ゾイド・コラム


第1回: 幻と化した「ゾイド2 ゼネバスの逆襲」MSX2版

  80年代後半のゾイド第1次ブーム時、東芝EMIからファミコン用に「ゾイド 中央大陸の戦い」と、その後継である「ゾイド2 ゼネバスの逆襲」というRPGが発売された事は、昔からのファンには記憶に残っているかと思います。
  1作目の「ゾイド 中央大陸の戦い」は、MSX2にも移植されて発売されていました。ファミコン版に比べると知名度が格段に低い様ですが、兎にも角にもこれが初のパソコン用のゾイドゲームと言えるでしょう。
  更に知られていない事ですが、2作目の「ゾイド2 ゼネバスの逆襲」も一時期MSX2への移植計画が存在し、MSXマガジンなどの発売予定表に掲載されておりました。残念ながら、数ヶ月後には発売予定表から姿を消してしまい、画面写真などは全く公開され無かった事から、恐らくかなり早期の時点で開発が打ち切られたものと推測されますが、兎にも角にも一度は移植される予定があったのです。
  さっさと発売予定から消えたのは、ちまちまと画面写真が公開されつつも結局は発売される事の無かったアスキーの「火星甲殻団」や、FMタウンズにおける「R-TYPE」など、いつまでも発売予定表に居座り続けた未発売ゲームに比べると潔かったですね(笑)。でも、ゾイドファン兼MSXユーザー(私は当時2+を所有していました)としては、なんとか発売して欲しかったっスよ。

  MSX2は、パソコンとはいえモニターにはTVを接続して使用するというものである事もあってか、ファミコンからの移植ゲームは多かったです。「ゾイド 中央大陸の戦い」の他に、「ドラゴンクエスト」「ドラゴンクエストII」「高橋名人の冒険島」「ファイナルファンタジー」「SDガンダム ガチャポン戦士2 カプセル戦記」とったゲームが移植されて発売されていました。
(2002/7/31)

第2回:ブロックスのストーリー

  ゾイドブロックスのストーリーは、電撃ホビーマガジンの記事ではあくまで従来のバトルストーリーと同一の世界観と設定されており、ブロックス第一弾のパッケージ解説文もそれと相反するものではなかったので、私もバトストと同じ世界観なのだと解釈していました。ですが、この間発売されたフライシザースとシェルカーンのパッケージ解説文には、「惑星Zi中央大陸を支配する強国が、反乱勢力撃滅のための新型ゾイドを開発した。」と書かれているじゃあないですか!  これってもしかしてストーリー設定のリセット!?  ヘリック共和国ともネオゼネバス帝国とも書かれていないところを見るに、ブロックスシリーズはトミー公式の設定では、従来のゾイドとは世界観が異なるという事なんでしょうかね?(^_^;;  昔からのゾイドファンとしては気になるところであります。

  もっとも、元々1999年にゾイドを復活するに当たって、トミーとしては昔からのバトルストーリーの続編ではなく、まったく新しいストーリー設定で復活させるという案も考えていたんですよね。復活以前にコロコロコミックに掲載された記事では、帝国VS反乱軍という図式を模索しており、今回のブロックスのストーリー設定には、当時の記事の記憶を呼び覚まされた次第です。
(2002/8/2)

