ユーロビートが好きな理由
2000年1月19日作成
加筆修正して 2001年2月24日掲載


『ユーロビートを好きになったきっかけ』

 そもそものきっかけはアニメ『頭文字D』を見たからだ。その中で使われた曲を聴いた途端虜になっていた。気がつくとユーロビートが収録されたアルバムがないか探していた。するとCMで『頭文字D 〜D SELECTION〜』が流れてきた。頭文字Dで使用されたユーロビートがアルバムになったというのですぐにCDショップに向かい購入した。
 それからはちょくちょく聴くようになるのだが、ユーロビート好きを決定的にしたのは『SEB−VOL、90』だと思う。このアルバム最大のポイントは曲のつなぎ方のセンスがもの凄くいいということだ。単純に曲をつなげているのではなく、ちょっとしたアレンジを施しているが、その部分が最高に素晴らしい。曲の前後にもちょっとした工夫がなされているのもまたいい。気がつくと次の曲になっている。それほど曲同士の並びが理想的なのだ。特にMAIL・SIDEは文句のつけようのない内容である。そんなこんなで気がつくとユーロビートにドップリはまっていた。

『ユーロビートの素晴らしさ』

 ユーロビートの良さはシンセサイザーによるハイテンションな曲に外人特有の通った声と、歌に適した言葉選びのセンスにある。また心地いいリズムや叫びやすいキャッチーなタイトルなどが渾然一体となってスピード感のある爽快なメロディーを生み出している。
 ユーロビートで好きな要素として乱れ打ち系のシンセリフが挙げられる。これを聞いてると脳が刺激されるので、個人的にかなり気に入っている。またコンピューター音源特有のシンセサイザーや独自の歌いまわしも心地いい気分にしてくれる。最も盛り上がるサビの部分では歌唱力はもちろん、口ずさみやすい言葉や勢いのあるシンセリフはどうにもたまらない気分になる。特に高音域で鳴るシンセの激しい乱れ打ちを聞いて車(ゲームも可)を運転していると思わずスピードを挙げてしまうそうになるほどだ。

『言葉選びのセンス』

 日本を意識した遊び心のある歌詞も重要な要素だ。「アリガトウ」や「ジャパン」など日本を意識した詞があるが、なかでも東京を「とうきょう」ではなく「トキオ」と歌うのは個人的にものすごく嬉しい。
 曲タイトルのセンスも歌詞に負けず劣らずいい意味で変わってるのがある。難しい言葉を使っているわけではないが、なかなかとぼけた曲名もある。
 あと、聞いてて心地のいいフレーズを意図的に使っているのもいいところだ。よく耳にするのが「TAKE ME HIGHER」だ。これは曲のタイトルにもなっていることもあって、頻繁に使われる。そうしたフレーズを続けて叫ばれると非常に気持ちよくなる。

『好きなアーティスト』

 今のところユーロビートのアーティストでは『デイブ・ロジャース(以下デイブ)』が一番好きだ。張りのある声、心地いいメロディーラインに覚えやすいフレーズ、ロックスピリッツをくすぐるギターの迫力、すべてがずば抜けている。彼の良さはダンスミュージックにギターのメロディーを加える事で新しいユーロ・ビートの世界を作り上げたことだ。シンセによるリズムのセンスや彼の歌声も素晴らしいが、カッコイイギターのアレンジが入る事でより洗練された曲になっていると思う。  デイブ以外では『レスリー・パリッシュ(以下レスリー)』が素晴らしい。特に『REMENBER ME』と『KILLING MY LOVE』は思わず聞き惚れてしまうほどの出来栄えだと思う。中でも『REMENBER ME』は曲の頭で一気に駆け上がるような勢いのあるシンセリフはゾクゾクっとさせられる。レスリーの訴えかけるような切ない声も非常にいい。

『日本人に受け入れられた理由』

 マニアックなところでは、曲の構成が日本人向けになっていることが挙げられる。大抵の場合、邦楽は「AメロBメロサビ」を基本にしている。こうすることでより親しみやすい楽曲にしようという意図なのだろう。ユーロビートはというとほぼ100%このパターンを取っているといっても過言ではない。こうした日本人に馴染みやすい構成も受け入れられやすい原因の一つではないだろうか。

『その他』

 いろいろとアレンジされるけど、これらは聞いてて妙な感覚にさせてくれる。ノンストップでアレンジされるとき、合いの手で日本人をおちょくるような台詞にはよく笑わされる。もともとユーロビートの合いの手は「ファイヤー」や「ゴー」などを力強く叫ぶことで曲をさらに激しくさせたものが多い。  あまりたくさんは所持してないけど、昔の曲も捨て難い魅力がある。ドラムやパーカッションが絶妙に絡んでいるところは職人魂を感じさせる。

『結論』

 今のところ音楽の中では一番好きなジャンルである。元々コンピューター音源が好きなこともあってか、ユーロビートサウンドは素直に受け入れられた。


【参考資料】
CD
タイトル 発売元発売年度
頭文字D 〜D SELECTION〜 エーベックス1998年
SEB VOL.90 エーベックス1998年