PMF2003応援日記! その1


2003年4月16日 Massa−’s Home

 チケットの先行発売まであと5日、そろそろ恒例の日記を始めようかと思い去年のページをみると・・・。
 おいおい、総括してないじゃん。総括の文章はHDDのなかで中途半端で投げ出されてる。
 なんといってもデュトワ辞任のニュースが大きすぎた。それに今年の方向付けが見えてこない。
 おまけに芸術の森は野外ステージ改修で使えない。予想通りの大幅縮小の日程。

 いったいどうなるPMF、どこへ行くのかPMF・・・。
 
 とりあえずは昨年からの日記から拾い読み。

             2002年 7月29日   PMF2002閉幕
                    9月13日  BS2でBプロオン・エア 現場とは違う印象。オケの粗さがちょっと目立った。
                    9月16日  HTBで恒例ドキュメンタリー番組放送。
                    9月22日  PMF2003中国公演を予定。(はたして実現なるか?)
                    9月末頃   2ちゃんねる
PMF2002スレ 倉庫入り?
                   10月8日   新聞にデュトワ音楽監督辞任の報道。同時に来年の参加指揮者も公表。
                   11月19日  シュミードル、トヨタ主催のコンサートで来札、H,J.クラウト氏も同時に来札。
                   11月中旬  HP漸次更新、オーケストラコンサートのプログラム、教授陣の概要も判明。
                   12月上旬  HPに写真集アップ、
自分の後姿を発見。

             2003年 1月5日   ウィーン・リングアンサンブル来札(また思い出してしまった・・・)
                    2月     公式ポスター公表、プログラム詳細HPにて更新、リンクへろへろ・・・。
                    3月上旬   コンサートスケジュール届く、目立つ余白。
                           会員規約変更、今回の会員期限三ヶ月間延長される。

          自分中心にひろうとこんなところか。

 

 忘れていたPMF2002の総括、いまさらだから簡単に、かつ無難に・・・
     期間中は天候不良で雨にたたられた野外コンサートが多かったのが残念。
     有料コンサートの初めての中止は、委員会としても計算外であったろう。
     聴き手は逆にAプロのような
幸運にもめぐり合えたのだが、より悪天候となったBプロの野外が
     強行されたあたりに、委員会の台所の苦しさがうかがえる結果になったといえる。

     音楽的には、メインのPMFオケが3つのプログラムいずれにも高いレベルの演奏を聴かせたとはいえ、
     弦楽器の弱さが気になり、過去数年のレベルと比べてやや聴き劣りがする出来と感じた。
     しかし金管楽器の優秀さは相変わらずで、後期ロマン派〜近、現代の作品の演奏に威力を発揮した。 

     デュトワ辞任の報を聞いての第1印象は、「残念」という感が強い。
     本来5年の契約を3年で降りてしまったのだから、委員会サイドとの意思の乖離があったのだろう。
     一方で、ステージ上でのデュトワのテンションも今年あたりはやや低かった感も否めず、
     N響退任とあわせて、デュトワは理由はなんにせよ、日本離れに出たと考えるのが妥当かもしれない。

     3年間のデュトワの登場により、PMFには音楽的な面で新しい風が吹き込まれたのは確かで、
     財政的にも厳しく縮小の続く音楽祭の盛り上りに大きく貢献したといえる。
     聴き手としては、学生オケによるストラヴィンスキーの三大バレエ、アルゲリッチ、アメリカ、
     カナダのオケのプレイヤーの参加といった以前にはない「恩恵」もあった。

     2003年はハイティンク、ペンデレツキというバーンスタイン以来?の大物登場ではあるが、
     ハイティンク、デ・ワールトらにPMFへの定着は望めるとは思えない。あくまでも2003年は過渡的な
     年として位置づけられよう、バーンスタイン〜ウィーン・フィルの線の人脈で適任者が見つかることを
     期待したい。


2003年4月20日 Massa−’s Home

 いよいよ明日はフレンズ前売り、プログラムのチラシはまだノーチェック。
  そういえば昨日届いた委員会からの手紙は・・・。
  なになに?東京で佐渡さん指揮でPMFOコンサートだと?
  ワールドカップ一周年コンサート、全席6,500円、ワールドカップ写真集付き。
  サドラー大集合ってとこかしら?半分はサッカーの写真集の値段か?