第3回:ゴジュラスギガについて

  おもちゃショー等でお披露目されたゴジュラスギガですが、その後雑誌等の掲載写真でも形状に変化が無いところを見ると、もうこれが決定デザインの様で。結局のところ「公式ファンブック3」掲載のデザイン画ほぼそのままみたいですね。デザインは結構ディテールが細かくて原点回帰的な印象を受けますが、尻尾のディテールが単調なのがちょっと不満です。初代ゴジュラスでは可動しないにも拘わらず、尻尾の側面にポリキャップを大量に配置してディテールを演出していた訳ですから、ギガも尻尾側面にポリキャップを配置欲しかったところなのですが・・・。また、ハードポイント(小さい武器を付けられる棒)が殆ど見当たらないのも不安なところです。これは新ゾイドの殆どに言える事ですが、
もっとハードポイントを増やしてカスタマイズ性を訴求した法が良い様に思えるんですけどね。
  頭部が大きくなってしまった事を逆手にとって、ギガノトサウルス型としたのはなかなか良いかと。ギミック面では、かってジェノザウラー開発時に成し得なかった、ゴジラ型からティラノサウルス型への姿勢変形をついに実現し、さらにゾイドとしては初めて口腔内に舌があるとかで、非常に期待しております。
  カラーリングに関しては、私としてはちょっと・・・という感じで・・・。腕部と脚部が青いのは、キングゴジュラスをイメージしているのでしょうが、頭部のカラーリングがモロに500系新幹線の玩具(500系の実物はもっと渋い印象なんで)を連想させられるんですけど(笑)。ひょっとしてヒカリアンとクロスオーバーとかするんでしょうかね? 例によって、個性付けを狙っているのでしょうけど、ちょっと奇抜すぎるような気が・・・。まぁ色は自分で塗ってしまえば良い訳ですが、青い部分をもう少し暗めにした方が良いんじゃないかと思いますね。
  後、気になるのはGC用ゲーム「ゾイド バーサス」の画面写真です。ゴジュラスギガがロングレンジバスターキャノンを装備しておりますが、実物のキットの方でも装着可能なんですかねぇ? 装着可能ならば、ギガの発売に合わせてゴジュラスキャノンを再生産してもらいたいものです。ケーニッヒウルフの時は、どういう訳かケーニッヒ本体の出荷量に比べて、改造パーツのデュアルスナイパーライフルの出荷量が極端に少なく、結果ケーニッヒ本体の売れ行きの足を引っ張った感がありましたが、ああいう事は2度と無い様に気をつけてもらいたいものです。
  まぁとにかく新作のゴジュラスという事で、発売が楽しみです。ブロックスが結構好調とは言え、遺憾ながらゾイドには全盛期程の勢いが無く、地方では正直チト苦しい部分もありますから、ここはトミーにはしっかり踏ん張って欲しいですね。
(2002/8/5)

第4回:ブロックスの売れ行き

  ゾイドブロックスの売れ行きは好調の様ですね。福岡市中心部の玩具売り場の動向を見る限りでは、第1弾は入荷後一週間以内にパッパと迅速に売れてしまっていました。残っていたとしても、せいぜい高額商品であるダブルアームリザードだけだったりとか。その後、さっぱり再入荷しないんで、もしやブロックスも実質初回限定なのかと心配しましたが(^^;)、第2弾の発売に合わせて第1弾も再出荷された様で良かった良かった。
  後は、如何に売り場の商品を切らさない様にするかという事が課題ですね。ブロックスは組み合わせて楽しむという、レゴやダイヤブロックの様なブロック玩具としての側面が強調されている訳ですから、店頭でラインナップが揃っていないというのは、あまりよろしくない事態かと。
  また、確かに入荷した店では売れているんですけど、田舎の方に行くと元々あんまり入荷していない店舗が多いっぽい点は気になります。なんと言いますか、これまた田舎の方だと入荷すらしていなかったトランスフォーマーG2を連想させられる様な(汗)。
  まぁ継続は力なりで、ブロックスの場合ラインナップが増えればそれだけ組み合わせの幅が広がり、商品としての魅力が増す訳ですから、トミーにはやるならやるで途中で放り出したりせずに長期的視野に立って頑張って欲しいですね。正直言って今まで、ストームソーダーの改造パーツとかバーサークフューラーの換装装甲のバリエーションとか、途中で放り出したモノが多すぎですからのぅ。
(;´Д`)
(2002/8/8)

第5回:アイアンコング・エヴォルツォーネについて

  東京おもちゃショーのレポや電ホビ8月号の写真を見た感想ですけど、いゃあなかなか良さそうですな、コレ! コンセプトモデルという事でディテールはあっさり目ですけど、製品化時には当然細かいディテールが追加されるでしょうし。頭部が小さい様に見えるけど、頭部のデザインは文句なしに良いですね。そして何より格好良いのが機体のあちこちに延びたチューブです。おそらく電力を伝達するケーブルなのでしょうが、まさしくメカという印象を受けますねぇ。製品版ではもっと簡略化されるのかもしれませんけども、メカニカルを演出するアクセントとして重要視して作って欲しいところですね。全身14カ所にモーターを装備し、その殆どが上半身に集中しているとの事ですが、ホントに「ナックルウォーク(4足)から2足立ちへの切り替え」「パンチング&咆哮」が実現したなら、コリャ凄い事ですよ。
  価格も29800円以下を予定と結構しますけど、他のロボット物のラジコンも高価なものばっかりなんで、さして問題無いでしょう。他社のロボット物ラジコンには、ここまで動物の動きを再現するというコンセプトの物は無い様ですから、トミーが「アイアンコング・エヴォルツォーネ」のコンセプトを実現し市場に投入できたのならば、動物型ロボットのプラモをゾイドが実質的に独占しているが如く、動物型ラジコンの市場でもトミーが覇を唱えられる可能性は高いでしょう!

