【2月号】
『形の上では新創刊』
『付録について』
今回は新創刊ということもあって攻略冊子とCD−ROMを付録にすることで一見豪華な内容に思える。しかし、攻略されているタイトルのソフトは一つも持ってないし、CD−ROMに関してもあまり興味のないネットゲームの体験版や自分の所有するパソコンでは動作しないゲームの体験版なので、個人的にはいずれも無用の長物だった。『最後に気になったこと』
最後にとあるコラムで「ゼルダの伝説 風のタクト」の難易度が前作「ムジュラの仮面」並に高いというのが気になった。噂では「スーパーマリオサンシャイン」も相当な難しさだったらしく、そのことを鵜呑みすれば、難易度の調整に失敗するとたとえ「マリオ」や「ゼルダ」という看板タイトルであっても爆発的に売ることは出来ないと言えそうだ。
【3月号】
『気になること』
『ランキングについて』
ランキングのスタイルは先月からそうだったんだけど、今月のを見て改めていいなと思った。ソフトの売上チャートが100位まで(但し、発売一ヶ月の売上の推移は上位30位まで)拡大されたことと、ハードの実売数(数値は万単位)も掲載するようになったことでデータとしての実用性は飛躍的に向上した。ここまでやってくれれば文句はないので、後はこの状態を維持し続けてもらえば言うことはない。
【4月号】
『小粒以上大作未満』
『ランキングで思ったこと』
ランキング初登場した「デビルメイクライ2」の販売数値を見ることで先程のことをより実感させられた。発売初週のデータのみとはいえ、前作を下回る結果は本誌に「やや伸び悩むスタート」と言われても致し方ない。自分もCMで流れた映像のみの印象では、前作と大して変わりがないように見えた。しかし、それならさらなる時間を掛ければ劇的に進化するのかというと大いに疑問だ。それに、単なる焼き直しとも思える内容(実際はそうではないのだろうが)でいきなり30万枚近くを消化(おそらく初回出荷は40万枚)するソフトなんてそうそうない。個人的にはこのシリーズのネームバリューが凋落しないうちに発売したのは決して間違いではないように思っている。
【5月号】
『ファイナルファンタジー大特集』
『ランキングで思ったこと』
先月では「FF]−2」以外は小粒といってしまったが、そういえば「真・三国無双」シリーズという侮れない存在を失念していた。前作(正確には前々作か)「真・三国無双2」は売り上げでミリオンを達成するという快挙を成し遂げている。確かに、三国志という壮大なスケールに登場する人物達が繰り広げるド派手なアクションは魅力的ではある。結果的に最新作である「3」もミリオンを超えそうな勢い(実際ファミ通ではミリオンを突破)で売れている。ここまで実績を残されてしまうと流石に見方を変えざるをえない状況になってしまった。ただ、正直なところこのシリーズの人気がここまで成長、そして定着するとは思わなかった。
【6月号】
『電撃ウラワザ王CD』
『ランキングで思ったこと』
完全オリジナルの新規タイトルが売れなくなって久しいと言われている。確かに今月のランキングを見ても上位のほとんどは続編や移植、版権もので占められている。しかし、考えられるアイデアが出尽くした現状ではそれも仕方がない。売れ筋ソフトのほとんどはオリジナリティーで勝負しない代わりに世界観に見合った数多くのアイデアを盛り込み、グラフィック等の演出面で趣向を凝らしている。こうした完成度の高い作品は一定以上の楽しさを提供しているので、安心して購入出来る反面、新たな驚きは少ないので今のままではいつか飽きられてしまう恐れもある。とはいえ、新たにマーケットを開拓するアイデアが見つからない現状では、たとえジリ貧でも確実に売り上げを伸ばす商品を一定の間隔で発売するより他にない。
【7月号】
『E3とヤンキーとグラX』
『一通り読んで』
一通りさらっと読んでみたが、E3という世界規模の見本市が目立っていたくらいで、後は電撃雑誌として抑えるべきソフトはしっかりと紹介するというごくごく無難な内容だった。ランキングについていうと、ページの見出しにも「弾不足か!?」と言われる通り、それなりにチャートの変動はあったものの、1位が先月発売(DQMキャラバンハート)のソフトだったこともあって、特筆すべきことはなかった。
【8月号】
『ファミコン生誕20周年で思ったこと』
【9月号】
『オンラインゲームの達人になる』
【10月号】
『今、ゲーセンがスゴすぎる!』
『今月のランキング』
パワプロ10の好調な売り上げが今月は特に目立った。もともと完成度の高い投打のシステムに加えて充実した各種モードがユーザーに受け入れられたのだろう。売り上げを押し上げた原因ということでは、各社で発売しているリアル系の野球ソフト(ナムコの熱チュー!プロ野球を除く)に見限りをつけたユーザーが再びパワプロに戻ってきたということもあるかもしれない。
【11月号】
『機動戦士ガンダム ゲーム&アニメ大特集号』
『今月のランキング』
「ウイニングイレブン7」が発売1ヶ月でミリオン目前という圧倒的な売り上げで他を寄せ付けなかった。以下「FFクリクロ」「TOシンフォニア」といったゲームキューブソフトが健闘したものの、ハードの売り上げを見るとキラータイトルというには微妙なところだ。上記のような話題となる作品がもう少し定期的に発売されるといいのだが、ハードメーカーの方針に外れたソフトが作り辛い環境を考えると、これ以上を望むのは厳しいと言わざるを得ない。
【12月号】
『2003年末のゲームをもっと面白くする5つの答』
『これも販売戦略のひとつか』
これが一つの光明となるかどうかはともかく、「イース」(PC)シリーズの攻略の一部を雑誌で掲載して、気に入れば別売りの攻略冊子を購入してもらおうというアイデアは悪くない。もちろん、これによって売り上げがどの程度伸びるかどうかは判らないが、こうした連動企画は継続してなんぼの世界だと思うので、今後も積極的に取り入れていけばいいのではないかと思う。『今月のランキング』
おそらく、「マリオゴルフ ファミリーツアー」(GC)が伸び悩んでいるのは、大半のユーザーは前作「マリオゴルフ64」(N64)を所持しているからだと思う。いくらグラフィックや完成度が前作以上に高まったといっても、基本的にやってることが変わらない限り、ゴルフゲームは一本持っていれば十分というのが、消費者側の心理かもしれない。今後はPS2でも「みんなのゴルフ4」が発売されるが、果たしてこちらの方はどのくらい売れるであろうか。