海軍戦力比較

ヘリック共和国軍



水陸両用型戦闘機械獣


RZ−003 バリゲーター ワニ型
  地球人の少年が設計したワニ型ゾイド。水陸両用の機体で、川や沼などでの戦闘を得意としている。
  現在、共和国軍はウルトラザウルス、フロレシオス、といったかつて海軍の主力であったゾイドを悉く失っており、現在海軍に配備されているのはこのバリゲーターのみである。バリゲーターと帝国海軍のブラキオス、ヘルディガンナーでは元の開発時期が違いすぎ、とてもではないが勝負にならない為、海戦時には空軍や沿岸からのの支援が必要である。バリゲーターの真のターゲットは沿岸等をうろつく小型ゾイドなのだ。




ガイロス帝国軍(暗黒軍)

水陸両用型戦闘機械獣

EZ−012 ブラキオス 雷竜型
  旧ゼネバス帝国が開発した、水陸両用型の中型重戦闘ゾイド。頭部と脚部にソーラージェネレーターを装備しており、無補給での長期間の作戦行動が可能で航続距離が長く、また重砲撃戦の長時間持続が可能である。共和国側のウルトラザウルスの小型版的なゾイドで、陸軍と海軍両方に配備されている。海軍では主力艦隊を構成し、海戦および上陸作戦時の支援砲撃で威力を発揮している。また、ヘルディガンナーと共に海兵隊を構成し、上陸作戦も自ら果たす。陸軍では強襲戦闘隊の一翼を担っているが、元々海戦用に開発されたゾイドの為陸上での運動性はやや落ちるのはいたしかたないところだ。
  旧大戦時は格闘戦は不得意なゾイドであったが、西方大陸戦仕様ではキラーバイトファングを新たに装備し、格闘戦も可能となった。


EZ−047 マッカーチス ザリガニ型
 マッカーチスはアイゼン・ドラグーンに所属する水陸両用ゾイドである。全長9メートル足らずという、従来の小型ゾイドとコマンドゾイドの中間に位置するサイズの機体ながら、中型機をも上回る重装甲と多彩で強力な武装を誇り、従来の小型ゾイドのレベルを超えた戦闘力を秘めている。特に、接近戦用のハイパーキラークローと、砲撃戦用の加速ビーム砲は強力である。
  大部隊による集団戦闘を得意としているが、スモークディスチャージャーや偵察用の小型飛行艇も搭載されており、単独での強行偵察任務にも活躍する。また、各部の武装は組替えが容易な構造になっており、前線において臨機応変に武装を変更可能である。
  マッカーチスが真に恐ろしいのは、魔の海域トライアングルダラスの強電磁波の影響を、全く受けずに航行可能な点である。これは帝国軍が新技術を開発したのか、もしくは原形となっているザリガニ型野生ゾイドに、元々強電磁波に対する耐性があるからだと考えられる。トライアングルダラスの環境に悪戦苦闘するウルトラザウルス率いる共和国艦隊の前に初めてその姿を現した際、その悠々と航行する様は共和国艦隊を絶望のどん底に陥れた。






空軍戦力比較

ヘリック共和国軍


飛行型戦闘機械獣



RZ−010 プテラス 翼竜型
中央大陸戦争時代には、大型ゾイド サラマンダーと共に共和国空軍の主力を担っていた。低空性能やホバーリング能力も優れており、戦闘機として第一線を退いた後は戦略爆撃機に転換され使用された。武装搭載量が少ないのが欠点だが、陸戦ゾイドにとっては充分脅威的存在である。
  しかしZAC2100年2月現在、共和国軍はサラマンダー、レイノスといった空戦ゾイドを失っており、プテラスを再び主力戦闘機としても使用せざるを得ない状況である。プテラスよりも帝国の主力機であるレドラーの方が後発機で遥かに高性能であり、共和国空軍は非常に苦しい戦いを強いられ、制空権は殆ど帝国軍が握っているのが現状である。この状況を打破する為には、サラマンダー、レイノスの復活や、さらなる新型空戦用ゾイドの開発が必要であろう。




