心に残った名言集


「今度蚊が刺したら、上の命令を待つ必要は無い。マラリアになる前に叩き潰せ」

カンボジアのホク・ロンディ警察長官

   2003年2月25日、無能と批判された1月のタイ大使館襲撃事件での警備に触れ、7月の総選挙では暴徒に容赦するなと部下に飛ばした檄。かなりの意気込みを感じさせ、前回の騒乱事件のような事は二度と許さないという決意が伝わってきます。マラリアという比喩を用いるところが南国的ですね。


「クリスマスの真の贈り物は愛と平和。お店では買えません。でも、バグダッドやエルサレムの子供に是非贈ってあげたいプレゼントです」

英スコットランド聖公会のキャメロン主教

   2002年12月10日、現代人がショッピングやパーティーばかりに熱中してクリスマスの真の意味を忘れている事に、苦言を呈した声明での言葉。 まったくその通りであると共感する次第です。ホント、もしこの贈り物が店で買えるんだったら、大量購入して全世界に配布したいところですよねぇ。
  宗教が違うんじゃないの?とかいう突っ込みはヤボというもの。まぁ日本に至っては、クリスチャンでもなんでもないのにクリスマスを祝う人間が圧倒的多数な訳ですが(汗)。


「だれか空を飛んでいる戦車を発見したら、ただちに通報してほしい」

ウェッブ英国陸軍報道官

   ついに飛行戦車が実用化!? 流石は21世紀よのう、とか思ってしまいそうですが(笑)、もちろんそんなものはまだ実現していません。
  欧州各地を吹き荒れた大嵐で、英国陸軍が空軍から借りていた演習用の戦車の模型1台が吹き飛ばされて「消息不明」に。で、陸軍のウェッブ報道官が10月28日に市民に捜査作業への協力を呼びかけた時に出たのがこの名言(迷言?)。大風に乗って空中をすっ飛んでいく戦車というのには、なかなかシュールな光景を想像させられます。この戦車の模型って結局見つかったんでしょうかね?


「ノーベル賞委員会は、そこまで頭がおかしくはない」

スベレ・ロッドゴールド所長:ノーベル平和賞発表の直前のコメント

   ノルウェー国際関係研究所のスベレ・ロッドゴールド所長が、今年(2002年)のノーベル平和賞をブッシュ米大統領とブレア英首相が受賞する見込みを否定して言った言葉。 なんでも、今年のノーベル平和賞の推薦候補リストにブッシュとブレアの名前があったそうで(^^;。石油産業と軍需産業の手先のチンパンジーがリストに名を連ねていたとは、まったくけしからん話です(笑)。欧州でも最近の米国の傍若無人ぶりを苦々しく思っている人が結構居るという事が、このコメントから感じられますわな。
   このコメントの数日後に発表された今年のノーベル平和賞は、史上最高の元大統領ことカーター元米大統領が受賞。このカーターさんも大統領在任時は、在韓米軍を撤退させようとしたりとかしてえらい無能だったみたいですが(汗)、その後の活躍には目覚しいものがありますね。私もなんでこの人は元大統領なのに、まだこんなに活発に動いているんだろうと、常々新聞見て疑問に思っておりましたがな(笑)。クリキントンとか今じゃ影薄い事この上ないのにねぇ。
  カーター氏がノーベル平和賞を受賞した事は、いかに適材適所という事が大事かという事を、我々に教えてくれます(^_^)。こういう混迷の時代、それでも理想を掲げている人間が受賞した事は意義があると思いますね。


「論理は直線的なものだ、少尉。人生は、違う」

ミスター・スポック:小説「スタートレック・ヴォイジャー5巻 フラッシュバック」より

  作中でスポックが、任務中の自分の行動などについて悩んでいるトゥヴォック少尉に対して語った言葉。
  角川スニーカー文庫から発売中のスタートレック・ヴォイジャーの翻訳小説「スタートレック・ヴォイジャー5巻 フラッシュバック」は、TVシリーズの「伝説のミスター・カトー」(原題:Flash Back )のノベライズです。TOSのエンタープライズのクルーであったミスター・カトー(英名:スールー)がゲスト出演して話題を呼んだエピソードなのですが、小説版ではST小説の常といいますか、小説オリジナルの場面が多数追加され、カークやスポックも登場してファンを喜ばせてくれております。この小説オリジナルの部分では、スポックと少尉時代のトゥヴォックの新旧バルカン人クルーの対面も描かれており、これがまた非常に良い描写なのですよ。この場面で悩めるトゥヴォックに対して、スポックが自らの経験から語った台詞の一部がこの言葉。この小説で一番印象深い一文でした。つ〜か、この場面、名台詞だらけなんですけどね。(^_^)/


「その二人にチェスターがこう言っていたと伝えてください。君達は、野蛮人で詐欺師で、天才的な作戦家だと。」

ハーバート・リー・チェスター教授:「ゾイド・バトルストーリー4」より

  ゾイド・バトルストーリー4の作中、ルイス大尉とマーチン少佐の立案した「ツバメ作戦」により、サラマンダーで飛び立つ直前のチェスター教授が、ヘリック大統領に頼んだ伝言。
  この時、ウルトラザウルスの開発者であるチェスター教授は、対デスザウラー用大型ゾイドの開発に着手しており、共和国軍は教授を帝国から守る事に苦心していた。そんな中、ルイス大尉とマーチン少佐という二人の変わり者の将校が立案したのが「ツバメ作戦」である。これは、サラマンダーの機内を研究室に改造し、その特別仕様の機体が空中給油を受けつつ72時間連続で飛び続ける事により、帝国の目をくらまそうというもので、非常に効果的な作戦だった。ただし、チェスター教授本人は3日に一度地上に降りる時以外はずっと空にカンヅメ状態になってしまう為、感心すると同時に半ばうんざりしてしまい、こういう最大級の賛辞の言葉が出てきた訳である(笑)。


「ブッシュ大統領に伝えたい事があります。アフガニスタンの平和樹立に関心を持たないままでいると、この問題はアメリカや他の国にも広がっていくと確信します。」

アハマッド・シャー・マスード :2001年4月  招待された欧州議会にて

  アフガニスタン北部同盟の最高司令官マスード将軍が、2001年4月に招待された欧州議会で行った演説の一部。タリバンとそれを支援するアルカイダの脅威について、小ブッシュに対して名指しで忠告している。しかし、このテロとの戦いの最前線からの真摯な忠告に国際社会の反応は鈍く、小ブッシュは何の対策もとらなかった。その為、同年9月9日にマスード将軍はアルカイダに暗殺され、さらに2日後の9月11日、米同時多発テロを招く結果となってしまった。

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