G1TFのLDBOXには、90年代中期にタカラから発売されたものと、90年代後期にパイオニアLDCから発売されたものが存在します。現在では、パイオニアLDC版の方が入手が楽と思われます。

初作トランスフォーマーのLDBOX

タカラ版コンボイセット タカラ 戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー コンボイセット
C−376 50,000円(送料・税込み) 通信販売・完全予約限定生産品
1994年3月5日予約締切 CLV 9枚組18面
第1話〜第35話収録 890分 日本語音声(デジタルモノラル)
   タカラから発売された記念すべき最初のLDBOX。オリジナルマスターからのダイレクトD2編集によるマスタリング。初作TFの前半35話を収録している。収録順およびエピソードナンバーは日本での放送順に準じている。通販限定の完全予約限定生産品であった。特典にはCF集とブックレット、さらに当時行われていたトランスフォーマーテレフォンを収録したCDが付属する。CF集には初作TFの全てのCFが収録されていると思われ、当然ながらそのショッキングな映像で話題を呼んだ「コンボイが死んだ!」のCFも収録されている。しかしながら、エアーボットVSスタントロンの初期CM(BGM違い)が残念な事に収録されていない。品番は、C−376と、玩具シリーズを引き継ぐナンバーが打たれている。ボックスイラストは、初作初期の玩具のパッケージ裏に使用されていたもの。
   広告には、「受注数が一定に満たない場合発売を中止させていただく場合がございます。ご了承ください」という脅し文句が書かれておりましたが、無事に発売されて良かった良かった。(^^;
  発売当時、凄く欲しかったのですが、50000円という価格はちっょと手が出ませんでしたわ。(^^;)    歯軋りしながら見ているしかなかったのは本当に辛かったです。
通販限定で一般販売店では売らないという事で、店頭在庫にも期待できないし入手はもうあきらめてましたね。それがめぐりめぐって入手出来るとは・・・・まったく運が良いとしか言いようがないです。ちなみにΖガンダムのLDBOXも同時期の発売で、両方欲しい人にとってはどちらを優先させたかがその後の明暗を分けたと言えます。Ζはバラ売りもされて初回特典に拘らなければ楽に入手出来ましたが、TFの方はそうはいかなかったですからねぇ。(^_^;
   画質は『日本国内に現存するオリジナルマスターからのダイレクトD2マスタリングによるLD化』とは言うものの、どうも原本がかなり損傷している様で、あんまり良くありません。特に、初めの3話(パイロット版)には盛大にノイズが出る箇所があります。まぁ、LDの中には「失われた地平線」みたいに原版欠落により一部静止画なんてものもありますので、それらに比べたら遥かにマシですけどね。何にせよビデオよりは画質は上です。DVD化する暁には、これらのノイズをデジタルウルトラシリーズの様に取り除いて欲しいものです。
   基本的に、パイオニア版と内容は一緒です。
一万円で売られてます。もちろん新品よ。    コンボイセットは通販以外に、イベント等でも販売されていました。写真は98年秋のホビーキャラバンin福岡のタカラブースにて。私が購入したのはこの時です。なんせ入って真っ直ぐの通路にブースがあったもので一目で目に付きました。実は既にパイオニア版の発売の発表があり予約していた後でしたので、この値段を見て愕然としましたね。(笑)  まぁ、パイオニア版が出るからこの値段だったんでしょうけど。  同行した友人によれば「嬉しい様な悲しい様な何とも言えない顔」をしていたそうです。(^^;  ま、結局買っちゃったんですけどね。この時点で特典のブックレットが異なる事は予想していましたし、本宅と別荘の両方にTFのLDを備えているというのも良いかなと思ったものでして。

