社会の教科書なんかにも乗ってて、冬場にはよく中継なんかもされていたのでここの存在を知らない人は少ないんじゃないでしょうか、岐阜県大野郡白川村にある、白川郷合掌造り集落を見てきました。
ちょっと見にくいですが上の写真にある石碑に刻まれているように、この白川郷は、富山県の菅沼などと並んでユネスコの世界遺産に登録された合掌集落があります。今はもう道路がそれなりに整備されつつあって、決して秘境ではないのですが、でもやっぱりなんだか都会にはない雰囲気がありますね。ずっと行ってみたかったので感慨もひとしおです。
左は、上の石碑のある荻町展望台からの萩町合掌集落の遠景です。眺望ポイントはこの展望台と、それからもうちょっと上にある店の庭からの2ポイントです。本で見る遠景はこのどちらかから撮ったものがほとんどのようです。
                         (大きい写真はこちら



上の萩町合掌集落の遠景で左手前に写っているのがこちら、和田家。国指定重要文化財です。

といっても、人が住んでいるみたいですね。ちゃんと表札があったし、奥のほうは「生活空間なので立ち入らないでください」みたいなことが書いてありました。そんな生活臭があるところがまた良かったんですけど、それだけに観光客側はマナーに気をつけないといけませんよね。この日はあまりひどいのは見かけなかったですけど、交通問題がけっこう深刻な話を聞いたこともありますので。

それはさておき、和田家の内部です。

玄関を入るとすぐ受付で、そのまま“オエ”と呼ばれる間になっています。囲炉裏がありました。合掌造りの部屋の配置はここでは詳しく書きませんが、だいたいどの家も同じような配置になっているようです。ただ、規模の大小で差はあると思いますが。
一層でいいのかな?
階段を上がるとこうなっています。ほんとうはけっこう薄暗くて、普通に写真を撮ると右みたいになるんですけど、増感してます。いちおう民具なども展示してあるんですけどあまり多くないので、和田家では合掌造りの構造を見学というのがメインになります。


こちらは明善寺。「マップル岐阜2000年版」では「全国でも珍しい合掌造りの寺」って書いてありますけど、そりゃあそうでしょう、だって合掌造りそのものがこの一帯にしかないんだから(笑)

写真右が庫裏、左奥が本堂です。普段は庫裏から入って、庫裏の内部を見学して、それから渡り廊下で本堂にいってご本尊を拝観という観光コースになってます。

ちなみに入口には「萩町合掌集落で一番立派な合掌造り」でどうのこうのと、住職のお言葉が……、張り合ってどうすんねん(汗)

この庫裏も上に上がれます。

ところで、床が簀(すのこ)みたいになっているところがあるのが分かりますか?和田家の写真でもそうなっている部分があります。この造りをなんと言うのかが分からないのですが、一階部分がすけて見えます。この上に立つとちょっと怖かったりして(汗)
下の写真は見上げたところです。上の電球の明かりが見えてますね。これはたぶん、囲炉裏の煙なんかが溜まらないで上に抜けていくようにとか、通気性を考えてるんだと思います。


この萩町合掌集落、土産屋もなにげに合掌造りです。マンホールも合掌造り……のわけはない(汗)
でも、こういう観光地のマンホールのふたはデザインに土地柄が出ていて面白いですよね。

萩町合掌集落から歩行者用の釣り橋を渡った対岸には、「合掌造り民家園」というテーマパークがあります。なんでも、廃村になった集落を丸ごと移設したのだとか。昔の合掌集落を再現してあって、そば打ちのような体験コーナーもあるようです。

でも、ここはさっさと通りぬけてしまいました。なんか生活臭がしないんですよね。もちろん本物の合掌造りなんですけど、なんだか作り物みたいな気がして個人的には好きになれませんでした。


さて、おなじ白川郷なのですが、萩町合掌集落からはだいぶ南に離れたところにあるのがこちら、「旧遠山家民俗館」です。もちろん国指定の重要文化財です。萩町から歩くのはちょっと無理な距離なので、車かバスでの移動になります。

この遠山家、大きいです。なんでも明治中期までは数十人が暮らしていたそうで、規模も中味も立派な合掌造りです。今は人は住んでいないので、ほぼ全部を見て回ることが出来ます。

ここは合掌造りの構造見学はもちろん、昔の白川郷の民俗を知るのにもいい場所です。合掌造りや各部屋の説明をした説明文が各所に掲示されていて、勉強しながら見て回れます(たとえばこんなもの)。それから、民俗資料がとても豊富です。萩町の和田家や明善寺にも多少ありますが、やはりこちら遠山家のほうが質・量ともに上です。その辺に興味のある人はぜひ寄ったほうがいいと思います。
ちなみに、下左は結納の時に贈られた藁で編んだ鯛です。下右は「立ちつぶら」といって、赤ん坊が立ちあがる頃に入れていたものだそうです。あちこち行ってしまわないようにしてたんでしょうね。


さてこの白川郷一帯ですが、いずれは東海北陸自動車道が近くを通ることになるそうです。でもそれは何年先になることやら分かりませんので、今は下道を車で行くことになります。名古屋からだと、東海北陸自動車道で荘川まで行ってそこから国道を北上、だいたい3時間程度になると思います。
金沢からだと、福光経由になるんでしょうか。でも、6〜11月は白山スーパー林道(有料)が使えます。この道もなかなかいいですね。白川郷とセットで観光なんてのもいいかもしれません。ちなみに今回は金沢から入ったので、この林道も通ってきました。たいした写真は撮っていないんですが、いちおうおまけページで紹介します(こちらからどうぞ)。

それから、白川郷を紹介した公式?HPにリンクの部屋からいけます。合掌造りの構造や中での生活、屋根の葺き替え風景、それから白川郷周辺の観光情報などなど、充実したHPです。ぜひそちらのほうも覗いてみてください。わたしとしては、上で書いた簀みたいな床の構造のことも書いておいてほしかったりしましたけど(汗)