『第一印象』
「頭文字D」を知るまで86はおろか、トレノ、レビンと呼ばれる車があったこと自体知らなかった。だもんだから、車に関する専門用語が出てきてもチンプンカンプンではあるが、そういうことを知らなくても迫力のあるドリフト映像を見るだけで、十二分に楽しめる。それくらい映像による演出の凝りようが際立っていた。『CG以外の凄さ』
CG技術もさることながら、溝落としなんていうとんでもない方法で、コーナーを攻めるという馬鹿馬鹿しい発想も、好きだったりする。実際に試せるかどうかはともかく、それを会得するとより早く走れるようになるかもしれない、という不思議な説得力はあったと思う。『拘りの運転技術』
例えば、主人公の藤原拓海は何故ドリフトテクニックのことになると、異常なほど飲み込みがいいのか。その理由を紐解くと、運転だけに集中できる環境に身を置いていたことが原因のようだ。なにせ拓海自身は中学のときから五年間、毎日豆腐の配達で運転していた(本当は駄目だけど)のだ。そりゃ、毎日走っていれば嫌でもテクニックが身についてしまうだろう。『感心したこと』
拓海の頑固親父文太が「ドラテクは人に教えてもらうのではなく、自分で見つけるものだ」と池谷先輩に諭していたところに、ちょっとばかり感心した。それ自体はとても重要ではあるけど、こと車に関してはテクニックだけ磨けばいいのかというとそうもいかない。車を維持するだけでもお金が掛かるし、メカを弄るようになればその費用だって馬鹿にならない。拓海のように運転に専念できる環境にいればいいが、年齢の問題やお金が莫大に必要だということを考えると、理想ばかり追ってもいられないだろうな。『最後に』
車好きはもちろんのこと、自分のようにそれ程興味がなくても、ユーロビートとCGが融合したドリフトシーンの迫力は一見の価値がある。これで自分も車好きになろうとか、要所で熱く語られる走り屋ならではの拘りを積極的に理解しようとは思わないが、何かに対して情熱を注ぐことが如何に大切かということを、このアニメを通して教えられたような気がする。タイトル | 発売元 | 発売年度 |
頭文字D VOLUME-1〜7 |
エーベックス | 2000年 |
タイトル | 発売元 | 発売年度 |
SUPER EUROBEAT presents 頭文字[イニシャル]D 〜D SELECTION〜 | エーベックス | 1998年 |
SUPER EUROBEAT presents 頭文字[イニシャル]D 〜D SELECTION2〜 | エーベックス | 1998年 |
SUPER EUROBEAT presents 頭文字[イニシャル]D 〜D SELECTION3〜 | エーベックス | 1999年 |
SUPER EUROBEAT VOL.90 ANNIVERSARY NON-STOP MIX REQUEST COUNT DOWN 90!! | エーベックス | 1998年 |