RZ−019 ダブルソーダ クワガタ型
  ゼネバス帝国のサイカーチスの対地攻撃に悩まされた共和国軍が、対抗馬として開発したゾイド。地球の現用兵器では攻撃ヘリにあたるゾイドであり、低空での飛行と対地攻撃を得意とするが、ある程度なら空戦も可能である。陸戦型小型ゾイドにとっては驚異的存在だ。また、上空からの偵察能力も高く、強行偵察任務に就いたり、ゴルドスとの連携で共和国軍の哨戒線を形成する。
後発機であるため、サイカーチスよりも性能面で上回っており、直接対決はダブルソーダの方が若干有利である。
西方大陸戦争においても、共和国軍はサイカーチスの対地攻撃の脅威に悩まされ、急遽本国でダブルソーダを量産、西方大陸へ増援として派遣した。現在では主に陸軍の強襲戦闘隊や強行偵察隊等に配備されているが、空軍に所属する機体もある。
  ZAC2100年2月時点において、制空権は殆ど帝国側にあるが、こと低空での戦いにおいては、このダブルソーダの活躍により共和国側も善戦している。
  戦史においては、アタックゾイド部隊「ブルーパイレーツ」所属機や、『チェスター教授救出作戦』における活躍が有名である。
  西方大陸戦争においても、強行偵察部隊が自らの危険を顧みず崩壊するオリンポス山遺跡に降下。コマンドウルフ・パイロット『トミー・パリス中尉』を乗機のコクピットごと救出し、貴重なオーガノイド・テクノロジーのデータを回収するという、珠玉の活躍を既に見せている。


RZ−029 ストームソーダー テラノドン型
  共和国軍がブレードライガーと共に開発した、オーガノイド・システムを搭載する新世代ゾイド。共和国軍がキングゴジュラス以来40年ぶりに新規に開発したゾイドである。帝国側の飛行ゾイド、特にレドラーを参考に作られ、一見すると帝国ゾイドかと見まごうフォルムを持つ。武装もウイングソードなど格闘戦用の装備が多く、レドラーと同じく接近戦で敵を切り裂く戦法を得意としている。
  共和国空軍は「サラマンダー復活計画」が遅々として進まず、レドラーに対抗し得る飛行ゾイドを持たなかった為、制空権を帝国軍に押さえられてきたが、このストームソーダーの完成によりようやく反撃に転ずる事が可能となった。量産なったストームソーダーはレドラーを圧倒。西方大陸の制空権は、共和国軍が奪取する事に成功したのである。ストームソーダーを戦闘機として運用する事により、プテラスは再び爆撃用ゾイドとしての運用が可能になった。ストームソーダーとプテラスの戦爆連合は帝国軍の補給部隊を強襲し、帝国軍の補給線を寸断する事に成功。これにより帝国軍は補給不足に苦しむ事となった。ストームソーダーはブレードライガーと共に、共和国軍反撃の契機となったのである。


RZ−039 レイノス テラノドン型 テラノドン型
  中央大陸戦争末期、制空権奪回のためゼネバス帝国のレドラーに対抗して共和国が投入した超音速戦闘機械獣、それがレイノスである。標準装備では射撃装備を持たず近接戦闘に特化しているレドラーに対し、3連装ビーム砲、75mmバルカン砲、ミサイルといった射撃戦を重視した兵装を誇っているのが特徴。機体の軽量化により種々の装備が搭載可能となっており、背部の高性能レーダーは、攻撃システムと連動して戦闘時におけるパイロットの負担を軽減する。後部のジャイロDシステム姿勢制御機構は優れた旋回性能を発揮し、機動性が高いためデスザウラーの荷電粒子砲を回避するのも十分可能。アフターバーナー使用時に到達する最高速度はマッハ3.3で、レドラーの最高速度マッハ3を上回る。中央大陸戦争、続いて第一次大陸間戦争でも活躍したレイノスは、一撃離脱戦法を得意とするレドラーに対し優れた旋回性能を活かしたドッグファイトを展開。互角以上の戦果を上げ続けた。
  40数年前の大異変で絶滅寸前に追い込まれてしまったため、今次大戦への実戦投入は見送られていたが、共和国の長年の保護政策によって、ZAC2101年初頭には戦闘ゾイドして戦場に送り出せる程に個体数は増加した。共和国軍はその頃、暗黒大陸への上陸作戦に向けた部隊の増強を進めていたが、空軍力の増強が問題であった。ストームソーダーは最強の空戦ゾイドであるが、オーガノイドシステムを搭載しているので生産に手間が掛かり、更にコストが高い為大規模な量産が難しかったのである。しかし暗黒大陸戦は敵地に攻め込む事になる為、大規模な空軍力の増強は何としても不可欠であり、コストパフォーマンスの高い空戦ゾイドを求めた共和国司令部は、技術班にレイノス復活を指令した。直ちに量産体制が整えられ、再び戦場に姿を現したレイノスは、オーガノイドシステムを使用していないためストームソーダーより格段に扱い易い機体であり、瞬く間に共和国空軍の多数を占めるに至った。そして宿敵レドラーと新たな戦いを繰り広げるのである。