   イベント開始時は5個ぐらいありましたが、結局終了時には全部売れていました。
写真の下2つは段ボールに入れられていますが、通販で買った人にもこの輸送用段ボールに入れられて送られてきたそうです。
中ジャケット    パイオニア版と異なり、ジャケットイラストには玩具のパッケージイラストが使われています。コンボイセットにはサイバトロンのイラストが使われておりました。
あと、一度開封すると、箱に綺麗に戻すのが大変です。(^^;
   CDはパソコン雑誌の付録みたいな感じで、最後のジャケットの中に入っております。初作当時のTFテレフォンが全て収録されていおり、アニメとは異なるストーリーで続々と展開していくスクランブルシティ計画が最高です。他に、アトラクショー用の音源も収録されています。
ブックレット アニメ用設定画
   ブックレットでは、ミクロマン、ダイアクロンからTFに至る道のりが詳しく解説されています。サイバトロン・デストロンという軍団名の他にも幾つかの候補があったとの事。他には試作品の紹介や未発表画稿、開発者や声優のインタビューが載っております。さらにブックレットの大半を占めるのがなかなか目にする事のないアニメ版の設定画で、サイバトロン全員の分がかなり詳しく掲載されており貴重な資料となっています。このアニメ版設定画は、パイオニア版ブックレットには正面図のみしか収録されておりません。あとディフォルメのTFであるPDトランスフォーマーにも触れられており、裏表紙にも描かれています。
ニュータイプの広告    当時発売告知の広告は、ホビージャパンとニュータイプにひと月だけ1ページの広告が載っていました。(写真はニュータイプ1994年4月号です)  どうも他の雑誌には載っていなかった様で、なんか明らかな宣伝不足の様な気がしますね。  しかも広告は一ヶ月しか出してなかったですし。(^^; ガリアンの時はふた月出していたのですけどねぇ。まったく発売された事に気が付かなかった人が多いのも判ります。当時からマニアは連絡網が完備されていたのかもしれませんが、私なんかにとって当時情報元はアニメ誌ぐらいしかなかったですから。現在のインターネットの恩恵はつくづく大きいと思いますね。
   唯一違ったのが今は亡きOUTで、1994年4月号にてなんと2ページ使ってTFの特集を組んでくれました。しかも、その号の表紙にはちゃんと「トランスフォーマー」と記載されております。内容は、36話までのメンバーリストに加え、海外での再放送時には実写のコンボイ(モデルアニメ)の映像が部分的に挿入されているとか、日本未放映のトランスフォーマー・リバースという作品があるとか、物凄く情報が豊富でした。記事を担当なさった方によると、2ページの中にどれだけの情報を詰め込めるかという挑戦だったとの事で、その熱意が編集長の理解を得て、表紙にトランスフォーマーのタイトルまで入る事になったそうです。私が海外での展開の片鱗を知ったのはこの記事が初めてでした。


パイオニア版サイバトロンBOX パイオニアLDC 戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー サイバトロンBOX
PILA-1493 35,000円(税抜) 初回限定生産
1998年12月10日発売 1998年10月12日予約締切 CLV 9枚組18面
第1話〜第35話収録 890分 日本語音声(デジタルモノラル)
    タカラ版の発売から4年。ビーストウォーズの盛り上がりを受け、パイオニアLDCから再発売されたバージョン。初回限定生産であるものの、通販限定ではなく通常の店舗で販売された。基本的に内容はタカラ版コンボイセットと同一である。ノイズの位置などから推測するに、タカラ版のマスターを転用していると思われる。それにより、タカラ版より15000円も価格を下げる事が出来たのだろう。タカラ版と異なる点は、ボックスとブックレットとジャケット等である。ボックスはコンボイセットよりも厚くなっている。これは、タカラ版と異なりCDが一応ちゃんとしたCDケースに入っている事が主因である。中ジャケットはタカラ版では玩具パッケージのイラストが使用されていたが、パイオニア版では大張正巳氏等の描き下ろしイラストが使用されている。ブックレットでは市川裕文氏による海外版も踏まえた設定面の解説や、アニメ設定画と玩具のカラー写真を交え、海外版テックスペックを基にしたキャラクター解説がなされている。タカラ版では現実世界でのTFの道程に焦点を当てていたのに対して、パイオニア版のブックレットでは作品世界内に焦点を当てた構成となっている。アニメ版の設定画はタカラ版の様に豊富には載っていないが、中ジャケットの内側にスタジオOX版の設定画が収録されている。映像面で異なるのは、1枚目のディスクの冒頭に出てくるロゴがタカラからパイオニアに変わっている点のみ
    ファンの要望に答える形で登場したLDBOXです。900分で3万5千円というのは、アニメとしては破格の値段設定ですね。なにしろ、同時発売の「バイリンガル・コレクション・スタートレック劇場版」と同価格ながら、収録時間は200分も多いのですから。パイオニアLDCは「NEW DISC FLASH」というLD・DVD情報の載った月刊のパンフレットを店頭で配布しており、この冊子に他のLD・DVD並にしっかりと情報が掲載されておりました。したがって普通のLDファンなら必ず目にしますので、タカラ版の様に宣伝不足という事はありません。ここまでやってて発売に気付かないというのは、ちょっと情報収集の努力が足りないとしか言えませんね。つ〜か、BWのLDBOXがパイオニアから出た時点で、パイオニアから再販の可能性を考慮しなきゃいかんよ。似たような事例はいっぱいあるんだからさ。(^^;
    アニメ誌ではニュータイプがLDBOXの紹介コーナーで取り上げてくれました。有難うニュータイプ! このニュータイプの記事では何故か「バトルスターズ」の時のセルイラストが使用されていたのですが、当然の事ながらこのLDBOXの何処にもそのイラストは収録されておりません。(笑)  NewDiscFLASHでもコンボイセットのBOXのイラスト等、このサイバトロンBOXには載っていないイラストが使用されてました。(爆)  結局パイオニアの広告としてはどのアニメ誌にも載りませんでしたねぇ。
   どちらかと言えば、コンボイセットよりこのサイバトロンBOXの方が好みです。出し入れし易いし、ちゃんとCDケースも付いているしね。(^^)   この中ジャケには何故かビニールが付いておらず、買った時からジャケットが傷だらけだった方もいた様です。そのせいか、以後のものではちゃんとビニールが付く様になりました。



