この『最強ビーストの対決』セットは熊本での先行販売時に購入したものです。
殆どの方はビーストウォーズの発売は１９９７年７月からと御記憶でしょうが、実は同年の春に熊本で先行発売されていた事は知らない方が多いのではないでしょうか？
ビーストウォーズは１９９７年７月からの正式発売に先駆けて、３月頃から４月にかけて熊本で先行販売されました。（ＨＪ９７年４月号Ｐ188によれば、３月２０日からと記載されています）
一部のＴＦ関連書籍には「九州で先行発売」と書かれたものが見受けられますが、あくまでも「熊本のみでの先行発売」ですのでお間違えの無い様に。福岡では売っていませんでしたので。
ラインナップは、７月発売のＢＷ第一期ラインナップと同一です。ただ、何故かコンボバットとメガリゲーターの販売は、他のものより少し遅かったです。
ちなみにこの左のコンボイはどうも製造過程で胴体内部にネジが混入していたらしく、振ると中でカチャカチャいってました。（笑）
結局、遊んでいるうちに勝手に中から出てきましたけどね。
玩具自体は７月からの正式販売版と同一ですが、他の付属物が多少異なります。
1.パッケージ裏のビーストポイントの部分に、ビーストポイントと表記されていない点。
正式販売版ではビーストポイントと明記されていますが、先行版では何も書かれておらず、謎の数字と化していました。てっきりロボットポイント制は廃止されたのかと思ったよ。(^^;
正式販売ではビーストポイントと明記される様になり、役割がはっきりしました。
2.アンケートも正式販売版と異なる。
正式販売版よりも記入項目が細かくて複雑です。試験販売ということで、非常に慎重なマーケティング・リサーチがなされていますね。タカラの試験販売は、全てこのフォーマットにのっとったアンケートハガキが付属するのかもしれません。
↓は、お馴染みの通常販売版に付属していたアンケートです。全く違いますね。
3.カタログやカードが入っていない。
お陰で、キャラクターのプロフィールも何もこの時点では判らなかったです。まだ完成していなかったのでしょうね。今考えるとちょっと損した気分・・・（笑）
先行発売に合わせ、ＣＭも放送されておりました。放送されていたＣＭは、正式販売時には全国オンエアされた「コンボイ対メガトロン」のものです。当時熊本はまだ夕方の再放送枠が健在であり、ちょうど再放送されていた「機動戦士ガンダム」の枠などで、頻繁に流されていました。
熊本で先行試験販売されたのは何も特別な意図はなく、単に全国持ち回りで試験販売しているところが、たまたまＢＷの時に熊本に順番が回ってきただけだそうです。
ダイエー等では、ＢＷコーナーで販促用にビデオも流されておりました。（正式発売時にも見掛けたものと同一と思われます）
４月下旬頃に試験販売期間が終了後、一旦全商品が回収された様です。
ここまで読んでいて先行販売時の売れ行きが気になるかもしれませんが、う〜ん、正直見ていてそれ程では・・・(^^;)
またＧ２みたいに短期間で消えていくのではという危惧にかられましたね。(笑)
この試験販売で得られたデータが今後の販売計画に使用される事は明らかでしたので、慌てて一番高価な「最強ビーストの対決」セットを購入した次第です。ホントはもっと安いので済ませるハズだったのにねぇ。(^^;
でも、確かに当時から店頭で子供の注意を引く事の多い商品でした。コーナーの前で子供がもの珍しげにじっと眺めていた事もあり、今思い直してみると後のブレイクの兆しは確かにあったと思います。