ガイロス帝国軍(暗黒軍)

飛行型戦闘機械獣

EZ−005 レドラー ドラゴン型
  共和国軍の大型飛行ゾイド、サラマンダーに苦しめられたゼネバス帝国軍が、対抗戦力として開発した高高度空中戦闘用の超音速ゾイド。可変翼により、高い運動性能と高速飛行性能を誇る。このレドラーの最大の特徴は、その翼も含めて非常に頑丈な機体と、標準武装はストライククローとテールスタビライザーに装備した可変レーザーブレードのみという驚くべき事実である。この可変レーザーブレードで、すれ違いざまに敵を切り裂くという凄まじい戦法が最大の必殺技なのだ。この事から、パイロットには高い技量が要求される。標準武装のままでは火器が一つも無いのは高速飛行性能を優先している為で、通常は接近格闘戦のみの純粋な戦闘機として運用される。もちろん機関砲やビーム砲、空対空ミサイルを追加すれば射撃戦にも対応可能だ。また対地ミサイル等を装備する事で攻撃機・爆撃機としての運用も可能だが、武装積載容量はそれ程多くは無い。
  ゼネバス帝国仕様では名前の由来の通り、カラーリングはレッドであったが、西方大陸戦争におけるガイロス帝国仕様では、現在のガイロス帝国のイメージカラーであるパープルになっている。ガイロス帝国はこのレドラーを旧大戦時においても空軍の主力として使用していたが、西方大陸戦争においても再びかつての様に空軍の主力ゾイドとして投入した。
  現在では共和国軍はサラマンダーを配備しておらず、配備されている空戦ゾイドはプテラスとダブルソーダのみの為、レドラーにとって敵はいない。プテラスとダブルソーダではレドラーに対抗する事は非常に困難であり、従って制空権は殆ど帝国軍のものとなっている。本来のライバル機は、共和国軍がこのレドラーに対抗して開発したレイノスであるが、このゾイドの復活は未だなされていない。ZAC2099年現在、西方大陸の空はレドラーの独壇場である。


ストライクレドラー ドラゴン型
   レドラーにCP−09ブースターキャノンを装備した形態。
  第二次大陸間戦争では当初、レドラーの活躍により帝国側が制空権を握っていた。共和国軍のプテラスでは開発された時期の異なるレドラーには対抗出来ず、レドラーは西方大陸の空の王者であった。しかし、共和国軍が40年ぶりに開発した新型飛行ゾイド、ストームソーダーを戦線に投入してきた事で状況は一変する。ストームソーダーとレドラーの戦力差は5対1から10対1と言われ、レドラーは一転して大苦戦を強いられる事となり、帝国軍は制空権を奪われてしまう。
帝国軍はレドラーを改造強化する事により、共和国軍の勢いを食い止める事を計画。帝国本陣から北エウロペ大陸をカバーできる飛行能力と戦闘力が要求された結果、帝国軍開発部はブースターキャノンを開発した。ブースターキャノンはレドラーの航続距離、速度、砲撃力をアップさせる効果があり、これを装備した形態は「ストライクレドラー」と呼称された。ブースターキャノンはまずプロイツェン騎士団に供与されテストされた後、正規軍にも供与され、ZAC2100年7月の第2次全面会戦には、PK師団所属機を初めとした多数のストライクレドラーが投入された。
  戦場が暗黒大陸に移った現在でも、帝国空軍にはこれといった戦力増強がなされておらず、今もって帝国空軍最強のゾイドはこのストライクレドラーである。ストライクレドラーはレイノスに対しては有利に戦えるものの、ストームソーダー、サラマンダーに対しては苦戦を強いられており、暗黒大陸の制空権は共和国側に握られているのが現状である。