タカラ版メガトロンセット タカラ 戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー メガトロンセット
D−342 50,000円(送料・税込み) 通信販売・完全予約限定生産品
CLV 9枚組18面(一部CAV)
第36話〜第63話収録+日本未放映2話 800分 日本語音声(デジタルモノラル)
一部英語音声有り(アナログモノラル)
   コンボイセットに続いて発売された、第一シリーズ後半28話を収録したLDBOX。オリジナルマスターからのダイレクトD2編集によるマスタリング。特典はブックレットとTFのルーツであるニューミクロマンやダイアクロンも含むCF集と、このBOXの為に吹き替え版が製作された日本未放映の2つのエピソード。および海外版TF主題歌や、玩具のVSYセット(グリムロック、サウンドウェーブ、フレンジーのセット)に付属していたドラマカセット内容と、ミクロマン・ダイアクロンのテレフォンサービスを収録したCDである。日本未放映エピソードのみCAV仕様で、英語音声も収録されている。CF集には、当時の受注会用の映像「エキサイティング トランスフォーマー」が収録されており、その中には2010の初めの数話のダイジェストも含まれている。また、OVAとしてロボットポイント通販で発売された「スクランブルシティ発動編」も収録されている。
   このLDBOXの予約開始時にも、OUTは2ページの特集を組んでくれました。トランスフォーマー・ジェネレーション2が海外でコミック展開されて、戦車に変形するメガトロンが出てきたりしたが長続きしなかったという話や、初代コンボイからヒーロー・オプティマス・プライムまで当時の全コンボイ(スタンプボットも含む!)勢揃いの写真が掲載されていたりして、前回に続いてさらに情報が豊富でした。「海外では電飾ギミック付きのデラックス版のコンボイが発売予定」と書いてあったので日本発売を楽しみにしていたら、日本版のG2バトルコンボイでは電飾が削除されていて残念! なんてこともありました。(笑)  広告は、ホビージャパンに掲載されたのを確認しております。他のアニメ誌は殆ど黙殺・・・悲しいねぇ。(^^;   つ〜か、またしても宣伝不足なんですけど。(笑)   まぁ同じ様に通販限定のメカンダーロボも似たようなものでしたが、判んねぇよ一般人には。これの発売に合わせて、コンボイセットも多少再生産されたそうです。
中ジャケ   ジャケットの構成、アートはコンボイセットに順じ、デストロン側の玩具のパッケージイラストが使用されています。メガトロンがイラストが3バージョンある事と、アストロトレインのイラスト旧バージョンは収録されていませんが、これらはブックレットに収録されています。特典CDの収納方法は、コンボイセットと同様です。
ブックレット   ブックレットの表紙はコンボイセットと違い、海外版玩具のパッケージ裏イラストが使われていました。デバスターがおらず、スカイファイアーなど海外版キャラが描かれているのが特徴です。裏表紙はコンボイセットに順じPDTFを収録。今回はデストロンです。興味深いのはG1時代の玩具の発売リスト。日米英において、当時判明していた限りのラインアップが紹介されていました。また、これ以後のブックレットはコンボイセットとは紙質が変わり、以後HMに至るまで一貫して同じ紙を使っています。