  それより明日の天気は雨だ!気温は最低4度、最高で7度?
  どうしよう、並ぶのはやめようかな・・・。だめもとで電話ですまそうか?

  思案の夜、酒飲んで寝よっと。


2003年4月21日 
札幌コンサートホールKitara

雨の朝、今年も昨年同様7:30着、先客風除室に3名。
なんとなく見たような顔、しかし寒さのせいか皆無口。

8:40入館、今年は廊下に椅子が置いてあり、そこで時間まで待たされる。
ここでスケジュールで未定だった部分の連絡がある。
ミニ・トークコンサートは開演時間とパート名だけ、あとは全く未定。
9時に3分ぐらい前から時報を流しているのがが聞こえてくる。

9:00ジャスト、二人が声をかけられて入室。3番目以降は恒例の番号札が配られる。
電話が鳴り始める、しかしひっきりなしにかかっているという様子はない。

10分経過、番目はまだ呼ばれない。 そのうち、行列の中から携帯で前売り受け付けにつながる人がでる、
自分から
人くらいは後の人。
要領がいいと言えばそれまでだが、だからといって列を抜けて
委員会の入口まで行ってしまうのはいかがなものか。

9:15ころ3番目の方が入室、まもなく4番目の声がかかり、入室。
事務室に入ると、例年通りの来訪者受付は二人。
後ろでおそらく4人が電話受付に応対している。

自分は指定席3枚で後は自由席なので、5分ほどで受付終了。

ここで、ちょっとしたトラブル。 青少年のためのコンサートに、
当家のドラ息子を連れて行こうとチケットを申し込んだ。

「在学を証明できるものを提示してください」
「小学生だからありません」
「では本人を連れてきてください」
「そんなの無理じゃないか、ここでは売ってもらえないということですね」
「申し訳ありません」

「ということはメールでの申し込みも出来ないということですね」
「はい、そうです」

 実際自分のとれる時間帯では、土日休みの委員会では小学生用のチケット購入は難しい。
よそで買うしかない。とりあえずは大人分だけを購入。
 

支払いを済ませて帰り際に、さきほどの子供のチケットの件で話をした職員の方に聞く。
「来訪者2、電話受付4といったところですか」
「はい、そうです」
「まずいですね、初日だけはせめて逆にしないと」
「はい来年は(電話受付は)やめたほうがいいかもしれません」

退出するとちょうど9:30、十数人の方がいらっしゃる。
30分で4人、最後の方がチケットを手にするのはお昼を過ぎてしまうことになる。


2003年4月22日 Massa−’s Home

 昨日の記憶からいくつか

 前売り開始前、椅子に座ったところで申し込みメモが配られた。
 このメモ、コピーの裏紙リサイクルなのだが、私に手渡されたものは、ウィーン・フィルの某メンバーあての礼状の原稿。
 桂札幌市長の名による文書で、節約もいいのだけれど利用する紙の内容は気をつけたほうがよかったのでは?
 ちなみにこのメモ、本来は受付に座った人が記入するために準備したもののようで、二人の受付の一方のWさんの独断で
 配られたようで、もう一方の受付の方はこちらが提示するまでは自分の手許のメモに書き込んでいた。

 チケット販売のコンピューターシステム化と言っても、チケットそのものはすでに印刷済みで事務室で持っていた。
 すなわち、あくまでも電話申し込みでも席の指定ができるという点が「売り」であって、
 直接委員会に来訪したメンバーには事務処理スピードの遅れが加わり、良い席の確保というメリットが減少した結果となった。
 4番目の来訪者として受付された自分の目からも、モニター越しの残席情報を見る限りこのことは明らかだった。

 昨年のアルゲリッチ人気に気を良くした委員会サイドであろうが、スタート直後の電話予約の「低調」は予想以上だったのではないか、
 30分で来訪者の中から二人が電話受付に切り替えるという状況、しかも二人目は一度切れて、再度かけてすぐつながるという状況。
 もう少し殺気立った雰囲気がでるかと思ったが、回線数の少なさもあり委員会の事務室の中は意外とおとなしかった。

