アンダンテ
2002年11月21日作成
最終更新日 2002年11月24日

『きっかけ』

 一番の理由はオビに「お兄ちゃんが大好きです。」なんて謳い文句(!?)が載っていたからなんだけど、作者がかつて「こどものおもちゃ」という素晴らしい作品を世に送り出していたことも購入を決意させる要因になっている。

『割合と好き』

 主人公高原茗の器量や性格、物語の流れ、楽器演奏の様子、どれをとっても「割合としっかりとしているところ」が「割合と好き」だったりする。内容的にも「原因があって結果がある」ことを自然と判らせる話だということが個人的には結構気に入っている。
 ただ、贅沢を言えば茗の設定にもう少し個性があれば良かったように思う。彼女が脇役であるならなんの問題もない。しかし、主役となると話は違ってくる。物語の主人公として話を引っ張っていくからにはそれ相応の個性というものが必要不可欠である。それを考えると、茗とメルビーナ・モランの個性を一つに合わせていたらもしかしたら、なんて思ったりしている。
 あとは、作品の方向性として考えると、本編よりも2巻の番外編のような兄妹仲睦まじいところを見せつけるような展開を中心に添えていた方が面白くなっていたかもしれないし、その結果連載も長く続けられていたのかもしれない。

『結論』

 最後(3巻)は展開が急に早くなったばかりか、それまでの問題(茗と高原那都と藤永洲の微妙な関係、メルビーナの身体の具合)を全て棚上げ状態のまま終わってしまったのは残念でならない。なにもかも有耶無耶になって消化不良なままというのはあまりいいことではないけれど、作者なりのこだわりが随所に見受けられたのも事実で、そういうところは好きなんだなあと改めて思った。



【今回読んだコミック】
タイトル作者 出版社第1巻発売年度
アンダンテ 1〜3巻小花美穂 集英社2001年