パイオニア版デストロンBOX パイオニアLDC 戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー デストロンBOX
PILA-1494 35,000円(税抜) 初回限定生産
1999年3月10日発売 1999年1月14日予約締切 CLV 9枚組18面
(一部CAV)
第36話〜第63話収録+日本未放映2話 800分 日本語音声(デジタルモノラル)
一部英語音声有り(アナログモノラル)
   タカラ版メガトロンセットの再発売バージョン。基本的にタカラ版と同一内容であり、異なる点はコンボイセットとサイバトロンBOXの違いに準ずる。
ブックレットはデストロン軍団キャラクターの紹介がメイン。
   画質は上巻と同じレベルで、DVD化の暁には改善を期待したい所です。日本未放映の2話だけでも英語音声が楽しめるのが良いですわ。この2話が未放映に終わったのは、スカイファイアー問題によるものと思われます。本編の収録順も日本での放送順ですから、最後の方になってスカイファイアーは大活躍してくれますね。(笑)  日本版の最終話である「破滅の日」は本当は別に最終回でもなんでもなくて、上巻収録の「地球消滅計画」に話が続いております。本当の最終回は「ブルーティカスの復活」ですね。上下巻合わせて、製作者ず本来意図した順番で視聴するのも面白いでしょう。





トランスフォーマー2010のLDBOX

タカラ版2010セット タカラ 戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010セット
VSL−1 50,000円(送料・税込み) 通信販売・完全予約限定生産品
9枚組18面
全話+ザ・ムービー 800分 日本語音声(デジタルモノラル)
   続いて発売された、シリーズ第2作を収録したLDBOX。オリジナルマスターからのダイレクトD2編集によるマスタリング。特典としてCAVで「トランスフォーマー・ザ・ムービー」が収録されており、これのみアナログ音声に英語音声も収録。CAV1枚2面+CAV1面+CLV片面+CLV7枚組14面という構成で、「ザ・ムービー」は1枚+片面に分かれて収録されており、その後に2010の1話と2話が収録されている。ボックスイラストは「2010」時代のものに変わっている。また、品番がVSセットの要素を受け継ぎ、VSL−1となった。ボックス横のタイトルが、コンボイセット及びメガトロンセットと逆になっているので、3タイトル並べた時に整合性が取れなくなるのは改良して欲しかった点。
   どうも前作を通販で買った人に告知が行く方式だった様で、アニメ誌等に広告が載っていなかったです。私も発売された事を知ったのは、アニメ誌の中古屋の広告を見ていた時でした。
   収録されている「ザ・ムービー」は、それ以前に発売されていた単品のものとは違って、何故か音声が日英ともにモノラルになっています。(^^;)  ホント何故なんでしょうね?
ジャケット   ジャケットのレイアウト及び特典CD収納方法は前作2セットに準じますが、内容はサイバトロン、デストロン両陣営(シャークトロン含む)を網羅しています。海外版のみのリリースだったデストロン・バトルチャージャーズ(ラナマック、ラナバウトの2名)まで収録されています。
ブックレット   ブックレットの表紙はザ・ムービーのポスターがそのまま使用されています。裏表紙のPDTFは2010ですが、前のBOXではセパレートしていた合体戦士/兵士達は、今回合体しています。
 特徴としては、ザ・ムービーの資料としてマーヴルUK版TFが見開きで紹介されている事でしょう。また、同時期に放映されていた「G.I.ジョー」の悪の司令官コブラコマンダーにも触れられています。ここら辺、パイオニア版のブックレットよりも優れていますね。
 コンボイセットの続きである開発者インタビュー、試作品の紹介に関しては従前どおりです。アニメ版資料では両陣営の他、ザ・ムービー登場キャラや準備稿も含まれていますが、スカックスゾイドや本編内登場のクインテッサンズ亜種はほとんど収録されていません。特に、ザ・ムービーや序盤で登場しポピュラーになった「5つ頭判事」が収録されていないのは理解に苦しむところです。
 なお、このブックレットにはロボットポイントが封入されており、従来の3セットに収録された特典CDすべてを収納できる専用ケースを交換でプレゼントというサービスがありました。これもパイオニア版と大きく違う点ですね。