 昨年はもっと委員会側にも、フレンズ側にも活気のある先行発売初日だったのだが、今年のテンションの低さはちょっと気になった。


2003年5月3日 Massa−’s Home

 昨日の夕刊にPMFの記事が出ている、人気のハイティンク、ペンデレツキ。
 チケット売れ行き順調との事。であればめでたし。とにかく閑古鳥が鳴くようなことがあっては本当に存続に関わる。

 今朝公式HPをのぞくとぐっとリニューアルされていた。今年のイメージカラーは「赤」か。

 TOPページにSARS問題に関する見解の見出しがある。そういえば、多くのメンバーが「感染地域」から参加することになる。
 開催時には日本もその中に入るかもしれないわけで、組織委員会としても見逃せないということか。
 気になるのは最後の1節。「5月末までに開催に関する正式な発表をいたします」。

 コンサートカレンダーは追加されたものの、ミニトークは以前プログラム選択中。

 昨年の写真集。アートホールでの後姿は削除されず(^^;・・・。


2003年5月14日 Massa−’s Home

 久々に公式HPへ、今年はトップページでTOPIXなる小窓が開くが、そこに札響のプログラム変更の知らせ。
 コンサート・カレンダーを見ると、前半のミニトークの曲目が発表されている。

 ウィーン・フィルメンバーによるペンデレツキも取り上げられるようだ。

 ところが同じ曲が、開会式のプログラムにもある・・・。
 しかしその下に「騎士パスマン」!

 ・・・・やっぱりさぼろう!仕事!!

 12日は夜の大通りをいれるとコンサート4つ。

 青少年のための音楽会、「音楽とこころ」〜ベートーヴェンが九つの交響曲に隠した秘密〜
 そういえば子供のチケットをまだ買っていなかった。うちの小坊主はおとなしくベートーヴェンに聴き入ってくれるか?

 やはり最終日はパスになりそう。曲は魅力的だが食指は動かない。


2003年5月16日 Massa−’s Home

 組織委員会からのDMが届く。宛名書きはいつもと違いやや太目の文字。
 中身は返信はがきのついた「開会式のご案内」。

 曰く「時節柄ご多忙のことと存じますが、ご臨席賜りますようご案内申し上げます。」

 んー、そこまで言われちゃ行かないわけにはいかないな 3,000円出資しているから、「ご」を消したりしなくてもよかろう。
などと勝手に言いながら「ご出席」にチェック。

 最後に「後日座席指定券をお送りいたします」とのこと。場所とりは運任せということか。

 聴きにいくぞっ!「騎士パスマン」!!

 ところが新聞1面に「厚労省、国際イベントの延期を要請へ」、おいおい。大丈夫かなPMF2003!?


2003年5月18日 某所の青い色のコンビニ

 組織委員会では買えなかった青少年のための音楽会の子供のチケット。
 思い出してコンビニの端末から挑戦。

 結果数分のオペレーションの末出てきたレシートをレジで提示するだけ、
なんのチェックもなく500円でチケットをゲット。

 あまりにもあっけない。フレンズ先行販売でのあの厳格さは全く意味のないものではないか?
 もっと色気を出して、商売上手にならなければ、と思うのはわがままか?
 もちろん手数料をはらっても、フレンズ割引より儲かるという可能性もあるので、なんとも言えないが・・・。    
    


2003年5月23日 Massa−’s Home

 組織委員会からのDMが届く。早くも開会式のチケットが届いたかと思って開封すると5月20日発行のスケジュール表。
 注目は7月18日のPMFアカデミー・アンサンブル。なんとウィーン・フィルメンバーが参加予定。
 特に西区でのコンサートはヒンクが参加してベートーヴェンの七重奏曲、しかも整理券で聴ける。
 自分のところから近場の手稲区は1,000円取られる。しかしチェロのドレツァルが参加してメンデルスゾーンをとりあげる。

 表紙で気がついたのはチケット発売所の案内欄。最後のほうに「学生割引料金での購入には学生証の提示が必要です」とあること。
 パンフの入場料欄には「学生1000円割引」というコンサートがいくつかあるのだけれど、青少年のための音楽会では、料金設定は「大人(高校生以上)」と「小・中学生」のふたつの設定のみ。
 さらに先日青少年のチケットをノーチェックでゲットした某コンビニのチケット販売については「学生割引の取り扱いはいたしません」との
表記がある。つまり理屈上では青少年の音楽会の子供チケットは学生割引ではないということになる。

 屁理屈かもしれないが、これを見るとフレンズ先行発売初日での組織委員会の対応は面白くない・・・。
 そもそも札幌市では小学生に証明書を配っているのだろうか?