  トミーのロボットのラジコンと言いますと、1991年頃に発売された「TXR」を連想する次第ですが、やはりこの時培った技術が取り入れられていたりするのでしょうかね? このTXR、早過ぎた傑作という感がありますが、現在のロボットブームに乗って再販したら良いんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうね?(^_^) いつまでも、他社のラジコンロボットばかりに美味い汁を吸わせておく必要はありますまい。(笑)
(2002/8/11)

第6回:ゴジュラスギガその2

  今月(10月号)のHJと電ホビで、色々と追加情報が公開されてますな。電ホビの方は開発者のインタビューもあり、情報が充実。キングゴジュラスと担当者が同じだったとは(それにしても、掲載されているキングゴジュラスのラフスケッチは凄すぎる・・・) 。掲載されている写真は、いよいよもって製品と同等のものなんでしょうかね?  心なしか青いパーツの成型色が、以前掲載された試作品よりも暗めになった様にも思われますが、これは単にHJの写真自体が暗めなだけかな?(^^;)   気になるのは、白いパーツの全面に細かい黒い点々が付いている点です。コレ、かなり良い感じで気に入ったんですけど、製品版でも成型色で再現されるんですかねぇ? この点々が有ると無いとでは、見た目の重厚さにかなり差が出てくる気が。値段が高い訳ですから、なるたけクオリティの充実を望みたいところです。
  格闘形態と追撃形態で、眼のLEDの点灯色が切り替わるというのは芸が細かい。基本的な動きはそう奇抜なものではない感じですが、音声ギミックの内蔵や、脚部アンカーの可動とか細かい部分が凝ってますのぅ。背ビレを取る事により、ブロックスやCPを装着可能なジョイントを付けられますから、ブロックスとの連携にも期待が高まります。どうも更なる新製品であるバスターイーグルのキャノン砲は、この背部ジョイントに装着するっぽいですね。となると、CPのゴジュラスキャノンの再出荷は無しという事なんでしょうなぁ。全くもぅ・・・(T_T)。

  ところで、電ホビのブロックスの改造作例では、「ネオゼネバス帝国が中央大陸を完全制圧し、更に西方大陸に侵攻」というストーリーが語られておりますが、これが現在のバトルストーリーの公式設定なんですかね? なんかえらい急展開というなんというか。(^^;)
(2002/8/29)

第7回:カプセルゾイドブロックス

  発売前に小売店向けに告知されていた資料では、ディノタイプ、四足タイプ、昆虫タイプ、スネークタイプ、ウエポンタイプ、植物タイプの全6種となっていたのに、最終的に発売されたラインナップはプラントタイプ、インセクトタイプ、対Z(ゾイド)二連砲の3種×2カラー+モジュールセットの計7種(実質的には4種)となったのは何故なんでしょう?(^^;) 初めて売っているカプセル自販機を発見した時、台紙を見て「あれ? 種類が少ないな・・・、恐竜はどうした?」と思いましたよ、わたしゃ(汗)。
  ブロックスのカプセル版という事で「どんなもんや?」という感じでしたが、200円の割りには思ったよりも大きいですな。いかにコマンドゾイドコレクションが詐欺であったかを実感させられます(笑)。 (あれって元々100円のチョコボールのオマケとして売っていたものなのにねぇ・・・新作のバトルローバーとゴーレム以外)
  かなりパーツも細かくて、作りごたえがあるのは良し。ただ、そのくせミニブックに組み立て方が記載されていないというのはどういう事よ(笑)。まぁ一応ちっこい写真からでもなんとか判りますが・・・。なんか低年齢層は置いてきぼりという印象も受けます。またパーツの精度がちと甘く、結構力を加えないとしっかりはまらない事もしばしば。ここら辺はパート2では改善していただきたいですね。