パイオニア版2010BOX パイオニアLDC 戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010 BOX
PILA-1499 35,000円(税抜) 初回限定生産品
1999年7月9日発売 1999年5月11日予約締切 CLV 9枚組17面
全30話+ザ・リバース収録 820分 日本語音声(デジタルモノラル)
一部英語音声(アナログモノラル)
   パイオニア版LDBOXはタカラ版と前2巻はほぼ同じ仕様であったが、この2010BOXに至って大幅に仕様が異なる事となった。2010BOXではタカラ版に収録されていたCAV版「ザ・ムービー」を除き、代わりにタカラ版ヘッドマスターズセットに収録されていた「ザ・リバース」が収録されている。この「ザ・リバース」のみ英語音声も有り。「ザ・ムービー」は同時期に単品LDが発売されており、CAVで収録されていてもあまり嬉しくない為、この仕様変更は大英断だと言える。特典は他にCMやザ・ムービーのトレーラーも収録されており、TFテレフォンと「おしゃべりトランスフォーマー」用音源を収録したCDも付属する。ブックレットは玩具のカラー写真を使った紹介等が無くなり、前2巻に比べてかなり簡素化されていた。ブックレットに関しては、少し不満が残るところ。
   画質は例の如しです。ザ・ムービーのトレーラーはちょっとノイズが多かったなぁ。このトレーラーというのは予告編の事で、パワードコンボイカラーのウルトラマグナスとか、サイバトロンシティに襲い来る空を埋め尽くす程のデストロンとか、ワイヤーフレームで描かれたマトリクスとか、本編には無い映像も多数収録されています。当初のアナウンスでは8枚組16面で750分という仕様になっており、タカラ版からCAV版ザ・ムービーを除いただけかと思っていたのですが、我々の願いを汲み取ってくれたのか枚数を増やして「ザ・リバース」を収録してくれました。これで値段は据え置きというのだから本当に有り難かったです。ま、コストが増えたせいかその分ブックレットが簡素になってしまった訳ですが。(^^;  この「ザ・リバース」の収録により、逆に言えばヘッドマスターズBOXの発売の芽が無い事もはっきりしましたね。出来れば、ヘッドマスターズセットに同じく収録されていた海外CF集も収録して欲しかったです。多少高くなっても良いからさぁ。(^^)




トランスフォーマー・ザ・ムービー のLD

創美企画 トランスフォーマー・ザ・ムービー
HCL-7001 5,825円(税抜)
1989年12月16日 CLV 1枚組2面
86分 英語語音声(デジタルステレオ)
日本語音声(アナログステレオ)
   1989年にビデオと同時期に発売された単品LD。記念すべき、初のトランスフォーマーのLD化であった。音声がステレオ(ドルビーサラウンド)で収録されている「ザ・ムービー」のLDはこれのみである。ジャケット裏面の海外キャスト紹介では、『レナード・ニモイ(スタートレック)』等そのキャストの代表作も記載されていた。チャプターが表と裏で2つしかないという、単品版「風の谷のナウシカ」同様の仕様の為、うかつにチャプタースキップボタンを押すと一気に裏面にまで行ってしまうのは難点。
   当時見掛けて凄く欲しかったのですけどねぇ。(^^;)  なんせ謎と化していたユニクロン戦争の真相が判るわけだし。 音声がステレオという事で、今でも探しております。デジタル音声が英語、アナログ音声が日本語とパイオニア版とは逆になっており、ザ・ムービーの映像ソフトの中で最も劇場公開時に近いものだと思われます。


