魔法戦士スイートナイツ2
−メッツァー叛乱−
2004年4月3日作成
最終更新日 2004年5月18日

『はじめに』

 基本的には「魔法戦士スイートナイツ2−メッツァー叛乱−」についての感想であるが、シリーズ全体の魅力についても触れておくことで、作品自体の魅力をより浮き彫りにしていこうと思っている。
 ちなみに、修正ファイルは使用してない。



『シリーズ最大の特徴』

 「ヒロインが負けることを前提に話が進められていること」が『魔法戦士』シリーズ最大の特徴であり、強みであろう。基本的に敵側は「戦闘で敗れたヒロインを凌辱しても、何故か逃がす」し、魔法戦士側は「辱めを何度受けても、精神的なショックから立ち直るのが異様に早い」といった按配でゲームは進んでいく。普通に考えれば「矛盾した行動ばかりが目立つ駄目シナリオ」ということになるだろう。
 しかし、その目的が「ヒロインを徹底的に凌辱する」というのであれば、話は別である。シナリオを破綻させることで、作品が目指す方向性(凌辱メイン)がしっかりと打ち立てられるならば、なんら問題ない。下手に筋の通ったシナリオを描こうとして話自体がつまらなくなるくらいなら、潔く放棄してしまうというのも一つの手段だろう。極端に言えば、シナリオそのものをとっぱらって「魔法戦士のコスプレ凌辱ショー」で押し切ってしまっても良かったとさえ思っている。
 何はともあれ、「変身ヒロインをいかに凌辱しまくるか」という、非常にピンポイントな内容をシリーズを通して続けてきたことは、個人的には高く評価している。

『企業努力が伺えた』

 続編を出していく度に企業としての努力が伺えたことも、作品を通して評価する上で、重要なポイントになっている。

 1、魅力的なヒロイン(スイートリップ、スイートキッス、プリンセスティア、スイートパッション)の輩出。
 初代は2人のお嬢様(リップとキッス)、次はお姫様(ティアナ)ときて、今作はどうするのかと思いきや、ギャルゲーの世界では普通とされる女の子(パッション)で勝負してきた。虚構の世界ならどこにでもいそうな可愛らしさをベースに、活発さを強調する小麦色の肌、チャームポイントであるツインテールを装備させるなど、萌えキャラとしてポイントの高いヒロインだと思う。おまけに、変身すると履くことになるロングブーツというのも密かなツボであるといえよう。

 2、戦闘シーンに新たな演出が加わる。
 今作から戦闘シーンで、メインヒロイン(パッション、リップ、キッス)がダメージを受けるに従って、衣装がはだけていく演出が加わった。今までは1人の魔法戦士を相手に戦っていたが、今回は場合によって2人を相手にするというシチュエーションを追加することで、戦闘シーンの中弛みを解消しようとする工夫が見られた。

 シリーズを重ねるごとに着実な進化をしている訳ではないが、限られたコストの範囲内で演出を強化しようとしていたことが、以上のことからも十分に伺えた。



『今後の展望』

 メッツァーが異世界ロアを完全に支配したものの、一応続きを匂わして終わらせている。このシリーズは個人的には非常に気に入っているので、メーカーのやる気があるならば、さらなる続編を、それが無理なら、新たなシリーズでもいいから『魔法戦士』シリーズの流れを踏襲した作品を製作してほしいものだ。

『最後に・・・』

 いい意味でシナリオやゲーム性を排除して、変身ヒロインが肉体的、精神的に嬲られまくることを特化させたことに、メーカーの目の付け所の良さを感じた。確かに、内容を絞り込んでしまうことは、企業として危険な賭けであるかもしれないが、何をユーザーに訴えたいのかが判り易い作品の方が、個人的には好きだったりする。今後も同じようなコンセプトに乗っ取った作品が供給されるならば、購入し続けていきたいと思っている。



【今回プレイしたゲーム】
タイトル
【メーカー】
対応機種発売年度
魔法戦士 スイートナイツ2
−メッツァー叛乱−
【トライアングル チーム ラムダ】
win98/Me
2000/XP
2004年


【参考資料】
『ゲーム』
タイトル
【メーカー】
対応機種発売年度
魔法戦士 スイートナイツ
〜ヒロイン凌辱指令〜
【トライアングル ビター】
win95
98/Me
2002年
魔法戦士 プリンセスティア
【トライアングル ビター】
win98/Me
2000/XP
2003年