EZ−018 サイカーチス カブトムシ型
  ゼネバス帝国が開発した、地球の兵器でいうところの攻撃ヘリにあたるゾイドである。また、偵察機としても運用された。対地攻撃能力が高く、小型陸上用ゾイド相手に無類の強さを発揮する。この様な運用をされるゾイドはこのサイカーチスが初めてであり、共和国軍にとって頭上の脅威となった。その為共和国軍は、ライバル機であるタブルソーダを開発するに至ったのである。戦史においては中央大陸戦争の「国境の橋を巡る戦い」において、『トビー・ダンカン少尉』のサイカーチスが、ただ1機で渡河を試みたバリゲーター部隊を全滅させ、『フロスト少佐』率いるイグアン空挺部隊「赤い鳥(カージナル)」を援護する活躍をみせている。ただ空戦能力は低く、プテラス等戦闘機型ゾイドとの空中戦は極めて不利である。
  西方大陸戦争仕様では、ライバルであるダブルソーダとの性能差を縮める為、小口径ながら荷電粒子砲を搭載し火力の増強がはかられている。基本的に陸軍に配備されている。


EZ−044 ザバット コウモリ型
   急降下爆撃機ゾイド ザバットは、ゾイド史上初の完全自動操縦機である。旧大戦時から無人機の開発は試みられ、今次大戦では既にスイーパーと呼ばれる自動操縦システムを搭載した機体が実戦投入されていたが、帝国技術陣は更にシステムの研究を重ね、遂により完成された無人機を実戦配備する事に成功した。こうして戦場に現れた本機ザバットは、完全自動操縦機だけでなく母艦からの無線操縦も可能な機体となっている。最高速度はマッハ2.8を誇り、これは共和国軍のストームソーダー、レイノスには劣るものの、サラマンダー、プテラスの最高速を上回る数値であり、空戦能力はプテラスを上回ると言われている。しかしそれ程の高性能機でありながら、パイロットの安全面を考慮する必要が無いためコストが安く、帝国軍は短期間で大量生産を成功させた。さらに無人機特有の自らの犠牲を恐れない特攻的な攻撃が可能であり、爆撃時の命中率は有人機の2倍近くまで上昇。共和国軍兵士から「死神」と恐れられる事になったのである。
  ザバットの主武装は腹部の自走型ホーミングボムで、これはただ敵に直撃する他、一旦地表に着地してから敵に突進する事が可能で、ゾイドの脚部を破壊するのに極めて有効である。いかに大型ゾイドといえど、脚部を損傷しては行動に支障をきたしてしまう為、この攻撃は非常に効果的であると言える。コクピットの換装で有人飛行も可能であり、こちらはステルス性能および赤外線スコープ、ドップラーレーダーなど優れた索敵能力を活かした偵察機として活躍する。
  帝国摂政プロイツェンはZAC2101年1月、大量生産したこの機体を改造ホエールキングに大量に積み込み、ウルトラザウルス破壊作戦に使用した。ザバット爆撃隊は命中弾3発を与えウルトラを中破させたものの、残念ながら完全破壊には至らなかった。しかしながら、共和国軍の目論む暗黒大陸上陸作戦を遅延させる事に成功し、共和国軍はなんとかウルトラザウルスは守ったものの、ザバットの大群の力に恐怖したのである。

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