パイオニア版ザ・ムービー パイオニアLDC トランスフォーマー・ザ・ムービー
PILA-1495 4,500円(税抜)
1998年12月22日発売 CLV 1枚組2面
86分 日本語音声(デジタルモノラル)
英語音声(アナログモノラル)
   TFサイバトロンBOXに続きパイオニアから発売された単品LD。音声はモノラルとなっており、大元の素材はタカラ版2010セット収録のものと同一の物ではないかと思われる。予告編も収録されている。創美企画版と異なり、チャプターは予告編も含めて計21に上る。
  画質は結構良いですね。TVシリーズのLDとは雲泥の差です。価格はまあ妥当でしょう。パーケッージがえらく渋いのが気に入っております。チャプターは創美企画版より多いらしく、なかなか上手い感じに設定されており、素早く目的の場面をサーチする事が出来ます。ただ、何で音声がモノラルかねぇ〜。どこをどう直したら劇場公開時にドルビーステレオだったものがモノラルになる訳? まったくもって謎です。(^^;  再発売時に音声がレベルダウンしたLDというのは他になかなか無いですな。実は、以外と注文が多かったのか入荷が一週間ぐらい遅れてしまい、実質的な発売日は12月29日頃になっておりました。
   最強のLDプレーヤーHLD-X0を目にする機会があり、持ち主の方に無理を言ってこのLDを再生させて頂きました。画質は格段に良くなり、劇場公開時の雰囲気を味わう事が出来嬉しかったですが、残念な事にやはり音声のショボさはX0をもってしても如何ともしがたかったです。DVD発売の暁には、音声はちゃんと劇場公開時のドルビーサラウンドで収録してもらいたいですね。可能であれば、ドルビー5.1chもしくはDTSにバージョンアップして欲しいところですが。





ザ・ヘッドマスターズのLDBOX

タカラ版ヘッドマスターズセット タカラ トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ セット
VSL−2 55,000円(送料・税込み) 通信販売・完全予約限定生産品
1996年9月30日予約締切 CLV10枚組
全話収録+ザ・リバース+海外CF集 900分 日本語音声(デジタルモノラル)
  2010に次いで通販限定で発売されたヘッドマスターズのLDBOX。オリジナルネガからのダイレクトD2編集によるマスタリング。タカラ発売のTFLDBOXの最後の商品である。ボックスイラストは国内版HM玩具の裏パッケージに使用されたもので、品番は2010セットに続き、VSL−2となっている。ボックス横のタイトルは、コンボイセット及びメガトロンセットに準じているが、今度はボックス上のタイトルが逆になっており、やっぱり整合性か取れていない。特典として、海外版のHMにあたるエピソード「ザ・リバース」がこのBOXの為に日本語版が製作されて収録され、さらに以前から要望の高かった海外CF集が収録されている。この海外CF集は、マイクロマスター、プリテンダー、悪名高き(?)アクションマスターといったG1末期から、G2を経て初期BW(ウルトラビースト登場以前)までの40点分を網羅している。また、今回はCDは付属していない。タカラから発売されたLDBOXの中で、唯一このHMセットのみがパイオニアから再販されなかった。「ザ・リバース」はパイオニア版2010BOXに収録されたが、海外CF集はパイオニアからのどの再販LDにも収録されていない。
   どちらかというと特典が主目的で購入した人も多い様です、中古市場でも『特典以外は未開封』というものに出くわす事もありますね。97年のボットコン・ジャパンの会場でも販売されたそうです。これを最後に続きのLDBOXが発売されなくなったという事は、なにかよっぽど売れなかったりしたのでしょうか? ヘッドマスターズはかなり批判意見が多いですしねぇ。
  実は私はヘッドマスターズは結構好きなんですよ。たしかにコンボイ司令官を速攻で殺したり、爆破されるセイバートロン星や失意のうちに退場するロディマス達とか、「ちょっと待てよオイ!」という部分が多いですけどね。でもシックスショットやトレインボットなんか好きなんですよ。あとビーストフォーマーとのくだりなんかもね。なんだかんだ言っても、自分の気持ちに嘘はつけません。放映当時は欠点を気にしつつも毎週楽しみにして観ていましたから。(^^)
私としては日本版TFでは、一番好きな作品です。