  パーツは全て通常のブロックスと互換性があり、四角形ブロックの他にカプセルブロックスのみの球形ブロックが付属。ブロック数はインセクトタイプと対Z(ゾイド)二連砲が4角形2つと球形2つを使用しているのに対し、プラントタイプは4角形2つと球形1つという構成になっており、パーツ取りという側面から見るとプラントタイプがちょっとハズレっぽい気がしますな(^^;)。なんにせよ通常のブロックスよりも安価にブロックパーツを入手できる(通常のものよりゴム厚が薄いとかいう話を聞きますが)のは結構なメリットです。カプセルのみの球形ブロックも、見た目が豊かになってなかなか良い感じですし。
  この球形ブロックですが、プラントタイプとインセクトタイプにはPZ(プロトタイプゾイド)という形式ナンバーがうたれており、コア(ブロック部)が完全なキューブ型をしていないのは改造が不完全である為と設定されております。バトスト設定では、ブロックスを開発した軍需企業の試作品というあたりの位置付けなのかと解釈する次第ですが如何に。

  プラントタイプとインセクトタイプは、極彩色としか言いようの無いカラーリングですなぁ。カラーバリエーションが2つある訳ですが、どちらもかなりキてるカラーリングですよ(汗)。私としてはこういうのはちょっと好きじゃないですねぇ(;´Д`)。デザインも正直ゾイドっちゅう感じじゃないですが、これは逆に過去の文献に掲載されている、ゴジュラス等の改造前のゾイド野生体の曲面主体の形状に割と雰囲気が似ている気がします。改造が不完全という設定を反映してこういう形状になっているのかもしれんですね。プラントタイプは2個以上組み合わせると簡単に「ハナアルキ」みたいなのを製作可能です(笑)。だれでも前衛芸術的なものが簡単に作れるのは結構凄い事かもと思ったり(^.^)。
  唯一、対Z(ゾイド)二連砲は冗談抜きで良いですな。これのみ片方(緑色の方)だけカラーリングがまともだし。ディテールが甘いのが難点ではありますが、ゾイドの強化武装としてかなり使いでがあると思います。また、簡単に人型ロボットを作れちゃったりするのもポイント高いですね。
  あとは、モジュールセットですが、これには本家ブロックスの方にも無いジョイントパーツが入っているので、手に入れれば組み合わせの幅がかなり広がりますよ。残念ながら、私は1個しか入手出来なかったのですが・・・。
  正直、対Z(ゾイド)二連砲とモジュールセット以外は2個づつで十分という印象を受けました(笑)。

  カプセルブロックスの売れ行きはかなり好調な様で、福岡では元々あまり入荷しなかった事もあり、一時かなり入手困難になってしまい難儀しました。
  パート2は1個300円に値上がり(汗)、12月中旬発売予定。今回延期された恐竜型やライオン型がラインナップされており期待大です。
(2002/10/26)

第8回:ハピネットJP21限定ゾイド

  ハピネットJP21限定「ゾイド妄想戦記シリーズ」のモルガロクロウスペシャルとゴジュラスマリナーが発売された訳ですが、欲しい人はちゃんと買えたんですかねぇ? 通販では余裕で購入可能な様ですが、店頭売りは殆ど見かけなかった気が・・・。
  福岡の天神界隈ですかと、地下街の「ぴーこっく」には各2個づつ入荷しておりましたが、ブロックス入荷には積極的なダイエー・ショッパーズおよび岩田屋Zサイドへの入荷は無しでした。完全に「玩具屋」のみの取り扱いで、スーパーやデパートでの扱いは無しという事みたいですね。同じくハピネットJP限定だったガオハンターブルームーンの時に比べて、かなり扱う店舗が少なかったですなぁ。
  2種とも現行のゾイドのようなパッケージではなく、ガンプラのような上から被せるタイプのパッケージになっていたのにはちょっと驚き。ゴジュラスマリナーはより内容の多いジ・オーガに比べて圧倒的に箱がデカいですな。パーフェクトグレード並みの大きさじゃんよ。パッケージアートには今回、開田裕治氏が起用された訳ですが、期待に違わない良い出来で、パッケージに関しては満足感は高いです。

