PMF2005応援日記! その2

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2005年7月17日 14:00〜 
札幌芸術の森 野外ステージ前

空調の効いたアートホールから外に出ると暑いこと!
山登りを始めて、まもなくじい様&息子が見つかる。

息子:「セミとクワガタを見つけたよ!」
本当らしい・・・。
「セミを採って、カゴ持ってる人にあげたんだ」
短い命なのに、うちの息子に見つかるとは運が無い・・・」

じい様:「このビール味がおかしい?」
「お好み焼き屋さんで買ったの?」
「いや。手前の方」
「それ違います、手前はサッポロの黒生、サッポロクラシックは奥のお好み焼き屋さんです」
「しまった、では飲みなおし・・・。」
「おいおい・・・」

かく言う私もサッポロクラシックをいただき、開場を待つ。

チケットもぎのボランティアの方だが、チケットをもいで半券の小さい方を渡してくれた。
「反対じゃないの?」
「これでいいんです!」
30年にわたるコンサート経験で初めてのことである。

椅子席入り口のチケットのチェックの一人は、某呼び屋の社長さん。
小さな半券の提示になんとも思わないのかしら?


2005年7月17日 15:00〜 
札幌芸術の森 野外ステージ 
ゲッツェル指揮PMFO

椅子席には結構の数の先客があり、なかなか繁盛の模様。
屋根の中側の前から4列目に陣取るが、太陽の光を避けることは出来ない。
時々短いながらは陽は雲に隠れるが、無風状態で暑さは芝生席以上かもしれない。

前半、ウィーン・フィルからはイーベラーだけ参加。
キュッヒルのベートーヴェンが始まった。
第1楽章では、細かい部分でかなり危なっかしいところもあったが、
カデンツァあたりからは本領発揮。
第2、第3楽章では美しい音楽を楽しめた。
指揮者と共に汗だくになったての演奏。
アンコールにバッハを弾いてくれたのには脱帽である。

後半は息子&じい様は芝生席へ移動。
自分は椅子席最後列センターでマーラーを聴くことにした。
イーベラーは降り番の模様、(後半客席にいるのを確認できた)
それからファゴットのウェルバも上がっていない。(前半出ていたかは確認できなかった)

PMFOでの「巨人」はトーマス指揮での札幌市民会館でのコンサート以来か?
ゲッツェルの指揮は威勢のよさは感じられるのだが、
それ以上ではなく素人っぽい感じがするのは自分の見当違いだろうか?
オケから鳴る音は、指揮の打点と都度都度音のでるタイミングが違う。
小さなスコアにかじりついての指揮には、
明らかなアインザッツのミスも数箇所見られた。
(原因は気づかなかったが、フィナーレではヴィオラパート全体が1小節ずれる事故もあった。)

ベートーヴェンの序奏部分など、じっくりと取り組む気持ちを感じるのだけれど、
総合点から言って、PMFOの指揮者としてはちょっと役不足の感じがする。
ウィーン・フィルのメンバーの力がなければ、ここまでのものになったかどうか・・・。

しかし曲が曲だけにホルンも立ち上がっての終曲に大いに聴衆は沸いた。
汗だくの指揮者、はたして熱演からのものか、冷や汗なのか・・・。

全体としてPMの音(良質ではある)がやや大きかったので、断定は避けるが、
オケは前後半とも弦楽器がなかなかいい感じの響きをだしていた様に思われた。
金管ではホルンが今年は不作、この印象は先日の美術館でも同じ。
ヤイトラーがシンバルを叩いた打楽器陣も悪くない。

終演17:00
じい様:「ベートーヴェンはもう少し速いテンポを期待してたんだが・・・、バッハは素晴らしかったね
息子:「今日は回転寿司かラーメン!」


2005年7月17日 18:30頃 
札幌近郊某所

回転寿司は混んでるよ、今日は「つぼ八!」


2005年7月24日 13:00頃 
札幌市内某所

床屋行ってさっぱり、しかしちょっと時間が遅いなー。
お小遣いも少ないし・・・。
ということで、HBCジュニアオーケストラ、パスです<m(__)m>


2005年7月29日 18:00 
札幌コンサートホールKiatara 大ホール
メルクル指揮NHK交響楽団

PMFでのN響コンサートが復活した。
NHK主催の北海道公演が、ぱっとしない指揮者をつれてくるので、
今回のような企画は歓迎である。
当日売りはS席60席ほどであるから完売といっていいだろう。
コンマスは堀さん、オーボエは茂木さんが乗り番。

「夏の夜」。
ハープが入るがオーボエ1本、10型の弦といった小編成のオケ。
今まで聴いたことのない6曲の歌曲集である。
室内楽的な響き、おだやかな歌にうっとりとするのだけれど、
語り調の部分が多く、曲全体はインパクトに欠ける。
ブラウンの声は曲で使われる声域のためか、
深みには欠けるが、美しくおだやかな声。
少し予習して聴くべきだったか?

