『きっかけ』
『序盤について』
一枚の手紙によって引き起こされる狂気の世界。ゲームが始まって数日と経ってないんだけど、すでにやばげな空気をプンプン匂わせつつある。一体誰が何の目的でこのような狂ったことをしたのだろう。『主人公シナリオについて』
なんといっても人体実験で執行される魔女狩り裁判真っ青の拷問の数々には参らされた。あまりにも惨たらしい残酷さにクリックする手が止まりしばらく放心状態になることがしばしばあった。どれもこれも絶対に体験したくないものばかりだが、中でも究極の耐久実験やメリーゴーランドなんかは二度と見たくはないと思うほどのおぞましい光景だった。『瑞穂シナリオについて』
まだ完全に真相が掴めた訳ではないんだけど、主人公視点では分からかった事実が判明することで人物同士の因果関係が見えてくる面白さはそれなりに感じた。『それ以外のシナリオについて』
なんか、今一つ釈然としないまま終わってしまった感は拭えない。一応真犯人や事件を起こす原因も当事者によって明らかにされるんだけど、今一つ説得力に欠ける嫌いがあったように思えてならない。
【一通り終えて】
『シナリオについて』
「視点切り替えについて」
多少リンクしている部分はあるものの、シナリオに反映されていることはほとんどなかった。これだったらわざわざ視点を変える必要はなかったと思う。個人的には主人公がビデオで陵辱、拷問されているのを見るしかなかった時、現場の女性はどんな心境で苦痛を受けていたのかが知りたかった。しかし、そういうものは一切なく、ただ別の視点から別の可能性を示すシナリオを垂れ流すという期待はずれな内容だった。『システムについて』
読み返しやスキップに既読判定がないなど、かなり不親切な部分があるものの、動作環境はそれなりに安定していたと思う。もっとも作品の内容を考えると読み返しに関してはむしろ無くて正解だったかもしれない。あんなにも無情な台詞の数々をわざわざ繰り返し見直す人なんていないと思うからだ。『声優について』
ましだったのは瑞穂と綾くらいで、あとは軒並み上手いとは言いがたい演技だった。特にまなみの甘ったるい声はこの世のものとは思えないほどの酷さに閉口させられた。『結論』
余程残酷なシーンに見慣れていなければ前半で訪れる身の毛のよだつ展開は見るに耐えないと思う。とはいえ、見せ場(といっていいのだろうか)はそれだけで、被害者の心理描写は弱いし、シナリオにしても大雑把な印象を受けた。もっと細かい部分に気を配らないととてもじゃないが、「螺旋回廊1(未プレイ)」はおろか「螺旋回廊2」にすら追いつけないと思う。タイトル | 対応機種 | 発売元 | 発売年度 |
Love Letter | win95、98、2000、Me | 美遊 | 2002年 |