を確認、招待状に名前を書いて・・・
あらー、デジカメにカードが入ってないよ(^^;

会場入り口に到着、行列は長い坂を折り返して100mは超えている様子。

受付で招待状を提示して、公式プログラムを受け取る。
受付のお嬢さん曰く、「お席は自由席でございます」
入場すると、なるほど椅子席のセンター三列をのぞけば全部解放されている。
昨年は一番隅のブロックに追いやられていただけに大変なサービス向上である。
思えば今年はアカデミーの大半が演奏する。
彼らの席のスペースが不要になったためなのだろう。

調子に乗って、VIP達の後方4列目に陣取る。
ステージの庇での日陰になって、快適なポジションである。

今年は組織委員会理事長も時間前に着席、いよいよ開幕である。


2006年7月 8日 13:00〜 
   札幌芸術の森 開会式、記念演奏

型どおりの開会式、目だったトラブルもなく進んだように思われた。
去年の書きこみ読んだのかしら?と思われるほど「セレモニーらしい」ものになったと思う。

今年もスポンサーの紹介はなし、これは出席している数も少ないのも理由かもしれない。
かつては「サッポロ・ビール」なんて呼ばれると、アカデミー達が大いに沸いたりしたものだ。

ただし演奏とのつなぎは相変わらずスマートさに欠ける。
司会者の話でうまく時間を埋めることなどできないだろうか?

音楽面では、今年もアカデミー達の高いレベルが維持されていることに安心。
最初のR=シュトラウスのファンファーレの豊かな響き、
チャイコフスキーでは弦楽器が充実した低音を聴かせた。
R=シュトラウスの「13管楽器・・・」で聴く限り、ホルンパートも不安はなさそうである。

PMFウィーンは「後宮からの逃走」と「美しく青きドナウ」の2曲、
ベートーヴェンの七重奏曲の全曲演奏の実績もあることだし、
倍くらいの時間になるとずいぶんと楽しみがふくらむのだが、むずかしいのか?

このころから風が吹いて、楽譜が飛ばされるシーンもあって気の毒だった。
モーツァルトでは、例によって?ヒンクの音の鳴りがイマイチだったり、
ミッテルマイヤーがティンパニとトライアングルを同時に叩いてさすがに精度に欠けたりもしたが、
ワルツでは変則的な編成ながらさすがに見事なアンサンブルだった。

終演は14:30、開演前のアナウンスより30分早い、
やはり準備不足なのかしら?


2006年7月 8日 19:00〜 札幌コンサートホール
     PMFウェルカムコンサート  
    

札響によるオープニング・コンサートはなぜか?ベートーヴェン。
モーツァルトでもショスタコーヴィチでも武満でもない。
上記の3人のプログラムなんか面白そうだが・・・。

今宵の札響のトップは伊藤さん、ちょっと弾き振りが小さくて、
失礼だが、大平さんに比べると「華」がない。

コントラバス6本のオケは先ほど芸森で聴いたコントラバス9本のオケに比べてなんと貧相。
(9本としたがメンバー表では10人、席が前過ぎて確認はとれなかった)
しかしさすがプロ、充実した響きをKitaraに満たした。

最初の「プロメテウス」こそ肝心のヴァイオリンが音もアンサンブルも粗くて不満だったが、
続く2曲では力強い手応えのあるベートーヴェンだった、
個人的な感想だが、尾高さんも30年昔のイメージからはずいぶんと変わったように思う。
オケに対する要求はかなりアグレッシブで、荒々しいまでの響きも引き出していたのは驚いた。

この日の一番の期待はトリプル・コンチェルト。
曲については、玄人さんからは駄作扱いされるが、
こうして視覚、聴覚とを合わせるとて手応えのある音楽である。
ヒンク、ドレツァル、コックスと本来ソリストではないから、
音量、表現共に強烈な押し出しはないが、
厚く、温かみのあるオケをバックに、熱気のある演奏を聴かせてくれた。
一番「ハッと」したのは第3楽章、ポロネーズの部分。
全曲通して、目立たないパートのコックスが鬼気迫る響きを聴かせた。