  ゴジュラスマリナーの方は資金がなかったんで、結局モルガロクロウスペシャルの方だけ買ったんですけど、箱を開けてびっくり。成型色が変! パチモン臭さバリバリじゃないですかコレは! 我が目を疑うとはまさにこの事かと実感しましたよ。パッケージ写真やWebコミックのものが「ごく薄い黄緑」という感じなのに比べて、実物はもっと鮮やかな「バリバリの黄緑」という感じです。正直騙されたと思いましたね。これは自由と民主主義に対するテロだ(byブッシュ)。まったくよ〜箱をセロテープで止めてさえなかったら、買う時に中身を確認したんじゃが・・・。
  まぁ成型色が変なのは、新ゾイドではよくあることですけども、まさかこういうマニア相手の限定煽り商法でまでそれをやってくれるとはのぅ。担当者を放送禁止用語で罵倒してやりたいというのが正直なところで(核爆)。幸いにして、カスタマイズパーツの方はまともな色でしたが・・・。
マリナーの方はなかなか良い成型色みたいですが、ロクロウスペャルの方はこういう有様なので正直購入はお薦めしかねるものがあります。コンプリートを目指すコレクターや、キャノリーユニットがどうしても欲しいという方以外は避けた方が賢明かと・・・。

  今回の限定ゾイドは、ザらスで扱わないんで金銭的にキツかったです。それぞれパーツを単品で買った方が(もう売ってないけど)絶対安い訳だしねぇ。ゴジュラスマリナーに01、モルガに02とナンバーがうってあり、これからこの限定シリーズは続いていく訳ですが、次買うかは内容次第ですわ。

(2002/10/28)

第9回:ハピネットJP21限定ゾイドその2

  ハピネットJP21限定ゾイドの第2弾が発表されましたが、なかなか興味をそそられる内容ですね。
  帝国側の「アイアンコング・イエティ」は要するにアイアンコングMk-II量産型の成型色を白くしただけのもので、やっぱり3980円もするんならMk-II限定型のパーツを付属させてくれよ〜と思わざるを得ない訳でありますが、アイアンコング寒冷地戦仕様というコンセプト、そして「アイアンコング・イエティ」というネーミングには、昔からのゾイドファンならばニヤリとせずにはいられませんよね。そう、あのアイアンコングMk-II限定型の原型機の1つである、ゼネバス帝国のスパイコマンド”エコー”が開発した「イエティコング」を連想させられるのであります。スタッフも意識してるんだろうなぁ。

  「グリーンホーン」はレッドホーンの共和国仕様という設定が素晴らしい。この設定を疑問視する向きもあるかもしれませんが、私としてはこの設定は大歓迎です。
  以下は私個人の妄想設定の話になりますけど……そもそも共和国は旧ゼネバス帝国領も版図に組み込んでいた訳じゃないですか。ゼネバス帝国滅亡時に、かなりのゼネバスゾイドと将兵がガイロス暗黒軍に吸収されましたが、いくらなんでも全てのゾイドと技術者を強奪する事は不可能。共和国側に接収されたゾイドや技術者も多かった事でしょう。さらに、帝国領の工場施設および野生ゾイドの生息地も共和国側の手に落ちたでしょうから、私としては共和国はゼネバス帝国製ゾイドに関してはかなりのデータを入手し、一部のゾイドに至ってはコピーの生産が可能だったのではないかと解釈しております。旧大戦末期の共和国製ゾイドはキャノピー式コクピットが廃止され、重装甲化が進むなどゼネバス系の技術を積極的に取り入れていますが、はっきり言ってあの時点でレッドホーンとかデスザウラーの共和国軍仕様が登場していても不思議ではないんじゃないか思うのですよね。(こう考えてみると、シールドライガーは占領したサーベルタイガー生産工場をガシガシ使用して研究された可能性大ですな)
  つ〜訳で今回の「グリーンホーン」には至極納得という感じです。まぁグリーンホーンの戦線投入は今や同盟国となったガイロス帝国からの技術支援によるところが大きいという設定なのでしょうけど。レッドホーンの第二次大陸間戦争仕様についての完全なノウハウは、やはりガイロスとネオゼネバスの専売特許でしょうからね。
  付属のカスタマイズパーツが、アタックブースターであるというのには驚かされました。なんか設定的にチト無理のある様な気もしないでも無いですが(汗)。ブースター部分は基本的に回避運動時の瞬発力向上や一時的な行軍速度アップに使用し、あくまでメインはビームキャノン部による火力向上という設定だったら納得できるのですけど。
  トミーにはそろそろアタックブースター単体の方も再出荷さて欲しいものですが、一体どうなっているんでしょ(^^;)。

  気になるのは実際の商品の成型色です。現在通販サイトで公開されているものは全くもって申し分無い出来ですが、これはあくまで塗装済みの見本ですからねぇ。新ゾイドは写真と実際の商品で色がまったく違うという事がやたら多いので心配でしょうがありません。モルガ・ロクロウスペシャルの様なフザケた真似は二度としないで頂きたいと心底思う次第です。
(2002/11/1)

