DVD・LDプレーヤー パイオニア DVL-9
パイオニアのDVD・LDコンパチプレーヤーDVL-9です。最初に発売された第1世代のDVDプレーヤーの中で唯一のLDコンパチ機であり、史上初のDVD・LDコンパチ機であります。発売は他の第1世代DVDプレーヤーと同じく96年秋。価格は約12万円。DVDはスタートダッシュに失敗してしまった為、第1世代のDVDプレーヤーの中ではLDコンパチ機であるこのDVL-9が最もよく売れた機種となりました。その為、所有している方々は結構多いです。
性能的には、当時のDVDプレーヤーの標準レベルをマークしているものの、LD再生に関してはそれ程良くないというのが大方の評価です。しかし、両面再生およびCLVの静止画機能といった当時の中堅機レベルの機能は搭載されており、通常のテレビモニターでの視聴においてはなんら問題ありません。CDプレーヤーとしての機能はあまり高性能では無いそうですが、ウチは十年選手だったCDプレーヤーが遂にリタイアしたため、CDプレーヤーとしても使用しております。
動作音は結構大きく、電源を入れているだけで動作音が出てきます。おかげで、電源の切り忘れという事はありませんね。(^^;
いやはや、ソニーのDVP-S3000とかだとついスイッチが入ったままなのに気付かずに、一週間放置していたという事もありましたからな。シネマモードとかアニメモードとかいった、それらに特化した画質モードを選べる様になっているのですが、スタンダードモード以外では静止画に出来ない為、あんまり使いませんねぇ。DVDの2層の切り替えは遅いです。「アルマゲドン」なんかだとはっきり判ります。とは言いましても、パイオニアは最近まで全般的に2層の切り替え速度が遅く、変速再生もあまり得意ではなかったのですが。(^^;)
第1世代DVDの中でも、この機種はかなり再生に問題のあるDVDソフトが多い様で、現在パイオニアのサポートが内部のROMを書き換える事により対策を行っています。中身のチップも製造次期によって何種類かあるみたいですね。ウチのはかなり最後の方(97年春)に買ったのですが、それでも「マトリックス」が正常に再生出来ず、サポートの人に来てもらいました。お陰さまでちゃんと再生出来る様になりましたよ。わざわざ出張して来てもらったのに、なぜか無償でやってくれました。保証期限もとっくに過ぎているのになんか悪かったですねぇ。(^^;
サポートの方に言わせると、ソフト屋さんの方が色々と新しい事をやってくれるので対応が大変、との事でした。
ま、もっと早い時期のものだと「ウルトラセブン」の時点で正常に再生出来ないらしいので、よく持ったというべきでしょうか。
第1世代DVDと第2世代DVDの最大の違いは、コンポーネント端子の有無でありましょう。まさか直ぐさま、こんなにより高画質な出力端子が追加されるとは思ってもみませんでした。もう「聞いてねぇよ」ってな感じでねぇ。しかも、第2世代機は大体がDTS出力追加のバージョンアップを受けられましたが、DVL-9はそれもなし。なんかスゲェ、パージされた気分でしたねぇ。しかも後継機であるDVL-909だと簡単な改造でマルチリージョンに改造可能だという事が判明したりしましてねぇ。もう「それをはよ言え!」ってな感じでしたね。(笑)
つ〜訳で、いきなり第2世代から結構DVDプレーヤーは進化してくれちゃったりしたもので、踏んだり蹴ったりでしたわ。(笑)
でも、なんだかんだ言っても、やはり壊れるまで使うつもりですけどね。あと6年、計10年はもってもらわない困ります。(^^)/
リモコンは残念ながらジョグシャトルは付いていませんが、スタートレックの惑星連邦のフェーザーガンを彷彿とさせる形状をしており、持ちやすいです。後継機であるDVL-909の等のオーソドックスな長方形のリモコンよりも、持ちやすさでは上かと。しかしながら、やたらと反応が鈍いんですよね〜。(^^;
キーを押してから画面が変わるまでのタイムラグを如実に実感させてくれます。おかけでボタンを押す親指にも力が入ろうってもんですよ。(笑)
ま、これはリモコンじゃなくて本体側の問題かもしれませんが。
あと、コマ送りのボタンが、カバーを開けないと使えないのはちょっと頂けないかなぁと。
思えば第1世代のDVDプレーヤーには、結構奇抜なデザインのリモコンが付属しているものがありましたねぇ、ソニーの高級機DVP-S7000とか。ありゃあ日本の家屋を完全に無視したデザインでしたな。(笑)
なんにせよリモコンの格好良さではこのDVL-9のリモコンはなかなかのものです。なにしろそのまんまスタートレックごっこにフェーザーガンとして転用可能ですからな。(笑)
「フェーザーガン、麻痺レベルで発射だ!」