「運命」について細かいこだわりを。、
第1楽章ではフェルマータの扱いがやや短すぎるかな〜。
カデンツァでのオーボエの歌い方が演歌調、それ以外は控えめで良かったのに・・・。
再現部の入りはホルンを使わずファゴットのみ。
第2楽章のトランペット、トゥッティでは押し出し不足。もっと出張ってもいいんじゃないか?
第3楽章、近年聴かれるダ・カーポはなし、全曲でここだけは今一つ乗り切れなかったかな?
フィナーレ、時折粗い響きになるが、堂々たる音楽の運び!
全体として、速めのイン・テンポを基調とした、トスカニーニ風?の演奏。

定期演奏会とは違う意味で札響にとっては「落とせない」コンサートは二重丸!
終演21:10


2006年7月 9日  8:00〜 Massa-'s room  

おはよう!ちょっと風が強くないかな?夕方の大通が心配だなー。

新聞で昨日の開会式の様子の記事をチェック。
「名演陶酔」!?
ちょっと大げさでないかい?


2006年7月 9日 13:00〜 札幌モエレ沼公園
     PMF木管アンサンブルコンサート
      

スーパーでおにぎりとお茶を買い込む、モエレ沼公園は自宅から20分とかからない。

コンサートは公園内のガラスのピラミッドという建物で開かれる。
昨年できたばかりのもので、昨年PMFのコンサートがオープン協賛で行われた。

11:30到着。好天とはいえ強風のためであろう、
ピラミッド内は家族連れの食事場所となっている。
13の椅子と譜面台がセッティングされているが、
はたしてコンサートをやるムードに持っていけるのだろうか?

12時頃には聴衆用の椅子が並べられる。
スタッフの方からどうぞとの声もあり、2列目やや左よりに席を確保。
息子は窮屈な席はやめて2階で待機、
場内が静まれば2階でも悪くない音で聴こえるはず。
しかし結局は誘惑に負けて、ピラミッドを出て外へ遊びに行くのだが・・・。

多くの立ち見が出る盛況でコンサート開始。
子供たちの嬌声もなんとか我慢できるレベルだったのはなにより。

3曲で1時間弱、マツカワの指揮そのものは交通整理程度のものだが、
全体を通して各パートとも安定したテクニックでどの曲も楽しめた。
あえて言えば、オーボエがやや個性に乏しいか?
ホルンは昨年のような不安は感じなくてよさそうだ。

最初のR=シュトラウスは開会式の記念演奏でも取り上げられたが、
この日は一部メンバーが入れ替わった様子。
2曲目のダンディは牧歌的な前半(そういえばワーグナーの「ジークフリート牧歌」に似ている)と、
後半のダンス(8分の9拍子らしい)の対比が楽しい。
最後のモーツァルトはあっさりとした表情で始まった第1楽章から終楽章へ向けて次第に熱が入り、
クラリネットを頭にフィナーレの躍動感はすばらしいものだった。
指揮者マツカワをはさみ、左にオーボエ、右にクラリネットと対峙したが、
パワーあふれるクラリネット野郎が、
スレンダーなオーボエ美女コンビを圧倒といったところか。

予想外に聴き応えのある1時間弱、
続いて15時には札幌の中心部(昨年出向いた美術館)でのコンサートがある。
アンコールはなかったが、マツカワとうれしそうにハイタッチを交わして退場するアカデミー達を、
満場の拍手が見送った。


2006年7月 9日 15:00 札幌モエレ沼公園

お父さん!噴水すごかったよ!
そっか、見たかったんだよな〜。
公園の呼び物高さ25メートルまでの高さになる噴水、
吹き上げの時間は13:15分ではコンサートと完全にダブり。
次回は16時過ぎ。それを見てたら大通に間に合わない。

広い公園、息子も遊び足りないだろう。今度は1日ゆっくり来よう。


2006年7月 9日 16:00〜 Massa-'s Car

え、おまえも行くか?大通公園?風も強いし寒いよ〜。

「じい様ー。坊主とまっすぐ大通公園に向かいますー」


2006年7月 9日 16:30〜 札幌大通公園

自分が行くとなるとなかなか天気に恵まれない大通公園コンサート。
今年は既存ステージのある6丁目へと会場が変更された。
会場設営の手間と経費を思えば妥当な考えだろう。