第10回:ゾイドコア・ドットコム

  ゾイドコア・ドットコムが開設されましたが、なんの事はない、イー・ショッピング・トイズのゾイドコーナーの模様替えでしたか。まったく気を持たせるような書き方しやがって模型誌め〜。公認ショップと名打っている割に、相変わらず売っていない商品がゴロゴロあるのはなんとも(^^;)。イー・ショッピング・トイズには玩具メーカー各社が出資しており、当然トミーも出資している訳ですが、せめて自社が出資している通販サイトでくらい豊富なラインナップを揃えておいて欲しいですよねぇ。今回ゾイド・コア・ドットコムとして公認ショップを名乗る様になったのですから、通常の小売店には出荷しにくい商品でもせめてここでだけは何時でも買えるようにするべきではないでしょうか。
  大体ネェ、トミーはゾイドのマーケティング戦略がフラフラ迷走しすぎなんですよ。ゾイドコア・ドットコムにゴジュラスギガの開発者インタビューが載っていますが、「ゴジュラスキャノンが一番似合うのでお勧め」と書いてある訳です。でも、そのゴジュラスキャノンがどこで売っているかというとどこにも売っていない(笑)。まったく訳がわかりませんな。こういうカスタマイズを推奨しているにも拘わらずカスタマイズパーツがさっぱり入手できないという状況が約2年以上続いている訳ですが、いい加減なんとかしようとは思わないんですかねぇ。
  ゾイドコア・ドットコムでもオリジナルの色変え商品を出すという事で、これはこれで期待大ですが(値段は通常商品と同じ事を希望)、品揃えの方もトミーの尻を叩いて迅速になんとかして欲しいですね。

  ちなみにイー・ショッピング・トイズの売上から算出されたランキングはヤフーにも掲載されている訳ですが、これはサイトの性格とラインナップの性質上、通常の小売店の売上とは異なったランキングとなっておりますので、玩具株投資家の方々はこのランキングを鵜呑みにして売買計画を立てたりしないようにご注意の程を。このランキングは全体的にタカラ商品が弱くトミー商品が強い傾向にありまして、ランキングに顔を出すゾイド関連商品には普通の小売店には殆ど入荷していないものも多いのが実状です。
(2002/11/10)

第11回:グリーンホーンにCPは付くのか?

  ハピネットJP限定の「ゾイド妄想戦記シリーズ」第2弾の情報が色々出てきましたが、注目は果たしてグリーンホーンにカスタマイズパーツが付属するかどうかですね。
  ネット通販サイトで真っ先に公開された写真にはアタックブースターが装着されており(「実際の商品と異なる場合がございます」という但し書き付きだったけど)、ゾイドファンに大きな期待を抱かせていた訳ですが、その後に公開されたハピネットJPのサイトの画像などでは装着されておらず・・・。で、このたび模型誌などで公開されたパッケージイラストでも、アタックブースターの姿は影も形もなし。これはいよいよもってグリーンホーンにはアタックブースターは付かず、カスタマイズパーツは無し、という事が確定したという事なんでしょうかねぇ。一縷の希望は、公開されたばかりのWebコミック「濃緑の盾」では、アタックブースター付きのイラストも登場していることです。実はアタックブースター付き、という展開だと嬉しいのですが・・・。正直タダの色違いに2580円は高いよねぇ。
  Webコミック「濃緑の盾」は、予想に反して旧大戦中盤(バトスト4あたり?)が舞台となっており、なかなか面白かったです。ブラッディデスザウラーもあくまで旧大戦時の機体という事なのでしょうね。人物の作画はなんか大雑把やなぁという印象も受けましたが〜( ̄▽ ̄;)。第二次大陸間戦争になって、Eシールドの性能が旧大戦時に比べ飛躍的向上しておりますが、そのEシールドの性能向上にはこのグリーンホーンも一役かっているのかなぁと妄想は膨らみます。

    「妄想戦記シリーズ」第2弾パッケージイラストは第一弾に続き開田裕治氏の手によるものですが、今回のものも格好良いですね。パッケージイラストの持つ力を再確認させられます。この開田氏のパッケージイラストは、色々と文句も多い「ゾイド妄想戦記シリーズ」において、唯一文句なしに絶賛の声が圧倒的な部分ですので、これからも続けていってもらいたいですね。
(2002/11/27)

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