GARMS STORY
ここ中央大陸では、長い間静かな日々が続いていた。かつては何度も平和の為に戦っていた正義の戦士達も、今ではすっかり戦闘意欲を失い、のんきにラブ&ピースを唱える、ただの国境警備隊となっていたのだった。
その頃ドズル専用ザクは、コマンドガンダムにイヤというほど痛めつけられた屈辱をエネルギーにひたすらパワーアップを重ね、遂にブラッディザクにパワーアップ! 虎視眈々とガンダム達への逆襲のチャンスを狙っていたのである。
とある日、突然ガンダム達の前に、仮の名であるシュワルツザクを名乗って姿を現したブラッディザクは、圧倒的パワーで彼らをボコボコにし、あっという間に去っていった。その後、暗黒大陸を拠点とするザタリオン帝国にスカウトされ「正規軍」を組織、陸・海・空軍を率いるその総司令官の地位を手に入れることになる。
一方、出張先から戻ってきたコマンドガンダムは、ガンダム達の情けない姿に激怒し、たるみきった精神に喝を入れるべく地獄の強化訓練を命じ、しごきにしごきまくった。そして、未知の勢力から中央大陸の平和を守る為に「G ARMS」の結成を決意した。しかしその中でガンダムMk−IIだけは、コマンドガンダムの特訓に反発、いずこともなく去って行ってしまう。
ついに総司令官ブラッディザクを筆頭とするザタリオン軍団の大進撃が始まった。手始めにリゾート地であるテキサス諸島を強襲、さらに中央大陸東南のエゥーゴ市に攻撃を開始したのだ。これに対しGARMS側も応戦し、戦況はコマンドガンダムとブラッディザクの一騎打ちとなった。両者は射撃戦では互角の戦いを見せたが、接近戦でコマンドガンダムは致命的なダメージを喰らい、あわやというところまで追い詰められてしまう。だが、ブラッディザクが止めを刺そうとしたまさにその時、コマンドガンダムは最後の手段に出た。胸部爆裂装甲を自爆させ、ブラッディザクにも強烈なダメージを与えたのだ。そして動けなくなったコマンドガンダムは、パーフェクト・ガンダムにパワーアップしたガンダムの救援により、止めを刺そうとしたザタリオン残存兵の手から救われ、ザタリオン軍団は一時退却となった。
この戦いで実力を認められたガンダムはコマンドガンダムよりキャプテンの称号とビーグルの装備一式が与えられ、栄光のキャプテンガンダムとしてGARMSのリーダーとなったのだ。コマンドガンダムは大きくうなずくと、不在中の指揮を彼に任せ、体の傷を癒すために静かに戦線を後にした。