近場の駐車場を見つけて車を降りるとブラスの響きが聴こえる。
どうやらリハーサル中のようだ。
近くのコンビニでおにぎりを仕入れて出てくると、
音楽はモーツァルトのフルート協奏曲に変わっている。
どう見てもあの体格はシュルツの姿、
PMFウィーンのリハーサルが始まったところらしい。
開演1時間以上前というのに50人はくだらない人が席にいる。
息子の希望で少し端だけれど最前列に陣取る。
協奏曲の通し稽古は開演20分前まで続いた。

相変わらず風が強い。
時折楽譜が風にあおられるシーンがあって、
特に強い風を受けたシュミードルは珍しく少々不機嫌な様子さえ見せた。
本番はなんとか静まってほしいものだが・・・。


2006年7月 9日 18:00〜 札幌大通公園
     PMF大通公園コンサート 

ほぼ予定通りの開演。

前半はPMFウィーンのコンサート。
プログラムはモーツァルトを中心に盛りだくさんである。

「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」から第1楽章
フルート協奏曲 第2番から第1楽章
「はかない人生」からスペイン舞曲(ファリャ)
オーボエ協奏曲 から第1楽章
クラリネット協奏曲から第1楽章(ジュスマイヤー)
七重奏曲から第3楽章(ベートーヴェン)
ファゴット協奏曲 第1楽章
ホルン協奏曲 第4番から第3楽章
八重奏曲から第3楽章(シューベルト)

ファリャはメストレのソロで、
弦楽器はウィーン弦楽四重奏団+ディバルの5人だけ、
管楽器もソロを取るとき以外はウィーンのメンバーがトップを吹いた。
シュー、ボースフィールド、ミッテルマイヤー以外のPMFウィーン勢揃いである。

PAがものを言う野外コンサートだから細かくは避けるが、
ヴァイオリンが時々薄いかなということ、
(ゲッツェルに第1ヴァイオリンのサブをさせたらまずいか?)
やはりホルンのヤネツェクが弱いなという以外は満足できる内容だった。

ソロで一番よかったのはトゥルノフスキー。
先にティーレマンとのツアーで取り上げたというからソロもバックもこなれている。
されから最後に「ウィーン生まれのウィーンの作曲家」として紹介されたシューベルト。
そういえば開会式の記念演奏でも乗りのいい演奏を聴いた記憶がある。

シュミードルの簡単なトークをはさみ、第1部は1時間15分ほどの長さになった。
昨年は雨で途中で中止となったこともあり、今年はその穴埋め?に長いものにしたという。

楽譜は大きく風にあおられることもなく終わったのは幸いだった。
シュミードルはクリア・ケースに楽譜を入れての対策を取っていた。

暗くなり半袖姿では鳥肌が立つ涼しさとなってきた。
コンビニで暖かいお茶を買ってくると短い休憩は終わり、1曲目が始まるところ。
やむなくジョプリンのラグ・タイムは立ち見となったが、
私の隣では「降り番」のシューが教え子たちの演奏を見守っていた。
席に戻ると、ステージ上はこぢんまりとしたセッティングで、
ボースフィールド等トロンボーン・パートの背中を見る形となって、
編成はよくわからないし、途中ホルンがソロなのか、トロンボーンがソロなのかもわからない状況だった。

第1部に比べると少し短い第2部となったが、「カルメン」を中心に据えてこれも楽しい演奏だった。
ただシューの教え子たち=トランペットがソロ、アンサンブルとも安定していなくて、
今ひとつ練習不足だったかな・・・とういう気がした。

気の毒だったのは小虫がステージ上に飛び交って、演奏の気がそがれた様子があったこと。
それでもアンコールを1曲演奏して、コンサートを締めくくってくれた。

終演20:00


2006年7月 9日 20:10〜 Massa-'s Car

後部座席で、「アイネ・クライネ・・・」を口ずさむ息子。
「お父さん、来て良かったよ、来なかったら損をしていた」

短パン姿で寒かっただろう、7月の車内というのにヒーターを入れていた。


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