12月30日
9月下旬戸隠地区の山林では森林組合の手により間伐作業が行われていた。伐倒され
た木材は、スイングヤーダによる集材作業で集められ、これらをブルドーザの牽引で林道脇の
山本土場まで運ぶ、そこで待っているプロセッサーが一本一本グラップルアームで掴み上げ、根
元の曲がった部分を切り取って市場に出せる規格に採材して土場に積み上げる。この現場の
一連作業のように機械力に頼れるところは、効率的な作業が可能であるが、昭和38年ごろは伐
倒した後の集材は馬力に頼る現場が多かった、これは旧望月町内の財産区有林の施業でみら
れた作業風景である。
スイングヤーダは、方向を自由に回転出来る ブームの先に延ばしたワイヤーで、200m先 の木材を巻き上げる。排土板もつけているので 作業道の開設機能も併せ持っている。 | 昭和38年頃、旧望月町(現佐久市)内の財産区 有林、当時の規模の大きい公有林は常雇いの労 務組織を有して直営の森林施業を行っていた。生 産木材の搬出風景。 |
ブルドーザーは間伐材を束ねて、林道端の山 本土場まで曳きだしていく。力に任せての地曳 き方式である。 |
馬は主要な動力源で、林内の小運搬、土場までの 地曳き集材など小回りの効く足回りのよさが貴重な 戦力であった。 |
プロセッサーは、グラップルアームで丸太を掴ん で枝払いや材の長さを測定しながら玉切る機能 などコンピューター制御の多機能を有している優 れものだ。 |
林道端まで曳きだされた材木は、トラック積みがし易 いように丸太でを組立てられた盤台に積み上げられ た。馬主は馬方さんと呼ばれて出材を請け負う活躍 の時代だった。 |