2003年5月24日 Massa−’s Home

 公式HPに21日付でSARS拡大に伴うPMFの対応が発表されていた。
 北京、香港、台北に居住、あるいは同地を経由してPMFに参加するアカデミー生の参加を取り消しとのこと。
 実に残念。本人たちの思いはいかばかりか計り知れない。

 十人単位でのキャンセルではと思い、新聞をさかのぼると22日の朝刊に7人の取り消しとあった。
 そのくらいであれば検疫体制の強化等でなんとかならなかったか。
 香港など渡航自粛の勧告の解除といった動きもあるだけに、
 事態が好転し7人の参加が復活する環境が整うことを期待したい。


2003年6月13日 Massa−’s Home

 公式HPによれば7/6のPMFOはSOLD OUTとのこと。まずはめでたし。
 組織委員会からDMあり、中には公式プログラム引換券が入っていた。
 開会式の指定券はまだかしら?はがきは届いているのだろうか?

 ちょっと不安に思うのであった。


2003年6月18日 Massa−’s Home

 組織委員会からのDMあり。宛名シールには会員番号の下にKitaraの座席番号のような文字が刷られている。
 予想通り中身は招待状と指定券、席番は宛名シールと同じ番号だ。 欠席者はチェックされるのかしら?
 それとも私のような文句をつけるフレンズは007のアストン=マーチンの助手席のように椅子ごと飛ばされるのだろうか?
 ちなみに指定券はチケットぴあのもの、もう少し立派なものができなかったものか?
 ・・・こんなこと言っているから飛ばされるのか・・・。

 初の屋内での開会式まであと2週間あまりとなった、コンサート通いの日々が楽しみである。


2003年6月25日 Massa−’s Home

 公式HPによれば7/6に続き13日の青少年のための音楽会もSOLD OUTらしい。
 タイトルが
〜ベートーヴェンなんか怖くない?!〜と変更になっている。
 ちなみにこの日は息子のお供は自分ではなく父に決定。当日券がでれば聴くかもしれない。

 月曜日の当地の新聞に恒例のPMF特集4ページが堂々登場。
 興味深いのはペンデレツキへのインタヴュー。 短いながらも、示唆深い言葉、さすがは大家。
 自作の指揮は「楽譜に表せない部分を取り入れ、失われた部分を取り返す機会」とのこと。

 ここ数日でアカデミーメンバーが道内から数人追加される。辞退者でも出ているのだろうか?


2003年6月28日 Massa−’s Home

 開幕まであと1週間。
 月末の激務モードには今ひとつ実感がわかない。

 実はマーラーの9番はほとんど知識なし。
 図書館でワルターのCDと本を借りてきたのだが、CDはまだ手付かず。
 本も、難しげなのを借りてきたのでピンと来ない。

 みちこさんのBBSも一月前の自分の書き込みが最後。
 今年は2ちゃんねるもスレができていない(ようだ)。

 そろそろテンションをあげたいところだが、開会式の5日は激務モードのピークの翌日。
 ドリンク剤でも飲んで行こうか?

 んー、聴くぞ「騎士パスマン」!


2003年7月3日 Massa−’s Home

29日にはアカデミーの面々が来道。
「今年は2ちゃんねるもスレができていない(ようだ)。」とかいたが同じ29日にはスレがたった。
同スレによれば、NHKがハイティンク千歳着のニュースを報じたとか。

ただいま北海道は両陛下の来道がトップニュースだろうから扱いはなおさら地味だろう。

これが皇太子殿下来道となれば、PMF開会式ご出席なんて目もあったのだろうが・・・。

しかしわずか3〜4日で仕上がるのかしら?

あまり曲に慣れていない自分にはマーラーの第9はえらい難曲に響く。


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