   ただ、藤川桂介氏はねぇ。なにかの著作で、「こんなに多いキャラクターは動かしきらないよ」みたいな事を書いていたのには、純粋に怒りを感じましたね。まったく「じゃあ小学生をアシスタントに雇え!」と言いたくなってきます。(笑)
中ジャケ ブックレット
  ジャケットの構成は2010セットと同様です。海外版のボックスアートはリパッグと海外版ターゲットマスターズ(ロディマス、ブラー、チャー、サイクロナス、スカージ)のみです。
  ブックレットの表紙は海外版フォートレスマキシマス。当然マスターソードはありません。裏表紙のPDTFはこっそりとザ・リバース仕様になってます。一番の目玉は、まるまる1ページを使ってビーストフォーマー(レーザービースト含む)に触れている点でしょう。また、ザ・リバースの収録風景や放映当時の挿入歌(BWMの影山ヒロノブ氏!)についても軽くふれられています。この他、開発者インタビューやアニメ版設定資料集も健在ですが、試作紹介は図版ばかりで立体資料は収録されていません。また、アニメ版の設定資料にはビーストフォーマーや美術設定、2010セットで収録できなかった資料(ラットバット、オクトーン、2005年当時のセイバートロン星)が収録されています。
 中でも一番大笑いしたのは、ヘッドマスター頭部原案。発売された6点の他、企画のみに終わった17点が存在したそうですが…。狼やらサイならまだしも、ジュゴンだのエラブウミヘビだの、果てはマレートビトカゲだなんて言われてもなぁ…。
ニュータイプのヘッドマスターズセットの広告   「ニュータイプ」96年10月号、「ホビージャパン」96年10月号に広告が掲載されました。(写真はニュータイプ)    この頃になると、OUTは廃刊になってましたねぇ。





その他

東映TVアニメ主題歌大全集3 東映ビデオ 東映アニメ主題歌大全集3
LSTD01320 4,700円(税抜)
CLV 1枚組2面
  • ザ・ヘッドマスターズ OP&ED
  • 超神マスターフォース OP&ED
  • トランスフォーマーV OP&ED
  • トランスフォーマーZ OP&ED
日本語音声(デジタルモノラル)
   1983年〜1989年までの東映動画(現 東映アニメーション)のOPとEDを収録したLD。タカラの厚意により、HMからZまでの日本版TFのOPとEDもディスクエンドスペシャルに収録されている。マスターフォースは絵が異なる前期・後期OPともに収録されており、Zに至ってはOPの前のプロローグ部分までもが収録されている。これは、基本的に放送第一回のOP・EDを収録するというこのLDの方針の為である。現在のところ、MF〜Zの映像を観る事の出来るLDはこれのみ。他にも、ビックリマンや聖闘士星矢、ドラゴンボール等、80年代の懐かしくも今も色あせる事の無い作品のOP・EDを観る事が出来る。トータルの収録時間は118分にのぼり、LDの殆ど全容量を使い切っている。
  TFの映像が観れるという事で買ったんですが、他にも私が子供の頃に好きだった色々な作品の映像が観れるのが嬉しかったです。今でも時々見返していて、結構再生率の高いLDですね。主題歌だけという事で、そんなに気張らなくてもよいので気楽にBGMとして使用できてお薦めです。画質はまあまあだと思います。これ以上はそれこそDVDのデジタルウルトラシリーズみたいに、デジタルで修復しなければならんでしょう。初作および2010が収録されていないのは、やはり権利関係なのでしょうね。MF〜Vも、少しでも映像が収録されているLDはこの一枚のみなので貴重と言えます。ZはOP前の、フェミニア星が爆破されて住民を救出に来たスターセイバーが巻き込まれるプロローグ部分がしっかり収録されており、どうせなら本編も収録してくれという気分ですわ。(^^)  始めて観た時は驚きましたよ。


  タカラ版メガトロンセット、2010セット、HMセットの写真および資料は英雄達の電脳雑記帳翡翠騎士様に提供して頂きました。また、当時のOUTの裏話に関しては、該当記事を担当なされ、現在ではフィギュア王誌のTFジェネレーションを担当されている五十嵐 浩司様に教えて頂きました。御二人には厚く御礼申し上げます。


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