15分間の休憩をはさんで「幻想」。
比較的速めのテンポの序奏は管楽器が前面に出てきて、
これではブラス・バンドだと思われたのだが、
主部に入って一変、弦楽器も出てきて、オケらしい響きとなった。
新しい発見は特になかったが(自分が鈍くなっただけか?)、
さすがN響、充実した響きはやはり一級品である。
第1楽章後半やフィナーレの「魔女のロンド」を始め、
今回は特に弦楽器のバランスの良さが印象に残った。
このあたりはメルクルのこまやかな指揮振りが利いているように感じた。
管楽器は今回は印象にのこる部分が少ない。
第2楽章のバンダの距離感がもっとほしかったなという位。

欲を言えば、メルクルの「幻想」が自分には上品過ぎたこと。
第4楽章の冒頭の低弦の響きなど、始めは重く、すごみがあるのだけれど、
短い音符はふわっと着地するようで、音楽に「毒」が不足している。
金管も、もう少し「どぎつく」やってもらいたかった部分が少なくない。

全てのリピートを敢行、第2楽章にコルネットはなし。
鐘は舞台裏で鳴らされた。
19:40ごろからは花火の音がホールに届いてきた。
例年のことながら、時間帯を考えるよりも、
金曜日にコンサートを行うこと自体見直すべきではないか、
終演後、花火が気になるのか?メルクルは早く帰りたそうな様子でアンコールはなし。

終演19:55。
多くの聴衆がKitara前から花火大会を眺めていた。


2005年7月30日 17:30 
札幌コンサートホールKiatara 大ホール 
サンティ指揮PMFO

我がPMF2005は今日で締め。

なんといってもサンティである。
ロッシーニとレスピーギである
悪いはずがないのである。
と勝手に確信してKitaraに向う。

けれどトスカニーニにはかなわないよなー

前半はロッシーニの序曲を3曲。
「セミラーミデ」
美術館コンサートで感じたホルンの力不足が再度露呈、
この曲では要のパートだけに残念。
弦楽器も小刻みなリズムが今ひとつ活きのいい音にならない。
ただ木管パートが元気なのが救いで、先行き不安なスタートである。

「泥棒かささぎ」
曲の雰囲気からいって、これが1曲目ではないかしら?という曲。
堂々たる序奏部から、ちょっと気合が入りすぎかなというくらい力がこもっている。
木管のソロは鮮やか、コーダのストレッタは見事に決まってなかなかの好演。

「ウィリアム・テル」
冒頭のチェロはやや速めのテンポに乗ってよく歌っていた。
後半最前列二人の掛け合いの部分の美しさは見事。
大騒ぎしない「嵐」の後はまたまた木管が美しいソロを聴かせたし、
「スイス軍の行進」はオケの若さが発揮された。
小さな交響曲と言うに値いする名演。
大いに沸いた会場になんとここで、「スイス軍の行進」をアンコール。
会場全体がもはやコンサート終演であるかのような前半のエンディングとなった。

後半はレスピーギの「ローマ三部作」一挙演奏である。
Kitaraオープン当時、岩城&札響がやったけれど珍しいことではないか?
そしてサンティ&PMFOの真価はこの後半で発揮された。

「噴水」の第一音から、前半との意気込みの違いが感じられた。
三曲を通じて、弱音の緻密さは、にわか造りのオケとは思えないバランス感を聴かせた。
大音量では若者のあふれる力を、締めるべきところは締め、開放するところは全開させて、
堂々たる響きを作り上げた。
各曲で使われたオルガンの音量のバランスも見事。

曲順は聴く前は「なぜ「松」が最後ではないのか?」と思ったのだが、
「祭」がこの三部作のクライマックスであることを、十二分に納得させてくれた。

見た目ではサンティの指揮は、ぶっきらぼうで急造のオケにはなかなか合わせにくそう。
さらにヴァイオリン両翼配置、ピアノにハープも舞台下手という並びは、
アカデミー生達の集中力を引き出すのにむしろ役立ったかもしれない。
それにしても終演後のやさしそうな表情は印象的だった。

大いに満足の一夜。
終演19:55
前日より30分早い開演のコンサート、終演は前日とほぼ同じ時刻だった。

さー坊主!明日はPoket Monster Festa 2005だ!


2005年7月31日 08:30 
札幌市 つどーむ 
ポケモンフェスタ2005会場

んー、駐車場もスムーズ、楽勝だな!

・・・なんだ? この長蛇の列は!

今日の芸森=ピクニック・コンサートだっておそらくこの3分の1くらいだろうな・・・。


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