* 犬を飼う前に *


1.どんな犬種が良いか?

●純血種? MIX?
    純血種の場合はその犬の将来の姿や性質がある程度は予想でき、自分の好みの犬を選ぶことが出来ます。遺伝による先天性の病気、皮膚のアレルギーや関節の病気など、比較的高い確率で現れます。
    MIXの場合は、先天性の病気にかかりにくいという利点があります。しかし、どんな姿になるかどんな性格になるかなど、犬の性質が予想できません。成長したらかなり大きい犬になってしまったり、癖のある犬になってしまったと言ったこともあるでしょう。しかしその反面、将来が楽しみな犬であるとも言えます。
●オス? メス?
    室内で飼う場合、オスは家具などにマーキングをするのでトイレのしつけは念入りにする必要があります。また、飼い主に対してマウンティング行為を行ったり、攻撃的になる時期があります。オスはメスに比べて、リーダーになろうとする気持ちが強いようです。人間がリーダーであるということを理解させることが重要です。
    メスはオスに比べると力は弱いので飼いやすいですが、発情期には気を使う必要があります。これらの問題を回避するために去勢手術や避妊手術という方法がありますが、その場合には本当にその方法が適切なのかということをよく考える必要があります。
●子犬? 成犬?
    子犬から飼う場合は見た目の愛らしさに惑わされず、その犬が成長した後の姿を知ることも重要です。想像していた姿と全く違う姿になってしまうこともあります。
    成犬から飼う場合はすでにしつけや訓練がなされているというメリットがあります。しかし、その犬の性格を知ることが大切です。見た目では気付かないような性格上の問題を抱えている場合もあるからです。
●小型犬? 中型犬? 大型犬?
    小型犬は食欲は少ないですが贅沢な食事を好む犬もいます。また、体が小さいために甘やかされがちでわがままになる傾向があるので気を付けましょう。
    大型犬や中型犬は落ち着いた性格で飼い主に従順な犬が多いようです。運動量は豊富なので広いスペースで十分な運動をさせましょう。小型犬に比べると、食事代やフィラリアの薬代などの経済的な負担が大きくなります。
●室内犬? 屋外犬?
    室内で飼う場合は大きさよりも性格のよさで選ぶようにします。室内で大型犬を飼う場合は、落ち着きのある犬を選ぶようにしましょう。また、お散歩の時に十分な運動でストレスを解消させてあげることが大切です。犬の出入りする場所は危険なものや美味しそうなものが落ちていないか、毎日チェックします。
    屋外で飼う場合は、金属製の鎖をつけたり門を閉めておくなど、勝手に外に出ないような工夫をしましょう。
●短毛種? 長毛種?
    短毛種は比較的に簡単な手入れだけで済みます。しかし、長毛種は毛のもつれをといたりするために時間がかかります。抜け毛の量は犬種によって異なります。季節の変わり目に抜け毛の量が増えると言われていますが、今では栄養価の高いフードを与えているため、季節に関わらず一年中抜ける量が多いこともあります。


2.犬を迎える前に準備するもの

●幼犬用ドッグフード
    手作りのご飯を与えない場合、とても重要なことです!
    バランスの取れた栄養価の高い幼犬用のドッグフードを用意します。保存方法や経済性を考えるとドライタイプがおすすめです。犬はウェットタイプを好んで食べますが、ウェットタイプばかり与えているとドライタイプを食べなくなり歯やあごが弱くなります。歯やあごを丈夫にするためにもドライタイプがおすすめです。ただし、どのタイプにも言えることですが、フードによってはアレルギーを起こす子犬もいるので気をつけましょう。
●食器
    少なくとも食事用と飲み水用の2つが必要です。色々な種類のものがありますが、ステンレス製のものが丈夫で衛生的です。
●トイレとトイレシーツ
    室内犬の場合、必須です。子犬のうちは回数が多いのでかなりの量のシートがかかります。成犬になるにつれて外で行うようになります。しかし、成犬になっても室内でする場合もあります。ペットショップでセールがある時に買いだめしておきましょう。
●ケージ
    室内犬の場合に必要です。成長した大きさに合わせて購入します。犬が落ち着ける場所に設置します。部屋のすみが良いです。
●首輪とリード
    成長するにつれて首回りも太くなるので、子犬のうちは何回か買い換えることになります。首輪の間には人差し指と中指が入るくらいの余裕を持たせます。リードは1メートルくらいのものが使いやすいです。また、5メートルくらいの伸び縮みする長いリードがあると遊ぶ時に便利です。
●グルーミング用品
    短毛種はラバーブラシや獣毛ブラシを使います。長毛種は金属のピンがラバーに埋め込まれたピンブラシでブラッシングした後、金属製のくしで毛をすいてやります。その犬に合わせて使用する用具を工夫しましょう。また、長毛種の場合にはハサミを使って、目にかかる毛や肛門の周囲の毛、指の間の余分な毛を切ってあげましょう。
    爪切りは室内犬の場合に必要です。室外犬の場合には外で運動することで(穴を掘るなど)自然に摩耗します。
    シャンプー・リンスを選ぶ場合はその犬の皮膚に合ったものにしましょう。あまり頻繁に洗うと皮膚が荒れるので月に1度くらいが目安です。子犬の場合は怖い思いをさせないようにボウルなどに入れて洗うと良いです。また毎日のお散歩の後に蒸しタオルで体を拭いてあげましょう。
●おもちゃ
    犬とのコミュニケーションには必須アイテムです。小さいボールなど、飲み込む恐れがあるものは与えないようにします。・・・しかし、犬種によっては大きさによらず、細かくすることで食べたり飲み込んだりするので気を付けましょう。


3.最後に・・・

現在の犬の平均寿命は約10年から15年です
場合によっては20年もの長い間、付き合うことになります
当然、犬も歳をとるにつれて
人間と同じように足も腰も弱っていくでしょう

しかしながら
簡単に投げ出すことは出来ません

我が家にやって来たその日から
犬は家族同然の存在となるのです・・・



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